漫画

きのこいぬ


ジャンル:ファンタジー,

題材:LGBT,

漫画

作者:蒼星きまま,

出版社:徳間書店,

掲載誌:月刊COMICリュウ,

レーベル:RYU COMICS,

発表期間:2010年 - 2022年2月28日,

巻数:全15巻,

話数:全74話,



以下はWikipediaより引用

要約

『きのこいぬ』は、蒼星きままによる日本の漫画作品、およびそれに登場する生物の名称。当初は読み切りとして『月刊COMICリュウ』(徳間書店)2010年9月号初掲載。その後、シリーズ連載化され、2022年2月28日まで連載された。

片耳がきのこになっている不思議な犬「きのこいぬ」と関わる人々の生活を描いたロー・ファンタジー作品。2020年12月時点で単行本の累計発行部数は90万部を突破している。

あらすじ

愛犬・はなこを亡くして傷心の絵本作家・夕闇ほたる。庭に生えたピンクのきのこを眺めていたらもぞもぞと動き出したそれはなんと片耳がキノコになっている犬の「きのこいぬ」だった。まっすぐに思いを寄せてくれるきのこいぬとの同居生活の中で凍っていたほたるの心は温かさを取り戻していく。

登場キャラクター
主要キャラクター

夕闇ほたる(ゆうやみほたる)

本作の主人公。デビュー10年のホラー絵本作家。独身。こまこ、つばきとは同い年。幼いころに両親を亡くし、引き取って育ててくれた祖父も大学生の時に他界。天涯孤独の生活を祖父の飼い犬だった「はなこ」に癒されていた。両親に十分に伝えられなかった「好き」という思いをたくさんの人に伝えるため、絵本作家を志す。はなこが病死してしまったことから、仕事はおろか生活全般に対する意欲を失っていたが、ある日庭から突如現れた「きのこいぬ」と出会う。『月刊コミックリュウ』で連載している『クミカのミカク』2巻の背景の一コマにきのこいぬを抱きかかえた姿で登場している。
きのこいぬ

元はほたるの庭に生えていた、まピンクのきのこだったが、ある日(ほたるの見ている前で)突如として犬型の生物に「変態」した。体色は白が基調で左目から頭部左側にかけての部分がピンク地に白い水玉模様。左耳がきのこの傘のような形になっている。ある程度、人間の言葉を解し、小児程度の理解力や思考力はある模様。周囲の人間の言葉や行動に喜んだり、落ち込んだり、怒ったりする。時折、激情家らしく豪快にふるまう。ほたるにメッセージを伝えたい一心で、ほたるの持っていた「あいうえおのほん」でひらがなを一生懸命に勉強し、矢良の助けもあって字が書けるようになる。後には、携帯電話を操ってメッセージを送れるようにもなる。色々なものを食する(試しにお酒を飲ませてみた時も大丈夫だった)が、ドッグフードは食べない。基本的に子供が喜ぶような食物を好むほか水を吹きかけると喜ぶ。中でも、たこ焼きが大好物となり、自分でも「ちゃっちゃっ」と作るようになった。時折(主に起床時)、庭に出て胞子を飛ばす(ほたるは「これがきのこいぬにとっての排泄行為なのでは」と少し疑っている)。

人間

天野こまこ(あまのこまこ)

ほたるの幼なじみにして、担当の編集者。何かにつけ、よくほたるの世話を焼く。ずけずけとものを言うことが多いが、ほたるときのこいぬの仲に嫉妬するなど、口に出さない内面も持つ。編集長の息子・矢良をほたるに紹介して以来、ほたるを巡り互いに「ガチ」「ビッチ」と呼び合う三角関係的な仲になっている。
矢良(やら)

編集長の息子にして、近所にあるきのこ研究所の職員。親のコネを利用してほたるに会いに来た。ややストーカー気質の同性愛者。元々、ほたるの絵本の大ファンであったが、本人に会って「一目惚れ」して以来、頻繁に出入りするようになる。こまことはほたるを巡り互いに「ビッチ」「ガチ」と呼び合う三角関係的な仲になっている。また、きのこいぬとはほたるを巡り喧嘩することがある。当初はモヒカンに近い奇抜な髪型をしていたが、きのこいぬと争った際、こまこに一部の髪を切られ、刈り上げに近い髪型になった。
上原あんず(うえはらあんず)

近所に住む女子中学生。散歩中のきのこいぬに遭遇したことから、「プラム」と出会うことになる。料理が得意で、将来の夢も現在のところ料理関係を目指している。
上原つばき(うえはらつばき)

あんずの母親にして、ほたるの幼なじみ。絵本作家。シングルマザーとしてあんずを育てている。しかし料理は苦手で、おにぎりしか作れない。子供のころはほたるのことが好きだったが、その気持ちをストレートに表せずに、からかったり悪戯を仕掛けたりしていた(ほたるは気付いておらず、ただ困惑していた)。現在もほたるのファンらしい。

プラム

上原家に出現した、もう一匹の「きのこいぬ」。あんずがきのこいぬと遭遇した際、付着した胞子から発生したとみられる、きのこいぬの「きょうだい」。頭部左側のきのこ部分の色(スモモのような赤紫色)から名付けられた。きのこいぬとの違いは上記の他、目が吊り目できのこ部分の水玉模様が少ない。同種族ではあるものの、きのこいぬとのコミュニケーションは人語(もしくはボディーランゲージ)を介さなければならず、携帯電話を使って意思疎通を図るようになる。やや繊細な性格でおにぎりが大好き。
はなこ

ほたるのペット。17歳で没。ほたるが幼少のころ、両親が亡くなりほたるの親代わりに側にいた。はなこの死後、ほたるは無気力になり仕事はおろか生活全般に対する意欲を失っていた。はなこが生前、大事に付けていた首輪と好物のドッグフードを捨てずにいたが、きのこいぬに燃やされてしまう。ほたるは呆然とするものの、それをきっかけに心の整理がつき、立ち直ることができた。

書誌情報
  • 蒼星きまま 『きのこいぬ』 徳間書店 〈リュウコミックス〉、全15巻
  • 2011年10月13日発売、ISBN 978-4-19-950267-5
  • 2012年6月13日発売、ISBN 978-4-19-950297-2
  • 2012年12月13日発売、ISBN 978-4-19-950297-2
  • 2013年5月13日発売、ISBN 978-4-19-950341-2
  • 2013年9月13日発売、ISBN 978-4-19-950354-2
  • 2016年8月12日発売、ISBN 978-4-19-950522-5
  • 2017年3月13日発売、ISBN 978-4-19-950556-0
  • 2017年11月13日発売、ISBN 978-4-19-950597-3
  • 2018年7月13日発売、ISBN 978-4-19-950634-5
  • 2019年2月13日発売、ISBN 978-4-19-950669-7
  • 2019年9月13日発売、ISBN 978-4-19-950686-4
  • 2020年5月13日発売、ISBN 978-4-19-950707-6
  • 2020年12月11日発売、ISBN 978-4-19-950726-7
  • 2021年8月12日発売、ISBN 978-4-19-950747-2
  • 2022年5月13日発売、ISBN 978-4-19-950778-6