たとえ灰になっても
漫画
作者:鬼八頭かかし,
出版社:スクウェア・エニックス,
掲載誌:ヤングガンガン,
レーベル:ヤングガンガンコミックス,
発表期間:2015年12月18日 - 2019年2月1日,
巻数:全6巻,
話数:全56話,
漫画:すべて灰になっても
作画:鮭no.マリネ,
出版社:スクウェア・エニックス,
掲載サイト:マンガUP!,
レーベル:ガンガンコミックスUP!,
発表期間:2018年10月26日 - 2020年8月28日,
巻数:全5巻,
話数:全43話,
以下はWikipediaより引用
要約
『たとえ灰になっても』(たとえはいになっても)は、鬼八頭かかしによる日本の漫画。『ヤングガンガン』(スクウェア・エニックス)にて、2016年No.01(2015年12月18日発売)から連載されたが、2019年2月2日に作者が死去し、前日発売の同年No.04に掲載された第56話をもって連載中止となった。略称は「たと灰」。
あらすじ
たとえ灰になっても
高校生・四宮良真は、とある事件で両親を失ってから妹の幸花が唯一の心の支えだったが幸花が難病を患い、医師からは手術しなければ余命1か月であることを告げられる。しかし、手術費用は10億円ということから途方に暮れていた良真のもとへ、チケットを持った謎の女が現れる。彼女によれば、まもなく公でない“ゲェム”が開催され、勝利すれば大金を得ることができるという。「自らが望むモノのために命を懸ける事は出来るか?」の問いに「できる」と答えた良真はチケットを受け取った直後、交通事故に巻き込まれて命を落とす。
再び目覚めた良真は見知らぬ女性の姿になっていた。先ほどの「謎の女」こと天使・クロエルから、ここは辺獄(リンボ)であり、参加者はすべてクロエルの仕組んだ意図的な事故による死亡を経て、仮初の身体に魂を吹き込まれた状態となっているが、“ゲェム”に勝利すれば勝ち取った金額を手にしたうえで元の肉体で蘇生できるという説明を受ける。一方、敗者にはクロエルから「残酷な死」が与えられ、現世で復活することはできない。
しかし、この“ゲェム”には重大なルールがある。それは「本名を呼ばれると死亡する」というものであるうえ、参加者はすべて「真戸賀市」の住民から選ばれており、肉親から通りすがりの者までさまざまな形で互いに面識を持っている。そのため、各参加者は便宜上の偽名を名乗る必要があり、良真は幸花を救うという決意から「ユキ」と名乗る。あらゆる事情を抱えた個性豊かな参加者たちと共に、ユキは”ゲェム”に挑んでゆく。
すべて灰になっても
ユキが配属されていた予選Fグループを除く他の5グループの予選での戦いを描いたスピンオフ漫画。沙羅を主人公とした『Aグループ編』と、紫ユカリを主人公とした『Cグループ編』、最終章である『B・D・Eグループ編』が公開されている。本編にも登場したプレイヤーたちに加え、予選で敗死して本編には未登場のプレイヤーたちも新たに登場する。
登場人物
主要人物
ユキ / 四宮 良真(しのみや りょうま)
本作の主人公。一人称は「俺」。高校3年生。
妹・幸花の治療費10億円のための資金集めに奔走していたが、クロエルの問いに「できる」と答えたことで死亡し、ゲェムに参加させられてしまう。
いかなる状況下ですらほとんど冷静さを崩さない豪胆さや状況を的確に分析し、相手の思考や策略を見抜く洞察力、相手の良心や慢心を煽って自分の意のままに操る狡猾さに加え、自身を気に懸けてくれたプレイヤーですら躊躇なく陥れたり、他のプレイヤーが痛苦を受けている様子を微笑みを浮かべながら平然と眺めるほどの残忍さを併せ持ち、一部のプレイヤーからは「悪魔」と恐れられている。その反面、自身に協力してくれた常称寺との口約束を反故にせずに守ったり、予選のルールを知る前は「全員が生き残れるように協力しよう」というめがね子の提案に賛同するなど、良心らしきものもある。運動不足の相手と互角に立ち回れる程度の身体能力を持ち、学業においても美術以外ではトップクラスの成績を修めている。幸花以外の者の命に対する価値を抱いておらず、幸花を救うためなら、自身と何らかの縁を持つ可能性のある他のプレイヤーたちを犠牲にすることすら厭わない無慈悲な姿勢でゲェムに挑む。
優秀な刑事であった父を慕っていたが、豹変した父が母を殺害する場面を目撃したことや「人殺しの子供」のレッテルを貼られた挙げ句、幸花共々、叔父からの虐待を含む凄惨な仕打ちを受け続けてきた過去から、父と叔父に深い憎しみを抱いている。また、劣悪な環境で育った影響により現在の冷酷な人格を持つようになった。
ゲェムへの参加目的は「幸花を救うため」。必要額は10億円で、それだけあれば幸花を救うことができると考えている。
