だましゑ歌麿
以下はWikipediaより引用
要約
『だましゑ歌麿』(だましえうたまろ)は、高橋克彦による日本の時代・推理小説、及びそれを原作とした2009年9月12日放映のテレビドラマ。
『オール讀物』(文藝春秋)2011年11月号に掲載された続編「さやゑ歌麿」もテレビドラマ化され、2012年9月15日に放映された。2013年にはドラマのために新作「かげゑ歌麿」が書き下ろされ、同年7月27日に放送された。2014年9月6日にはシリーズ第4弾となる「だましゑ歌麿IV」が放送された。
だましゑシリーズは作品ごとに主人公が変わっている。
だましゑシリーズ
『おこう紅絵暦』以降は特記のない限り『オール讀物』に掲載された。
タイトル | 書誌情報 | 収録作・初出 | |
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だましゑ歌麿 | 1999年4月30日発行、文藝春秋 ISBN 4-16-318480-5 2002年6月30日発行、文春文庫 ISBN 4-16-716409-4(巻末解説:寺田博) |
『週刊文春』1998年11月13日号 - 1999年11月19日号連載 | |
京伝怪異帖 | 2000年6月10日発行、中央公論新社 ISBN 4-12-003004-0 2003年10月発行、講談社文庫 ISBN 4-06-273865-1(上巻) ISBN 4-06-273879-1(下巻) 2009年7月発行、文春文庫 ISBN 978-4-16-716413-3 |
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『読売新聞夕刊』 1999年3月1日 - 2000年1月22日連載 |
おこう紅絵暦 | 2003年2月発行、文藝春秋 ISBN 4-16-321620-0 2006年3月10日発売、文春文庫 ISBN 4-16-716411-6(巻末解説:諸田玲子) |
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春朗合わせ鏡 | 2006年1月5日発行、文藝春秋 ISBN 4-16-324580-4 2009年1月発行、文春文庫 ISBN 978-4-16-716412-6(巻末解説:ペリー荻野) |
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蘭陽きらら舞 | 2009年3月10日発行、文藝春秋 ISBN 978-4-16-327950-3 2011年9月2日発行、文春文庫 ISBN 978-4-16-716416-4 |
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源内なかま講 | 2011年5月15日発行、文藝春秋 ISBN 978-4-16-380450-7 2013年9月10日発行、文春文庫 ISBN 978-4-16-716417-1(巻末解説:門井慶喜) |
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かげゑ歌麿 | 2013年7月25日発行、文藝春秋 ISBN 978-4-16-382360-7 |
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あらすじ
寛政2年(1790年)8月20日の夜、江戸が大嵐による高波に襲われ、当代の人気絵師・喜多川歌麿の妻・おりよが惨殺される。
調査を始めた南町奉行所の同心・仙波は、現場で髑髏の根付が付いた印籠を見つけ、犯人はそこそこ身分の高い人物であろうと推測するが、証拠が残っているはずの歌麿の家は早々と取り壊され、上からも調査をやめろと釘を刺される。しかし諦めきれない仙波は密かに調べを続ける。そして、世間体を慮って妻の死を“病死”と届け出、栃木の田舎で静養していた歌麿も、妻の仇を取らんと水面下で動いていた。
