からくりサーカス
以下はWikipediaより引用
要約
『からくりサーカス』は、藤田和日郎による日本の漫画作品。『週刊少年サンデー』(小学館)にて1997年32号から2006年26号にかけて連載された。単行本は全43巻。仏名は『Le Cirque de Karakuri』。
1998年3月より放送されたサンデーCM劇場にて30秒ほどの長さながらアニメーション化されている。また、1999年3月より放送された『祝創刊40周年 オールスター総出演編』でも本作のキャラクターが登場している。この総出演編はかなり長い間『週刊少年サンデー』の公式サイトにて視聴が可能であった(現在配信終了)。
2018年3月14日発売の『週刊少年サンデー』2018年16号にて、テレビアニメ化されることが報じられた。
2018年3月時点で累計発行部数は1500万部を記録している。
作風
莫大な遺産を相続して親族から狙われた少年・才賀 勝(さいが まさる)を守るために戦う拳法家の青年・加藤 鳴海(かとう なるみ)と人形遣いの女性・しろがねの数奇な運命を描く。鳴海との別れをきっかけに物語は2つに別れ、勝としろがねは潰れかけのサーカスに身を置き、鳴海は人類に仇なすからくり人形との闘いに巻き込まれる。そして、全く異なる2つの物語は交錯しながら一つに収束していく。
作者の前作『うしおととら』を上回る複雑なプロット・強烈なバイオレンス描写とアクション・前作にはあまり見かけられなかった恋愛要素(ロマンティック・コメディ)も盛り込んでいる。大きな特徴は、戦闘において細かく書き込まれたからくり人形の破片が飛び散る演出である。
物語は全ての事件の発端が200年前に起こり、そこから現代に至るまでのエピソードが多くの登場人物の視点で描かれている。過去のエピソードが現代におけるストーリーが進行するにつれて徐々に明らかになっていくが、それは時系列通りではない。過去のエピソードにまつわる手掛かりは物語の各所に散りばめられている。
物語はサーカスのような体裁をとっている。「幕間」と称してサーカス(物語)と観客(読者)をつなぐ役割をもった「ピエロ」が登場してそこまでの総括をし、次の幕での見どころに観客の注意を向けさせる。
人類の敵である自動人形は最初の人形を創った者の意思に逆らえず、それと戦う「しろがね」も他人の意思に縛られた操り人形である。黒幕のフェイスレスも白金の妄執をダウンロードされた操り人形であり、何度か本人の口からそう発言されている。登場人物のほとんどは自分の意思とは異なる何かに縛られながら行動しており、「人形劇」の人形が誰かに操られているようである。運命や他人の意思によって縛られた者を人形と見立て、そんな境遇から脱却しようとする者、人間であろうとする者の大いなる「舞台劇」として物語が展開する。その多くは結末を迎えるまでに「操り糸」を断ち切り自らの意思で歩き出す。最終話では、登場人物としての各々のエピローグが語られた後、カーテンコールとして作品に登場した主要なキャラクターのほとんどが「役者」として笑顔で舞台に立つ姿が描かれ、「舞台劇」として作品を締めくくっている。タイトルや登場人物の名前は演劇にゆかりのある場合が多く、特に自動人形などの名前にはコンメディア・デッラルテの役名が多く使われている。個々の出典は言及されていないが、最終巻の巻末の参考文献から推測できる。
友人である島本和彦は、「『うしおととら』が藤田のやりたい事を全てぶつけた名作なら、こちらは広げた風呂敷を徹底的に広げ続けた事で完成された名作」と本作を評した。
あらすじ
サーカス編とからくり編はストーリーの区切りが付くたびに交代で語られる。
勝編(プロローグ)
小学5年生の才賀勝は、父親である大手家電メーカー"サイガ"社長・才賀貞義の死により180億円の遺産を相続。これによって異母兄弟から命を狙われていたところを加藤鳴海と「しろがね(エレオノール)」に助けられる。しかし、叔父の才賀善治に誘拐された勝を救出した鳴海は爆発に巻き込まれ、切断された片腕を残して行方不明となる。
サーカス編
残された勝とエレオノールは追っ手から逃れるため旅芸人のサーカス一座「仲町サーカス」で生活を始め、人々と触れ合うことで徐々に成長することとなる。追手との戦いの中で、本人達も知らなかった勝とエレオノールの持つ出生の秘密が明らかになっていき、勝はエレオノールに守られる立場から、エレオノールを守る者としての自覚を持ちはじめる。
からくり編
死亡したと思われた鳴海は人形破壊者「しろがね」のギイに命を救われており、片腕と記憶を失くして自らも人形破壊者となっていた。自動人形を追う旅を続けるうちにゾナハ病の真実を知った鳴海は、人形を破壊することだけを自分の使命とするようになっていく。自動人形との激戦の最中、多くの仲間の犠牲と引き換えに命を存えたことによって、その使命は彼個人の感情を塗り潰してしまうほどに、さらに重くのしかかるようになる。
からくりサーカス編(本編)
