ひとひらの恋が降る
以下はWikipediaより引用
要約
『ひとひらの恋が降る』(ひとひらのこいがふる)は、やぶうち優による日本の少女漫画作品。
概要
「アニコン」に続く、『ChuChu』(小学館)でのやぶうち優の連載作品2作目。2006年12月号から2008年2月号まで連載された。全15話。単行本第2巻に掲載された番外編もある。単行本はちゅちゅコミックスより全3巻。
北海道札幌市を舞台に、「ブルートレインを男女カップルで見ると結ばれる」というジンクスにまつわる恋愛を軸にしたストーリーを繰り広げる作品である。ただしジンクスはモデルはあるもののフィクションである。
雑誌連載時は『恋色予報』という副題がついていたが、単行本では副題はついていない。
登場人物
登場人物名の苗字は札幌市の地名や札幌市営地下鉄の駅名、名前は天候に由来するものが多い。晴流、凪、颯、千霞の苗字の駅名は場所は4つとも四角関係の位置になっている。
※声は「ChuChu」2007年8・9月号応募者全員サービス『ちゅちゅスーパーDVD 2007 summer』内のデジタルコミックでの担当声優。
澄川 晴流(すみかわ はるる)(声:日笠山亜美)
主人公。北海道札幌市在住の中学1年生(第1話時点)。運動全般が苦手でおっとりとしている、あどけない表情を持つ心優しい女の子。颯に誘われ陸上部のマネージャーとなる。別の学校に通う凪のことが好きだが、颯のことも気になり、少しずつ惹かれていく。凪とは携帯電話での通話やメールでやり取りをしていて、遠距離恋愛の状態になっている。ブルートレイン「アルビレオ」の通過時刻を目安として登校時間を計算し、ダイヤの遅れ等を考えに入れずに遅刻することもしばしばであったが、陸上部のマネージャーになってからは、その事は解消されたようである。裁縫の才能があり、体育祭の衣装作りをサボった人に代わって服装を作ったりしている。髪型はボブカットだが、アクセントとして左側をお団子状に結んでいる。誕生日は5月17日で星座はおうし座。血液型はO型。
平岸 颯(ひらぎし そう)(声:吉野裕行)
福住 凪(ふくすみ なぎ)(声:岸尾だいすけ)
美園 千霞(みその ちか)(声:栗山桃実)
白石 美雨(しらいし みう)
本作品に登場するブルートレインの特徴
本作品に登場するブルートレインははくちょう座にある三等星の名称にちなんだ「アルビレオ」という愛称である。6時に札幌着の列車を男女カップルで見ると結ばれ、22時に札幌発の列車を見ると別れるというジンクスが学校中で噂となりそれを信じ2人で列車を見ようとするストーリーが展開されている。
作中でこの列車の通過が描かれている場所は、鉄橋の形状から函館本線豊平川橋梁がモデルと推測される。また列車は国鉄DD51形ディーゼル機関車が牽引する国鉄24系客車と一目でわかるものとなっている。ただし、ヘッドマークについては架空のものが描かれている。
架空の列車のため実在の列車のダイヤ等とは無関係だが、札幌駅に6時に到着し22時に出発する列車として急行「はまなす」がある。運転日と、名称が片仮名であることについては寝台特急「カシオペア」と一致している。尚、「白鳥」という名前の列車も北海道には存在するが、ブルートレインではない。
番外編
ひとひらの風が吹く
その他
- ブルートレインのほかに、JR貨物DF200形ディーゼル機関車等の列車も作中に登場している。
- 北海道が舞台であることから、各登場人物に北海道弁を使用している台詞が多い。北海道出身者からは方言がおかしい、使い方が不自然だという指摘がある。例・晴流の雪虫なまらだわなど。大抵の北海道民は雪虫わやだわとなる。
※作者やぶうちが公式ブログの質問コーナーにて読者からバイバイの意味でしたっけは使わないですと言及された、地域によって使うところと使わないところの地域差があるとの記載がある。
- 作品中にハクチョウが多く登場し、冬の渡り鳥のイメージとの調和を描くシーンが多く見られる。
書誌情報
- やぶうち優『ひとひらの恋が降る』小学館〈ちゅちゅコミックス〉
- 2007年5月発行、ISBN 978-4-09-131110-8
- 2007年11月発行、ISBN 978-4-09-131295-2
- 2008年4月発行、ISBN 978-4-09-131710-0