ごほうびごはん
以下はWikipediaより引用
要約
『ごほうびごはん』は、こもとも子による日本の漫画作品、およびそれを原作とするテレビドラマ。『週刊漫画TIMES』(芳文社)にて、2014年3月28日号より不定期連載にて連載を開始し、2014年12月19日号より毎週連載となる。休載期間を経て、2020年5月8・15日合併号より連載を再開。2021年8月時点で電子版を含めた累計発行部数は120万部を突破している。
2021年10月よりテレビドラマ化。
あらすじ
長野県から上京した新人OL・池田咲子は不慣れな仕事の疲れを週に一度のごほうびごはんで自分自身をねぎらい、リフレッシュする。
ゆるやかに流れる日常の中で、職場の仲間、故郷の家族たち、新たに出会った友人など様々な「ごほうびごはん」模様を展開する。
登場人物
株式会社すずめ文具堂 システム物流部
池田咲子(いけだ さきこ)
本作の主人公。長野県から上京した新人OL。大きな瞳にメガネがチャームポイント。
非常におっとりとした温和な性格で周囲の人々とにこやかに接する。週に一度の"ごほうびごはん"を楽しみにする食いしん坊で自炊もお手の物である。好き嫌いなく何でも食べられ、一番の好物は鶏の唐揚げ。
実家にて犬を飼っている影響からか動物も好きで、謎のメガネ熊のマスコットが作中の随所にちりばめられている。休日は自宅にて読書する事も多く、愛読書は高校時代から嗜んでいる少女漫画「壁ドン☆ティーチャーNEO」。
山育ちの影響もあり意外にも運動神経には優れ、思わぬ登山スキルやスキーの腕前を披露したことも。
子供時代から文具愛も強く、小学生時代では皆勤賞のステーショナリーセット目当てにラジオ体操を皆勤したほど。高校時代に購入したお気に入りのキャラクターペンなども現在でも愛用している。文具会社に就職希望したのも同社の開発企画部に携わりたい為だった。結局配属はシステム物流部となったが、ある年の社内コンペにて咲子の企画が大賞を受賞し、短期間ながら商品開発に関わる事となった。そこで共同制作チームとして出会った磯貝とは、仄かな恋愛展開を繰り広げて行く。
小湊かえで(こみなと かえで)
咲子の同僚のOL。生まれも育ちも月島な生粋の東京人で実家住まい。黒髪ショートヘアが特徴。咲子とは新人時代から席が隣同士な事もあり非常に仲が良い。初期こそ控えめな印象ではあったものの、次第に食に対しての欲求をコミカルに開放していく作品のムードメーカーとなる。好物はパンと牡蠣。苦手なものはゴーヤーとパクチー。
咲子の週一のごほうびごはんに倣い、自身も"甘やかしごはん"を設定し度々咲子と共に食事に赴くこととなる。
自他共に認める料理下手で卵も上手く割れない自分に落ち込むことも。しかし、唯一地元のソウルフードであるもんじゃ焼きに関しては別で、もんじゃ初心者の咲子に焼き方を手際よく指南する程の腕前を見せつけた。
幼少期は小児喘息持ちであった。この事から実の兄の太陽からは過保護気味に接せられるようになる。
無類のパン好きが高じ、たびたび探偵服を身に纏ったパン探偵なるものに扮しベーカリーショップのリサーチなどに興じている。ある日のパンの祭典会場で出会った門脇・北島と意気投合しパン友なるグループを結成、3人でパンに関する情報共有を行ったり遠征したりする間柄となった。
青柳早苗(あおやぎ さなえ)
咲子たちシステム部の主任を務めている。秋田県出身。普段はメガネをかけ髪をまとめたシックな印象の美人。アルゼンチン・タンゴを嗜んでいる。好物は酒類。
仕事において有能であり、新人時代の咲子にとっては当初厳しい印象があったものの、優しさと面倒見の良さが垣間見られ次第に打ち解けていく。ビール・ワイン・焼酎などアルコール類への情が熱く晩酌は日常茶飯事。つまみ料理などのレパートリーも広い。子供時代からの友人・安藤とは無類の飲み友達であり上京した今もなお家飲み会などを繰り広げている。美人で気風よし生活力よしな完璧女性であるが、絵心が皆無な点が唯一のウイークポイント。
学生時代から数年間、赤井という男性と交際が続いていたが現在は破局。共通の同窓生の結婚式の場で再会するもあちらは既婚者となっていた苦い経験を経たが、現在は一人暮らしライフを心から謳歌しているようだ。
滝姫乃(たき ひめの)