勝はこの戦いの真の敵からエレオノールを守るためにサーカス団を離れ、黒賀村の阿紫花家に居候し、ギイより懸糸傀儡の特訓を受ける。そして、勝の実力は急上昇し刺客を悉く撃退していく。また、人形相撲などの行事を通して、黒賀村の人々とも親睦を深めていく。そして鳴海はそれとほぼ入れ替わりでエレオノールの前に現れ、フランシーヌ人形の生まれ変わりと信じる彼女からゾナハ病の止め方を聞き出すべく仲町サーカスに加わる。
機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)編
勝が黒賀村で修行、刺客の撃退を始めてから8ヶ月が経ったある日、仲町サーカスが黒賀村を訪れる。仲間達との再会を喜ぶ勝だったが、ゾナハ蟲が突如活性化、世界中の人間がゾナハ病に感染してしまう。無事だったのは「しろがね」とその血を飲んだ者、そして「しろがね(エレオノール)」と長い間、共に過ごして免疫がついた仲町サーカスのメンバーのみ。「しろがね」の200年に及ぶ長い戦いの決着が、そして勝、エレオノール、鳴海の最後の戦いの火蓋が切られる。なお、デウス・エクス・マキナは演劇用語でもある。
登場人物
懸糸傀儡(マリオネット)
マリオネットそのものに関しては#用語解説を参照。括弧内は主な使用者。演の項は舞台版の俳優で、特筆がなければそれぞれ第1弾・第2弾共通のキャスト。
「しろがね」の操る懸糸傀儡
あるるかん〈才賀アンジェリーナ→才賀エレオノール〉
白銀によって製作された最も古い懸糸傀儡。あらゆる懸糸傀儡の原型。黒衣を纏い、頭に白い羽がついている。この人形を原型にさまざまな懸糸傀儡が作られ、人形操りの練習用として多くの複製が作られている。オリジナルはルシールがアンジェリーナをキュベロンから追放する際に彼女に授け、アンジェリーナの死後は正二が保管し、実娘のエレオノールに受け継がれている。
胴体部から歯車などを出して上体部分を高速で旋回させて相手を破壊する「コラン」(虎乱)・腕をピストン運動させ相手を貫く「炎の矢」(フレッシュ・アンフラメ)・頭部の羽根飾りのようなものを伸ばして相手の動きを封じる「羽の舞踏」(ラ・ダンス・ダン・ヴオラン)という技を持ち、右腕には「聖(セント)・ジョージの剣」という大きな刃が内蔵されている。
オリジナルの「あるるかん」の左腕は、かつてアンジェリーナが自動人形からギイを庇ったときに破壊されている。その後は破壊された左腕の代わりに「オリンピア」の折れた腕を右手で持っている。その左腕はギイによって鳴海の左腕として使用され、こちらは「聖(サン)・ジョルジュの剣」(セント・ジョージのフランス語読み)と呼ばれる大きな刃が内蔵されている。
基本的にはしろがね(エレオノール)が操るが、作中では勝が操る場面も多い。
名前はフランス語で道化師を意味する〈arlequin〉から。
オリンピア〈ギイ・クリストフ・レッシュ〉
自動人形に注射針を突き刺し、疑似体液を吸いだす「聖母の抱擁」(ラ・サント・ビェルジュ・ダンブラスマン)・胴体を縦回転させ、肘の刃で相手を切り裂く「破壊輪舞曲」(ラ・ロンド・ドゥ・デストラクション)という技を持つ。また、背中の翼で空を飛ぶことができ、専用のエンジンを取り付けることで高速の空中移動が可能になる。その顔はギイの「母」のデスマスクから作られている。
ムジンニィ〈ルシール・ベルヌイユ〉
スピネッティーナ〈ファティマ〉
オラーツィオとの戦いで破壊される。
スレイプニイル〈エドワルド・ダール〉
名前の由来は北欧神話の主神オーディンの六脚の馬、スレイプニルから。武器のミヨルニルは同じく北欧神話の雷神トールが持つ槌の名前である。
マンバ〈ティンババティ〉
シュヴァルツェス・トーア〈シュヴァルツェス・トーア〉
アニメではダールのスレイプニイルが登場しないため、代わりにこの人形の足に車輪がついており、後に鳴海の左足となった。
ペンタゴナ・ノッカー〈スティーブ・ロッケンフィールド〉
グリゴーリィ〈ドミートリィ・イワノフ〉
アンジェリーナ人形〈ルシール・ベルヌイユ〉
正二人形〈才賀正二〉
「黒賀の者」の操る懸糸傀儡
プルチネルラ/プルチネルラII〈阿紫花英良〉
しろがね(エレオノール)が操る「あるるかん」に完膚なきまでに破壊されたが、「しろがね」と自動人形の最終戦で黒賀村から送られた懸糸傀儡の中に「プルチネルラII」として改修された物が含まれていた。その際には、棍棒に加えて長ドスが追加されている。プルチネルラ(プルチネッラ)は、他の人形と同じく コメディア・デラルテの定キャラで、名前はストラヴィンスキーのバレエ組曲〈プルチネルラ〉に由来する。
グリモルディ〈誘拐組の尾崎→阿紫花英良→ファティマ→阿紫花英良〉
首が伸びる・ピエロのような帽子を振り回す・斧がつく(2代目以降)とギミックも多い。
「しろがね」と自動人形の最終戦では、スピネッティーナを失ったファティマが操る姿も見られた。
なお、この時のグリモルディは改修が加えられており、序盤で尾崎が操った機体とは細部が異なる。
2代目のグリモルディは「しろがね」と自動人形の最終戦においてパンタローネとアルレッキーノによって破壊されており、3代目のグリモルディは阿紫花が最後に操る。ファティマ曰く「少し硬めだけれど、素敵ね」。
