くにたち物語
以下はWikipediaより引用
要約
『くにたち物語』(くにたちものがたり)は、おおの藻梨以の少女漫画。
概要
東京の国立を舞台にした、主人公松下友子(愛称:モコ)の成長記。1987年『mimi』(講談社)にて連載開始。1992年に連載が中断、2006年6月に同社『One more Kiss』にて、「新 くにたち物語」としておよそ14年振りに連載が再開されるも、2007年8月に連載中止。単行本が第12巻まで、文庫版が第6巻まで刊行されている。
主要登場人物
トッド(轟隆臣)
ポチ(保科譲)
にゃんにゃん(木村亜弓)
ゴクミ(豪徳寺久美子)
モコの同級生。中学編から登場。美人だが孤高の性格。思ったことはストレートに口に出す(そのことでトラブルとなることも多い)。家は裕福。小学生のときには親にいろいろな習い事をさせられ、またモデルクラブに入れられていたが、そこでの経験が原因で潔癖症の傾向がある。国立西中へは同じ小学校から来た人間がいないことから孤立主義でいくつもりだったが、中学の入学式の日に、落としたハンカチをモコが拾って渡そうとしたところ、モコがつまづいてゴクミのスカートを破くという因縁でモコたちとの付き合いが始まった。途中モコと幾度も衝突するものの、お互いを最も大切な親友と認識している。
ニックネームは二人の「久美」(もう一人は「イチクミ」。後述)を区別するためにモコがつけた。
もりおか(森岡真理)
イチクミ(市村久美衣)
るり(横尾瑠璃子)
まゆ(石井小百合)
松下明子
山口泰造
保科美香子
保科
ワンダばあちゃん
舞台
物語の初期(単行本第2巻まで)の舞台は東京都荒川区町屋であるが、その後、家庭の事情により国立に引っ越すのを境に、舞台も物語も大きく転換していく。こうした展開は、作者のおおの自身が少女時代に生まれ故郷の町屋から国立に引っ越したという、自伝的要素によるものが大きい。
成長するキャラクター
本作では、主人公が小学2年生から3年生に進級する頃から始まり、中学3年生に進級した頃までの話が既に描かれている。そのため読者は、心身ともに年々成長していく登場人物の姿を追っていくことになり、これが大河ドラマ性として本作の大きな特徴のひとつとなっている。
スタイルの変遷
本作では、町屋時代=主人公がまだ幼い年代においては、彼女の親や親戚=大人世代の言動を軸とした、いわばホームドラマの様相を呈しているが、主人公達が成長していくにつれ、徐々に典型的な少女漫画のスタイルが前面に現れてくるようになる。それに伴い、始めから大人である彼らは、回を追うにつれ次第に主役級から脇役的な立場へと退いていく。とはいえ、主人公とその周辺の日常や心象を丹念にすくい上げていくという本作のテーマ性は終始一貫している。
単行本情報(文庫版)
- くにたち物語 1 ISBN 4063607216
- くにたち物語 2 ISBN 4063607224
- くにたち物語 3 ISBN 4063607232
- くにたち物語 4 ISBN 4063607240
- くにたち物語 5 ISBN 4063607259
- くにたち物語 6 ISBN 4063607267