すべて忘れてしまうから
以下はWikipediaより引用
要約
『すべて忘れてしまうから』(すべてわすれてしまうから)は、燃え殻による日本のエッセイ。また、このエッセイを原作とするテレビドラマ。
『週刊SPA』(扶桑社)にて2018年9月11日号から2021年1月12日号まで掲載され、掲載中の2020年7月24日に扶桑社より単行本が刊行されたのち、2022年7月28日に新潮文庫版が発売された。
単行本の発売記念として、森義仁が監督を務め、俳優・岡山天音、山田愛奈、瑛蓮らが出演するPVが制作されている。
扶桑社より2021年3月23日に完結編となる『夢に迷って、タクシーを呼んだ』(ゆめにまよって、タクシーをよんだ)の単行本が刊行された。
書誌情報
燃え殻 『すべて忘れてしまうから』
- 単行本:2020年7月24日、扶桑社、ISBN 978-4-59-408560-5
- 文庫本:2022年7月28日、新潮文庫、ISBN 978-4-10-100352-8
燃え殻 『夢に迷って、タクシーを呼んだ』
- 単行本:2021年3月23日、扶桑社、ISBN 978-4-59-408773-9
配信 / テレビドラマ
2022年9月14日よりDisney+にてドラマがディレクターズカット版として配信され、2023年10月14日(13日深夜)から12月16日(15日深夜)まで、テレビ東京系「ドラマ25」枠にて地上波でも放送された。主演は阿部寛。
ハロウィンの夜に突如失踪した恋人をめぐる、ミステリアスでビタースイートなラブストーリー。
全編16ミリフィルムで撮影されている。
あらすじ
キャスト
主要人物
M(エム)
本作の主人公。そこそこ売れっ子のミステリー作家。
F(エフ)
Mの彼女。幼稚園の先生。ハロウィンの夜に突然失踪する。
Bar「灯台」
Mが行きつけのバー。
カオル
オーナー。大学生になる息子がいる。
フクオ / 福生隆行(ふくお たかゆき)
料理人。元インディーズバンドのドラマー。
ミト / 笹瀬しほ(ささせ しほ)
アルバイト。水戸出身。夜間学部の大学生。
泉真一(いずみ しんいち)
ある目的を抱えながらBar「灯台」に通う役者志望の青年。新潟出身。
谷(たに)
常連客。定年退職を迎えるサラリーマン。実家がケーキ屋。
西(にし)
常連客。近々結婚を控えている。
乾(いぬい)
常連客。テレビ業界の関係者。
薮(やぶ)
常連客。カクテルバーのオーナー。元新宿2丁目のゲイバーの雇われママ。
Mの関係者
澤田将司(さわだ まさし)
Mの担当編集者。Mにエッセイの連載を依頼する。既婚女性と不倫中。野良猫のナベシマを飼う。
マンバ
Mの行きつけの喫茶「マーメイド」のオーナー。結婚歴5回のバツヨン。
Fの関係者
Fの姉
祖母の遺産相続の件で血眼でFを探す。右目に眼帯をしている。
Fの祖母
Fの母方の祖母。遺産を全額Fに相続させる遺言書を残し他界する。
その他
謎の美女
Fの失踪後、Mの前に現れる謎の美女。
ゲスト
第1話
バイト男子
Bar「灯台」のアルバイトスタッフ。
露店の店主
Bar「灯台」へ向かう途中のMが綿あめを買う。
TENDRE
Bar「灯台」でピアノ伴奏し「DRAMA」を歌唱する。
第2話
五十嵐(いがらし)
Mの友人。十数年前、Mと同席する新宿のバーで「ごめん、ちょっと」とトイレに立ち、そのまま戻ってこなかった。
桃山(ももやま)
Fが勤務していた「平和台幼稚園」の園長。
三宅(みやけ)
「平和台幼稚園」の先生。Fの元同僚。
駅前のカフェの店員
メキシコ料理を給仕する際、同席していた三宅は店を出て行ったとMに伝える。
三浦透子(みうら とうこ)
Bar「灯台」で「おちつけ」を歌唱する。
第3話
警察官
生活安全課の警察官。SNSで「あなたの関節を全部折ります」と脅迫されたMから相談を受ける。
阿笠美紗(あがさ みさ)
「オリエント総合探偵所」の探偵。マンバの元妻(四人目の妻)。
菊池亜希子(きくち あきこ)
雑誌の編集長やエッセイも執筆する女優でモデル。トークイベントでのMの対談相手。
トークイベントの客
無表情でMを見つめる大柄の男。
ヒグチアイ
Bar「灯台」でピアノ伴奏し「しみ」を歌唱する。
第4話
Mの同級生
中学のころ人気者だった女性でMを2人だけの同窓会に誘うが、マルチ商法のセミナー勧誘だった。
中山功太(なかやま こうた)
怪談師。怪談バーで怪談を語る。
ミツメ
Bar「灯台」でバンド演奏し「メビウス」を歌唱する。
第5話
看護師
年末に体調を崩したMが受診した病院の看護師。
医師
Mをインフルエンザと診断する。
瀬川瑛子(せがわ えいこ)
Bar「灯台」で年越しそばを食べる常連客たちが視聴する歌番組で「命くれない」を歌唱する。
八代亜紀(やしろ あき)
自宅で年越しそばを食べるMが視聴する歌番組の出演歌手。
観覧客
年末の歌番組を中継会場で観覧する振袖姿の女性。
的屋
フクオと泉が立ち寄ったベビーカステラの露店の店主。
paionia
3人組バンド。年末の歌番組に初出場し、白組で「わすれもの」を演奏する。
第6話
ディレクター
テレビ局のディレクター。テレビ制作会社時代のMが提出した請求書を値切る。
制作スタッフ
テレビ局の会議室で正座をしているところをディレクターに顔を殴られる。
司会者
Mが出演したテレビ番組の男性司会者。
司会者