アクエリアス〈ぶっ殺し組の羽佐間〉
グリモルディと尾崎によって破壊された。
デザインは陰陽・トレジャーキーパーと同じく作者のアシスタントの一人。アシスタントの設定は「地獄の魔術師、パワーはあるるかんの5万倍、水中を300ノットで泳ぐ、湿気に弱い」。
ローリングアームズ〈ぶっ殺し組の中田〉
才賀の別荘の対侵入者用からくり門である「煉獄」に操者ごと飲み込まれて破壊される。
テオゴーチェ〈誘拐組の高見〉
ダクダミィ〈誘拐組の山仲〉
基本の戦闘スタイルは数体の人形の操り糸で敵を縛るなど動きを止め、残りの機体で相手の操者を仕留める。見かけによらず、その武器であるハサミは成人男性の首を切断する威力を持つ。
しろがねと鳴海を苦めて捕らえるが、鳴海の硬気功により二体が切り負けて刃が折れ、ほかの三体も操者とともに鳴海に破壊された。
バビュロ〈誘拐組の加納〉
勝が操った「あるるかん」によって破壊された。
グリセル〈誘拐組の金井〉
勝が操ったあるるかんに頭部を破壊される。跳躍力に優れ、崩壊する塔から脱出する際に活躍した。
ガンオブフェザー〈誘拐組の及川〉
コルトSAA「ピースメーカー」をそのまま巨大化させた様な拳銃を二丁武器として使う。
阿紫花が操るグリモルディと勝負をするも、勝の作戦によってグリモルディの体当たりを食らい、操者ごとエレベーターシャフトへ転落する。
陰陽〈名称不明のぶっ殺し組のメンバー〉
高見が操るテオゴーチェによって操者ともども爆破される。
デザインはアクエリアス・トレジャーキーパーと同じく作者のアシスタントの一人。アシスタントの設定は「猿並の俊敏な動き、ゴリラぎみの握力、獣風の耐久力、とパンチ力、ドーベルマンのように操りやすい」。
トレジャーキーパー〈ぶっ殺し組の野口〉
高見が操るテオゴーチェによって爆破され、操者も直後に殺される。
デザインはアクエリアス・陰陽と同じく作者のアシスタントの一人。アシスタントの設定は「ボディは修理跡だらけ、歴戦の勇士を示す、顔は包帯グルグル巻き、見る者に恐怖を与えるだろう、んで武器は、刃渡り2メートルのカマで相手を切り刻む」。
スペイド〈ぶっ殺し組の平〉
アンダーザヘッド〈ぶっ殺し組の成田〉
あるるかんの「聖ジョージの剣」で真っ二つにされた。
衝月(しょうげつ)
尖夕(せんゆう)
裂空(れっくう)
アンラッキー〈黒賀村の老人たち〉
人形は一体だけ現れるが、実際は一体ではなく三体おり、黒賀村の老人の三人がそれぞれに人形を操っている。操者が隠れて交代で操っているため、試験者は何度倒しても向かってくる人形に恐怖する。試験は人形を倒すことが目的ではなく、倒せない人形から「如何に逃げるか」を問うものであり、三体全てを倒して合格したのは勝が初めてである(衝月五郎の父は二体までは倒したらしい)。デザインは作者側のものではなく、ある読者のはがきから起用したもの(他に「ブロム・ブロム・ロー」という自動人形も読者のデザインだった)。
人形相撲に参加した懸糸傀儡
ナイト・スレイヴァーV(ブイ)〈才賀勝→阿紫花平馬〉
衝月太郎〈衝月五郎〉
エンドレス・ラバー〈富内拓地〉
ハッスルファンタジー〈福田ヒロ男〉
ビッグサクセス〈比良吹雅人〉
プリンスマン〈兼田一也〉
フェイスレスが作った懸糸傀儡
あるるかん(完全版)〈フェイスレス〉
ゴイエレメス〈フェイスレス→才賀勝→阿紫花平馬〉
キャプテン・ネモ〈フェイスレス→才賀勝〉
ジャック・オー・ランターン〈フェイスレス→才賀勝〉
フェイスレスが自分のために作り遺した3体の懸糸傀儡の一つ。ハロウィンのカボチャのような人形。「ジャコ」という略称で呼ばれている。大鎌の刃がついた箒を所持しており、箒を回転させることで空を飛んだり、ロケット弾を放ったり、両足を手に変えて4本の手で相手を拘束するなどギミックが多い。勝が扱いやすいことや空を移動できることもあり、新生真夜中のサーカスとの戦いでも多用した。必殺技はほぼ全てのものを斬ることができる「超高速振動鎌」(グリム・リーパー)・操者の意志で自由に硬度や粘着性を変えることが出来る液体を放つ「バブル・ザ・スカーレット」。
モン・サン・ミッシェルに向かう際、グリュポンに「へんちくりんカボチャ」と評された場面では、不快そうに眼の上下が逆転していた。宇宙ステーション・アルファーのブースターによってフェイスレスのあるるかんと共に破壊されてしまうが、別れを告げる勝に砕けるジャコの顔がまるでウインクをしているように描かれている。
用語解説
ゾナハ病 (ZONAPHA Syndrome)
ゾナハ病の段階としては、
第一段階
第二段階
第三段階(最終段階)
第二段階で死ねなかった者が迎える生き地獄。また、身体の成長もしない。治療法は万能の霊薬「アクア・ウイタエ」(その希釈物でも可)を飲むか、身体にワルトハイム電磁波を照射するしかない。
しろがね
しろがねの血
懸糸傀儡(けんしくぐつ)/マリオネット
