ここは今から倫理です。
漫画:ここは今から倫理です。
作者:雨瀬シオリ,
出版社:集英社,
掲載誌:グランドジャンプPREMIUM,グランドジャンプ,週刊ヤングジャンプ,
レーベル:ヤングジャンプコミックス,
発表期間:2016年10月26日 -,
巻数:既刊8巻,
小説:小説 今から倫理です。
原作・原案など:雨瀬シオリ,
著者:ひずき優,
出版社:集英社,
レーベル:集英社文庫,
巻数:既刊1巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『ここは今から倫理です。』(ここはいまからりんりです、From now on we begin ethics.)は、雨瀬シオリによる日本の漫画。倫理を教える教師と、彼が受け持つ高校生らとの出来事が描かれる。
『グランドジャンプPREMIUM』(集英社)にて、2016年11月号から2018年11月号まで連載された。その後、同誌が『グランドジャンプむちゃ』にリニューアルした際に移籍し、2019年1月号(創刊号)から連載中。2017年11月に第1巻が、雨瀬の『ALL OUT!!』の13巻と同時に発売された。『みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞2018』ネクストブレイク部門2位。2023年8月時点で累計部数は200万部を突破している。
テレビドラマ化され、2021年1月から放送された。
概要
高校で倫理を受け持つ教師の高柳を狂言回しにして、授業の様子や各生徒が抱える問題、生徒と高柳との関わり合いが主に描かれる。エピソードは1話ないし2話完結で、エピソードごとに生徒1人ずつに焦点を当てている。
第1話(単行本1巻)から高柳の授業を受け始める生徒である3年生は、第18話(4巻)で卒業する。第20話(同)からは年度が変わり、高柳は新2年生の授業を受け持つ。第35話(7巻)の中で年度が変わると、高柳は他校へ転任する。
各年度の終盤には、高柳が与えたテーマについて生徒たちで議論する授業が行われ、その様子が描かれる中で、その年度の生徒全員が再登場する。年度の変わり目の第19話(4巻)、第36話(7巻)は大学時代の高柳と担当教授のエピソードを描いている。
以下、本記事では便宜上、各年度ごとに第1部、第2部、……、また大学時代のエピソードを過去編と呼称する。
あらすじ
春。高校3年生らは体育、情報などから1つの選択科目を受けることになった。抽選が行われるほど人気の授業もあれば、受けることすら嫌がられるものもあった。その中で、倫理の授業が行われる教室には15人が集まる。倫理を受け持つ高柳は最初の授業で、「倫理は学ばずとも困ることはない」と、冷淡な様子で説明する。その言葉にある生徒は圧倒され、ある者は嫌悪し、ある者は尊敬の目を向ける。
その生徒の一人、教員の中でも有名な問題児である逢沢いち子は、高柳に艷やかな視線を向ける。1年前の出来事がきっかけで高柳に興味を抱いていた彼女は、授業後に高柳を誘惑しようとするも「自分が好きなのは教養のある女性だ」とあっさり受け流され、プライドを砕かれる。彼を見返してやろうと、手始めにボールペン字のテキストを手に取ったのをきっかけに、いち子は勉強にも関心を持ち、素行も改善されていく。そんなある日、その裏で不満を募らせていた元セックスフレンドの男子生徒らにいち子は強姦されかかる。そこへ1年前のように高柳が現れて、言葉だけで彼らを追い払う。いち子は、彼女を慰める高柳の笑顔を見て、突発的に恋愛感情を告げ、彼に見合う教養を持った女性になると宣言する。そんないち子に、高柳は「愛こそ貧しい知識から豊かな知識への架け橋である。」(マックス・シェーラー)という言葉を言い残して去る。
(以上、第1話(第1部)、単行本1巻)
登場人物
主人公
高柳(たかやなぎ)
声 - 櫻井孝宏(スペシャル映像) / 演 - 山田裕貴(テレビドラマ)
高校教諭。高校3年生の選択科目である倫理が専門で、政経の授業も掛け持ちで受け持っている。目つきが鋭いものの顔立ち自体は整っているので、一部の女生徒からは好評である。想定外の事態に直面すると、人間らしい慌てた表情を見せたりもするが、淡々とした口調と無表情で冷淡な印象を与える。態度とは裏腹に、あらゆる生徒に真摯に向き合い、彼らが抱える心の問題の解決に尽力する。その半面で、悩みを持つ人間にしか興味を持てず、自分は酷い人間だと自虐している。哲学者の言葉を引用することが多い。喫煙者。友達はそんなにいない。離婚歴があり、二度と結婚したくないとの理由で、逢沢いち子が卒業式の日に告白した際に交際を断っている。
倫理を受ける生徒たち
第1部の生徒
逢沢 いち子(あいざわ いちこ)
酒井 美由紀(さかい みゆき)
声 - 河瀬茉希(スペシャル映像)
第2話の中心人物。