めがね子と手を組んで自身を殺そうとした山田の作戦を見抜き、常称寺と手を組んで逆に山田を精神的に追い詰めて勝利し、予選を突破する。予選で20億4円を獲得するが、そのうち10億4円を常称寺に譲渡し、予選終了時点での所持金総額は10億円。
準々決勝開始時のカード引きの結果は「鬼」(K)(プランBでは引いたカードは「6」と宣言している)。プランB壊滅までは目立った行動を見せていなかったが、†姫蘭†の演技に騙されそうになっていた亡々死を救った後、協力して†姫蘭†のチェンジを潰す作戦を持ち掛ける。その後亡々死と手を繋ぎ、「無敵」になったかと思われたが、実は自身の鬼を移すための作戦であり、終了直前に亡々死に「でーん」する。しかしたまたま転送先にいた鈴野りんにより再び鬼にされてしまうが、何者かがチェンジを用いたことで「鬼」が秋原カエデに移り、鬼ごっこが終了する。
プランBの前にショーコに取引を持ち掛け、彼女が引いたカードを教えてもらう代わりに自らが「鬼」であることを明かした。そのため他のプランB参加者と数字が被ることはなかった。
現世での死因はトラックに轢かれたことによる事故死。クロエルから与えられた姿は、黒いロングヘアの少女だが、元の姿は眼鏡を掛けたショートヘアの少年。偽名の由来は妹の名前から。
『すべて灰になっても』では、クロエルの目を通してわずかながら登場している。
ゲェムのプレイヤー
名前表記は特記がないものは偽名。
予選Aグループ
沙羅(さら)
ゲェムのプレイヤーの1人。一人称は「僕」。『すべて灰になっても』Aグループ編の主人公。
本名は江端 優哉(えばた ゆうや)。良真の学校の生徒会長。
実直で正義感が強く、ゲェムを止める方法を模索している。
準々決勝開始時のカード引きの結果は「子」(プランBでは引いたカードは「10」と宣言している)。途中で遭遇した亡々死に「ゲェムを止める方法を見つけた」と協力を求めるも拒絶されるが、プランBでは「鬼」の疑いを掛けられた亡々死の潔白を証明しようとしている。「鬼」であることを暴かれた常称寺をなぶり者にしようとした†姫蘭†の提案に対し、†姫蘭†からの脅迫に屈することなくただ一人反対し、亡々死が†姫蘭†を裏切るきっかけを作る。ユキの策略にはまり、「鬼」にされた亡々死の身代わりとして「チェンジ」を使用し自分と亡々死の「鬼」を入れ替え、ゲェムオーバーとなる。ユキの正体には気付いているが「大切な人」と思っており、ユキを憎み本名を明かせと迫る亡々死に対し「教えない」と答えている。
クロエルから与えられた姿は、ツインテールの凛とした印象の少女だが、元の姿はショートヘアの端正な顔立ちの少年。偽名の由来は幼馴染の女子から。
ルセット
ゲェムのプレイヤーの1人。一人称は「わたし」。
本名は古川 美希(ふるかわ みき)。23歳の看護師。
一見大人しそうに見えるが、予選終了後の食事会での本人の発言や『ナイトメア』の効果から過去に誰かを食したことが明らかとなっており、そのことを他のプレイヤーに指摘された際には防衛反応として何かのレシピのような意味不明な言葉を呟きながら発狂していたが、後にそれが妹・美咲を食したことであったことが判明する。ゲェムへの参加目的は「足長おじさんになるため」で必要額は2億円。
家族全員の誕生日が同じという家庭に生まれて幸せに暮らしていたが、家族全員の誕生日祝いの旅行の帰りに乗ったオーツガニック航空815便の墜落事故に巻き込まれ、無人島に漂着して辛うじて生き延びるも両親を失い美咲は右腕を切断する重傷を負ってしまう。妹を看護しながらの漂着生活で救助が訪れず衰弱していったが、看護もむなしく衰弱死した美咲の遺言に従って彼女の遺体を食すことで辛くも生き延びて、そのわずか1日後に救助される。茫然自失の生活を送る中、偶然公園で出会ったある少女の足長おじさんになろうとクロエルの誘いに乗ってゲェムに参加するが、ゲェムを勝ち抜くことには消極的であり、美咲に似た雰囲気を持っていた常称寺を助けようとする。
準々決勝開始時のカード引きの結果は「鬼」。『チェンジ』に失敗して茫然自失の状態となっていた常称寺の前に姿を現して協力を持ちかけ、亡々死の裏切りによるプランBの壊滅に乗じて『チェンジ』を発動し、常称寺の「鬼」と†姫蘭†の「子」を入れ替える。常称寺を救えたことに満足するも、常称寺の叱責から自分がただ助けた気になっていただけに過ぎなかったことに気付き、決勝戦まで守り抜くことを約束するが、その直後にフグドクに本名を暴露されて死亡する。自身の「鬼」もせっかく「子」にした常称寺に移ってしまう。
現世での死因は落下した鉄骨の下敷きになったことによる事故死。クロエルから与えられた姿は、死んだ魚のような目とアホ毛が特徴なロングヘアののほほんとした印象の少女だが、元の姿はミドルヘアの女性。偽名の由来は「レシピ」のフランス語(Recette)から。