自動人形の「黄金律」を利用した物であり、兵器とも人形とも取れるため、武器を持つ相手に対して風より速く動ける自動人形も、人間と同じ速さで動かざるを得ない。ただし、自動人形と戦えるレベルに達するには、才能のある者でも血の滲むような修行を何年も積まねばならない。
勝は持っていた才能に加え、フェイスレスのダウンロードによる知識を得ていたので1年で熟達した。
しろがね-O(しろがね オー)
O(オー)
自動人形(オートマータ)
低級なものでも銃弾程度では壊れることはなく、さらに「黄金律」を持つため、通常の人間にとっては脅威である。撃破するには致命傷を一撃で与える、あるいは拳法などで用いられる「気」を与え体内の擬似体液を沸騰させ自壊させる必要がある。ただし、高級なものは「気」に対して耐性を持っているものが多い。
人間の血を吸い取る事で、活動エネルギーを維持している(グリュポンのような例外もいる)。「しろがね」の血液はまずいらしい。劇中で自動人形を完成させたのは白金(ディーン・メーストル)とフウ・クロード・ボワローの2名。また、才賀正二や才賀勝は自動人形に手を入れたことがある。
疑似体液
黄金律(ゴールデンルール)
これは元々道化として造られた自動人形の特徴であり、観客に見て貰うことが道化の存在意義であるため「観客(人間)に見える速さで動かなければならない」というルールである。自動人形と戦う「しろがね」も「観客」とみなされることから、本来の性能がどれほど高くても「観客」の目に見える人間と同等の速さでしか力を発揮することができない。
「観客」では無い者に対してはこのルールが発揮されない。武器を持つ者は「観客」ではない者とされ、銃や強力な兵器を使う相手には素早く動ける。「しろがね」が銃などの兵器を使わないのは「観客」ではないとみなされるからである。
道化は「無意識に芸人の技を学ぼうとする本能」からサーカス芸を覚えようとするため芸人ならば隙を作ることができる(そのため「しろがね」はサーカス芸を学ぶ)。
柔らかい石
空気に触れると二週間で蒸発してしまう上、大人の体内では拒絶反応が起こるため、人間の子供の体内に入れて保存しなければならない。
一般的には「賢者の石」と呼ばれるが、劇中では一度もその名で呼ばれた事は無い。
生命の水(アクア・ウイタエ)
主な効能として、
人間が飲むと髪の毛や瞳が銀色になり、身体能力が約5倍に向上し、5年に1回しか歳を取らなくなる。
自動人形が口から飲み、胃のろ過装置を介することにより、彼らにとっての黄金律を克服することができる。
自動人形が経口摂取以外で注入されると、体内の擬似体液が中和され、機能停止に陥る。
ラテン語表記では「Aqua vitae」。
<転送>(ダウンロード)
生後から現在までの記憶の<転送>が第一段階・記憶が形成した人格の<転送>が第二段階・記憶と人格の二つの情報を関連付け、組み合わせるミクスチャーの第三段階の過程を経て<転送>は完成される。生命の水のような不完全ではない本人の人格と記憶を再現でき、別人に<転送>しても他者から気づかれにくいという利点がある。
作中ではOが本体から機械の体に<転送>をしており、フェイスレスも勝や自身のクローン体に実践している。勝の場合は二度<転送>されかけたが、一度目は正二が第一段階の途中で開放したため一部の記憶を知識として引き継ぐだけに留まった。二度目は完璧に<転送>されたものの、事前に飲んでいた(生命の水が溶けた)エレオノールの血の効果で転送された情報を有害と判断し、転送情報は消滅して支配を防いだ。
サイガ
黒賀村(くろがむら)
「ナラ県クロガ村」を中心とする地点に「アルファー」の落下が予測されていたが、フェイスレスと才賀勝により回避された。
人形相撲(にんぎょうすもう)
書誌情報
単行本
- 藤田和日郎『からくりサーカス』小学館〈少年サンデーコミックス〉、全43巻
- 1998年1月15日発売、ISBN 4-09-125331-8
- 1998年3月15日発売、ISBN 4-09-125332-6
- 1998年5月15日発売、ISBN 4-09-125333-4
- 1998年9月15日発売、ISBN 4-09-125334-2
- 1998年11月15日発売、ISBN 4-09-125335-0
- 1999年2月15日発売、ISBN 4-09-125336-9
- 1999年4月15日発売、ISBN 4-09-125337-7
- 1999年6月15日発売、ISBN 4-09-125338-5
- 1999年9月15日発売、ISBN 4-09-125339-3
- 1999年12月15日発売、ISBN 4-09-125340-7
- 2000年2月15日発売、ISBN 4-09-125681-3
- 2000年5月15日発売、ISBN 4-09-125682-1
- 2000年7月15日発売、ISBN 4-09-125683-X
- 2000年9月15日発売、ISBN 4-09-125684-8
- 2000年11月15日発売、ISBN 4-09-125685-6
- 2001年2月15日発売、ISBN 4-09-125686-4