学年最上位の成績を残す女子生徒。倫理の授業内容を知らず、好奇心から倫理を選択した。最初の授業で高柳の冷たい言葉を「偉ぶっている」と受け取り、彼を快く思わなかった。中学生時に図書室の蔵書を全て読み終え、本を読めば何でも理解できると悟った。それ故、身をもって経験することを軽視している節がある。知識が大抵の人間より豊富なせいで、同級生、さらに教師や親ですら、無知だと見下している。
八木 まりあ(やぎ まりあ)
声 - 西川舞(スペシャル映像)
第2話で酒井美由紀と関わってくる人物。
うさぎのヘアピンと八重歯が特徴的な女子生徒。学級の友人と共に体育を選択したが、まりあだけは抽選から漏れてしまった。美由紀とは同級生だが、倫理で一緒になったのをきっかけに彼女と関わり始める。恋愛経験が豊富な美由紀を「ししょー」と呼ぶ。大学生の彼氏ができて喜んでいたが、彼氏とその友人から輪姦され、学校の屋上で自殺未遂を起こす。
谷口 恭一(たにぐち きょういち)
本田 奈津子(ほんだ なつこ)
間 幸喜(はざま こうき)
深川 時代(ふかがわ ときよ)
都幾川 幸人(ときがわ ゆきと)
山野 亮太(やまの りょうた)
安村 麻友(やすむら まゆ)
近藤 陸(こんどう りく)
南 香緒里(みなみ かおり)
第2部の生徒
沖津 叶太(おきつ かなた)
井上 花琳(いのうえ かりん)
隅井 桜花(すみい おうか)
鳥岡(とりおか)
田岡 嘉一(たおか よしかず)
川西(かわにし)
第3部の生徒
第1部・第2部の教師陣
第3部の教師陣
書誌情報
漫画
- 雨瀬シオリ 『ここは今から倫理です。』 集英社〈ヤングジャンプコミックス〉、既刊8巻(2023年8月18日現在)
- 2017年11月22日発売、ISBN 978-4-08-890791-8
- 2018年6月19日発売、ISBN 978-4-08-891056-7
- 2019年4月19日発売、ISBN 978-4-08-891261-5
- 2020年2月19日発売、ISBN 978-4-08-891487-9
- 2020年12月18日発売、ISBN 978-4-08-891740-5
- 2021年6月18日発売、ISBN 978-4-08-891740-5
- 2022年6月17日発売、ISBN 978-4-08-892348-2
- 2023年8月18日発売、ISBN 978-4-08-892808-1
ノベライズ
- ひずき優(著) / 雨瀬シオリ(原作) 『小説 ここは今から倫理です。』 集英社〈集英社文庫〉、2020年12月18日発売、ISBN 978-4-08-744197-0
テレビドラマ
2021年1月16日から3月13日までNHK総合「よるドラ」で放送。主演は山田裕貴。
関連ミニ番組として、『ここはぺこぱと倫理です』が2021年1月22日から放送されている。倫理教師高柳を演じる山田裕貴がドラマ本編終了後、毎週視聴者に向けてテーマの募集を呼びかけ、お笑いタレントのぺこぱの2人が、ラジオ番組風のセットで、募集テーマに沿った視聴者からの悩みや質問に答える構成となっている。
同年4月から「よるドラ」の枠が月曜の22:45 - 23:15に移動となるため、本作は土曜日時代の放送としては最後の作品となる。
また、NHKプラス・TVerにて1週間限定の見逃し配信を実施している。
第58回ギャラクシー賞テレビ部門奨励賞を受賞(2020年度)。
高柳の喫煙シーンは、原作では校内の喫煙を許された部屋で行われているが、ドラマでは学校近くの喫煙場に変更されている。
あらすじ
キャスト
- 高柳 - 山田裕貴
- 逢沢いち子 - 茅島みずき
- 谷口恭一 - 池田優斗
- 間幸喜 - 渡邉蒼
- 深川時代 - 池田朱那
- 近藤陸 - 川野快晴
- 山野亮太 - 浦上晟周
- 高崎由梨 - 吉柳咲良
- 都幾川幸人 - 板垣李光人
- 曽我涼馬 - 犬飼直紀
- 田村創 - 杉田雷麟
- 南香緒里 - 中田青渚
- ジュダ - 成河
- 梅沢 - 川島潤哉
- 桐谷 - 三上市朗
- 藤川 - 梅舟惟永
- 松田 - 田村健太郎
- 幸喜の母 - 陽月華
スタッフ
- 原作 - 雨瀬シオリ 『ここは今から倫理です。』(グランドジャンプむちゃ連載中)
- 脚本 - 高羽彩
- 音楽 - 梅林太郎
- 制作統括 - 尾崎裕和、管原浩
- プロデューサー - 倉崎憲
- 演出 - 渡辺哲也、小野見知、大野陽平
放送日程
放送回 | 放送日 | 演出 |
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第1回 | 1月16日 | 渡辺哲也 |
第2回 | 1月23日 | |
第3回 | 1月30日 | 小野見知 |
第4回 | 2月6日 | 渡辺哲也 |
第5回 | 2月20日 | 小野見知 |
第6回 | 2月27日 | 大野陽平 |
第7回 | 3月6日 | 小野見知 |
最終回 | 3月13日 | 渡辺哲也 |
※2月13日は同日23時8分に福島県沖地震が発生したことにより報道特別番組が編成されたため放送休止。
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