真戸賀高校の卒業生で、めがね子こと五月田明理とは同級生で友人であった。もしめがね子が予選で自殺していなければ失ったもの同士手を取り合うこともできたかもしれないとされている。
秋原カエデ(あきはら かえで)
ゲェムのプレイヤーの1人。一人称は「わたし」だが、元の姿は男であるため、時折「ぼく」と言いかけることがある。
常に恍惚とした表情を浮かべている。†姫蘭†曰く「鋼入りの変態」であり、他のプレイヤーに対して女同士だからと言ってセクハラ行為をしたり、準々決勝では†姫蘭†の色仕掛けに誘惑されかけている。しかし1人になると普通の表情、喋り方をするため、変態キャラは演技の可能性もある。
本名は四宮 正輝(しのみや まさき)。良真の1つ年上の従兄。良真のことを「良ちゃん」と呼ぶ。伯父が起こした事件により同居していた良真と幸花を大切に思っており、彼らを父・正史の虐待から守れなかったことを悔やんでいた。表向きは「学校での(伯父の不祥事による)いじめ」が原因で引きこもり生活を送っていたが、本来の理由は自分と伯父の息子・良真とを比較する父の姿に、父が自分を「兄に勝つための道具」としかみなしていないことを感じ、そんな父に屈して良真と幸花を傷つけてしまったことに絶望したためである。 参加目的は「従妹(幸花)を救うため」。
準々決勝開始時のカード引きの結果は「子」(プランBでは引いたカードは「9」と宣言している)。何者かにより「鬼ごっこ」終了直前にユキの「鬼」を移されゲェムオーバーとなるが、チェンジを使用した者を恨むことはなくむしろ感謝している口ぶりであった。ユキの正体には早々から気づいていたが、クロエルの誘惑に屈することなく最期まで口にすることはなかった。
現世での死因は首吊り自殺による縊死。クロエルから与えられた姿は、小さなリボンと縦ロールにしたロングヘアが特徴な少女だが、元の姿はショートヘアの肥満体型の少年。偽名の由来は引きこもり生活中にプレイしていたオンラインゲームのハンドルネームから。
『すべて灰になっても』では、変態キャラの側面が強調されており、ゲェムのルールを知った直後は死の恐怖に怯えながらも、性欲によって強引に克服してその勢いのまま一時は優位に立つが、憑夜泉の共感覚が蘇ったことで覆された。
予選Bグループ
ショーコ
†姫蘭†(きらん)
ゲェムのプレイヤーの1人。一人称は「あたし」。
本名は四宮 輝子。39歳のアイドルマネージャー。旧姓は「南野口」。ユキの叔父・正史の妻で、ユキの叔母にあたる。同居していた良真と幸花を邪険にはしていなかったものの交流は少なかったが、良真との初対面の際に彼を「いつしか自身を脅かす存在となるかもしれない」と感じていた。
テンションが高く明るい性格で、他のプレイヤーの前では猫を被っているが、本性は非常に独善的で狡猾であり、激昂すると乱暴で汚い口調と態度に豹変する。現世では大人気アイドルであったと自称している。
準々決勝開始時のカード引きの結果は「子」(プランBでは引いたカードは「5」と宣言している)。秋原を誘惑して手を繋ごうとするも、フグドクの妨害により失敗に終わり、本性を露わにしてプランBの決行を目論む。プランBでは、臆病者の亡々死をターゲットにして手を繋いで無敵状態となり、「鬼」であることを暴かれた常称寺を「ナイトメア」でなぶり者にするが、亡々死の裏切りによって無敵状態を失った挙句プランBを台無しにされ、ルセットの「チェンジ」により常称寺の『鬼』と自身の「子」を入れ替えられ、「鬼」となってしまう。その後、偶然再会した亡々死にプランBを台無しにされた逆恨みから、反省したふりを装って油断させたのちでーんしようと目論むも現れたユキに阻止され、ユキとの攻防の末に「チェンジ」を潰された挙句ユキに自身が「鬼」であることを他のプレイヤーたちに暴露され、精神崩壊を起こす。茫然自失の状態でさまよっていた中、カエデと遭遇した途端に躍起を取り戻し、その場に落ちていたレンガを投げ当ててでーんしようとするも、その行為をルール違反だとクロエルに咎められ、ペナルティとして両腕を吹き飛ばされてしまい、その後ゲェムオーバーとなる。
現世での死因は落下したエレベーターで頭部を潰されたことによる脳挫滅。クロエルから与えられた姿は、ふさ毛のツインテールのきゃぴきゃぴとした印象の少女だが、元の姿は艶のあるロングヘアの気の強そうな印象の女性。偽名の由来は自身のかつての芸名から。
予選Cグループ
嘘月が配属されていたグループ。予選Fグループと同様に生存者は2人しかいない。『すべて灰になっても』にて、真戸賀高校関係者で構成されていたことと、2人目がどのような経緯で死んだのかが明らかとなる。 なお、最初のゲェム説明で殺された人物を全員知っていたため、いち早くこのゲェムが真戸賀市で縁の深い人物の殺し合いの意図に気づいている。
