お嬢さまシリーズ
小説:お嬢さまシリーズ
著者:森奈津子,
出版社:学習研究社エンターブレイン,
レーベル:レモン文庫,
巻数:全10巻全4巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『お嬢さまシリーズ』(おじょうさまシリーズ)は、森奈津子による日本のライトノベル。イラストは飯坂友佳子が担当している。レモン文庫(学習研究社)より1991年4月から1995年2月まで刊行された。2008年にはエンターブレインより復刻版が刊行された。イラスト担当者はD.Kに変わった。
あらすじ
1. お嬢さまとお呼び!
そんな時、東京マリアを名乗る人物から、麗花の従者である佐伯を誘拐したとの連絡が届いた。年度末に行われる演劇の主役を巡ってある人物と戦い、勝つことができれば佐伯は返すが、負けたら佐伯を強制的に転校させ、麗花から「お嬢さま」の称号を奪うのだという。
2.お嬢さまの逆襲!
3.お嬢さま帝国
4.お嬢さまのお気に入り
5.お嬢さまボロもうけ
6.お嬢さま軽井沢の戦い
7.お嬢さまと青バラの君
8.お嬢さまの学園天国
9.お嬢さまと無礼者
10.お嬢さま大戦
登場人物
舞台
私立花園学園
所在地は世田谷区。初等部、中等部、高等部、大学から成る。 生徒の自由を重んじる校風で、初等部から大学まで制服は定められていない私服校である。その他の髪型や服装に関する規定も一切なく、基本的な学校生活や勉学についての方針すらも示されず、全てが生徒の自主性に委ねられている。
名門校として知られており、一貫して学力レベルは高い。富豪や文化人の子弟が多く通っている。初等部から大学まではエスカレーター式ということになっているが、実際は階段式といった方が適当で、内部生にも試験が強いられる。内部生のための試験に落ちてしまった場合は、外部生と共に一般入試を受けて合格しなければ繰り上がることができない。
学園の初代理事長は花園ナツで、現在の理事長である花園ハルの母にあたる。そこから分かるとおり、花園学園の歴史はまだ浅く、新参校とも呼ばれる部類である。学園の正門近くには花園ナツの像が置かれている。
教員には花園一族の者が多く採用されており、名字呼びでは区別をつけられないため、教員間のみならず生徒も教員を下の名前で呼ぶのが慣例となっている。
生徒たちの多くは非常に陽気でお祭り好きで、なにか騒ぎが起こるとすぐに人だかりができる。また、妙な団結力があり、学園全体を挙げての流行がよく起こり、見目のいい生徒には必ずと言っていいほどファンクラブができている。そのような傾向から他の学校の生徒らからは、しばしば「花園学園は変人の巣窟」と言われている。
なお、著者は、意図したわけではなかったが『愛と誠』に登場する「花園実業高校」の影響で学園名を名付けてしまったのかもしれないと語っている。 現実に存在する学校法人花園学園との関連はない。
花園学園中等部
生徒の部活動は活発で、学校側からの待遇も良い。描写されているだけでも、中等部の文科会系の部専用の部活棟が備え付けられていたり(耳を澄ませば隣の部室の話し声が聞こえてしまうほど壁が薄かったりと、造りはあまり良くないらしいが)、茶道部は一つ10万円の茶器を買うことができるほどの予算を与えられていたりする。柔道部など、体育会系の部活動の成績も芳しい。部活は5名以上が集まれば新たに立ち上げることも出来るが、一定の成果を挙げられなかったり、部員数が5名に満たなくなった場合は容赦なく取りつぶされる。それらの管理を行うのは生徒会で、教員を介入せずとも生徒会が任意に部の廃止などを行えるところから、生徒会及びそれ以外の委員会などの活動も活発であると思われる。しかし、上記したように私服の学校で、服装などに関する規定も定められていないために、風紀委員は形だけの存在となっており『お嬢さま帝国』で廃止されることとなった。
中等部の敷地内には中等部専用の真新しい図書館があり、司書教諭以外にも雑務のアルバイトとして高等部の生徒らが採用されている。初等部や高等部などにも、それぞれ専用の図書館が設置されていると思われる。
花園学園高等部
花園公園
