こいつら100%伝説
漫画
作者:岡田あーみん,
出版社:集英社,
掲載誌:りぼん,
レーベル:りぼんマスコットコミックス,
巻数:全3巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『こいつら100%伝説』(こいつらひゃくパーセントでんせつ)は、岡田あーみんによる日本の漫画作品。
概要
戦国時代を舞台にしているが、市井に洋食屋や眼鏡店・ペットショップなどが存在し、当時は無かったラジオ番組が流されていて、洋風の結婚式が行われたりテニスの試合を行うなど、ギャグ作品らしく時代考証は徹底的に無視されている。作者の岡田は当初、本作を学園漫画として構想していたが、担当編集者が忍者にこだわったことから、構想を変更して最終的に忍者を題材にした経緯がある。岡田は忍者や中世の日本に造詣がなく、単行本3巻にて「難産だっただけに愛おしい作品」と述べている。
あらすじ
時は戦国時代。白鳥城の姫・白鳥姫子は、敵対勢力に命を狙われていた。彼女の身を案じた家臣達は、城下の忍者道場に姫子を預けることを決意する。道場主の先生は快く引き受けるが、その弟子である極丸・危脳丸・満丸の三人組はいずれも問題児だった。不安になる家臣をよそに三人組は美人の姫子を大歓迎し、姫子と三人組の馬鹿馬鹿しくも楽しい日常が始まった。
登場人物
主要人物
白鳥姫子(しらとり ひめこ)
白鳥城の姫。白鳥城の後継者であるために敵対勢力から命を狙われており、身を守るために城下の忍者道場に預けられる。花柄の着物を着用し、大きな赤いリボンを結っている。美人であり、三人組を始め、多くの男達から好意を寄せられている。ターミネーターが停止する際は涙を流したり、修行の合間にお茶を淹れて三人組を労うなど、優しい心の持ち主である。お姫さま学習院に通っていたが、身の安全のために三人組と共に寺子屋学園へ編入した。また、社会見学を兼ねてアルバイトに挑戦するなど、積極的に行動する一面もある。作中で数少ない常識人であり、三人組の繰り広げる非常識な行動にしばしばツッコミを入れる。
最終回で密かに極丸に思いを寄せていたことが明らかになる。
極丸(きわまる)
三人組の1人。青い忍装束を着用、関西弁で喋る。姫子に惚れている。表情の変化に乏しく、笑ったり泣いたりすることはほとんどない(別冊付録掲載の、現代にタイムスリップする話では、作中登場する作者から「こいつこうでもせんと、泣かんからな。」とペンチで脇腹をつねられて涙を流させられるシーンがある)。マイペースで淡々としており、自己中心的で頻繁に他人を貶したり周囲の人間とトラブルを起こすなど、見た目に反して非常にエキセントリックな性格をしている。先生のことは「おっさん」と呼び、不遜な態度で接する。また、危脳丸に対しても酷い扱いをすることが多い。身体能力は高く、50メートルを1.3秒で走る。また、絵の才能がある。実家には部族の長老である祖母がいる。
危脳丸(あぶのうまる)
満丸(まんまる)
先生
ターミネーター
通称「ターミィ」。殺人サイボーグで、顔がデューク東郷に似ている。現代から三人組を抹殺するために戦国時代へやってきたが、姫子に出会ったことで人の心に目覚める。エネルギー切れで活動停止してサイボーグセンターに返還されたが、エネルギーを与えられた後、命令を出される前に逃走して戦国時代に戻ってきたことで自由の身になった。その後は忍者道場で忍者見習いをしつつ、掃除や炊事など、道場内の家事全般を行う。未来から来た時はサイボーグらしいスーツ姿だったが、忍者道場で暮らすようになってからは作務衣を着用している。ほとんど「ターミネーター」としか喋ることができない。姫子に惚れており、ライバルの危脳丸から度々嫌がらせを受ける。体中に様々な科学兵器が仕込まれているが、脱走前に科学兵器のエネルギーをインプットすることを忘れて来たために一切使用できず、危脳丸から「ただの役立たずの中年のおっさん」と言われた。自我が芽生えたばかりで精神的には子供同様であるため、戦闘においては恐怖で暴走することが多く、先生に手裏剣で切りかかったり味方に目潰しを食らわそうとする。また、サイボーグなのに船酔いしたり虫歯になったり寝小便をしてはすぐに泣く。女好きであり、姫子の他に佐々木典子や男好きシスターズ等様々な女性にアプローチしていたり、女性の行水を覗く等痴漢行為も行っている。
傲慢城
いじわる城
その他
ニセ商売屋(ニセしょうばいや)
発禁スレスーレさん(はっきんスレスーレさん)
反響
じゃまおくんは舞台を戦国時代、題材を忍者にしたせいかギャグが『お父さんは心配症』よりさらにレッドゾーンに振り切られたキレの良さで、わかる人はよくわかるが分からない人には全く分からない境地に入っていて、変態ギャグはよく意味が分からない奇妙奇天烈なギャグ三昧の作品で、タイトルの「100%」の意味するところもわからないと評した。
津村記久子は岡田作品で一番に挙げ、見習い忍者3人と師匠それに加えてターミネーターの徒労感がとても楽しく、コマの隅々で凝ったシチュエーションのギャグが展開されて手抜きがなく、どんなに小さいコマでも見逃せず1ページ平均5コマ中3コマはギャグの見どころがあるのは驚きしかなく感覚を絵で表現するのは天才的で、考え抜かれた「そのコマの最善」が表され1つのシチュエーションに注がれるアイデアとエネルギーが凄く、単行本や文庫版の巻数からして短そうだが本作の情報量の多さは気が遠くなるほどで全てを取り上げることはまず無理だと評した。