嘘月偽子(うそつき にせこ)
ゲェムのプレイヤーの1人。一人称は「私」。
一見めがね子のようないい子ちゃんタイプに見えるが、偽名の通り相手を騙すことに長けており、時折不穏な笑顔と言動を見せる。相手に気付かれることなく背後を取ることを得意とする。ゲェムへの参加目的は「自分の好きな人のため」。何らかの理由でユキに付き纏い、その正体を探ろうとする素振りを見せるが、同時に「自分はユキの敵ではない」とも語っており、準々決勝ではフグドクに絡まれていたユキを救ったり、その直後にユキに「ナイトメア」をかけておきながらもでーんしないどころか自分が「鬼」であることを自白して見逃している。
準々決勝開始時のカード引きの結果は「鬼」(プランBでは引いたカードは「Q」と宣言している)。その後常称寺を騙して「子」となり、リヴと組んで無敵状態となる。
クロエルから与えられた姿は、後ろ髪を大きなリボンで結んだ眼鏡を掛けた知的な印象の少女。
予選Dグループ
予選終了時は3人であったが、ガーネットがクロエルに刃を向けた罪で粛清されたため、本戦に進出したのはフグドクと亡々死の2人のみ。
ガーネット
ゲェムのプレイヤーの1人。一人称は「私」。右利き。
本名は石原 冴子(いしはら さえこ)。20歳の女子大生。
予選で自身の双子の妹・ひかりをその正体に気付くことなく手に掛けてしまったことから、クロエルに対して深い憎しみを抱いている。めがね子と同様に予選で資金の追加をして右手の指を失っており、右手に巻き付けた包帯の下に指の切断に用いられたナイフを隠し持っている。ゲェムへの参加目的は不明。
準々決勝のルール説明時に隠し持ったナイフでクロエルの喉元を切りつけて殺害するも、後述の能力により存命していたクロエルに頭を輪切りにされた挙げ句脳髄を握り潰されて粛清される。
現世での死因は不明。クロエルから与えられた姿は、後ろ髪を伸ばしたボブカットの少女だが、元の姿はロングヘア(『すべて灰になっても』では、ボブカット)の気の強そうな印象の女性。偽名の由来は自身の誕生石から。
フグドク
ゲェムのプレイヤーの1人。一人称は「私」。
正体は裏社会で快楽殺人者テトロドトキシンとしてその存在を広く知られている殺人鬼。本人の手によって自身に関する情報が抹消されているため、誰も本名を知らない。
嗜虐的な性格で、「人を殺しまくれるだけでなく、金までもらえる」とゲェムの参加に積極的な態度を見せており、『自分の愛しい人へ罪を捧げる』ことを目的としている。左手を掴むだけで相手の身動きを取れなくするほどの特異な力を有する。この技は、相手が防御反応で自然と動けなくなるためで、腕をへし折る覚悟があれば抜け出すことは可能。
準々決勝開始時のカード引きの結果は「子」だが、「自分は「鬼」」と触れ回ったり、プランBで自分が引いたカードは亡々死と同じ「4」とわざと嘘をつくなどして他のプレイヤーの妨害を行っている。
クロエルから与えられた姿は、オッドアイが特徴な崩したお団子ヘアの気の強そうな印象の少女。偽名の由来は「テトロドトキシン」の別名から。
亡々死(ななし)
ゲェムのプレイヤーの1人。一人称は「私」。
本名は、姓は下馬伏(しもまぶし)。漫画家。
お人好しだが、非常に気弱で臆病な性格で、本戦を勝ち抜くことを絶望視し死の恐怖に怯えている。自分の都合が良くなるのなら相手に媚びを売ることすら厭わない一方で、卑劣なことを嫌う正義感の強さも持つ。「打ち切り」という言葉をよく口にしている。
準々決勝開始時のカード引きの結果は「子」(プランBでは引いたカードは「4」と宣言している)。プランBで†姫蘭†の本性を知りながらも自分が生き残りたいがために手を繋いで無敵状態となるが、†姫蘭†の脅迫に屈しない沙羅の姿とルセットの説得に感化され、†姫蘭†を裏切る。
クロエルから与えられた姿は、ヘアピンを付けたミドルヘアの気弱そうな印象の少女だが、元の姿は帽子を被った仮初の姿と似た雰囲気の人物。偽名の由来は打ち切りとなった自身の漫画作品「独善裁判官 亡々死」の主人公の名前から。
予選Eグループ
りんが配属されていたグループ。全員がりんの親族で構成されていた。りんが他3人の本名を暴露して殺したため本戦に進出したのはりん1人のみ。
鈴野りん(すずの りん)
ゲェムのプレイヤーの1人で、予選Eグループ唯一の生き残り。一人称は「わし」。
老人風の口調で話す。無邪気で人懐こい性格だが、掴みどころがなく、相手の心や考えを見透かすような言動で他のプレイヤーを翻弄する。裏社会にも精通しており、常称寺の偽名の由来やフグドクの正体を見抜いている。