聖母女学院
所在地は東京都。ミッション系の女子校。名称からして少なくとも中等部や高等部などの複数の学校から成る一貫校だと思われるが、作中で描写されているのは中等部のみ。似たような学風の男子校と交流がある。
制服は「ふわっとしたあかるい空色」のスカーフが特徴的なセーラー服。伝統ある名門校の制服として他校の生徒から憧れられるだけでなく、コレクターからのマニアックな人気もあるという。
花園学園と同じく富豪の令嬢が多く通うため「お嬢さま学校」と称されるが、そういった意味での格においては花園学園を上回っている。学力においても若干優位に立っているらしく、賛美歌を原文で歌わせるためか特に英語教育のレベルが高い。
ニセ・軽井沢
正式名称は「ビレッジ軽井沢」だが、本物の軽井沢とは無縁なただの山奥の別荘地であるため岩清水によりこう名付けられた。麗花の叔父の所有する別荘があり、その間取りは4LDK。駅からは遠く離れ、駐車場と別荘との間の距離は異様に開いている上に急な階段になっており、交通の便が悪い。
既刊一覧
オリジナル版
- 森奈津子(著) / 飯坂友佳子(イラスト)、学習研究社〈レモン文庫〉、全10巻
- 『お嬢さまとお呼び!』1991年4月発行、ISBN 4-05-105293-1
- 『お嬢さまの逆襲!』1991年7月発行、ISBN 4-05-105301-6
- 『お嬢さま帝国』1991年10月発行、ISBN 4-05-105810-7
- 『お嬢さまのお気に入り』1992年1月発行、ISBN 4-05-105813-1
- 『お嬢さまボロもうけ』1992年5月発行、ISBN 4-05-105819-0
- 『お嬢さま軽井沢の戦い』1992年10月発行、ISBN 4-05-106399-2
- 『お嬢さまと青バラの君』1993年3月発行、ISBN 4-05-106406-9
- 『お嬢さまの学園天国』1993年7月発行、ISBN 4-05-106412-3
- 『お嬢さまと無礼者』1994年1月発行、ISBN 4-05-400158-0
- 『お嬢さま大戦』1995年2月発行、ISBN 4-05-400164-5
- 『お嬢さまとお呼び!』1991年4月発行、ISBN 4-05-105293-1
- 『お嬢さまの逆襲!』1991年7月発行、ISBN 4-05-105301-6
- 『お嬢さま帝国』1991年10月発行、ISBN 4-05-105810-7
- 『お嬢さまのお気に入り』1992年1月発行、ISBN 4-05-105813-1
- 『お嬢さまボロもうけ』1992年5月発行、ISBN 4-05-105819-0
- 『お嬢さま軽井沢の戦い』1992年10月発行、ISBN 4-05-106399-2
- 『お嬢さまと青バラの君』1993年3月発行、ISBN 4-05-106406-9
- 『お嬢さまの学園天国』1993年7月発行、ISBN 4-05-106412-3
- 『お嬢さまと無礼者』1994年1月発行、ISBN 4-05-400158-0
- 『お嬢さま大戦』1995年2月発行、ISBN 4-05-400164-5
復刻版
- 森奈津子(著) / D.K(イラスト)、エンタブレイン、全4巻
- 『お嬢さまとお呼び!』2008年3月12日発売、ISBN 978-4-7577-3775-4
- 『お嬢さまボロもうけ』2008年3月12日発売、ISBN 978-4-7577-3776-1
- 『お嬢さまと青バラの君』2008年3月31日発売、ISBN 978-4-7577-4210-9
- 『お嬢さま大戦』2008年5月1日発売、ISBN 978-4-7577-4264-2
- 『お嬢さまとお呼び!』2008年3月12日発売、ISBN 978-4-7577-3775-4
- 『お嬢さまボロもうけ』2008年3月12日発売、ISBN 978-4-7577-3776-1
- 『お嬢さまと青バラの君』2008年3月31日発売、ISBN 978-4-7577-4210-9
- 『お嬢さま大戦』2008年5月1日発売、ISBN 978-4-7577-4264-2