小説

ぱられるロイド☆ヒトミ




以下はWikipediaより引用

要約

ぱられるロイド☆ヒトミは、丘野ゆうじ:作、CARNELIAN:画のライトノベル作品。集英社・スーパーダッシュ文庫刊。 現在2巻まで。話に一応の区切りはついているが、明確に完結していない。ただし、2巻のあとがきでも作者は続きが出るか明言していない。 シリアス・ハード・グロテスクという従来の丘野作品とはかなりカラーが異なり、全編がギャグパートで構成されている。スーパーダッシュ文庫でのスタートにあたり、丘野氏は三種類の構想を考えてあった。一番が異世界を舞台にした賞金稼ぎもの、二番が現代東京を舞台にした超能力バトルもの、そして三番目が軽いノリのラブコメもの。当初氏は、このラブコメものを数合わせ程度にしか考えていなかったが、担当から「ラブコメで行きましょう」とのゴーサインが出たため、シリーズスタートとなった。ちなみに、超能力バトルものは『TOKYOゼロ・ハンター』という形で発表されている。

ストーリー

大紀266X年、パラレルワールドの日本・国家防衛省秘密研究所。所長の鷹尾博士は、防衛省からの受注で新世代のバイオロイドを開発する一方で、個人的な研究で『物質転送システム』の開発をしていた。完成したシステムの実証実験のために、極秘で受注分より一体多く作っておいたバイオロイドを「別世界」へ転送する準備を進めていたが、研究所へ潜入していた某国工作員の襲撃に遭う。博士と助手を殺害し、バイオロイドを強奪しようとする工作員から逃げ回る中、バイオロイドのうちの一体・桜花13号のケースが転送範囲に倒れこんだまま、物質転送システムは暴走する。

西暦200X年。江古田学園大学1年生で漫画研究会の新入部員である春待圭介は映画館で原因不明の爆発事故に巻き込まれるが、スクリーンから飛び出した人影に救出されて難を逃れる。その人影の正体はパラレルワールドの研究所から転送されて来たバイオロイド・桜花13号であったが、圭介は不可抗力により桜花13号の「マスター」に登録されてしまう。

登場人物

春待 圭介(はるまち けいすけ)

主人公。江古田学園大学1年生で漫画研究会「江古田漢組(えこだおとこぐみ)」の新入部員。映画館で巻き込まれた爆発事故の際にパラレルワールドから転送されて来たバイオロイド・桜花13号のマスターに登録されてしまう。しかも、成り行きでアルバイト面接用の履歴書と引き換えに機密データの入ったディスクを入手(というか押し付けられ)、その後暴力団に誘拐されるなどトラブルに巻き込まれることが多くとことん不運な青年。

桜花13号(おうかじゅうさんごう)

パラレルワールドの日本に存在する国家防衛省秘密研究所で開発されていた美少女型擬人兵器(バイオロイド)。開発費用100億円。人型兵器と言う性質上、高度な戦闘能力を誇るが家事は全く出来ない。特に料理は破滅的に不得手で、カップラーメン程度しかまともに作れない。圭介がマスター登録されて以降は圭介の親戚・桜花一三(おうか ひとみ)と名乗って圭介と安アパートで同棲している。

栗原 時夫(くりはら ときお)

圭介の高校時代からの友人で「江古田漢組」メンバー。やや肥満体形。かなり悪ノリ好きで、圭介に真実を隠したままゲイ雑誌のモデルのバイトを紹介したりした。

桃田(ももた)

大学2年生で「江古田漢組」メンバー。体育会系。栗原とつるんで行動することが多く、作中で桃栗コンビと書かれている。

クワガタ先輩( - せんぱい)

本名不明。「江古田漢組」メンバー。美男子でナンパが趣味。あだ名の由来は、子供の頃、オオクワガタを売って大もうけした、という噂から。

神無月 ノボル(かんなづき - )

大学3年生で「江古田漢組」幹部。通称「ボリさん」。プログラミングが得意で、趣味はエロゲー。

鶴亀興業組長(つるかめこうぎょうくみちょう)

暴力団・鶴亀興業(表向きは一般企業「関東鶴亀エージェンシー」)の組長(社長)。新宿目鯨組との闇取引を画策する。興奮すると発作を起こす癖があり、その度に周りの者が注射をうっていた。
誘拐された圭介が機密データと間違えて持って来たエロゲーに年甲斐も無くはまり込む。

蛸田(たこた)

鶴亀組若頭。(表向きは関東鶴亀エージェンシー専務取締役)。スキンヘッドにダブルのスーツ、いかにもその筋といった感じの大男。組長の指示の下、現場指揮をとる。

マサ

鶴亀組の下っ端。新宿目鯨組と映画館で取り引きをする予定だったが、勘違いで機密データと引き換えに圭介のアルバイト面接用履歴書を手に入れてしまう。その後、映画館でおきた爆発事故に巻き込まれて入院、蛸田に問い詰められるまで自分のミスに気づかなかった。

鷹尾博士

パラレルワールドの日本に存在する国家防衛省秘密研究所の所長。とんでもない才能の持ち主だが、性格も同様にとんでもない。国家予算や民間企業の電力などを勝手に「流用・拝借」したり、最高機密レベルのセキュリティカードを掃除のおばちゃんに発行してしまったりしている。軍用バイオロイドの極秘開発が任務だが、パラレルワールドの存在を証明することが夢であり、開発費を利用して裏島と「物質転送システム」と、転送の実験台にする余分のバイオロイドを制作していた(ちなみに開発費は、転送システムだけで推定1000億)。
2巻では、更に裏島にも知らせずに単独で後述のマロンを開発していたり、わずか3日で物質転送システムの次世代機を開発・制作していたり、マッドな才能に磨きがかかっている。

裏島(うらしま)

鷹尾博士の助手。博士と違い常識的だが、かなり気弱な性格で博士に振り回されている。

鷹尾 マロン(たかお - )

鷹尾博士が開発したバイオロイド。2巻で初登場。小学生の女児のような外見だが、軍用バイオロイドに準ずる戦闘力を持っている。知識・学力は少なくとも大学生を上回るようだが、思考・発想は子供レベルであるらしい。マロンは、博士がプライベートで孫の代わりに愛でるために自宅で内密に造られていた。しかし、博士が防衛省に行方不明の13号を連れて来るように命令されたため、急遽13号を探して連れ戻すよう指令を受けて転送される事になった。

既刊一覧