予選では、他のプレイヤーとのわずかな会話と握手だけでプレイヤーの正体やゲェムの意図を見抜いただけでなく、その正体が自分の親族と知ったうえで躊躇なく本名を暴露して殺害することによってゲェムをすることなく勝利しており、クロエルからも危険視されている。
フグドクによって拘束されていた常称寺(鬼)を助け、自分に「でーん」させて「鬼」になり、終了直前に偶然目の前に転送されてきたユキに「でーん」をして「子」になる。
準々決勝開始時のカード引きの結果は「子」(プランBでは引いたカードは「3」と宣言している)。
クロエルから与えられた姿は、右目を前髪で隠したポニーテールの小柄な少女。ポニーテールの先端に小さな鈴を付けており、これが偽名の由来と思われる。
予選Fグループ
ユキが配属されていたグループ。負けたのは山田だが、その正体が自身の夫であることにショックを受けためがね子が後追い自殺したため本戦進出したのはユキと常称寺の2人のみ。
常称寺麗奈(じょうしょうじ れいな)
ゲェムのプレイヤーの1人。一人称は「わたくし」だが、本来の一人称は「私」。
正体は現時点では不明だが、ユキの正体である良真のことを知っており、「お兄ちゃん」と呼び慕っている。また、†姫蘭†の正体が輝子だと判明したときに「叔母さん」と心の中で言っている。
裏社会を統べる「常称寺グループ」の令嬢を自称する。高飛車な性格でお嬢様口調で話すが、実はキャラ作りで精神的に追い詰められると素が出てしまう。見栄っ張りで常に強気で冷徹な態度を装っているが、根は優しいため非情にはなりきれない。ゲェムへの参加目的は「没落した自身の一族の復興のため」で必要額は20億円だが、実はフカシで本来の目的・必要額は不明。偽善者を嫌う。
ユキと手を組んで予選を突破し、14億4080万5円を獲得する。
準々決勝開始時に引いたカードは「7(「子」)」であったが、嘘月の策略にはまってでーんされ、「鬼」となってしまう。嘘月への報復・チェンジの失敗が重なる中、ルセットの協力により一時は「子」に戻るも、ルセットの死による抽選で再び「鬼」となってしまう。
現世での死因は火事に巻き込まれたことによる焼死。クロエルから与えられた姿は、花の髪飾りを付けたの気の強そうな印象の少女。ルセットの死後、自身の髪飾りをルセットの亡骸に捧げ、彼女が手にしていた美咲のリボンを決意の証として引き継ぐ。偽名の「常称寺」をユキは架空の存在と見立てていたが、りんの発言から裏社会で名の通ったとある金貸しの男性の名前であること、ナイトメアの効果から偽名自体が実在の人物の名前であることが示唆されている。
めがね子(めがねこ)
ゲェムのプレイヤーの1人。一人称は「私」。左利き。
本名は五月田 明理(さつきだ あかり)。旧姓は「松葉」で、24歳のパティシエール。
ゲェム中にも他のプレイヤーのことを気に懸けるなど心優しい性格だが、気弱で注意力や警戒心が散漫な一面も持つ。ゲェムへの参加目的は「借金で苦しんでいる大切な人を救うため」で、必要額は2500万円だが実はこれだけでは全然足りなかった。大切な人とは、夫の五月田晴明のことで、彼から借金を理由に離婚を切り出されたことでゲェムへの参加を決意する。ユキとは現世で面識がある。
ユキの策略とも知らずにユキを気に懸けたことが仇となってユキの標的にされるが、クロエルに追加資金の担保として左手の指をもがれることによって必要額を確保する。しかし直後のゲェムで、賭け金を極限まで減らしたにも関わらず賭け目宣言で嘘をつき、加えて嘘をバラしたことでユキにアタックされ1円まで減らされ心身共に追い詰められる。自身を気に懸けてくれた山田の提案に乗り、一時は優位に立つが実はユキの策略でありあっさり逆転されてしまう。最後は山田がユキに賭け目がバレてるのを警戒して逆の目に賭けるのを見越して3-1状態を呼び込むべく自分も逆の目に賭けるが、精神的に追い詰められた山田が彼女に裏切りアタックを仕掛けたせいで、皮肉にも山田を殺してしまうことになった。山田の死を悲しみながらも内心自分がそうならなかったことに安堵するが、山田の正体が晴明であったことを知って自暴自棄に陥った末、自ら本名を暴露して自殺する。予選で5億5075万9994円を獲得するも、自殺したことでクロエルに全額没収される。
現世での死因は電車に轢かれたことによる事故死。クロエルから与えられた姿は、両側を短めのツインテールに結んだピンク色のロングヘアのおっとりとした印象の少女だが、元の姿は眼鏡を掛けた黒髪のおさげの女性で、偽名の由来にもなっている。
特技はボウリングで、高校時代には「神の左」と呼ばれていたほどの無敵のボウラーであり、もし最初のゲェムがボウリングであったら負けてたのはユキだったかもしれないとされている。
山田(やまだ)
ゲェムのプレイヤーの1人。一人称は「僕」。
