いもうとコンプレックス! ―IC―
以下はWikipediaより引用
要約
『いもうとコンプレックス! ―IC―』は、稲葉洋樹による日本のライトノベル。イラストは代官山ゑびすが担当している。富士見ファンタジア文庫(富士見書房)より2010年1月から2012年8月まで刊行された。
第23回ファンタジア大賞銀賞受賞作品。サブタイトルになっている「IC」は「IMOUTO COMPLEX」の頭文字を取ったものであり、また別の略称に「いもコン」がある。
あらすじ
早川大吾は妹を溺愛する重度のシスコンである高校2年生。春になり妹の早川佳奈美が自分と同じ高校に進学する事になり、大吾は一つの目標を掲げる。それは中学時代、不思議な体質のせいで孤独な3年間を過ごす事になってしまった妹のため、友達を作ってあげる事だった。奇しくも自宅の物置から発見した古びた手鏡に宿っていた縁結びの神様・通称ミコトが佳奈美の体質の原因を大吾に伝える。佳奈美の幸せとミコトの願いのために、大吾は佳奈美の“縁結び”のために奔走する。
登場人物
早川 大吾(はやかわ だいご)
早川 佳奈美(はやかわ かなみ)
大吾の妹。五月治学園1年D組の学生。出席番号は32番。
髪型は栗色のショートカットで、160cmに満たない小柄な体格。優しい性格の持ち主だが、やや意固地な面もある。大吾からは過剰ともいえる程の愛情を注がれているが、本人も大吾の事を慕っており、大吾と絡む他の女性に嫉妬を向ける事もある。朝は弱いらしく、ほぼ毎朝を大吾に起こしてもらっている。中学時代は水泳部に所属しており、特に脚力は常人のそれよりも優秀。小学時代に作文コンクールで表彰された経験があるらしいが、五月治学園には補欠合格で入学している。両親が不在の早川家の家事を一手に引き受けている。
「周囲の人間を不幸にする」という特異な体質の持ち主である。中学校の頃から症状が現れ始め、友人たちは佳奈美の傍を離れて行ったり、または佳奈美自身が友人たちが不幸になるのを嫌って突き放すなどしていたため、中学時代は友人関係に恵まれなかった。その原因はミコトの妹が佳奈美に憑依し、佳奈美の周囲の運気を消費しているからである。
天日輪姫命(あめのにちりんひめのみこと)
早川家の倉庫に眠っていた古い手鏡に封印されていた、縁結びの神様。通称はミコト。
銀髪に巫女装束を着た美女。自らを「我」と言うなど、古風な喋り方をする。大吾が封印符を剥がしてしまったために顕現した。その死方は封印を解いた大吾にしか見えない。「ミコト」の名前は、大吾が彼女の名前を省略してつけた。多少の神通力を使えるらしく、佳奈美のいる方向を言い当てるなどしている。また飛行する事もできるらしい。前回顕現したのはしばらく前らしいで、元は人間であるらしいがその辺りの記憶が曖昧になっているらしい。普段は手鏡の中に居り、状況に応じて現世に顕現する。その際は運気を多少消費するが、手鏡に蓄えられている運気にストックがあるので周囲の運気を消費する必要はない。なお手鏡にはバイブレーション機能がついている。
水瀬 志保(みなせ しほ)
恵怜菜=フォゼリンガム=パーカー(えれな=フォゼリンガム=パーカー)
秋田 修吾(あきた しゅうご)
用語
神
現世に留まるには運気を消費する必要がある。ミコトは神器(手鏡)に蓄えられている運気を消費するが、ミコトの妹は佳奈美に憑依しているため、佳奈美の周囲の運気を吸い取る事で維持しているらしい。なおミコト姉妹は縁結びの神であるため、依り代にする人間の縁が多いと力を発揮できるようになる。
私立五月治学園(しりつさつきじがくえん)
既刊一覧
- 稲葉洋樹(著) / 代官山ゑびす(イラスト) 『いもうとコンプレックス! ―IC―』 富士見書房〈富士見ファンタジア文庫〉、全3巻
- 2012年1月20日発売、ISBN 978-4-8291-3721-5
- 2012年5月19日発売、ISBN 978-4-8291-3759-8
- 2012年8月17日発売、ISBN 978-4-8291-3788-8