- 2001年5月15日発売、ISBN 4-09-125687-2
- 2001年7月15日発売、ISBN 4-09-125688-0
- 2001年10月15日発売、ISBN 4-09-125689-9
- 2001年12月15日発売、ISBN 4-09-125690-2
- 2002年2月15日発売、ISBN 4-09-126361-5
- 2002年5月15日発売、ISBN 4-09-126362-3
- 2002年7月15日発売、ISBN 4-09-126363-1
- 2002年9月15日発売、ISBN 4-09-126364-X
- 2002年11月15日発売、ISBN 4-09-126365-8
- 2003年2月15日発売、ISBN 4-09-126366-6
- 2003年4月15日発売、ISBN 4-09-126367-4
- 2003年7月15日発売、ISBN 4-09-126368-2
- 2003年10月15日発売、ISBN 4-09-126369-0
- 2003年12月15日発売、ISBN 4-09-126370-4
- 2004年3月15日発売、ISBN 4-09-127071-9
- 2004年6月15日発売、ISBN 4-09-127072-7
- 2004年8月15日発売、ISBN 4-09-127073-5
- 2004年11月15日発売、ISBN 4-09-127074-3
- 2005年1月15日発売、ISBN 4-09-127075-1
- 2005年3月15日発売、ISBN 4-09-127076-X
- 2005年6月15日発売、ISBN 4-09-127077-8
- 2005年8月15日発売、ISBN 4-09-127078-6
- 2005年11月15日発売、ISBN 4-09-127079-4
- 2006年1月15日発売、ISBN 4-09-127080-8
- 2006年3月15日発売、ISBN 4-09-120109-1
- 2006年6月15日発売、ISBN 4-09-120379-5
- 2006年9月15日発売、ISBN 4-09-120570-4
ワイド版
- 藤田和日郎『からくりサーカス』小学館〈少年サンデーコミックススペシャル〉、全23巻
- 2011年7月15日発売、ISBN 978-4-09-123028-7
- 2011年7月15日発売、ISBN 978-4-09-123029-4
- 2011年8月18日発売、ISBN 978-4-09-123030-0
- 2011年9月16日発売、ISBN 978-4-09-123042-3
- 2011年10月18日発売、ISBN 978-4-09-123043-0
- 2011年11月18日発売、ISBN 978-4-09-123044-7
- 2011年12月18日発売、ISBN 978-4-09-123045-4
- 2012年1月18日発売、ISBN 978-4-09-123046-1
- 2012年2月17日発売、ISBN 978-4-09-123047-8
- 2012年3月16日発売、ISBN 978-4-09-123048-5
- 2012年4月18日発売、ISBN 978-4-09-123049-2
- 2012年5月18日発売、ISBN 978-4-09-123050-8
- 2012年6月18日発売、ISBN 978-4-09-123067-6
- 2012年7月18日発売、ISBN 978-4-09-123068-3
- 2012年8月18日発売、ISBN 978-4-09-123069-0
- 2012年9月18日発売、ISBN 978-4-09-123070-6
- 2012年10月18日発売、ISBN 978-4-09-123075-1
- 2012年11月18日発売、ISBN 978-4-09-123076-8
- 2012年12月18日発売、ISBN 978-4-09-123077-5
- 2013年1月18日発売、ISBN 978-4-09-123078-2
- 2013年2月18日発売、ISBN 978-4-09-123079-9
- 2013年3月18日発売、ISBN 978-4-09-123080-5
- 2013年4月18日発売、ISBN 978-4-09-123082-9
文庫版
- 藤田和日郎『からくりサーカス』小学館〈小学館文庫〉、全22巻
- 2017年5月12日発売、ISBN 978-4-09-193319-5
- 2017年6月15日発売、ISBN 978-4-09-193320-1
- 2017年7月14日発売、ISBN 978-4-09-193323-2
- 2017年8月10日発売、ISBN 978-4-09-193324-9
- 2017年9月15日発売、ISBN 978-4-09-193325-6
- 2017年10月13日発売、ISBN 978-4-09-193326-3