本名は五月田 晴明(さつきだ はるあき)。24歳のパティシエ。
正義感が強く、自分の目的のために他のプレイヤーを平然と貶めるユキに嫌悪感を抱いたり、心身共に追い詰められためがね子を気に懸け手を差し伸べているが、本性はユキの態度や常称寺の挑発に恐怖するほどの非常に臆病な性格で、精神的に追い詰められるとあっさりと仲間を裏切る卑怯な一面も持つ。ゲェムへの参加目的は「失ってしまった自分の夢を取り戻すため」で、必要額は1億2500万円。ケーキ屋を営んでおり、腕は確かだが経営の才能が壊滅的だったため、借金を背負うことになる。夢とは、自分の店を持ち、妻の五月田明理の笑顔を一生守り続けることであり、そのためには先述の借金を完済する必要があった。つまりお金の使い道はめがね子と同じだが、必要額がめがね子と異なるのは、2500万円の借金が利子で1億2500万円に膨らんでいたことをめがね子は知らなかったためである。確率の計算ができない。
最初は明らかに一番弱いめがね子を殺す予定だったが、めがね子を追い詰めるユキを悪魔と評しそんなユキを殺すべくめがね子と組んで3-1状態を利用して一時は優位に立つが、実は作戦を見抜いていたユキの策略であり、3-1状態が都合よく入ってたのも調子づかせるための策略であった。ユキに騙され大金を持っていかれてしまい、目標額に到達されたためユキを殺すのは無理と考え殺しのターゲットをまだ目標額に到達してないため大金を賭けてくれるであろう常称寺に変えるも、ユキと常称寺が組んでいたことを知らされ精神的に追い詰められた末に最後はめがね子を裏切りアタックを仕掛ける。めがね子の分まで幸せになることを誓うが、めがね子が機転を利かして自分の指示と逆の行動を取っていたせいで失敗に終わり自らがゲェムオーバーとなってしまう。ファラリスの牡牛で焼かれながらも、執念で辛うじて生き延びるが、最終的にクロエルに本名を暴露され死亡する。めがね子の正体が妻の明理であることには最後まで気付かなかった。
現世での死因はビルからの転落死。クロエルから与えられた姿は、うさ耳リボンを付けたショートヘアのボーイッシュな少女だが、元の姿はショートヘアの中性的な青年。偽名の由来は借金取りから逃げるために使っていた偽名から。
妻の明理とは幼少期からの幼馴染であり、結婚の約束までしていた。
ゲェムマスター
天使を自称する謎の存在。
クロエル
ユキたちをゲェムへ誘った自称天使。一人称は「ボク」で、背部を大胆に露出したホルターネックの黒いゴスロリ調の服を纏ったショートヘアの無邪気な美女だが、人命を平然と弄び、現世で縁のある人間同士が殺し合う姿を眺めることに愉悦を感じる嗜虐的で残虐な性格の持ち主で、ユキからは悪魔そのものだと思われている。人間の愛や絆を信じておらず、本当に大切な人は姿が変わっても気付かなければならないと思っている。最も好きな処刑器具はファラリスの牡牛で、命乞いされればされるほど胸が高鳴る。また、プレイヤーにゲェムのルールの遵守を強要する一方、重要なルールを事前に説明しない、後付けでプレイヤーが提案したルールを追加するといった公平性に欠ける行動が目立つ。
過去から未来まですべてを見通せる目を持ち、プレイヤー全員の本名と素性を知り尽くしている。さらに、同一の空間内や時間軸において複数の状態を持つ自分自身を複製する能力を持ち、完全に殺しきることが不可能なため、復讐を企てたり、ゲェムをやめたくなって殺そうとしてもそれは絶対に叶わない。
ゲェムでのプレイヤー同士の殺し合いを楽しむ傍らで、彼らの中に紛れ込んでいる「救いの御子」の抹殺に執心している。
シロエル
クロエルの妹で天使見習い。クロエルとは対照的にロングヘアで白いゴスロリ調の服を纏っており、クロエルを「お姉様」と呼び慕っている。本人曰く「眼鏡男子萌え」で、ユキを推しているだけとのことだが、そういうところが至らないと言われている。クロエルとは違って慈愛に満ちており、情を優先したり、特定のプレイヤーに肩入れする一面を持つが、めがね子と山田の死体からオブジェを作り、2人の愛は永遠のものとなったと祝福したり、ゲェムの敗者を一秒でも長く生きれるようにと即死しない程度になぶり殺しにするなど、人命を軽視する残忍さはクロエルと共通である。
クロエルのように自身を複製する能力を持たないが、サブマシンガンの連射を受けても傷一つつかない頑強な肉体や握手やくすぐりなどの軽いスキンシップで人体を破壊できるほどの戦車に匹敵する怪力、脳髄を破壊されない限り肉体を自己修復できる能力を持つ。
その他
ゲェムのプレイヤーの正体である可能性もある。
四宮 幸花(しのみや ゆきな)
四宮 正史(しのみや まさふみ)
