ぞくぞくヒーローズ
舞台:宇宙,
以下はWikipediaより引用
要約
『ぞくぞくヒーローズ』は、2000年8月4日に日本のメディアファクトリーから発売されたゲームボーイカラー用ロールプレイングゲーム。
主人公の風一平およびミナを操作し、宇宙の平和を乱す「ギャラクタス」を倒すためにブライトパワーを集める事を目的としている。同梱された「フルチェンジャー」という武器を使用して文字を描く事でゲームを進行させる事が特徴。
開発はカゼ・ネットが行い、原作とシナリオは漫画『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』(1989年 - 1996年)の原作者である脚本家の三条陸、キャラクター・デザインは漫画『学級王ヤマザキ』(1995年 - 2001年)の原作者である漫画家の樫本学ヴ、ディレクターはファミリーコンピュータ用ソフト『暴れん坊天狗』(1990年)を手掛けた中潟憲雄、音楽はファミリーコンピュータ用ソフト『探偵 神宮寺三郎 時の過ぎゆくままに…』(1990年)を手掛けた高濱祐輔が担当している。
ゲーム内容
ソフトに同梱されている「フルチェンジャー」というメカを3方向に振って「宇宙文字」を描き、ヒーローに変身して怪人と戦う。変身できるヒーローはブライトパワーと呼ばれる力を集めることで増えていく。ゲーム中に登場する宇宙文字は日本語の五十音と濁音・半濁音に対応した全70種類。ヒーロー名の頭文字となっている(例:「あ」のブライトパワー→アルカリパワード)フルチェンジャーからの入力はゲームボーイカラーの赤外線端子を通じて受信されるため、本当の意味でゲームボーイカラー専用。ゲームボーイアドバンスやそれに準じる端末ではオープニングイベントを進めることすらできない。
なお販売当時は通常のカラーリングの他に店舗限定色が存在し、ゴールドタイプがハローマックにガンメタルタイプがジャスコでそれぞれ売られていた。商品の色の確認は、パッケージの窓から確認することができる。
主人公はブライトパワーを扱うための「ブライトスーツ」を装着してブライトボーイ(またはブライトガール)となってから、戦闘時に各種ヒーローに変身する。スーツを身に付けていない状態では戦闘員や怪人が襲ってくることはない。スーツは自由に装着・解除できるが、危険な場所(敵のアジトなど)では強制的にスーツを装着し、逆に自宅では正体をバラさないように強制的に解除する。
HPが残り少ない時に別のヒーローに変身するとHPが回復する。そのため、戦闘はさまざまなヒーローに変身しながら行うことになる。ただし、同じ敵との戦闘中に一度変身したヒーローには再度変身することはできないので、多くのブライトパワーを持っているほど戦闘が楽になる。ちなみに、入力した宇宙文字の受信に失敗すると1ターン休みとなってしまう(当然だが、入力しない限りは何度でもフルチェンジャーを振り直せる)。
各ヒーローや敵は6種類の属性を持っている。属性には六つ巴の相性(エレキ→バイオ→リキッド→メタル→フレア→スピード→エレキ→…)があり、得意な属性に対しては与えるダメージが2倍、受けるダメージが半分になる。苦手な属性に対してはその逆。また、ストーリー後半には2つの属性を合わせ持つ怪人が登場するが、画面上には「マルチ」としか表示されず、外見やダメージから判断するしかない。
セーブは町中に設置されている「ブライトボックス」で行う。カモフラージュのために地球の電話ボックスと同じ形をしている(町には本物の電話ボックスも多いが、ブライトボックスは金色で、電話ボックスは灰色で表示される)。
設定
用語
ブライトパワー
スペクターが所持していた数は70種類にも及ぶが、「しょ」や「ぎゃ」という種類も存在するため宇宙には未知の種類も存在する。
ギャランパワー
属性
エレキ
バイオ
リキッド
メタル
フレア
スピード
ヒーロー
()内は「宇宙文字」の元となるアイテム(エレメント6を除くヒーロー名の頭一文字と一致している。当初小学館では「?(不明)」となっていたものもあった)。ヒーロー名の後に「♂/♀」とあるものはプレイヤーキャラクターが一平(男の子)かミナ(女の子)かで外見が違うもの。五十音順。「パ」以降はエレメント6の戦士となる。
