お伽もよう綾にしき
以下はWikipediaより引用
要約
『お伽もよう綾にしき』(おとぎもようあやにしき)は、ひかわきょうこによる日本の漫画。2004年から2008年に、『LaLa』と『MELODY』(いずれも白泉社)で連載。単行本は、花とゆめコミックスから全5巻が発行された。
2009年から『MELODY』で続編となる『お伽もよう綾にしき ふたたび』が連載され、単行本は花とゆめコミックス6巻まで刊行中。
概要
室町時代を舞台に、不思議な力を持つ少女と、彼女の父親代わりとなった若者が、妖怪退治に活躍する様子と2人の恋愛模様を描く。
『LaLa』(白泉社)2005年2月号の付録漫画として連載をスタートし、2006年5月号まで全5冊を発行。同年6月から掲載誌を『MELODY』(白泉社)に移し、同誌2006年8月号から2008年12月号に連載され完結した。連載初期が付録漫画になった理由は、母親の具合が悪い中での連載に不安を抱いた作者に対し、編集部が「いつ原稿を落としても大丈夫なように」と配慮したためである。
続編となる『お伽もよう綾にしき ふたたび』は、『MELODY』2009年8月号から連載中。
あらすじ
もののけを出す不思議な力を持つ少女・鈴音は、7つの頃に修験者・新九郎と出会い、彼を「ととさま」と呼び慕っていた。しかし新九郎は、鈴音に形見の笛を託して旅立ち、妖術師・大木現八郎と対決。そのまま行方不明となる。
10年近くの歳月が流れ、鈴音は山中で出会った伊摩の国の守護代・百原家の跡継ぎの清丸一行とともに、突如現れた蛇女に襲われる。しかし、形見の笛から新九郎と瓜二つの公家姿をした男が現れ、一行の危機を救う。鈴音は、公家姿の男のもののけをおじゃる様と名付けて自分に従え、清丸を襲うもののけを退治する。度重なる清丸への襲撃は、守護代の座を狙う百原勝貞に付いた妖術師・大木現八郎と八重の仕業だった。清丸を守り、現八郎が放つ数々のもののけを退けるうち、鈴音はおじゃる様の中に新九郎がいると知る。新九郎は、現八郎と対決したときに人間界でも天狗界の間に落ち、おじゃる様を通じて鈴音たちの様子を見ていた。おじゃる様と対決して新九郎の面影を感じた現八郎は、自分の行動を振り返るうち、自分が蘇らせた八重に一度は殺され、再び生かされ操られていたことを思い出す。後悔した現八郎は、自らの命と引き換えに新九郎を人間界に呼び戻し、八重の退治を託す。ほぼ同じ年となって再会した鈴音と新九郎は力をあわせ、本来の強大な力を取り戻した八重と対決する。
お伽もよう綾にしき ふたたび
伊摩の国に平和が訪れ、めでたく夫婦になった鈴音と新九郎は、守護・大手川の招きで京に向かう。だが、何者かが2人の京行きを邪魔をする。道端で出会った旅芸人に助けられ、小屋で一晩過ごすことになるがその晩、もののけに襲われる。おじゃる様、現八郎と再会しもののけを追い払ったが、旅芸人の荷物が何者かに操られた盗賊達に奪われ、鈴音達は二手に別れる。盗賊たちを倒した新九郎と現八郎は賀茂川上流に飛ばされ、そのことを河童の子・青藻から聞いた鈴音とおじゃる様は、ともに京へ向かうが、その道中、青藻から化け物につかまった「お姉ちゃん」を助けてほしいと頼まれる。
3巻からは10年前にさかのぼり、新九郎の物語になる。
登場人物
鈴音(すず)
日高 新九郎義景(ひだか しんくろうよしかげ)
おじゃる様(おじゃるさま)
大木 現八郎(おおき げんぱちろう)
八重(やえ)
書誌情報
ひかわきょうこ 『お伽もよう綾にしき』 白泉社 〈花とゆめコミックス〉、全5巻
- 〈花とゆめコミックス〉全5巻
- 2005年10月10日第1刷発行、ISBN 978-4-592-18321-1
- 2006年11月10日第1刷発行、ISBN 978-4-592-18322-8
- 2007年9月10日第1刷発行、ISBN 978-4-592-18323-5
- 2008年5月10日第1刷発行、ISBN 978-4-592-18324-2
- 2009年3月10日第1刷発行、ISBN 978-4-592-18325-9
- 〈白泉社文庫〉全3巻
- 2015年7月15日発売、ISBN 978-4-592-89057-7
- 2015年7月15日発売、ISBN 978-4-592-89058-4
- 2015年8月11日発売、ISBN 978-4-592-89059-1
ひかわきょうこ 『お伽もよう綾にしき ふたたび』 白泉社 〈花とゆめコミックス〉、6巻(以下続刊)
- 2010年9月10日第1刷発行、ISBN 978-4-592-19331-9
- 2011年7月10日第1刷発行、ISBN 978-4-592-19332-6
- 2013年1月4日第1刷発行、ISBN 978-4-592-19333-3
- 2014年3月5日第1刷発行、ISBN 978-4-592-19334-0
- 2015年1月5日第1刷発行、ISBN 978-4-592-19335-7
- 2016年5月2日第1刷発行、ISBN 978-4-592-19336-4