四宮良真(ユキ)の叔父。一人称は「俺」。物流会社を経営している。良真の父・正義とは双子の兄弟であったが、子供のころから優秀な兄と比べられながら育ったらしく、正義のことをあまり良く思っていなかった。正義が殺人犯となった後は激しく憎むようになり、兄のせいで会社が一時期倒産の危機に陥ったことから、良真と幸花を虐待し続けた。また、良真が資金(治療費)集めのために会社に訪れた時、息子・正輝が引きこもりとなった原因が「兄の不祥事によるいじめ」を受けたためと思い込んでいることもあり、幸花を「死んだ方が幸せ」と言い放ち更に良真を「人殺しの息子」と罵倒し追い返した。兄の不祥事以降は暴力的な人格に変貌したことが原因で、妻・輝子とは別居するようになり、息子との親子仲も険悪になっている。
四宮 正義(しのみや まさよし)
古川 美咲(ふるかわ みさき)
『すべて灰になっても』の登場人物
予選Aグループ編
憑夜泉(つくよみ)
予選Aグループ編に配属されていたゲェムのプレイヤーの1人。一人称は「私」。
本名は巣本 愛夏(すもと まなか)。元霊能力者である18歳の少女。生まれつき目が不自由であるが、聴覚を通じて聞き取った音から様々な色を感じ取る共感覚を有している。幼少期に流行っていた霊能力ブームの中で霊能力少女として一世を風靡していたが、同時に起こり始めた霊感商法による煽りを受け、芸能界から追放された過去を持つ。辺獄で仮初の肉体を与えられた際、失っていた視力を与えられた代わりに共感覚を失っていたが、ゲェムでカエデに追い詰められた際に取り戻す。共感覚を駆使してゲェムの主導権を握っていたカエデを引きずり降ろし、その後も優位に立つが、自身の能力を逆手に取った沙羅の策略にはまったことと自身の能力を過信しすぎて表示板の存在を忘れていたことが仇となり、沙羅たち全員に仕掛けたトリプルアタックが失敗し自滅する。参加目的は「家族との思い出が詰まった旧家を買い戻すため」。
現世での死因は川に転落したことによる溺死。クロエルから与えられた姿は、星型のヘアピンが特徴なショートヘアの少女だが、元の姿は縮れたロングヘアの少女。
本編では沙羅とカエデの会話の中で名前のみ登場している。
予選Cグループ編
紫ユカリ(むらさき ゆかり)
ガラテア
向島 義雄(むこうじま よしお / 本名)
泉
真戸賀高校の古文教師。一人称は「俺」。作中では「泉先生」としか呼ばれていないため、下の名前は不明。温厚で正義感の強い性格だが、生徒から根暗な印象を持たれており評判は良くない。
ひょんなことから野里ユミ(紫ユカリ)と親しくなり、やがて恋仲にまで発展するが、その現場を目撃した岸和田俊寛(ガラテア)に脅迫され、ユミの将来を守るために言いなりとなった結果、真戸賀高校の教師を解任された挙げ句岸和田の負債と多額の賠償金を押し付けられてしまう。そのことがきっかけで、クロエルに目を付けられてゲェムへの勧誘を受けるが、ユミのことを思い出してクロエルの問いかけに対し「できない」と返答したため、参加資格を与えられなかった。
予選B・D・Fグループ編
百福ここみ(ももふく ここみ)
鏡華(きょうか)
用語
真戸賀市(まどかし)
辺獄(リンボ)
救いの御子(メサイヤ)
ゲェム内容・ルール
クロエルが主催する命と金を賭けたデスゲーム。クロエルの「自らが望むモノのために命を懸けることはできるか」の問いかけに対し「できる」と答えた者が強制参加させられる。
プレイヤーはクロエルからチケットを受け取った後、クロエルが仕組んだ事故によって一度死亡し、辺獄にて仮初の肉体(プレイヤーの本来の年齢・性別にかかわらず、全員が10代後半の少女の姿)を与えられた状態で復活する。仮初の肉体の身体能力はプレイヤーの生前の身体能力が反映されるが、『すべて灰になっても』の描写から、生前足が不自由だった者が自由に歩けるようになる、盲目だった人間に視力が与えられるといったハンデが与えられることが伺える。
各ゲェムにはそれぞれ基本ルールに加え、3種類の特殊ルールが設けられている。また、提案者が有利になり過ぎないという条件で新たに限定ルールを設けることができるが、このルールはあくまでプレイヤー同士の間で交わされた「口約束」に過ぎないため、基本ルールや特殊ルールとは違って必ずしも遵守する必要はなく、破ってもクロエルからお咎めを受けることはない。
勝者は元の姿で蘇生し、ゲェムで稼いだ金額を持って現世へ帰還することができるが、敗者やクロエルの不興を買った者はゲェムオーバーとなり残酷な死が与えられる。
予選→本戦(準々決勝→準決勝→決勝)の流れで進行していき、最終的に現世へ生還できるプレイヤーは2人のみ。
クロエルの口から過去に幾度となく行われてきたことが示唆されているが、詳細は不明。
予選・丁半博打
基本ルール
特殊ルール
その他
準々決勝・鬼ごっこ
基本ルール