- アルカリパワード(アルカリ電池) - エレキ属性。アルカリ電池の頭部にワニ口コードの両腕を持つ。
- インウォーター(池の水) - リキッド属性。水が人型になったような姿をしており、頭に葉っぱが乗っている。
- ウルトランナー(運動靴) - スピード属性。運動靴に手足が生えた姿で、足が速い。
- エアロパワー(エアコン) - フレア属性。エアコンに手足が生えた姿をしており、片腕のプロペラで熱風を発する。
- オチャッパー(お茶) - リキッド属性。お茶の缶に手足が生えた姿。
- カイザーエッジ(カッターナイフ) - メタル属性。頭部と両腕がカッターナイフになっている。
- キングバッター ♂/♀(金属バット) - メタル属性。モチーフが野球用具であるためか、野球選手の姿をしている。
- クラッシッカー(車のおもちゃ) - メタル属性。
- ケイタイガー(携帯電話) - エレキ属性。「携帯+タイガー」をかけたネーミング。そのためか、スーツを着たトラの姿をしている。
- コップエース(コップ) - リキッド属性。グラスとマグカップに両腕(ストロー)が生えた姿。
- サカナード(魚) - バイオ属性。魚に手足が生えた姿で、槍のような物を片手に持っている。
- シンデルター(シャープペンシル) - スピード属性。頭部がシャープペンシルの先端になっており、この頭部から芯をミサイル状に発射して攻撃する。
- スケボーライダー(スケボー) - スピード属性。
- セロリスター ♂/♀(セロリ) - バイオ属性。見た目は小動物だが、実はセロリ。
- ソウジキラー(掃除機) - エレキ属性。掃除機に手足が生えている。
- タコヤキッド(たこ焼き) - バイオ属性。大きなたこ焼きのような頭部を持ち、関西弁を喋る。
- チンコーマン(チンパンジー) - バイオ属性。学級王ヤマザキに登場するイケタニに似ているが、足にはシンバルを履いている。
- ツカイステイター(使い捨てカイロ) - フレア属性。使い捨てカイロに手足が生えた姿で、最も小さく弱い。自爆する技しか使えない。
- テッパンガー(鉄板) - メタル属性。頭部と両腕がフライ返しになっており、この先端の刃で敵を切り裂く。
- トンガラリン(唐辛子) - フレア属性。モチーフは唐辛子だが、ドラゴンの姿をしている。
- ナガシマン(流し台) - リキッド属性。頭部が流し台になっていて、野球のユニフォームを着た姿。
- ニンジャーノン♂/♀(忍者の服) - スピード属性。忍者の姿。男女で「蘇りの術」(HP0時に復活する)と、「お色気の術」(ステータスアップ)の異なった技がある。
- ぬいぬいちゃん(ぬいぐるみ) - バイオ属性。ぬいぐるみの背中から猛獣のような体がでた姿をしている。
- ネジレイザー(ねじ回し) - メタル属性。両腕のドライバーで敵を分解する。
- ノーベルブレイン(ノートブックPC) - エレキ属性。頭部が透けて中の基盤が見えている。
- ハードハンマー(ハンマー) - メタル属性。右腕にハンマーを、左腕に五寸釘を持った姿をしている。動きは遅いがパワーは強力。
- ヒートマン(火打ち石) - フレア属性。炎が人型になったような姿をしている。
- フレイムグルメ(フライパン) - メタル属性。頭部が燃えたフライパン。多くがフレア属性である食べ物系怪人に対して強い。胸にはキスマークがある。
- ヘラクレスアーミー(兵隊人形) - スピード属性。ほふく前進をしてくる。
- ホットカード(ホットカーペット) - フレア属性。絨毯のような腕に、鳥のような頭部を持つ。
- マッスルさん(マトン) - バイオ属性。そのマッチョな姿は銀河一気持ち悪いと言われる。
- ミストウォーター(ミネラルウォーター) - リキッド属性。インウォーターに似ているが、目が大きく、霧に覆われているところが異なる。
- ムシムシマン(虫 - バイオ属性。巨大な昆虫の姿をしている。
- メガーテン(目薬)- リキッド属性。目薬のビンに手足が生えた姿で、頭部には水泳帽とゴーグルを着けている。