Mが出演したテレビ番組の女性司会者。
プロデューサー
Mが出演したテレビ番組のプロデューサー。
社長
Mが作家になる前に美術スタッフをしていたテレビ制作会社の社長。
テレビ制作会社の社員
Mが退職後に入社した面識のない若手社員。
テレビ制作会社の社員
Mと面識がある古参の女性社員。
映画館のスタッフ
Mが古いモノクロ映画を鑑賞した映画館の売店スタッフ。
映画館の客
映画館の掲示物をMを遮り熱心に見入る。
映画館の客
映画館で映画のチラシを物色する。
Fの姉の友人たち
Fの姉がBar「灯台」に連れてきた友人たち。
ラーメン屋の店主
フクオと泉が食事に行ったラーメン屋の店主。
七尾旅人(ななお たびと)
Bar「灯台」でガットギターを演奏し「ドンセイグッバイ」を歌唱する。
大比良瑞希(おおひら みずき)
七尾と「ドンセイグッバイ」をデュエットする女性シンガー。
第7話
男性
Fが宿泊するリゾートホテルの宿泊客。
インストラクター
Fが通うテニススクールのインストラクター。
ラウンジ給仕係
FとFの姉が祖母と待ち合わせしたホテルのラウンジ給仕係。
給仕係
Fが宿泊するリゾートホテルの給仕係。
Fの母
20歳の時に家出してFの祖母とは絶縁しており、26年前に36歳で事故死している。
ROTH BART BARON
Bar「灯台」でミトひとりを相手にバンド演奏し、「糸の惑星」を歌唱する。
第8話
マジシャン
浅草の演芸場のマジシャン。観客のMを指名し壇上でマジックに参加させる。
Mの妹
夫のいとこの結婚式に家族で出席するため上京し、Mと焼肉屋で会食する。
Mの義弟
Mの妹の夫。
Mの姪
Mの妹夫婦の娘。家族で伯父のMとの焼肉より渋谷のスタバに行きたかったとぼやく。
Mの甥
Mの妹夫婦の息子。焼肉のたれにニンニクをたくさん入れ母親に注意される。
モニオ
書評TikToker。TikTokでMの新作小説を紹介する。
ウーバー配達員
Fの住むマンションに弁当を配達する。
演芸場の客
マジシャンが客へマジックへの参加を呼びかけると同時に席を立つ老人。
演芸場の客
客席で眠りこける老人。
No Buses
Bar「灯台」でバンド演奏し、「I'm With You」を歌唱する。
第9話
女性
能登の「イカの駅つくモール」に旅行で訪れたMとFをスマホで記念撮影してくれる。
女性
「イカの駅つくモール」でMがテレビに出演する有名作家と気づき、声をかける。
アナウンサー
「無戸籍問題」に関するニュースを読み上げる。
奇妙礼太郎
Bar「灯台」でギターを演奏し「竜の落とし子」を歌唱する。
最終話
大崎一紀
テレビ局のプロデューサー。AD時代、テレビ制作会社時代のMと苦楽を共にした友人。長い闘病の末亡くなる。
若林
Mの新たな担当編集者。退社する澤田の後任。
編集者
出版社「桜柊社」の編集者。単行本になるMのエッセイ集のタイトルについて打ち合わせする。
清掃員
Mが仕事場に使うビジネスホテルの清掃員。
語学学校の学生
韓国に留学したミトが通う韓国語学校の生徒。
ヒガシ
西と結婚予定の女性。
スタッフ
- 原作 - 燃え殻『すべて忘れてしまうから』(扶桑社刊/新潮文庫刊)
- 監督・脚本 - 岨手由貴子、沖田修一、大江崇允
- 脚本協力 - 日月舎
- 音楽 - TENDRE
- エンディングテーマ:
- TENDRE「DRAMA」(ユニバーサルミュージック)(第1話)
- 三浦透子「おちつけ」(EMI Records)(第2話)
- ヒグチアイ「しみ」(ポニーキャニオン)(第3話)
- ミツメ「メビウス」(mitsume)(第4話)
- paionia「わすれもの」(gsp)(第5話)
- 七尾旅人「ドンセイグッバイ」(SPACE SHOWER MUSIC)(第6話)
- ROTH BART BARON「糸の惑星」(SPACE SHOWER MUSIC / BEAR BASE)(第7話)
- No Buses「I'm With You」(S.S.G.G.)(第8話)
- 奇妙礼太郎「竜の落とし子」(Victor Entertainment)(第9話)
- Chara「Junior Sweet(JEWEL ver.)」(Ki/oon Music)(最終話)
- 取材協力 - 扶桑社、東京創元社、長沢樹
- 現像・スキャン - IMAGICAエンタテインメントメディアサービス
- ポスプロ - 東宝スタジオ
- チーフプロデューサー:阿部真士
- プロデューサー:山本晃久(ウォルト・ディズニー・ジャパン)、涌田秀幸(C&I エンタテインメント)
- 企画協力 - ウォルト・ディズニー・ジャパン
- 制作プロダクション - C&Iエンタテインメント
- 製作著作 - テレビ東京
- TENDRE「DRAMA」(ユニバーサルミュージック)(第1話)
- 三浦透子「おちつけ」(EMI Records)(第2話)
- ヒグチアイ「しみ」(ポニーキャニオン)(第3話)
- ミツメ「メビウス」(mitsume)(第4話)
- paionia「わすれもの」(gsp)(第5話)
- 七尾旅人「ドンセイグッバイ」(SPACE SHOWER MUSIC)(第6話)
- ROTH BART BARON「糸の惑星」(SPACE SHOWER MUSIC / BEAR BASE)(第7話)