咲子らの一年下の後輩。ロック観賞とゴシックな服に身を包むのが大好きな個性的な人物だが、目上に対しての言動は非常に礼儀正しい。実家は小田原の料亭旅館だが、どういう訳か子ども舌かつ好き嫌いが多めで好物はポテトフライなど偏りが激しい。
ロックやコスプレが大の趣味で、休日は仲間のつっちーらとライブツアーやコスプレ服自作に情熱を注いでおり、ライブ会場が多いからとの理由で上京後の住処を下北沢と決めたほど。
上述のライブツアーのために懐事情は厳しいようで、自炊はするもののお手軽かつ安価なメニューで済ませることが多い。何故だか料理包丁は持たない主義で、材料を切るといった作業は全て調理バサミで凌いでいる。青柳からはその雑とも言える食生活を懸念されびたび栄養価のある食事やレシピを提供してもらっている。対して被服に関する知識は一定以上のものがあり、洗濯のノウハウに於いては咲子も感心する程のものを伝授したことも。
森ヶ崎(もりがさき)
システム物流部部長で咲子らの上司。一見厳格かつ寡黙な印象のある中年男性だが、その実スイーツに目がない大の甘党である。豊かな福耳が特徴。
新開店したケーキ屋には若い女性客に混ざり立ち並び、宴会の席やカラオケなどでもデザートメニューに目を輝かせ、複数の種類から選ばざるをえない場面では脳内ジャッジを繰り広げるなど甘い物への溺愛っぷりは筋金入り。たびたび虫歯や健康診断の結果には悩まされながらもスイーツライフを楽しんでいる。それでいながら本人は青柳以外の部下には甘党である自分を隠しているつもりなのだが周囲にはバレバレとなっている。
かつては咲子の仕事上のミスを𠮟りつける厳しさもあったものの後に言い過ぎだったと素直に謝罪する人格の良さも垣間見せている。仕事面ではあくまで厳格だがプライベートではお茶目さ全開である親しみやすいキャラクターである。ひょんな事からインスタグラムも始める事となり、当初は四苦八苦するも今や自分のスイーツ写真を即座に上げたり他人の写真にいいねを送るなど立派に使いこなしている模様。
本田陸(ほんだ りく)
咲子やかえでらの同僚(ドラマ版では先輩となった)。快活で非常に気さくな青年であり、システム部のコミカル面を先頭切って引き受けている存在とも言える。仕事上のミスも少ない訳ではなく青柳らに指摘されては凹むといった浮き沈みは激しいものの、チャレンジ精神は旺盛である。
食生活においては典型的な一人暮らしの男飯でありながら見聞きしたお手軽レシピは実行するなど意外にもレパートリーは様々。一方で女子ウケするようなメニューにも興味があり合コンや飲み会の幹事では念入りにセッティングするマメな一面も。よって当人が一番女子力が高いのではと周囲から疑惑を持たれる事もある。
ジャンクや揚げ物好きという面で滝とは意気投合し、揚げ物を愛する揚揚クラブなる愛好会を結成する。
風間(かざま)
商品開発企画部
磯貝(いそがい)
咲子とは数歳年上の男性社員。名古屋出身であり名古屋発祥の郷土食への愛が非常に深い。青柳とは同期入社で昭和生まれ、三白眼と小柄な体格が特徴。
企画部においてはエースと期待され様々な文具の開発に携わっている。特にファンシーな動物系のデザインのものが多く好調な売れ行きを獲得している有能な人物。一方で、他人に厳しく思った事はハッキリと口に出すため上司とモメる事もしばしばあったという。エースゆえの自尊心も少なからずあり、社内コンペで自分を抑えて大賞を取り開発チームとして参加して来た咲子との初対面時にはやや辛口な意見を口走る事もあった。しかしながら咲子の自分の案への愛着や丁寧さは認めており、企画が難航した際にもめげずやり遂げる意思を見せた咲子に一目置く節も見られた。口は悪くも心根は優しい青年である。
先述の通り名古屋食に対して大変な執着を抱いており、上京後も外食は名古屋系の店舗に足繁く通い、東京における名古屋食文化の浸透の薄さにカルチャーショックを受ける事もある。人に名古屋ネタを説く時は饒舌となるらしい。
咲子とは上述の企画チーム解散後も、同会社の先輩後輩としてゆるやかに交流が続いている。かつては同期の桜井(現姓・飯田)に憧れていたが想いを告げられないまま桜井が結婚したため失恋した経緯がある。やがて、咲子の人柄に無自覚に惹かれて行き、実家の愛猫であるサチが亡くなり意気消沈した際にも誰にも話せなかった中で、咲子にだけそっと打ち明けるほど心を許すようになる。いつしか咲子に美味しいものを食べさせたいと考えるようになるうちに、ようやく咲子への好意を素直に自覚出来るようになった。恋愛面では奥手な自分なりにアプローチを試みようと発起する。
