ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。
ジャンル:ハイファンタジー,
小説
著者:えぞぎんぎつね,
出版社:SBクリエイティブ,
掲載サイト:小説家になろう,
レーベル:GAノベル,
連載期間:2018年6月21日 - 2021年1月15日,
巻数:既刊7巻,
漫画
作画:阿倍野ちゃこ,
出版社:スクウェア・エニックス,
掲載誌:マンガUP!,
レーベル:ガンガンコミックスUP!,
巻数:既刊13巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。』(ここはおれにまかせてさきにいけといってからじゅうねんがたったらでんせつになっていた)は、えぞぎんぎつねによる日本のライトノベル。イラストはDeeCHAが担当している。2018年6月から2021年1月まで『小説家になろう』にて連載され、2019年2月から書籍版がGAノベル(SBクリエイティブ)より刊行されている。2023年8月時点で電子版を含めたシリーズ累計発行部数は300万部を記録している。
『マンガUP!』(スクウェア・エニックス)にて阿倍野ちゃこによるコミカライズ版が2019年8月3日より連載されている。
あらすじ
勇者たちの冒険者パーティは異次元から侵攻してきた魔神王の撃退に成功した。しかし魔神の大群がなおも押し寄せる。全滅の危機を感じた魔導士ラックは勇者エリックと戦士ゴランに「ここは俺に任せて先に行け!!」と言い放ち、次元の狭間に一人残って戦い続けた。時間の感覚も失せるほど戦った末、魔神を完全に駆逐し世界を守りきったラック。ようやく帰還した世界では10年の歳月が過ぎ、自身が救世の英雄と称えられていた。旧友との再会を果たしたラックは新たな生き方を選ぶことになる。
登場人物
主要人物
ラック・ロック・フランゼン
魔神から世界を救った英雄で天才的な魔導士。帰還後は正体を隠すためロックと名乗る。これは10年間で自身が救世主のように扱われ、身分も大公爵になっていたため。独身。
古代魔法研究に関してはかなりの権威。得意技は他者の魔法を自己流で習得する「解析(ラーニング)」で、作中では敵の魔法を覚えやり返すシーンが多い。
次元の狭間において魔神の追撃を受けた際、家族のいるエリックとゴランを逃がし単身で残留。様々な魔法を駆使して戦い続け、最後には魔神王を倒す。実年齢は40歳だが、魔神王との戦いで使った魔法「生命吸収(ドレインタッチ)」の影響により肉体的には15歳程度まで若返っている。帰還後、エリックの広めた事跡とその扱いに困惑しつつ、変化した社会を見るために駆け出し冒険者として再登録する。そのため冒険者カードにはFランク戦士ロックと表示される(フルネームと本職のSランク「大賢者にして、我々の救世主、偉大なる最高魔導士」は隠蔽されている)。
魔法のみならず剣術や格闘、スカウト(斥候)でも高い実力を持つ。主な得物は魔神王から奪った剣で、頑丈な上に斬った相手の生命力を奪うエナジードレイン効果と呪いの類は残らず吸い取って使い手の力に変えるなど魔法触媒としても非常に優秀。
ゴラン・モートン
セルリス・モートン
マルグリット・モートン・シュミット
エリック・イムガルト・メンディリバル
メンディリバル王国国王。当代の勇者。
ラックの仲間で未だ現役の聖剣士。王子時代の継承順位は高くなかったが、聖剣に適性を見せラックやゴランたちと活躍した功績もあって王位に就いた。
帰って来たラックに対してはゴラン同様に年甲斐もなく大泣きして迎えた。ラックに対する恩を忘れないためとして、王都中央にラックの像を設置し通貨単位を「ラック」に革め、彼の事跡を物語「英雄ラックの大冒険」に編纂・配布した。大公爵という爵位に関してはラックが天涯孤独だったため通ったとのことで、生存を知っていれば伯爵くらいで手を打つつもりだった模様。
得物である聖王剣ブラムウィドは通常時でも非常識なレベルの切れ味を誇る。制限された力を解放することで「昏き者」たちに対して絶大な効果を発揮するが、制限解除は使用者への負担が大きい。
レフィ・レオノール・アルデンヌ
シア・ウルコット
ニア・ウルコット
ルッチラ
ミルカ
フィリー・マスタフォン
ケーテ・セレスティス
ゲルベルガさま
ガルヴ
人族
アリオ、ジニー
Fランク冒険者。ギルドでラックと共にゴブリン退治の依頼を受けた兄妹。家名は「セッター」。ランクにそぐわぬ実力を持つロック(ラック)の正体に関しては色々と妄想を膨らませている。
アリオは18歳。魔法使いでファイアーボールと魔力弾を使う。
ジニーは17歳。アーチャー兼スカウト。漫画版によるとプチ巨乳だが、駆け出しゆえに高価な魔法の掛かった(パッと見は軽装に見えるような)装備など買えないためか、そのスタイルは本編内では披露されていない。
漫画版ではミルカをヤクザ者から助けたり、ケーテの宮殿に向かうラック一行の強行軍で、馬車の御者を務めるなど出番が増えている。アリオはロックから魔法の指導も受けているようだが、「命中率が低いなら100発撃て」と言われるなど実力差が大きすぎてあまり参考にならない。地力を上げようと購入した魔導書も昔ラックが書いたもの。
古代竜
竜族の中でも高い知性を持つ種族。地水火風の四大元素精霊との繋がりが深い四つの部族が存在し、「昏き者」の眷属である昏竜の封印といった世界を守るための楔となる仕掛けを守る役割を持つ。
漫画版オリジナルキャラクター
アルラウネ・ローエンタール
吸血鬼たちや「昏き者」どもの間で「女王(クイーン)」と呼ばれるエルフの女性。「黒き魔女」とも呼ばれ、その名は800年以上前の記録にはすでに存在していた。歴史上の事跡も直に目撃していたらしく、現在では偉人・聖人として敬われている人物の実像も知っている。その目的は「最強の魔導士」を作り出すことらしい。
