しゃにむにGO
以下はWikipediaより引用
要約
『しゃにむにGO』( - ゴー)は、羅川真里茂による少女漫画。
「花とゆめ」(白泉社)にて1998年19号から2009年7号まで連載されていたテニススポーツ漫画。単行本は花とゆめコミックス(白泉社)から全32巻。2013年には新装版(花とゆめコミックススペシャル)全16巻が発売された。
あらすじ
伊出延久はスポーツ万能で将来を有望視される陸上ランナーだった。しかし、中学3年生のある日、偶然見かけた幕ノ鎌高校テニス部の尚田ひなこに一目惚れ。陸上をやめ、彼女と同じ高校に進学し、テニス部に入部する。
同じ年、ジュニアでは有名だった選手滝田留宇衣もテニス部に入部する。プロのテニスプレイヤーを目指す留宇衣だったが、精神面での弱さから試合に集中出来なくなり父親にテニスを続けることを反対され、民間のテニスクラブを辞めてテニスでは無名の高校に進学してきたのであった。
延久と留宇衣はダブルスを組むことになり、テニス初心者の延久はめきめきと腕を上げていく。一方、急成長を遂げた延久に嫉妬しながらも留宇衣は次第に延久を認めていく。大会での活躍を通して、2人の名は全国の高校テニス界に知られるまでになる。
そうした中、延久はかねてからの憧れの人、ひなこにも接近していく。しかし、ひなこの従兄にして高校テニス界No.1の実力者佐世古駿もまた、ひなこに急接近、延久のライバルとして立ちふさがる。
一方、駿は留宇衣のジュニア時代からのテニスのライバルでもあった。かつては、留宇衣の方が実力で上回っていたのだが、今では駿に大きく水をあけられ、留宇衣は焦りと苛立ちを感じていた。
登場人物
幕ノ鎌高校(千葉)テニス部
現役プレイヤー
伊出 延久(いで のぶひさ)
滝田 留宇衣(たきた るうい)
宮本 博之(みやもと ひろゆき)
内宮 洋一郎(うちみや よういちろう)
黒田 秀樹(くろだ ひでき)
白田 宝(しろた たから)
マネージャー&コーチ
尚田 ひなこ(たかだ ひなこ)
幕ノ鎌高校男子テニス部の“元”マネージャー。元々女子テニス部に在籍しており、同校の女子部では一番の実力者だったが、交通事故に遭い、治療中にインフルエンザに感染したことが原因で片足が動かなくなり、退部。延久・留宇衣・駿より一つ上の学年だったが、リハビリのために休学、留年し現在は同学年。
その後は(当時の軟弱)男子テニス部を見かねて、延久達が1年の時からマネージャーになる。皆に活気を与え、部員達の信頼も厚かったが、大好きなテニスが出来ないことで部員達に嫉妬や劣等感を抱き、そのことで苦しみ続けていた。
延久達の学年が最後のインターハイに臨もうとする中、彼女の存在が延久の精神面に悪影響を及ぼしていると池田コーチに察知され、インターハイへの不安材料になるとしてマネージャーを辞めるように通告される。
マネージャーを解雇され、自分に出来ることを失くした悲しみに暮れる中、池田から紹介された“車イステニス”スクールへ見学に赴く。そこの明るい人たちの空気とテニスへの思いから、車イステニスを始める。新しい居場所を見つけ、その中で徐々に笑顔を取り戻していく。
駿はいとこであり、以前付き合っていたこともあるが、駿の母親が原因でお互い未練を残したまま破局する。駿の母親の死後、駿からプロポーズを受けることになる。
延久と駿の間で揺れ動いていたが、延久への気持ちを自覚し、彼の彼女として応援することになる。
中山 かなこ(なかやま かなこ)
氷河 大志(ひかわ たいし)
卒業生
大河内 光明(おおこうち みつあき)
幕張学館(千葉)テニス部
中原 十茂(なかはら とも)
秋庭 英一(あきば えいいち)
高科 保(たかしな たもつ)
翔華学園(神奈川)テニス部
堀川学園(東京)テニス部
凰仙高校(鹿児島)テニス部
外国人プレイヤー
ミレーユ・デュリス
ナディア・オコナー
家族
伊出家
滝田家
滝田 正嗣(たきた まさし)
留宇衣の父親でマリー・ビノシュの元夫。サラリーマン。留宇衣の精神面的な脆さを見抜いており、それゆえに留宇衣のプロテニスプレイヤー志望に否定的であったが、父親を見返そうとするその姿を見て、以前より目立って否定はしなくなった。感情をあまり表に出す性格ではなく、常に冷静で物静かな印象がある。近付き難い雰囲気があるが、部下には慕われている。
昔バックパッカーとしてフランスに渡り、たまたま出会った日系企業の部長に仕事の早さを買われ、就労ビザを取得し、そのままその日系企業に就職する。その後移り住んだアパートで偶然マリーと出会う。
結婚後マリーの精神が不安定になった時、どうして良いかわからずにマリーが追い詰められていくのを見ていることしか出来なかった自分を今も悔いている。離婚後は、当時幼かった留宇衣を連れて日本に戻った。
三年生になってプロへの道を本格的に視野に入れるようになった留宇衣を応援することを決め、マリーに支援を頼む。
尚田家
佐世古家
祖父母
佐世古佑太郎、マリ江(させこ ゆうたろう、まりえ)
その他サブキャラクター
本条 魔子(ほんじょう まこ)
昔からの留宇衣のおっかけ。幼稚園から大学までエスカレーター式の超お嬢様校、音姫学園に在籍している。
留宇衣の父親の勤める会社の社長の娘であり、ある日会社関係(?)のパーティーに飽き飽きしていた魔子が留宇衣の父親に連れられ留宇衣の試合の観戦に行き、そのプレイに一目惚れして以降7年以上留宇衣を想い続ける。
典型的な「世間知らずのお嬢様」タイプで、最近までひとりで電車に乗ったことや、ファーストフード店に入るといった経験がなく、一般人と生活環境や思考回路の感覚がまるで違う。だが、留宇衣のために手作り弁当やお菓子を作ってきたり、留宇衣のラケットを取り戻すために川に飛び込んだりと、留宇衣を想う気持ちは純粋で真っすぐである(それゆえ、留宇衣を批判した発言をした相手には冷気を浴びせるような描写がある)。
本人には自覚がないのだが、前述した「手作り」料理の腕前は壊滅的で、毎回料理を持ってこられる留宇衣からすればかなり迷惑な様子である。しかも自身の料理を味見しても不味いことに気がつかないことから、相当な味オンチであるとも推測できる。
高校3年の梅雨の時期、留宇衣に冷たく突き放され、他の男性とのお見合いを承諾してしまう。
書籍情報
羅川真里茂 『しゃにむにGO』 白泉社〈花とゆめコミックス〉、全32巻
羅川真里茂 『新装版 しゃにむにGO』 白泉社〈花とゆめコミックススペシャル〉、全16巻