ねことじいちゃん
以下はWikipediaより引用
要約
『ねことじいちゃん』は、イラストレーターのねこまき(ミューズワーク)による日本の漫画作品、およびそれを原作として2019年2月22日に公開された日本映画。
数年前に妻に先立たれ小さな島で愛猫のタマと暮らす大吉じいちゃんの日常を描いたコミックエッセイで、飼っていた猫のイラストをブログに掲載していたところ、出版社から声がかかり猫漫画として出版された。2023年3月時点で累計部数は80万部を突破している。
第19回文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員会推薦作品。作品の舞台は愛知県の篠島・佐久島・日間賀島をモデルにしている。
キャラクター
大吉じいちゃん(春山大吉)
作品の主役。75歳。眼鏡をかけている。愛称は「先生」、親や仲の良い同級生からは「大ちゃん」。母親譲りの丸顔で父親譲りの額の観音ぼくろがチャームポイント。元小学校の教師。高血圧で毎日血圧を図り薬を飲んでいる。基本的にはしっかりしているが、ぐうたらな所もある。
巌がいない時は巌が餌をやる猫たちに餌をあげている。
数年前に妻の佳枝に先立たれた。1巻時点では偏屈で無愛想な爺さんと書かれていたが、作中では多少頑固だが普通に愛想はある。今は最初は嫌われていたもののタマさんにデレデレの猫好きである。
大吉の家族構成は見た目は若かりし頃の大吉そっくりの厳しい父と優しくも厳しい母と優しい年の離れた姉の百合子(健在で90歳を超え、元気だがせっかちで耳が遠い、7巻にて結婚後の苗字が山田と判明)がいる。佳枝と結婚してから息子の剛が生まれ、今は孫の沙織がいる。
厳とは幼なじみで仲良で、作中も一緒にいる事がかなりある。
よる年波には勝てず身体はガタが来はじめているが、妻の思い出料理を始め色々な料理が作れるようになったり、畑で野菜を作ったりとアクティブ。3巻で幼少期に巌と共にたみちゃんに面倒を見てもらっていた事が判明。ハロウィンでは油すましの仮装をし、周りから「妙にしっくり来てるな」と言われていた。 佳枝に色々言わなかった事を今更に反省する事も度々。
5巻でひいじいちゃんになる事がわかり喜び、6巻で春山という苗字が明かされ、無事曾孫の大剛(だいご)が生まれデレデレになって名前の由来に涙ぐんでいた。7巻ではカメラにハマって撮りまくっている。
佳枝()おばあちゃん
数年前に膵臓癌で71歳で亡くなった大吉じいちゃんの妻。八千草薫似。
好きな物はコーヒーと猫。家族には甘やかす部分があった模様。長々と小言を言うところがあり、息子の剛に引き継がれている。タマさんの命の恩人。
大吉や剛によると、何かにつけておいなりさんを作っていた。病気になってからもタマさんを心配していた。病室でエアータマさんをするおちゃめな部分や大吉用レシピを3日で辞める面倒くさがりらしき部分もある。亡くなる間際にタマさんに大吉じいちゃんをお願いしており、タマさんとの秘密の約束になっている。癌で亡くなったと書かれていたが、4巻で膵臓癌(診断時点で既にステージ4)であったことが書かれた。6巻では米をたくのを面倒臭がった大吉の夢の中に米の着ぐるみに片手に稲穂を持った姿で現れた。
玉三郎 / タマさん
子猫時代に弱っていた所を佳枝おばあちゃんに拾われたぽっちゃり猫。ぐうたらなところがある。
初期設定資料で本名が玉三郎となっているが、基本はタマさん、タマ、タマちゃんとしか呼ばれない。年齢は10歳7ヶ月、3巻で11歳になった(10歳時点では人間でいうと大人の厚みの増す50代ジェントルマンとのこと)。体重は7.9kg。上半分が虎柄、下半分が真っ白。好きな物はカシカシとウェットフード、ササミ、おやつ。苦手な物はカメラ、初対面の人、子供、小野田先生。周りの猫達からは「タマやん」と呼ばれている様子。最大級の愛情表現は甘噛み。よる年波か、鳥などが狩れなくなって来ている。タマさん視点の際は大吉じいちゃんを大吉っつぁんと呼んでおり、多少名古屋弁で話す。
1巻では大吉じいちゃんをイマイチ役に立たない下僕と称していたり、観音ぼくろを虫か何かと勘違いして仕留めようとしていた。2巻ではしばらく行方不明になり大吉じいちゃんを心配させたが、大きな魚を持って帰宅していた。3巻では上下関係の厳しさを若い猫に教えていた。佳枝おばあちゃんとは大吉じいちゃんを見守るという秘密の約束をしている。5巻ではカエルや小魚を持ち帰り大吉をビビらせた。6巻では梅干しにすっぱがる大吉にビビっていたり、台座かつくずかごのクズ入れ穴に何度も顔を突っ込んでいた(幼い頃は中に入って出られなくなっていたが)。7巻では苦手な物がいくつか判明したり、茶トラの会(来る猫が全部茶トラ)を開いたりしていた。
巌()じいちゃん
大吉じいちゃんの幼なじみ。75歳。釣り好きの元漁師。少し怖く見え、ぶっきらぼうな所があるが根は優しく面倒みがいい。大吉が出かける時にはタマを預かる。
大吉からは厳ちゃんと呼ばれている。趣味は朝釣り。釣った獲物を度々大吉じいちゃんの元に持ってきている。島の神様由来で戦争で愛犬が殺されてから島神が嫌い。島神嫌い故にお祭りや初詣には行かない。子供の頃の飼い猫のクロを気味悪いと思って以降猫嫌いだが面倒みが良く、10年前から怪我猫を保護したり痩せた猫(後にクロと命名された)の面倒を見るほか頻繁に刺身をやるので懐かれている。