- モビルロボX(模型)- スピード属性。プラ枠のついたロボットの模型の姿。全ヒーロー中最も弱いが、レベルアップ時の基礎能力上昇ボーナスが高い。
- ヤキバード(焼き鳥)- フレア属性。鳥人のような姿。
- ユートロン ♂/♀(湯沸かし器) - リキッド属性。♂は顔はライオンで、口からお湯が流れ出ている。♀は両肩から水道の蛇口のようなものが伸びている人型。
- ヨーヨーマスク(ヨーヨー)- スピード属性。ミイラ男の包帯のように全身が糸でぐるぐる巻きになっている。
- ラジアルロード(ラジコン)- エレキ属性。ラジコンの車の姿。
- リモコンマン(リモコン) - エレキ属性。リモコンに手足が生えた姿をしており、目からレーザーを発射する。
- ルビーフック(ルアー)- リキッド属性。
- レトロサウンダー(レコード) - エレキ属性。
- ロケットやろう ♂/♀(ロケット花火) - フレア属性。顔が爆弾になっており、ロケット花火を操る。
- ワイルドソード(脇差) - メタル属性。侍のような姿をしているが、頭部が刀になっている。
- ガッツラゴー(ガソリン) - フレア属性。ガソリン缶を背負っている。
- ギーニウン(牛乳) - リキッド属性。牛乳パックに手足が生えた姿。
- グレートファイヤー(グレートロボ) - フレア属性。炎に包まれたロボットの姿。
- ゲーマルク(ゲーム機) - エレキ属性。全身がゲーム機のコントローラーや照準画面で覆われている。
- ゴウリキラー(ゴリラ) - バイオ属性。
- ザ・クライマー(ザイル)- スピード属性。
- Gシャーク(磁石) - エレキ属性。鉄を吸い寄せる磁石がモチーフのため、メタル属性に強い。
- ズームレーザー(ズームレンズ)- メタル属性。
- ゼンマイン(ぜんまい) - メタル属性。全身から善のパワーを放ち、怪人を元の人間に戻す「ゼンフラッシュ」という技を持つ。
- ゾウシャワー(ゾウのじょうろ) - リキッド属性。ゾウのような頭とじょうろのような鼻を持つ。
- ダイヤモール(ダイヤモンド)- スピード属性。
- ヂグロニャン(ヂグロ星のネコ) - スピード属性。ヂグロ星からやって来た猫のヒーロー。「ぢ」で始まる単語がなかったため、このような設定になったと思われる。
- ヅィザーワン(ヅィザー星のイヌ) - フレア属性。ヅィザー星からやって来た犬のヒーロー。これも「づ」で始まる単語がなかったため、このような設定になったと思われる。
- デンジャレッド(電車) - エレキ属性。パンタグラフや踏切の警報機の意匠を持ち、両腕が電車の車体。
- ドハツテン(ドライヤー) - フレア属性。常にドライヤー型の頭から湯気が出ている。
- バルバルーン(バルーン)- スピード属性。
- ビデオージャ(ビデオデッキ) - エレキ属性。時間を早送りしたり、巻き戻したりできる。
- ブーブーウー(ブタ)- バイオ属性。
- ベルトジャイン(ベーゴマ)- メタル属性。
- ボートロン(ボート)- リキッド属性。
- パーフェクトサン(エレメント6(太陽)) - フレア属性の頂点に立つヒーロー。
- ピンスポーン(エレメント6(水帝)) - リキッド属性の頂点に立つヒーロー。
- プレスアーム(エレメント6(剛腕)) - メタル属性の頂点に立つヒーロー。
- ペガサスボーイ(エレメント6(天馬)) - スピード属性の頂点に立つヒーロー。
- ポップサンダー ♂/♀(エレメント6(雷神)) - エレキ属性の頂点に立つヒーロー。必殺技は「コズミックボルト」。エレメント6の中で唯一、性別によって姿が異なる。
- ンジャメナス(エレメント6(超花)) - バイオ属性の頂点に立つヒーロー。都市名のンジャメナに、menace(脅威)を掛けたネーミングと思われる。
登場キャラクター
最初の選択によって主人公は「一平」か「ミナ」を選べる(ミナを選ぶと一平のママとじいちゃんは、ミナのママとじいちゃんになる。)。
ブライトヒーロー陣営
ミナ / ブライトガール
スペクター
じいちゃん
鑑定マシーン
マニアじじい
月の少年