養母として孤児だったラックに魔法を教え、長じた後(本編の16年前)には一時期パーティを組んでいたが12年前に敵対、激闘の末に死んだはずだったが生きていた。「昏き者」の間でも真祖派の最右翼と言われていたが、真祖の復活を見届けたのちに離反している。アークネストの弟皇子を保護し、ラックに「待っている」と伝言を残した。自身の棲家である隔離空間内で分身も用いて、ラック、レフィ、ドゥラと対峙する。
デザインは天王寺きつね。自身の趣味を全部乗せと称している。
獣人族の少年
ドゥラ・カステイン
ハイロード級の高位吸血鬼の女性。2体のロードを従え、それらの能力を援護・増強する魔法を駆使する「聖女」のような能力を持ち、高位の精霊使いでもある。アルラウネのことは「あばずれ」「莫連(ばくれん)女」と嫌っており、混同されると激怒した。復活した真祖がアークネストを襲った一連の動きに対して活動するが、真祖の眷属となった竜騎士・ヴィルフリートの放った「神世の呪雷」の余波に巻き込まれて気を失っていたところをラックに確保される。ラックの屋敷に連行されるが、ラックたち勇者パーティや獣人族のウルコット姉妹はともかく、ルッチラやミルカにすら魅了をレジストされて落ち込んでいた(実際には全員フィリーの護符を配布済み)。ラックがアルラウネと関りがあると聞くと、若干態度を軟化させる。行動は制限されるものの屋敷内ではほぼ自由に動けるようになると、遠慮なしに会話を持ちかけてくるセルリスに精霊魔法の要訣をアドバイスするなどした。ラックがアルラウネの許に向かうと聞くと同行するが、隔離空間の中でアルラウネの分身と対峙する。
「四貴族」と呼ばれる己の家門と能力にプライドを持っているが、実は養女で元人間。養父のカステイン卿によると100年ほど昔に「アークネストの光の巫女」と呼ばれる存在だったが、政治利用された末に殺されたところを娘(吸血鬼化)することで救った。
人の名前を覚えるのが苦手。その行動パターンは部下2名も含めて「とある人物」を思い起こさせる。
カステイン卿
既刊一覧
小説
- えぞぎんぎつね(著)・DeeCHA(イラスト) 『ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。』 SBクリエイティブ〈GAノベル〉、既刊7巻(2022年7月14日現在)
- 2019年2月28日初版第一刷発行(2月15日発売)、ISBN 978-4-8156-0126-3
- 2019年5月31日初版第一刷発行(5月15日発売)、ISBN 978-4-8156-0127-0
- 2019年8月31日初版第一刷発行(8月9日発売)、ISBN 978-4-8156-0289-5
- 2020年1月31日初版第一刷発行(1月11日発売)、ISBN 978-4-8156-0290-1
- 2020年5月31日初版第一刷発行(5月14日発売)、ISBN 978-4-8156-0608-4
- 2021年1月31日初版第一刷発行(1月14日発売)、ISBN 978-4-8156-0872-9
- 2022年7月31日初版第一刷発行(7月14日発売)、ISBN 978-4-8156-1453-9
漫画
- えぞぎんぎつね(原作)・DeeCHA(キャラクター原案)・阿倍野ちゃこ(作画)・天王寺きつね(ネーム構成) 『ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。』 スクウェア・エニックス〈ガンガンコミックスUP!〉、既刊13巻(2023年11月7日現在)
- 2019年9月12日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-7575-6184-7
- 2019年12月12日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-7575-6427-5
- 2020年3月12日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-7575-6561-6
- 2020年7月7日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-7575-6728-3
- 2020年12月7日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-7575-6983-6
- 2021年6月7日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-7575-7288-1
- 2021年11月6日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-7575-7557-8
- 2022年3月7日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-7575-7771-8
- 2022年7月7日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-7575-8012-1
- 2022年11月7日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-7575-8242-2
- 2023年3月7日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-7575-8449-5
- 2023年8月7日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-7575-8717-5
- 2023年11月7日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-7575-8893-6