- 2017年11月15日発売、ISBN 978-4-09-193327-0
- 2017年12月15日発売、ISBN 978-4-09-193328-7
- 2018年1月12日発売、ISBN 978-4-09-193329-4
- 2018年2月15日発売、ISBN 978-4-09-193330-0
- 2018年3月15日発売、ISBN 978-4-09-193353-9
- 2018年4月13日発売、ISBN 978-4-09-193354-6
- 2018年5月15日発売、ISBN 978-4-09-193355-3
- 2018年6月15日発売、ISBN 978-4-09-193356-0
- 2018年7月13日発売、ISBN 978-4-09-193357-7
- 2018年8月8日発売、ISBN 978-4-09-193358-4
- 2018年9月14日発売、ISBN 978-4-09-193359-1
- 2018年10月12日発売、ISBN 978-4-09-193360-7
- 2018年11月15日発売、ISBN 978-4-09-193384-3
- 2018年12月14日発売、ISBN 978-4-09-193385-0
- 2019年1月15日発売、ISBN 978-4-09-193386-7
- 2019年2月15日発売、ISBN 978-4-09-193387-4
完全版
- 藤田和日郎『からくりサーカス』小学館〈少年サンデーコミックススペシャル〉、全26巻
- 2018年9月18日発売、ISBN 978-4-09-128627-7
- 2018年9月18日発売、ISBN 978-4-09-128628-4
- 2018年10月18日発売、ISBN 978-4-09-128678-9
- 2018年10月18日発売、ISBN 978-4-09-128679-6
- 2018年11月16日発売、ISBN 978-4-09-128680-2
- 2018年11月16日発売、ISBN 978-4-09-128693-2
- 2018年12月18日発売、ISBN 978-4-09-128768-7
- 2018年12月18日発売、ISBN 978-4-09-128769-4
- 2019年1月18日発売、ISBN 978-4-09-128770-0
- 2019年1月18日発売、ISBN 978-4-09-128773-1
- 2019年2月18日発売、ISBN 978-4-09-128887-5
- 2019年2月18日発売、ISBN 978-4-09-128888-2
- 2019年3月18日発売、ISBN 978-4-09-128889-9
- 2019年3月18日発売、ISBN 978-4-09-128890-5
- 2019年4月18日発売、ISBN 978-4-09-128891-2
- 2019年4月18日発売、ISBN 978-4-09-128892-9
- 2019年5月17日発売、ISBN 978-4-09-129239-1
- 2019年5月17日発売、ISBN 978-4-09-129240-7
- 2019年6月18日発売、ISBN 978-4-09-129248-3
- 2019年6月18日発売、ISBN 978-4-09-129249-0
- 2019年7月18日発売、ISBN 978-4-09-129250-6
- 2019年7月18日発売、ISBN 978-4-09-129253-7
- 2019年8月16日発売、ISBN 978-4-09-129254-4
- 2019年8月16日発売、ISBN 978-4-09-129255-1
- 2019年9月18日発売、ISBN 978-4-09-129413-5
- 2019年9月18日発売、ISBN 978-4-09-129414-2
関連書籍
- 藤田和日郎『からくりサーカス公式ガイドブック サーカスのすべて』小学館〈少年サンデーコミックス〉、2004年7月16日発行、ISBN 4-09-127771-3
テレビアニメ
2018年10月から2019年6月までTOKYO MXほかにて放送された。
主人公の一人である才賀勝役のキャストは、総合学園ヒューマンアカデミーとのコラボ企画としてプロアマ問わずの公募オーディションにより決定され、応募総数2500人超の中から新人の植田千尋が選ばれた。
スタッフ
- 原作 - 藤田和日郎
- 監督 - 西村聡
- 助監督 - 篠田智哉
- シリーズ構成 - 井上敏樹、藤田和日郎
- キャラクターデザイン・総作画監督 - 吉松孝博
- メインアニメーター - 菅野利之、菅野芳弘
- アクション作画監督 - 平山貴章
- 美術監督 - 清水友幸
- 美術設定 - 杉山晋史
- 色彩設計 - 堀川佳典
- 撮影監督 - 魚山真志
- CGIディレクター - 高橋将人
- 編集 - 神宮司由美
- 音響監督 - 三間雅文
- 音楽 - 林ゆうき
- 音楽制作 - フジパシフィックミュージック