厳じいちゃんの家族構成は両親と兄弟姉妹がいる。妻の京子と結婚してからは娘2人(長女は美月)と息子、孫(美咲)、ひ孫ができ、3歳のひ孫のきららには顔が緩むほどメロメロで、目に入れても痛くないとも言っている。妻は妻両親の為に本土におり、お互いに理解している。
幼少期はたみちゃんに大吉共々面倒を見てもらっていた。ハロウィンではから傘お化けの仮装をし、なりきっていた。5巻では倒れ、大吉同様さとしに救われている。
剛()
小野田先生
さとみ
若田
さとし
さっちゃん
みーちゃん
民子 / タミさん(たみちゃん)
幼い頃に大吉や厳の面倒を見てい大吉らより年上の80代の女性。20年前に夫の昭夫を亡くした。子供はいない。学生時代はおかっぱヘアだった。
弓子とは幼い頃からいつも喧嘩しているが、実はお互いに思いあっている。肺炎になりかけて倒れて病院に運ばれ、医師に父が戦死し、1人で死ぬのがどれだけ寂しかったかと考えてから戦死した父以外の家族と夫の昭夫見送ると決めて見送ったが迎えが来ず、誰も自分を気にしてないと勘違いして辛くなったと話し、その事で人が変わったようになっていたが、後に弓子とは相変わらず喧嘩しつつも少しづつ丸く元の民子に戻りつつある。ハロウィンに寝る前に顔を出したが、若田にお岩さんの仮装だと思われてしまった。
美智子
喫茶店のマスター
成田先輩
他にもふじさん、かよちゃんなどの名前のあるキャラや床屋のおじさんなど名前の分からないキャラがいる。
書誌情報
- ねこまき(ミューズワーク) 『ねことじいちゃん』 KADOKAWA〈メディアファクトリーコミックエッセイ〉、既刊9巻(2023年3月16日現在)
- 2015年8月7日発売、ISBN 978-4-04-067671-5
- 2016年4月21日発売 、ISBN 978-4-04-068362-1
- 2017年2月23日発売、ISBN 978-4-04-069058-2
- 2018年2月16日発売、ISBN 978-4-04-069735-2
- 2019年1月25日発売、ISBN 978-4-04-065371-6
- 2020年1月31日発売、ISBN 978-4-04-064128-7
- 2021年2月12日発売、ISBN 978-4-04-065946-6
- 2022年3月31日発売、ISBN 978-4-04-680596-6
- 2023年3月16日発売、ISBN 978-4-04-681843-0
映画
表情豊かな猫の姿を撮影してきた動物写真家、岩合光昭の初監督作品。東京都推奨映画。 2019年2月22日(猫の日)に公開された。撮影場所は佐久島。岡崎彩子は、ネコのベーコンの演技について「もはや演技派俳優の域」と評した。本作に出演した「玉三郎」と兄弟の「智太郎」は、撮影終了後岩合監督の飼い猫として引き取られた。なお、智太郎は中村鴈治郎の本名にちなむ。
キャスト
- 春山大吉:立川志の輔
- 美智子:柴咲コウ
- 若村健太郎:柄本佑
- サチ:銀粉蝶
- 春山剛:山中崇
- 内村聡:葉山奨之
- たみこ:田根楽子
- トメ:小林トシ江
- あすみ:片山友希
- 幸生:立石ケン
- 中村鴈治郎(友情出演)
- 春山よしえ:田中裕子
- 巌:小林薫
- タマ:ベーコン
- ミー(タマのガールフレンド):小梅
- タマの恋敵:ぽんず
- りのか
スタッフ
- 原作:ねこまき(ミューズワーク)「ねことじいちゃん」(KADOKAWA刊)
- 監督:岩合光昭
- 脚本:坪田文
- 音楽:安川午朗
- エグゼクティブプロデューサー:藤本款
- 企画:野副亮子
- プロデューサー:深瀬和美、永井拓郎、中島裕作
- 撮影:石垣求
- 照明:加藤義明
- 録音:山口満大
- 美術:新田隆之
- 装飾:湯澤幸夫
- スタイリスト:馬場恭子
- ヘアメイク:酒井啓介、長島由香
- フードスタイリスト:飯島奈美
- アニマルコーディネーター:菊田秀逸
- 編集:加藤ひとみ
- VFXプロデューサー:大澤宏二郎
- 音響効果:勝亦さくら
- 助監督:松本壇
- 制作担当:永原将和
- 特別協賛:OLYMPUS、mont-bell
- 協賛:高須組、キャッチネットワーク、知多メディアスネットワーク、
- 配給:クロックワークス
- 制作プロダクション:RIKIプロジェクト
- 製作:「ねことじいちゃん」製作委員会(クロックワークス、KADOKAWA、東海テレビ放送、RIKIプロジェクト、岩合写真事務所、クレヴィス、ひかりTV)
関連商品
映像ソフト
- ねことじいちゃん Blu-ray豪華版(2019年9月4日、KADOKAWA、規格品番 DAXA-5597)
- ねことじいちゃん DVD通常版(2019年9月4日、KADOKAWA、規格品番 DABA-5597)
- ねことじいちゃん DVD豪華版(2019年9月4日、KADOKAWA、規格品番 DABA-5598)
ノベライズ
- ねことじいちゃん 映画版(2019年1月15日、角川つばさ文庫、文:伊豆平成、原作・イラスト:ねこまき(ミューズワーク)、作:坪田文、ISBN 978-4-04-631861-9)