そんな中、呉服屋、小間物問屋、菓子屋と続けて押し込み強盗が入り、駆け付けた火附盗賊改が蔵を検分し、数々の贅沢品が見つかる。いつもならお目こぼしもあり得る町奉行所も、火附盗賊改に先に駆けつけられては温情も出せない。禁令前に購入したものであるにも関わらず、見つかった贅沢品は残らず押収され、見せしめに燃やされるなど、奉行所の行いは傷口に塩を塗り込むような悪行と非難を浴びる。
事件の裏に見え隠れするのは、倹約を強要する時の老中・松平定信、定信に取り入ろうとしていると評判の火附盗賊改の頭・長谷川平蔵、奉行は既に定信に取り込まれており信用できない。真相に気付いた仙波はとんでもない方法を画策する。
登場人物
町奉行
市井の人々
喜多川歌麿
火附盗賊改
テレビドラマ
第1作『だましゑ歌麿』がテレビ朝日系列にて2009年9月12日21:00 - 23:06 (JST)に放送されて以降、2012年、2013年、2014年に続編が放送されている。主人公の喜多川歌麿を演じる水谷豊は17年ぶりの時代劇出演となる。
北町奉行・初鹿野信興は登場せず、長谷川平蔵がその役を兼ねるため、結末は原作と多少異なる。
レギュラーキャスト
- 喜多川歌麿 - 水谷豊
- 仙波一之進 - 中村橋之助
- おりよ(第1作)・おこう - 鈴木杏樹
- 春朗(葛飾北斎) - 原田龍二
- 志乃(吉原の料亭・鶴亀の女将) - 萬田久子
- 蔦屋重三郎 - 岸部一徳
- 長谷川平蔵 - 古谷一行(第3作まで)
- 平賀源内 - 笹野高史(第3作より)
- 松平定信 - 梅沢富美男(第3作より)
- 彦市(仙波の配下の小者) - 金子貴俊
- 行麿 - 山中崇史
- 白河松平家重役 - 西田健
- 佐野平太郎 - 島田順司
- 語り - 小宮悦子(第1作)、夏木マリ(第2作より)
ゲスト出演者
第1作『だましゑ歌麿』
- 菊弥 - 山本太郎
- 安井才蔵 - 田中実
- 平沢常富 - 小野武彦
- 近江屋手代 芳太郎 - 片桐竜次
- 江ノ島の旅籠の使用人 - 大島蓉子
- 安井にお茶を注ぐ同心 - 小野哲平
- 茶屋の娘 - 多岐川華子
- 刺客 - 福本清三
- 中山格之助 - 保坂尚希
- 一心和尚 - 藤田まこと
- おもん(一之進の母) - 市原悦子
第2作『だましゑ歌麿II』
- お妙 - 内山理名
- 蘭陽 - 染谷将太
- 高山 - 梶原善
- 武蔵屋喜太郎 - 甲本雅裕
- 源兵衛 - 本田博太郎
- 定吉 - デビット伊東
- 松平主計介 - 渡辺いっけい
- 鶴田忍
- 堀部圭亮
- 土屋裕一
- 川藤幸三
- 吉井怜
第3作『だましゑ歌麿III』
- おゆう - 南沢奈央
- 島田銀兵衛 - 寺島進
- 村井順之介 - 鶴見辰吾
- おしげ - 谷村美月
- 片桐主税 - 六平直政
- 小野真弓
- 竜川剛
第4作『だましゑ歌麿IV』
- お恭 - 田中美里
- 次郎吉 - 河相我聞
- おゆう - 南沢奈央
- 音羽の作太郎 - 渡辺大
- 近江屋孫兵衛 - でんでん
- マギー
- 三津谷葉子
- 真野恵里菜
- 映美くらら
- 工藤俊作
- 重田千穂子
- ひがし由貴
- 森下能幸
- 市川勇
- 山内としお
- 花田昇太朗
放送日程
オールスタッフ
- 脚本:古田求
- 音楽:池頼広
- 監督:吉川一義
- 美術協力:アダチ版画研究所
- 錦絵制作:京都嵯峨芸術大学古画研究工房、ふがく工房 (1)
- タイトル:マリンポスト
- 殺陣:二家本辰巳 (1)、上野隆三 (2-)
- 特技:ジャパンアクションエンタープライズ (1.2)、宍戸大全軍団 (1)
- 技術協力:IMAGICAウェスト
- チーフプロデューサー:田中芳之(テレビ朝日) (2.3)→桑田潔(テレビ朝日) (4)
- プロデューサー:島川博篤(テレビ朝日)、船津浩一(テレビ朝日)、田中浩三(松竹)、三好英明(松竹)、渡邊竜(松竹)、永井準哉(松竹)
- 製作協力:松竹京都撮影所
- 製作:テレビ朝日、松竹