- 音楽プロデューサー - 舩橋宗寛
- クリエイティブプロデューサー - 丸山正雄、三田圭志
- プロデューサー - 和田翔太
- アニメーションプロデューサー - 青木誠
- アニメーション制作 - スタジオヴォルン
- 製作 - ツインエンジン
主題歌
オープニングテーマ
「月虹」
「ハグルマ」
「Over me」
エンディングテーマ
「マリオネット」
「夕立ち」
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 放送日 (MX) |
---|---|---|---|---|---|---|
第1幕 | 開幕ベル | 井上敏樹 | 西村聡 |
| 高橋美香 | 2018年 10月11日 |
第2幕 | 約束 | 竹内浩志 |
|
| 10月18日 | |
第3幕 | 奈落 |
| 吉田大輔 |
| 10月25日 | |
第4幕 | コラン | 頂真司 | 青木youイチロー |
| 11月1日 | |
第5幕 | サーカス〜出発 | 室井ふみえ | Won Chang hee |
| 11月8日 | |
第6幕 | 地獄 | 矢野博之 | まつもとよしひさ | 大東百合恵 | 11月15日 | |
第7幕 | Demonic | 米村正二 | うえだしげる |
| 11月22日 | |
第8幕 | 一瞬の始まりと終わり | 増田敏彦 |
|
| 11月29日 | |
第9幕 | 記憶 | 博多正寿 | 石井舞 | 12月6日 | ||
第10幕 | フランシーヌ | 矢野博之 | 友田政晴 |
| 12月13日 | |
第11幕 | ファンファーレ |
| 羽多野浩平 |
| 12月20日 | |
第12幕 | 「顔無し」司令 | 井上敏樹 | 頂真司 | うえだしげる |
| 12月27日 |
第13幕 | ルシール | 米村正二 | 矢野博之 | 牛嶋新一郎 |
| 2019年 1月10日 |
第14幕 | 夜更けの海 | 井上敏樹 | 西村聡 | Won Chang hee |
| 1月17日 |
第15幕 | はじまりの場所へ | 青山弘 | 外山草 |
| 1月31日 | |
第16幕 | 出会い | 博多正寿 |
| 2月7日 | ||
第17幕 | 訪れし者 | 今泉賢一 | 吉田大輔 |
| 2月14日 | |
第18幕 | 微笑 | 矢野博之 | まつもとよしひさ |
| 2月21日 | |
第19幕 | 影の正体 | 米村正二 | 牛嶋新一郎 |
| 2月28日 | |
第20幕 | 黒い太陽 | 矢野博之 | Won Chang hee |
| 3月7日 | |
第21幕 | 銀色の女神 | 井上敏樹 | 青山弘 | PARK JAE IK |
| 3月14日 |
第22幕 | 「ハリー」へ向かう!! | 川村賢一 | 板庇迪 |
| 3月21日 | |
第23幕 | 悪魔再び | 博多正寿 |
| 3月28日 | ||
第24幕 | 脱出へ | 伊藤智彦 | 西畑佑紀 |
| 4月4日 | |
第25幕 | モン・サン・ミッシェルにて | 米村正二 | 殿勝秀樹 | 吉田大輔 |
| 4月11日 |
第26幕 | アニマル・ショウ | 青山弘 | 羽多野浩平 |
| 4月18日 | |
第27幕 | 井上敏樹 | 下田久人 | 藤原和々 |
| 4月25日 | |
第28幕 | ぶたちゃんはあるいていった | 坂田純一 | Won Chang hee |
| 5月2日 | |
第29幕 | しろがねのやったこと | 米村正二 | 小島正士 | PARK JAE IK |
| 5月9日 |
第30幕 | Pieta | 博多正寿 |
| 5月16日 | ||
第31幕 | 黒の流星 | 井上敏樹 | 青山弘 | 杉畑誠也 |
| 5月23日 |
第32幕 | 暇乞い | 吉田大輔 |
| 5月30日 | ||
第33幕 | 仲町三人VSレディ・スパイダー | 坂田純一 |
|
| 6月6日 | |
第34幕 | 背中を守る者 | 三條なみみ | Won Chang hee |
| 6月13日 | |
第35幕 | 抱擁 | 青山弘 | 板庇迪 |
| 6月20日 | |
第36幕 | 閉幕 | 西村聡 |
|
| 6月27日 |
※第15幕の前週には第1幕から第14幕の総集編『第14.5幕 幕間〜そしてまた開幕ベル〜』を放送。
放送局
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 | 備考 |
---|---|---|---|---|
2018年10月11日 - 2019年6月27日 | 木曜 22:30 - 23:00 | TOKYO MX | 東京都 | |
2018年10月12日 - 2019年6月28日 | 金曜 0:00 - 0:30(木曜深夜) | BS11 | 日本全域 | BS放送 / 『ANIME+』枠 |
