ぶっせん
以下はWikipediaより引用
要約
『ぶっせん』は、三宅乱丈作の漫画。1999年から2001年まで講談社の週刊漫画誌『モーニング』に連載された。三宅のデビュー作で、単行本は全6巻、後に太田出版から上中下巻(全3巻)。
2013年7月より、TBSテレビにてテレビドラマ化、および11月に舞台化がされた。
あらすじ
講談山(こうだんさん)には、二つの寺が存在します。一つは、地元商店街を中心に多くの檀家を抱える金持ち寺「金々腹寺(きんきんぷくじ)」。
もう一つは、古株で講談山の中心に寺を構えるも、檀家の皆無な貧乏寺「仏物専寺(ぶつぶつせんじ)」。
潰れるのも時間の問題とみられる仏物専寺の和尚(老師)、唯一の弟子である雲信は和尚が入院し不在であるなか、寺を苦境から救うため「仏教学校の名の元に生徒=弟子と、入学金を集めてしまおう」と一計を案じます。
学校の名前は「仏教専門学園」略して「仏専(ぶっせん)」。
君も50単位で悟りだ!
を合言葉に生徒を集めますが、仏物専寺の土地を狙う金々腹寺が妨害を企てます。
よしスパイを差し向けよう。
雲信の計画はうまく運ぶでしょうか。
登場人物
仏物専寺(ぶっせん)
田村正助
主人公。キラキラした目と大きなたらこ唇が特徴の少年。スパイとして仏物専寺に入門、しかし第2話目で既に金々腹寺の人間である事が雲信にバレていた。非常に素直な性格で嘘がつけない。そのため聞いたことを相手のプライバシーや心情といったことを全く考えずに言いふらしてしまうという非常に厄介なトラブルメーカーとしての一面もある。徳永も「あいつに話を聞かれるってのはこの辺りを大声で言いながら歩いているのと同じだからな」という内容のことを言っていた。言いふらすといっても悪意や悪気は全くなく、本人いわくいつのまにか喋ってしまうらしい。自分にとって不利なこともペラペラ周囲の人物に馬鹿正直に話してしまうので、ゴシップや噂が大好きだから周囲に言いふらすチクリ(密告)屋やスピーカーと呼ばれる類の人物ではない(というより自分に不利な事を話してしまう時点でそこまで賢くない少年といえる)。
犬並みの嗅覚を持ち、一度鼻栓をした際はクラスメイトの区別ができず、真っ直ぐに歩く事さえ困難になっていた。
また、真納が原因で故郷に帰ろうとした城を止めるためにぶっせんの生徒たちが間違って電車に乗ってしまったとき、乗換のときに一人だけ見当違いの方向へ走り去ろうとしていた。いろんな人の匂いがしてわからなかったそうで、鼻に栓をしていなくても人の多い所では放っておくとはぐれてしまうため、正直すぎて素直な性格とは別の意味でトラブルメーカーであるとも言えるので人の多い場所では目が離せない。
良く言えば純粋無垢。悪く言えば馬鹿でトラブルメーカーともいえる。
賢くない代わりにめげずに頑張り屋さんな所があり、金々腹寺でこき使われても嬉しそうだったので労働を言いつけた先輩達は悔しがっていた。現代社会には適応できない(嘘がつけなくて知らず知らずの間に言いふらしてしまう、鼻が良すぎて人の多い場所では誰かが見ていないとはぐれて迷子になる)体質。
なぜか碁石を大量に懐に入れそれを舐めている。ぶっせんでの役割はお茶係。卒業後は金々腹寺に戻ったようだが、雲信が新しく行った寺の住職が正助の写真を手に、彼をスカウトしようとしていると思わせる描写があるが、本当にスカウトされたのかその時点ではわからない終わり方であった。
徳永厚治
北川英敏
森本レオナルド
金城博
城敦
三条翼
渡辺由紀
通称「ナベさん」。特徴的な頭の形をしているが、みんなの中で一番存在感が薄い。畑係に任命された際や卒業式の点呼では雲信に存在そのものを忘れられていた。エイリアンクラフトを固く信じ、怯えている。卒業後は、キクさんの家でしばらく農家の手伝いとして幸せに暮らしている(その後は農業系の大学に進学するつもりのようである)。自分の未来の恋人をしおりちゃんというカカシとして偶像崇拝(バーチャルラヴ)している。
ぶっせんの生徒の中で一番存在感が薄いことからわかるように、性格は暗くて僻みっぽい。自分と他人は違って当たり前なのに、同一視しようとしている節がある。実際に金城が童貞ではないと知ってショックを受けたり(童貞仲間だと勝手に思い込んでいた)、正助がバレンダインデーのチョコレート(ただしらっきょう入りの嫌がらせチョコ)をもらったことで落ち込んでいた
羽田野キク
老師
雲信
金々腹寺
真紀(マキ)
真子(マコ)
その他の登場人物
テレビドラマ
『ぶっせん』のタイトルでテレビドラマ化。2013年7月16日から9月24日までTBS系列の毎週火曜日26:28 - 26:58(JSTでは水曜日2:28 - 2:58)枠で放送された。(全10話)。主演は吉沢亮。
ドラマ終了後、続編エピソードが舞台が同じく吉沢出演で上演された。
キャスト
詳しい人物詳細は上記原作項を参照。本項目は簡単な人物説明を加える。