上述のサチを飼ってた事もあり猫が大好きで、また猫に好かれるタイプでもある(野良が懐いて来るレベルである)。
営業部
梅田純(うめだ じゅん)
丸藤(まるふじ)
経理部
長野県・池田家
長野出身の縁者
日野さつき(ひの さつき)
辻本拓也(つじもと たくや)
その他主要キャラクターの縁者
沢渡加奈(さわたり かな)
トニー
野間(のま)
美樹本大湖(みきもと だいご)
高木梨花(たかぎ りか)
ソフィア
書誌情報
- こもとも子 『ごほうびごはん』 芳文社 〈芳文社コミックス〉、既刊16巻(2023年3月16日現在)
- 2015年2月16日発売、ISBN 978-4-8322-3441-3
- 2015年7月16日発売、ISBN 978-4-8322-3460-4
- 2015年12月16日発売、ISBN 978-4-8322-3484-0
- 2016年5月16日発売、ISBN 978-4-8322-3501-4
- 2016年10月15日発売、ISBN 978-4-8322-3523-6
- 2017年3月16日発売、ISBN 978-4-8322-3538-0
- 2017年9月15日発売、ISBN 978-4-8322-3567-0
- 2018年3月16日発売、ISBN 978-4-8322-3600-4
- 2018年9月14日発売、ISBN 978-4-8322-3632-5
- 2019年3月14日発売、ISBN 978-4-8322-3663-9
- 2019年9月13日発売、ISBN 978-4-8322-3693-6
- 2020年7月16日発売、ISBN 978-4-8322-3755-1
- 2021年1月15日発売、ISBN 978-4-8322-3795-7
- 2021年10月14日発売、ISBN 978-4-8322-3862-6
- 2022年5月16日発売、ISBN 978-4-8322-3914-2
- 2023年3月16日発売、ISBN 978-4-8322-3976-0
テレビドラマ
2021年10月3日(2日深夜)より、BSテレビ東京とテレパックの共同制作により、「真夜中ドラマ」枠で放送された。主演は桜井日奈子。
キャスト
池田咲子(いけだ さきこ)
本作の主人公。「すずめ文具堂」の新人OL。
磯貝誠(いそがい まこと)
「すずめ文具堂」商品企画部のエース。名古屋グルメへの愛が異常に強い。
小湊かえで(こみなと かえで)
「すずめ文具堂」の咲子の同期。「ごほうびごはん」を一緒に分かち合う仲。
青柳(あおやぎ)
咲子たちの上司、お酒好き。
森ヶ崎(もりがさき)
咲子が勤める会社の部長。隠れ甘味フリーク。
本田(ほんだ)
咲子たちの先輩、揚げ物愛が強い。
池田桃子(いけだ ももこ)
咲子の妹。
ゲスト
第1話
ハンバーガー店の店長
第2話
焼き鳥屋の客
第3話
もんじゃ焼き店の女将
第4話
台湾料理屋の店長
女客人
第5話
バーテンダー
バーの客
池田花江(いけだ はなえ)
咲子の祖母。
第6話
カフェ店の店員
拓也
桃子の彼氏。
第7話
シュラスコ店のウェイター
サンバダンサー
第8話
定食屋の主人
第9話
洋食店のシェフ
第11話
韓国料理店の店員
最終話
焼肉店の店員
スタッフ
- 原作 - こもとも子『ごほうびごはん』(芳文社「週刊漫画TIMES」連載中)
- 監督 - 金澤友也、苗代祐史、柿原利幸
- 脚本 - 鹿目けい子、ニシオカ・ト・ニール、いとう菜のは
- 音楽 - 石塚徹、田井千里、山根美和子
- 音楽プロデューサー - 田井モトヨシ
- オープニング主題歌 - B.O.L.T「More Fantastic」(EVIL LINE RECORDS)
- エンディングテーマ - H△G「Allee」(ドリーミュージック)
- フードコーディネーター - はらゆうこ
- 技術協力 - フォーチュン、サウンドライズ
- 美術協力 - BEENS
- ポスプロ - アムレック
- プロデューサー - 園部雄一郎(テレビ東京制作)、石井満梨奈(テレパック)
- コンテンツプロデューサー - 清水俊雄(BSテレ東)、藤井隆史(BSテレ東)、川島啓資(BSテレ東)
- 製作 - BSテレ東、テレパック、『ごほうびごはん』製作委員会2021