主人公、御影美千緒は並外れた女性アレルギーに苦しむ15歳。女性を遠ざけ、男子中学校に通学していたが、このままではまともな社会生活はできない、と共学制の私立第三白泉学園に進学を決心するのだったが、それは想像を絶するような修羅の道だった……。

御影美千緒（みかげ みちお）

本作の主人公、15歳の高校1年生。昔は勉強もスポーツも、何でもできる子だったのだが、小学2年生のとき女性アレルギーが発現。以後は母や姉を含めた女性を見ると、がくがく、ぶるぶると震えるようになり、自信を喪失してしまっていた。
高校進学を機に、女性アレルギー克服を決心。学ラン（白泉学園の指定制服はブレザー）に身を包み、ブルマー姿の夙川可夢偉と街を練り歩くなどの修行を開始する。ついには女装して女子校である第一白泉学園に通うことに・・・

夙川可夢偉（しゅくかわ かむい）

高校から知り合った、美千緒のクラスメイト。かつては天才子役としてお茶の間を騒がせたが、現在は引退して普通の女の子になっている。いつも笑みを絶やさないおおらかな性格だが、かなり天然ボケ。美千緒とは逆に、男性不感症で、男性を人間として認識できないという、原因不明の症例にかかっている。ド音痴。

御影ななみ（みかげ ななみ）

美千緒の双子の妹。ボーイッシュで、髪型もショートカットなので美千緒と瓜二つの容姿をしている。野球が得意で、夢はアニキを甲子園に連れて行くこと。つるぺたの幼児体型の為か、唯一女性アレルギーの美千緒がまともに接触できる女性であった。また、ブラコン、というほどではないが美千緒を慕っており、夙川可夢偉と出歩く美千緒を見て錯乱することもあった。

岡本三十郎（おかもと さんじゅうろう）

美千緒とななみの親友。体育会系で、ななみとともに野球の腕前は超高校級。御影ウテナに憧れているらしく、ウテナの前ではハートマン軍曹を前にした訓練兵のような対応をしてしまう。
特にオタク文化に精通している描写はないものの、美千緒の女性アレルギー克服のため作成したメニューは同人誌を買うとか、ブルマー姿の夙川可夢偉と街を練り歩くなど、どこかアキバ系であった。

御影ウテナ（みかげ うてな）

美千緒たちの姉。ただ、本人達は知らないが、本当の関係は従姉弟。ファッションモデルを務めながら、同時にバンドグループも結成しておりどちらの業界でも有名人。美千緒にはちょっかいを掛けるのが好きで、ライブのときなどもMCで美千緒を虐めていたりするが、本当は美千緒のことをいとおしく思っている。
なにかのこだわりがあるのか、学校指定の制服でなく、真っ黒な専用学生服で通学している。また、隠れアニメファンで、洋楽のみならずアニソンなどにも精通している。

御影真理亜（みかげ まりあ）

御影家の母。長姉にしか見えない若作り。おっとりとした癒し系。

夙川沙耶（しゅくかわ さや）

可夢偉の姉で生徒会長。会長専用の白い制服を着用している。ウテナとは犬猿の仲のライバル関係にある。妹の病気を治すために美千緒の修行に協力することに・・・

甲陽園ナガレ（こうようえん　ながれ）

年少でありながら可夢偉のボディーガードを勤める。語尾が「～じょ」と舌足らず。

徳川秀忠（とくがわ　ひでただ）

野球部監督。酒飲みでよく居眠りをしている昼行灯だが、人を見る目はあるようである。

大豪印晶（だいごういん　あきら）

第一白泉学園生徒会所属の剣豪。美千緒の修行の師匠となってスパルタで鍛える。「アストロ乙女塾」の一場晶と同一人物と思われる。

芦屋川理彩（あしやがわ　りさ）

ウテナが所属するバンドメンバーでリズムギター担当。ノリのいいギャル系。第一白泉学園の軽音部長。

ウェンディ・モンド・厄神（うぇんでぃ・もんど・やくじん）

ウテナが所属するバンドメンバーでベース担当。小柄で金髪碧眼。父が日系イギリス人で母がフランス人。第一白泉学園の軽音部員。オタク的趣向が強く可夢偉とすぐ仲良くなる。ウテナに強く憧れている反動で美千緒を嫌おうとするが・・・

六甲椎名（ろっこう　しいな）

ウテナが所属するバンドメンバーでドラム担当。愛称として「椎名Ｅ」と名乗っているがＥは胸のサイズ。言動は不思議系で、よくスルメをかじっている。

• がく×ぶる 2008年12月25日発行 ISBN 978-4-08-630464-1
• がく×ぶる 2 2009年3月25日発行 ISBN 978-4-08-630479-5
• がく×ぶる 3 2009年7月24日発行 ISBN 978-4-08-630497-9
• がく×ぶる 4 2010年1月22日発行 ISBN 978-4-08-630530-3
• がく×ぶる 5 2010年7月23日発行 ISBN 978-4-08-630555-6