さらば愛しき女よ
主人公の属性:探偵,
以下はWikipediaより引用
要約
『さらば愛しき女よ』(さらばいとしきひとよ、Farewell, My Lovely)は、アメリカの作家レイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説。1940年刊。私立探偵フィリップ・マーロウを主人公とする長編シリーズの第2作目。
あらすじ
刑務所から出てきたばかりの大男、通称、大鹿(ムース)マロイは、別れた踊り子の恋人ヴェルマを探しに酒場フロリアンを訪ねるが、酒場の主が何も答えようとしないので逆上して、再び殺人を犯し逃亡する。仕事で現場に居合わせてマロイと話しこんでいた私立探偵フィリップ・マーロウは警察に尋問されるが、マロイを捕まえたいならまずヴェルマを見つけろという自身の勧告を警察が受け入れないので、自らヴェルマとマロイを探し始める。その折に怪しげな用心棒の仕事がマーロウの元に舞い込む。マーロウもまたなぜか命を狙われる中、その依頼人や、ヴェルマがかつて居た酒場の元女主人などが殺されていく。事件が紛糾するなか、ついにマロイの居場所を突き止めたマーロウは、ヴェルマに会わせると言付けて、マロイを自宅に呼び出すと、彼を別室に隠す。そのとき現れたのは意外な人物で、真相が暴かれていく。
登場人物
ムース・マロイ
日本語訳
- 「別冊宝石43号 世界探偵小説全集10 チャンドラー篇」1954年12月に、『さらば愛しき女よ』収録。
出版年 | タイトル | 出版社 | 文庫名等 | 訳者 | 巻末 | ページ数 | ISBNコード | カバーデザイン | 備考 |
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1956年3月 | さらば愛しき女よ | 早川書房 | 世界探偵小説全集 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)247 |
清水俊二 | 229 | ||||
1972年6月 | レイモンド・チャンドラー | 早川書房 | 世界ミステリ全集5 | 清水俊二 | 748 | 清水俊二訳の 『さらば愛しき女よ』 『長いお別れ』 『プレイバック』収録 | |||
1976年4月1日 | さらば愛しき女よ | 早川書房 | ハヤカワ・ミステリ文庫HM 7-2 | 清水俊二 | 解説 稲葉明雄 | 365 | 978-4150704520 | カバーフォーマット:辰巳四郎、 カバーデザイン:ハヤカワ・デザイン |
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2009年4月15日 | さよなら、愛しい人 | 早川書房 | (単行本) | 村上春樹 | 375 | 978-4152090232 | |||
2011年6月5日 | さよなら、愛しい人 | 早川書房 | ハヤカワ・ミステリ文庫HM 7-12 | 村上春樹 | 訳者あとがき | 477 | 978-4150704629 | 坂川栄治+永井亜矢子 (坂川事務所) |
注釈(日本語訳)
映画化
The Falcon Takes Over
(RKO、1942年)日本未公開。監督=アーヴィング・ライス、脚本=リン・ルート、フランク・フェントン、主演=ジョージ・サンダーズ。
マイクル・アーレンのキャラクター、冒険家のファルコン(本名はゲイ・ローレンス)を主人公とする映画シリーズの3作目であるが、そのプロットはこの小説に基づいている。
マイクル・アーレンのキャラクター、冒険家のファルコン(本名はゲイ・ローレンス)を主人公とする映画シリーズの3作目であるが、そのプロットはこの小説に基づいている。
ブロンドの殺人者 (Murder, My Sweet)
(RKO、1944年)監督=エドワード・ドミトリク、脚本=ジョン・パクストン、フランク・フェントン、主演=ディック・パウエル。
タイトルが小説の原題から変更されたのは、恋愛映画と間違われないようにするためとされる(結果を暗示しているタイトルになった)。TV放映題名「欲望の果て」。
タイトルが小説の原題から変更されたのは、恋愛映画と間違われないようにするためとされる(結果を暗示しているタイトルになった)。TV放映題名「欲望の果て」。
さらば愛しき女よ (1975年の映画)
(アヴォコ、1975年)原題通りに2度目の映画化。監督=ディック・リチャーズ、脚本=デイヴィッド・ゼラグ・グッドマン、出演=ロバート・ミッチャム、シャーロット・ランプリング。「ロッキー」でブレイクする前のシルヴェスター・スタローンが端役で出ている。1976年日本公開、「キネマ旬報」外国映画14位、読者選出で10位に入った。
ゲーム
超名作推理アドベンチャーDS レイモンド・チャンドラー原作 さらば愛しき女よ
2009年5月28日にフリューよりニンテンドーDS用として発売された。途中の選択によっては、本筋と異なるストーリーを見ることも可能。フィリップ・マーロウの声はものまねタレントの山本高広が担当。