いぬばか
以下はWikipediaより引用
要約
『いぬばか』は、桜木雪弥による漫画。『週刊ヤングジャンプ』(集英社)において2009年35号まで連載された後、『月刊ヤングジャンプ』(同)に移籍して2009年9月号から2010年5月号まで連載された。全22巻。
犬に対して不思議な能力をもつ“いぬばか娘”が田舎から上京し、都内のペットショップ「わっふる」で働く日常をコメディタッチで描いている動物漫画。作中には様々な種類の犬が登場する。
2009年秋、スザンヌ主演で映画化された。
あらすじ
高校を卒業し、進路の決まっていなかった“いぬばか娘”宮内すぐりは親に勝手に就職先を決められ反発、愛犬のるぱん(雑種:オス)と共に東京に出ることを決意する。その頃、東京のペットショップ「わっふる」2号店の店長飯田哲平は、店の繁盛に伴いアルバイトの募集をかけていたが、なかなかいい人材に巡りあえずにいた。
そんな中、ひょんなナンパから高速道路のサービスエリアに取り残されてしまったすぐりとるぱん。すぐりがちょっと目を離したスキに、るぱんは偶然そこにいたブリーダーの犬舎に向かう途中だった哲平の愛犬、ラブラドール・レトリーバーのノワ(メス)と交尾をしてしまい、ノワの繁殖の機会を台無しにしてしまう。すぐりはそのお詫びに「わっふる」で働くことを提案するも哲平は拒否するが、後日改めてすぐりがわっふるに訪れた際に、仮採用として雇ってもらえることとなった。
登場人物
主要キャラクター
宮内すぐり(みやうち すぐり)
愛犬:るぱん(雑種:オス)、ポム(ビション・フリーゼ:オス)
主人公の“いぬばか娘”。18歳。埼玉県出身。サービスエリアの一件をきっかけに哲平の下で働くことになる。幼少の頃に誘拐された経験があり、その時に助けてもらった、るぱんのおじいちゃんの首輪をお守りがわりとしていつも身に付けている。近づくと犬が“うれション”をしたり、同じ種類の犬の顔を見分けることができたり、誰にもなつかない犬と打ち解けることができたり、犬が糞をするタイミングが分かったり、糞をダイレクトキャッチできたりと、何かと犬に対して不思議な能力を持つ。その能力を買われ、決して飼い主以外になつくことのなかったシェパードのヘンリーと組み、アジリティ大会で繰り上げながらも優勝を果たし、新たな才能を開花させた。その後開催されたK-9フリースタイル(ドッグダンス)大会でも、優勝を逃すが短期間で最終選考まで残るほどの技術を習得するなど、運動神経はいい。過去スイミングスクールに通っていた経験もあり、水泳も割と得意なようである。本人いわく、学生時代の体育の成績は“4”。その反面、性格はどんくさく非常に無知で世間知らずな一面もあり(誘拐されたり誘拐まがいのナンパに引っかかる。目的地と逆方向の電車に乗り込む、振り込め詐欺に引っかかりそうになるなど)、哲平からよく「18歳児」「ダメ女」などとののしられる。ただし、本人は自立を望んでいる。引越しの資金を貯めるため、週に何日かちづるの通うキャバクラで「もえ」という源氏名で働いていたが、第75話で哲平からマンションの一室を与えられて以来、彼女がキャバクラで働くシーンは一切見られない。しかし、藤田がクラブNに来た際にちづるが「辞めてはいないが一年ほど来ていない」と言っていた。ちづるいわく巨乳。哲平に好意を抱いていることが様々なシーンから伺える。訳あってポムという名前のビション・フリーゼを飼いはじめ、ドッグショーを目指している。最終話では、哲平と結婚し1児の母となっているかのような描写が見られる。
るぱん
すぐりの飼い犬。日本犬の血が入っている1歳の雑種犬。何でも食べる大食らいで、可愛い女性・メス犬が大好きなスケベ犬。すぐりが躾をしていなかったこともあり、以前は「おすわり」「待て」などができなかったが、K-9フリースタイル大会に向けての特訓が功を成し、すぐりの言葉に従うようになってきた。自分よりも大きい犬にはすぐに「降参」をするなど、一見典型的な駄目犬だが愛嬌があり皆から愛されている。いざという時は飼主以上にしっかりしているようにも見え、誘拐されそうになった健太郎の妹やいじめられっ子を助けたりと、祖父譲りの「名犬」な部分もある。すぐりとの絆はとても強い。名前は「恩人(犬)の孫で女好き」ということで、ルパン三世からとり(日本なので平仮名にした)、すぐりが命名した。健太郎が「るぱんの唄」を演奏している描写があるが、アニメ版旧作の第1オープニングテーマ「ルパン三世その1」とメロディーが似ているようである。
サブキャラクター
千堂ヤスミン(せんどう ヤスミン)
愛犬:カルロス(イングリッシュ・ポインター:オス)
ブラジル・サンパウロ出身の日伯ハーフ。ストリートダンサー。本格来日は15歳の時、日本人である父親の勧めで日本の教養を身につけさせるため、単身(+犬1匹)日本に送り出し、祖母の下に預けられた。カポエイラというブラジルの格闘技を身につけており、身に危機が迫ると(迫らなくても)手より先に足が出てしまうクセがある。格式高い茶道の家元、「千堂家」の家系に属する“お嬢様”であるが、伝統を重んじる祖母は、そんなガサツな孫娘の行動をあまり快くは思っていない。高校時代、祖母の目を盗み「ストリートダンス部」を発足しダンスに明け暮れる日々を過ごすが、その持ち前の“足技”で機材を何度も壊してしまう。来日当時は書き取りも含め日本語がたどたどしかったが、現在は語学的にも成長し、しっかりと喋っている(ただし書き取りに関してはあまり成長が見られない)。同作者の漫画『ヤスミンのDANCE!』の主人公であり、路上でカルロスとのストリートダンスをしている際、「Wan Kaw」の沢渡ミホにドッグダンサーとしてスカウトされ、すぐりの強力なライバルとして作品を超えて登場した。
映画
2009年11月21日公開。
スタッフ
- 監督:ヨリコジュン
- 脚本:山田典枝
- 主題歌:腐男塾「絆」
キャスト
- 宮内すぐり:スザンヌ
- 飯田哲平:徳山秀典
- 長田健太郎:岡田亮輔
- 澤村ちづる:相沢まき
- 阿樹場博士:前田健
- 森香奈子:さがゆりこ
- キム・ヒョンジュン:浜谷健司
- はなわ
- 原口あきまさ
- 赤座美代子
- 渡辺美奈代
- 島崎俊郎
- 宮崎美子