てるてる天神通り
以下はWikipediaより引用
要約
『てるてる天神通り』(てるてるてんじんどおり)は、児玉樹による漫画作品。角川書店刊『月刊少年エース』の2007年6月号より2010年8月号まで連載された。コミックス全5巻。
ストーリー
進学校を卒業して実家に戻ってきた幸村天志は帰宅したばかりのその足で父親によって実家も所属する商店街である「天神通り」の町内会の寄り合いに強制的に参加させられる。そこでいきなりくじを引かされて「当たり」を引き当てることに。なんと、そのくじは新しい町内会長を決めるための選別くじだった。
くじによって、これもまた強制的に「町内会長」にされてしまった天志は、いやいやながらもその仕事を引き継ぐ事になる。その内容は「ご町内の平和を守ること」。
……と言えば聞こえはいいが、要は「ご町内の雑用係」に過ぎず、様々な厄介事を押し付けられる日々。しかも町の人々は単に黙々と仕事を続ける天志にどこか拍子抜けした表情を向ける。疲労困憊の天志だったが、実は町内会長の「本当の仕事」はそんな事ではなかった。しかし、そんな事など知らない天志は町内の反応に苛立つ。
そんな時、天志は隣に住む幼なじみの天井御菓子に先代から受け継いでいた「町内会長バッヂ」を無理矢理つけさせられてしまう。ついに天志の苛立ちは頂点に達してしまい、思わず天志は純粋に自分の帰郷と町内会長就任を喜んでいた御菓子にその怒りを当り散らしてしまう。自身の帰郷を自分で喜ばない天志を悲しんで帰る御菓子に、自己嫌悪に陥る天志。ところがそんな彼の前に、なんと福の神の少女・おフクが降り立ち、説教と共に「町内会長」の「本当の仕事」を語り出す。
実は町内会長の「本当の仕事」とは『この地に住まう「人間と神の架け橋」として「地の長」となり、土地神たちの力を借りて「ご町内の平和を守る」こと』だった。そして、おフクは、そんな「長」のサポートをするため「町内会長=長」に仕え地に幸福をもたらす「福の神」なのである。
かくて天志は不承不承ながらも、天神通りの平和のため、自身は認めずとも時に、おフクたち神様たちの力を借り、この町内のトラブルに立ち向かっていく事となる。
登場人物
主要人物
幸村 天志(ゆきむら たかし)
本作の主人公。18歳。日の丸町、天神通り商店街にある洋菓子屋「カンパニュラ」の一人息子。中高一貫の進学校「南雲学院」に6年間通っていた。しかし大学受験に失敗して帰郷。その途端、新町内会長に就任させられてしまう。目つきが悪く、口も悪いが頼まれたことは断れない上に責任感も強いので商店街の皆から慕われている。頼子曰く「男子校育ちで女に慣れていない」。それ故に、女性と接近する場面では赤面することが多々見受けられる。
学生時代は受験戦争の最前線で戦う受験戦士として、目標となる超一流名門大学(おそらくは国立大学や首都圏名門私立)に合格するため人の情など打ち捨ててしまうよう、中学高校を通して教育されていた。また、そうした学校において教師に「期待される」ほどの学力を有していたため、成績も決して一流名門大学の受験に失敗するほどのものではなく、むしろ超優秀な「優等生」に分類される生徒だったと目される。しかし受験当日に五十鈴の誘拐未遂現場を目撃してしまい、思わずこれを阻止してしまったために受験時間に遅刻してしまう。このために大学進学の道を閉ざされてしまった。
この受験の失敗により学校側の期待を裏切った事で周囲の教師や同級生たちの目が「優等生」から「人生の落伍者」に変わり疎まれ蔑まれ嫌われるようになった過去を持ち、これが大きなトラウマとなってしまう。そのため物語当初は「誰かのために何かをする事」や「誰かに期待や信頼をかけられる事」を何よりも恐れ嫌うようになってしまっていた。そのため、当初はおフクから「ヘタレ長」呼ばわりされてしまう。
12月24日(クリスマス・イヴ)生まれである。そのため両親はクリスマス商戦の多忙であり、幼なじみたちはその両親に引きずられる形で天志の誕生日を知らされなかったので、作中までに一度も誰にも誕生日を祝ってもらえ無かったという。
天井 御菓子(あまのい みかこ)
北原 冬子(きたはら ふゆこ)
湖宮 頼子(こみや よりこ)
真名井 草輔(まない そうすけ)
高津原 五十鈴(たかつはら いすず)
日本有数の大財閥「高津原グループ」の一人娘。天志に「復讐」を果たすべく八雲を送り込んだ張本人。言動や思考はまさにお嬢様そのもので、お嬢様らしく世間知らずな面も持ち合わせており、軽くあしらわれてしまうことが多い。
ちなみに彼女の言うところの「復讐」だが、正確なところは「自分を助けてくれた天志に何かをしたい」と言った方が正解であり、世間知らずであるがゆえにその「何か」が「害意」にすり替わってしまっただけで、天志にとっては言いがかり同然の逆恨みである(正確には誘拐されかけた所を天志に助けてもらい、一方でそのために天志の大学進学を閉ざしてしまった、その罪悪感から来る心の痛みを「天志のせい」としてツンデレ症状に至らせてしまっている)。
その他の人物
幸村 巌(ゆきむら いわお)
幸村 鈴花(ゆきむら すずか)
天井 金平(あまのい こんぺい)
根賀 定文(ねが さだふみ)
緑庭 志乃(みどりば しの)
天神通りの神
おフク(おふく)