ギャラクタス陣営
ギャラクタス
悪の親玉。鉄球のような本体に左腕・右腕・脚部・頭部のパーツがそれぞれ装着された姿をしている。
その正体は謎に包まれているが、メディアファクトリー公式攻略本には「宇宙に存在していた悪の意識体が、ブライトヒーローに倒されそうになったので、宇宙のスクラップを利用して体を作り上げた」と記載されている。
しかし、一人称が「ボクちん」であったり、借金取りの宇宙ギャングに追われたりするなどマヌケな一面も多い。
地球付近でスペクターと戦い、相打ちとなってスペクター共々地球に落下した際に体のパーツがそれぞれ本体から外れてバラバラになってしまい、身動きが取れなくなる。が、運良くそれらのパーツが悪の心を持った子供達に拾われたため、その子供達をギャラクタス四天王として配下につけ地球侵略活動を開始する。アジトは、学校の秘密の入り口。
また、最終決戦前では鉄球の体のままでも身動きが取れるように転がって移動する「ゴロゴロウォーク」を修得していた。
宇宙ギャング
ギャングスター(男/女)
宇宙ギャング達の残骸をギャラエース(またはギャラクイーン)が回収し、その天才的な頭脳をもってして1体のロボットへと組み立てたもの。エースが作ると男、クイーンが作ると女の姿をしており、それぞれパラメータがわずかに異なる。また全てのギャラクタス怪人に変身できる能力を持つ。命令に忠実で、一度主人公を倒せと命令されれば破壊されるまで追い続けるようプログラムされている。主人公のレベルが一定数を満たす毎にテーマ曲と共に主人公の前に立ち塞がるが、ある条件を満たすと海岸で決闘することができる。最後には虚しくも残骸となり、調べると「ぺ」のブライトパワーが見つかる。まつやま版コミカライズでは、一平の前に現れ「銀河の星屑」と名乗ったが一平は「星屑だかごみ屑だかなんだか知らないが」となめてかかったのもつかのま一瞬で倒され、ブライトボーイを海に投げ出した。その後最終決着はミナが町の怪人を倒すため、フルチェンジャーなしで生身でギャングスターに挑んだ。
ギャラクタス四天王
一平とミナのクラスメイトである4人が散らばったギャラクタスのパーツを拾い、ギャラクタスの悪の磁力によって手先と化した姿。怪人や戦闘員を生み出す「ギャランパワー」を操る。主人公を倒し、ブライトパワーを奪おうと目論んでいる。
なお、下記は主人公が一平の場合である。ミナの場合はクイーンとエースの立場が全く逆となる。
最終決戦直前には皆が良心を取り戻し、ブライトスーツを身に付けて(ヒーロー名はギャラ○○→ブライト○○)一平、ミナの2人と共にギャラクタスに立ち向かう。
ギャラジャック(ジンクロウ)
ギャラキング(金太)
ギャラクイーン(育江)
怪人化した人々
医者
スタッフ
- 原作、シナリオ:三条陸
- キャラクター・デザイン:樫本学ヴ
- ゲーム・デザイン:とこよだようじ
- プログラム:むらおしんいち、むらかみひろはる
- グラフィック・デザイン:とさかタカオ
- グラフィック:よしむらきよと
- サウンド:ターゲットラボラトリー、高濱祐輔、八鍬斉、堀江睦男、金光健司
- エグゼクティブ・ディレクター:河副純一郎
- ディレクター:中潟憲雄
- 宇宙文字設計:わたなべともひろ
- プロジェクト・マネージャー:武重康平、河原世以子、ぬまくらわかこ
- フルチェンジャー開発:西沢健治(マリーガル)、ありたたかし (FT)
- 企画:やまのべこういち
- プロデューサー:平林久和
- エグゼクティブ・プロデューサー:香山哲
漫画
いずれも未単行本化。
『月刊コロコロコミック』連載版
『小学三年生』『小学四年生』連載版
参考文献
- 株式会社QBQ編『ゲームボーイクソゲー番付』マイウェイ出版、2017年9月25日、117頁。ISBN 9784865117790。
この項目は、コンピュータゲームに関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(P:コンピュータゲーム/PJ:コンピュータゲーム)。
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