2018年10月16日 - 2019年7月2日 | 火曜 1:55 - 2:25(月曜深夜) | 北海道テレビ | 北海道 | 作者の出身地 |
2019年1月11日 - 6月28日 | 金曜 20:00 - 20:30 | AT-X | 日本全域 | CS放送 / リピート放送あり 第23話まで20:00 - 21:00に2話連続放送 |
インターネットでは、Amazonプライム・ビデオにて2018年10月11日より全世界独占配信された。
Blu-ray BOX
Webラジオ
2018年10月12日から2019年6月28日まで音泉にて『からくりサーカスRADIO 仲町サーカス団員募集中!』が隔週金曜日に配信。パーソナリティは才賀勝役の植田千尋。
ゲーム
体感型ゲーム
いずれも、制作はバンダイナムコアミューズメント、制作協力はよだかのレコード。
からくりサーカス in なぞともカフェ ナゾラリー 『真夜中に消えたからくりの鍵』
プレイヤーは、巷で人気の「仲町サーカス」を見に行く途中に自動人形に襲われたところ、才賀勝と名乗る少年に助けられ事なきを得たが、才賀勝は自動人形を倒すために必要なカバンを奪われたようで、共に探すことをしろがねと一緒に頼まれたという設定。
からくりサーカス in なぞともカフェ 公演型謎解きゲーム 『縣糸傀儡脱出劇-マリオネット・エスケープ-』
プレイヤーは、北海道に向かう飛行機の乗客だったが、機内は自動人形に襲われ支配されてしまい、居合わせた才賀勝としろがねと協力して脱出するという設定。
からくりサーカス in なぞともカフェ なぞときCUBE 『沈黙の自動人形~サイレント・オートマータ~』
プレイヤーは、ある日、仲町サーカスが自動人形に襲撃されたが、しろがねが反撃に出る前に自動人形は姿を消し、追いかけた才賀勝としろがねが足踏み入れた建物はからくり屋敷だったことから、屋敷の謎を解き明かすという設定。
モバイルゲーム
からくりサーカス 〜Larmes d’un Clown〜
パチンコ・パチスロ
Pフィーバーからくりサーカス
パチスロ からくりサーカス
舞台
2012年
カプセル兵団企画・製作。2012年2月に笹塚ファクトリーにおいて第1弾(からくり編)が上演。2012年11月に第2弾(サーカス編)が上演された。
キャスト
- 才賀勝 - 林智子(劇団ヘロヘロQカムパニー)
- 加藤鳴海 - 吉久直志
- しろがね・フランシーヌ - 森澤碧音(DancecompanyMKMDC)
「からくりサーカスの登場人物」・「懸糸傀儡(マリオネット)」も参照。
スタッフ
- 原作 - 藤田和日郎
- 脚本・演出 - 吉久直志
- 企画・製作・カプセル兵団
2019年
2019年1月に新宿FACEにおいて第1弾が上演。2019年10月には第2弾(デウス・エクス・マキナ(機械仕掛けの神)編)が同じく新宿FACEにて上演された
キャスト
- 才賀勝 - 深澤大河
- 加藤鳴海 - 滝川広大
- しろがね・フランシーヌ - 大西桃香(AKB48)・飯田里穂のWキャスト
「からくりサーカスの登場人物」・「懸糸傀儡(マリオネット)」も参照。
スタッフ
- 原作 - 藤田和日郎
- 脚本 - 川尻恵太(第1弾)、村井雄(第2弾)
- 演出 - 村井雄(第1弾・第2弾)
- 主催 - 舞台劇「からくりサーカス」製作委員会(Office ENDLESS、ツインエンジン、ローソンチケット)
オマージュ作品
『逆境ナイン』
あだち充の『タッチ』に触発された「面目レス」が、自動人形を率い全力学園野球部を乗っ取りマネージャー「モエレオール」を甲子園に連れて行こうとするが、対戦チームは人形破壊者「しろがね」を擁して対抗する。自動人形「ニセ不屈闘志」が魔球「からくり男球」を投げるが、試合に乱入したしろがね達に打たれてしまう。くじけそうになる面目レスだが、復活した本物の不屈闘志は野球部を乗っ取られたことを承知で、ニセ不屈に男の魂を吹き込む。試合を通じ、面目レスは「柔らかい意思」の重要さに気づいた。
『吼えろペン』
『からぶりサービス』は高い人気を誇り、順調な連載を続けていたが、富士鷹ジュビロが腕を火傷してしまった際に、連載3回分を炎尾燃が代筆。炎尾燃が、マサルを殺すという展開を見せた。
『新・吼えろペン』
富士鷹ジュビロは高学館の『週刊少年リベンジ』編集長三神から『からぶりサービス』の連載終了を言い渡されるが、3ヶ月で最終回を迎えるためには風呂敷を畳みきれず四苦八苦する。悩んだ結果、富士鷹はDランクの登場人物から伏線を回収し始めたため、最終回までに主人公とヒロインに決着が着かないと危機感を抱いた炎尾が自作のページを使って勝手に代筆(鳴海の背後でマサルが「サービス」をするシーン)。最終的に炎尾のページも使用し富士鷹が筆を執り、作品は大団円を迎えた。「からぶりサービス閉店」との文言が最終コマ。単行本巻末には「スペシャルサンクス炎尾」の記載あり。
注釈
関連カテゴリ
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