- No Buses「I'm With You」(S.S.G.G.)(第8話)
- 奇妙礼太郎「竜の落とし子」(Victor Entertainment)(第9話)
- Chara「Junior Sweet(JEWEL ver.)」(Ki/oon Music)(最終話)
配信 / 放送日程
各話 | 配信日 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 監督 |
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第1話 | 2022年 | 9月14日2023年10月14日 | まさかとは思うけど、殺してないですよね? | 岨手由貴子 | 岨手由貴子 |
第2話 | 9月21日 | 10月21日 | 友達いないんですか? | ||
第3話 | 9月28日 | 10月28日 | あなたの関節を全部折ります | ||
第4話 | 10月 | 5日11月 | 4日一緒に行きたいところがあるの | 岨手由貴子 大江崇允 |
大江崇允 |
第5話 | 10月12日 | 11月11日 | 一年でいちばん楽しい日 | 岨手由貴子 沖田修一 |
沖田修一 |
第6話 | 10月19日 | 11月18日 | 変わっていくんですよ、全部 | ||
第7話 | 10月26日 | 11月25日 | それで、貴女たちはいま、幸せ? | 岨手由貴子 | 岨手由貴子 |
第8話 | 11月 | 2日12月 | 2日その嘘には値打ちがあるよ | ||
第9話 | 11月 | 9日12月 | 9日すごく遠くに来た気がする | ||
最終話 | 11月16日 | 12月16日 | ずっと友達でいてね |
放送局
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 | 備考 |
---|---|---|---|---|
2023年10月14日 - 12月16日 | 土曜 0:52 - 1:23(金曜深夜) | テレビ東京 | 関東広域圏 | 製作局 |
テレビ大阪 | 大阪府 | |||
テレビ愛知 | 愛知県 | |||
テレビ北海道 | 北海道 | |||
テレビせとうち | 岡山県・香川県 | |||
TVQ九州放送 | 福岡県 | |||
2023年11月1日 - | 水曜 0:00 - 0:30(火曜深夜) | テレビ和歌山 | 和歌山県 |
テレビ東京系 ドラマ25 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
こむぎの満腹記
(2023年9月30日 - 10月7日) |
すべて忘れてしまうから
(2023年10月14日 - 12月16日) |
ハコビヤ
(2024年1月13日 - 〈予定〉) |
第1期 |
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第2期 |
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第3期 |
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第4期 |
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ドラマ25 |
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2004年 |
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2005年 |
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2010年 |
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2011年 | ウレロ☆未確認少女(第1シーズン) |
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2012年 | |
2013年 | |
2014年 | |
2015年 | |
2016年 | |
2017年 |
ウレロ☆未確認少女(第1シーズン)
2022年 |
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寂しい丘で狩りをする
2017年 | |
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2018年 | |
2019年 |
|
2020年 | |
2021年 |
|
2022年 | |
2023年 | |
2024年 |
漫画
2022年10月3日より2023年4月17日まで、雨夜幽歩によるコミカライズ版が『アフタヌーン』(講談社)編集部が運営するWeb漫画サイト「&Sofa」で連載され、Web漫画配信サイト「コミックDAYS」にて配信された。2023年9月22日には単行本の第1巻が発売された。
- 雨夜幽歩(漫画)・燃え殻(原作) 『すべて忘れてしまうから』講談社〈アフタヌーンKC〉、全1巻
- 2023年9月22日発売、ISBN 978-4-06-532953-5