講談山
講談山には檀家もいない貧乏な寺・仏物専寺と金が潤沢に潤っている寺・金々腹寺の2つの寺が存在する。
仏物専寺
金もなくこのままでは近い将来、廃寺になってしまうのを危惧した雲信は病院に入院中の住職には内緒で仏教専門学園を設立し、生徒からの入学金で当座を凌ぐ計画を実行する。
田村 正助(たむら しょうすけ)〈20〉
城 敦(じょう あつし)
渡辺 由紀(わたなべ よしき)
恋人は市松人形の「キャメロン」。
金城 博(きんじょう ひろし)
沖縄地方独特のウチナーヤマトグチを話すため、会話がほぼ聞き取れない。
北川 英敏(きたがわ ひでとし)〈35〉
三条 翼(さんじょう つばさ)
徳永 厚治(とくなが こうじ)
丸慶(がんけい)
雲信(うんしん)
老師(ろうし)
金々腹寺
講談山を金々腹寺の本山にしたい住職・阿闍梨は新事業を始めた仏物専寺を探り、計画を潰すため、田村正助を仏教専門学園に潜り込ませる。
貞奉
正助の兄弟子。
真実(まみ)
真納(まな)
その他
加藤 謙二
農家を営むおじいちゃん。渡辺たちが托鉢中に知り合う。
羽田野 キク
仏物専寺の檀家。
オキタネ
正助に瓜二つの金々腹寺の修行僧。唯一見分ける方法は額にほくろがある。
スタッフ
- 原作 - 三宅乱丈『ぶっせん』(太田出版刊)
- 脚本 - 渡辺啓、奥山雄太、ブラジリィー・アン・山田
- 音楽 - 和田俊輔
- 演出 - 堀英樹、大内舞子
- 主題歌 - 極楽ボーイズ「ぶっせん サンバ」(avex trax)
- オープニングテーマ - Lead「GREEN DAYS」(PONY CANYON)
- 演出補 - 大内舞子、佐々木資門、高市輝久
- エンドタイトルバック - 園田俊朗
- 特殊メイク - 小西修、須賀寛子、戸上大資、富樫李丹、石塚胡桃、對間まりな、中西桂子、松本美香、下畑和秀
- 仏事監修 - 新倉典生
- 仏具協力 - 宇山靖治
- 所作指導 - 森山一城
- 沖縄弁指導 - 今科子
- ダンス指導 - 松島蘭
- 撮影協力 - 天目山栖雲寺、大光山善立寺、金剛山福蔵院、八芳園
- 企画 - 岩原貞雄、小西真人、三宅容介、橋本行秀、水留章
- エグゼクティブプロデューサー - 河出洋一、青木竹彦、井本直樹、海野晋、荒井光明
- プロデューサー - 新井順子
- アソシエイトプロデューサー - 熊谷信也、米田理恵、滝沢昌志、鎌倉知香、熊谷伍朗、中村美絵、岸憲一郎
- プロデューサー補 - 松本桂子
- 制作協力 - ドリマックス
- 製作著作 - 「ぶっせん」製作委員会(TBS、WOWOW、PONY CANYON、イープラス、ドリマックス)
放送日程
放送回 | 各話 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 演出 |
---|---|---|---|---|---|
壱 | 1限目 | 7月16日 | ミニ袈裟ギャルのひみつ!? | 渡辺啓 | 堀英樹 |
2限目 | なみだの作文! | ||||
弐 | 3限目 | 7月23日 | ぶっせんの夜は妄想の夜! | ||
4限目 | 甘納豆の甘い罠! | ||||
参 | 5限目 | 7月30日 | つまんだ先生の憂鬱 | 奥山雄太 | |
6限目 | ヒゲとボイン | ||||
四 | 7限目 | 8月 | 6日超過酷! ぶっせんのテスト! | 渡辺啓 | |
8限目 | サラバ、金城! 泣くな、つまんだ! | ||||
伍 | 9限目 | 8月20日 | 女心? 男心? | 奥山雄太 | 大内舞子 |
10限目 | 鼻とレシピ! | ||||
六 | 11限目 | 8月27日 | ぼくらの課外授業! | 渡辺啓 | 堀英樹 |
12限目 | 頑固おじいちゃんの夢 | ||||
七 | 13限目 | 9月 | 3日メロンを奪え! | ブラジリィー・アン・山田 | 大内舞子 |
14限目 | 忠犬・正助 | ||||
八 | 15限目 | 9月10日 | ぶっせんの恩返し! | 渡辺啓 | |
16限目 | 三条危機一髪! | ||||
九 | 17限目 | 9月17日 | 正助、ぶっせんを去る!? | 堀英樹 | |
18限目 | 正助2号がやってきた!? | ||||
最終話 | 19限目 | 9月24日 | ぶっせんvs金々腹寺〜前編〜 | ||
20限目 | ぶっせんvs金々腹寺〜後編〜 |
備考
- 8月13日は『世界陸上2013モスクワ』放送のため休止。
ネット局
舞台
2013年11月6日から17日まで赤坂ACTシアターで全15公演、2013年12月6日に梅田芸術劇場メインホールで全2公演が公演された。キャストはドラマからそのままで、ドラマの続編という位置づけである。
スタッフ(舞台)
- 原作 - 三宅乱丈『ぶっせん』(太田出版刊)
- 脚本・演出 - 福原充則