特殊ルール
その他
ゲェム用語
予選:丁半賭博(ゲェム用語)
3-1状態
山田はこれを利用してめがね子と組んでユキを殺そうとした。
全てはサイの目の御心のままに
サイを2度振り、2回とも6ゾロが出た場合のみ偶数、それ以外は全て奇数とする。この場合、偶数が出る確率は1296分の1である。また、プレイヤーは賭ける際に賭けるメダルの奇偶が全員に見えるよう掲げてから賭けなければならず(提案者であるユキは確率の低い偶数に賭けなければならない。その他のプレイヤーは好きな方に賭けて良いが、確率の高い奇数に賭けることになる)、宣言も必ずサイの出た目を宣言しなければならず、賭けが外れた場合アタックは避けられない。
賭ける際メダルをすり替えて逆の目に賭けてもかまわないが、表示板には反映されるのでただすり替えてもすり替えたことがバレバレである。しかし、誰かと組んで相方が逆のすり替えをすれば人数は変わらないので他のプレイヤーからはどちらのプレイヤーもすり替えをしていないように見える。
ユキはこれを利用して常称寺と組んで山田を嵌め10億ぶん取った。
トリプルアタック
憑夜泉以外の全員に対してアタックを仕掛ける。成功すれば全員から掛け金を奪い取ることができるが、一人でも「嘘の宣言」をしていないプレイヤーがいれば、アタック失敗となるだけでなく、アタックを仕掛けた全員への支払い義務が生じてしまうため、ほぼ確実にゲェムオーバーとなるという危険性も孕んでいる。
ファラリスの牡牛
クロエルが最も気に入っている処刑器具であり、山田の処刑に使用された。めがね子によると、もし山田がめがね子に組む話を持ってきてくれなかったら中に入ってたのはめがね子であり、山田はめがね子の身代わりになってしまったとのこと。生きて出てきたのは山田が初めてであるらしい。
エクスター公の娘
眼球に寄生する寄生虫ロア・ロアと共に憑夜泉の処刑に使用された。
準々決勝:鬼ごっこ(ゲェム用語)
真戸賀市立真戸賀高等学校(まどかしりつまどかこうとうがっこう)
校内の施設までが詳細に再現されているが、かくれんぼになってしまわぬよう校舎などの建物内には入れないようになっている。
無敵状態
プランB
参加資格があるのは『子』のみだが、『鬼』が『子』のふりをして参加してきた場合でも、『鬼』をあぶり出す方法があり、その方法は以下の通りである。
フェーズ1・カード宣言
フェーズ2・鬼さんこちら!あぶり出し裁判
フェーズ3・†姫蘭†にでーん
3つの地獄
格闘地獄
服装をビキニアーマーに変えられて盾と数種類の武具を与えられ、コロシアムのような空間を舞台にシロエルと1対1の決闘を行わされる。敗者復活の条件はシロエルの殺害だが、武器も防具もシロエルの力の前にはほぼ無力に等しい。
解剖地獄
手術室のような空間を舞台に、ベッドに縛り付けられた状態で麻酔なしのまま肉体を解体される。敗者復活の条件はカエデが準々決勝においてその正体に気付いたプレイヤー(ユキ)の本名を暴露すること。
崩壊地獄
実験室のような空間を舞台に、沙羅を含む全員がシロエルが発生させたチェレンコフ光を浴びせられた状態でクロエルが予言した沙羅の余命(73時間23分)の間その空間内に幽閉される。プレイヤー全員が放射線被曝による苦痛を味わわされることになるが、処刑対象である沙羅以外は肉体を健全な状態に復元されて準決勝に進むことができる。敗者復活の条件は何らかの方法を用いてクロエルが予言した余命からさらに12時間生き永らえること。
書誌情報
- 鬼八頭かかし 『たとえ灰になっても』 スクウェア・エニックス〈ヤングガンガンコミックス〉、全6巻
- 2016年7月25日発売、ISBN 978-4-7575-5060-5
- 2017年1月25日発売、ISBN 978-4-7575-5198-5
- 2017年7月25日発売、ISBN 978-4-7575-5421-4
- 2018年1月25日発売、ISBN 978-4-7575-5605-8
- 2018年7月25日発売、ISBN 978-4-7575-5764-2
- 2019年4月25日発売、ISBN 978-4-7575-6072-7
- 原案:鬼八頭かかし、原作:辻森惺、作画:鮭no.マリネ 『すべて灰になっても』 スクウェア・エニックス〈ガンガンコミックスUP!〉、全5巻
- 2019年4月25日発売、ISBN 978-4-7575-6073-4
- 2019年4月25日発売、ISBN 978-4-7575-6074-1
- 2020年1月11日発売、ISBN 978-4-7575-6467-1
- 2020年2月12日発売、ISBN 978-4-7575-6506-7
- 2020年10月7日発売、ISBN 978-4-7575-6640-8