ほえろブンブン
以下はWikipediaより引用
要約
『ほえろブンブン』は、「COM」等で連載されていた村野守美による日本の漫画作品(原題は『ほえろボボ』)、およびこれを原作とする和光プロダクション制作のテレビアニメ、マッドハウス制作の劇場アニメである。
当初は「ほえろボボ」というタイトルであったが、一部地域において放送コードに抵触する惧れがあったため、テレビアニメ化に際して「ほえろブンブン」に変更された。
概要
本作は、小さな雄の子犬・ブンブンの冒険と成長を描いた冒険漫画である。
『ほえろボボ』のタイトルで「COM」及び「COMコミックス」1971年9月号から1972年3月号にかけて第1部が連載された。第2部の連載はされることなく作者の村野が2011年3月7日に死去したため本作は絶筆の作品となった。
「COM」「COMコミックス」での連載後、「週刊少年マガジン」1972年7月9日号(29号)から9月10日号(39号)にかけてリメイク版(舞台が日本に変わるなど設定が変更されている)が連載されたほか、「月刊テレビランド」1973年3月号から9月号にかけて2度目のリメイク版が連載されている。 後に村野は、「COM」「COMコミックス」に連載されたものが本編で、他誌に連載されたものは別伝であると語っている。
その後、1981年にテレビアニメ化されたのに伴い、「ほえろブンブン」とタイトルを変えて3度目のリメイク版が「テレビランド」「中日新聞」「東京新聞」に連載された。
ストーリー
生まれてすぐ飼い主に捨てられた小さな雄の子犬・ブンブン。ブンブンは母犬を探す旅路の中で、優しい老犬・ノラや他の犬達と出逢い、逞しく成長してゆく。果たして彼は、無事母犬に再会できるのであろうか?
飼い主である謎の男は闘犬のブリーダーであり、アラスカのホッキョクグマに勝てる最強のマスチーフ犬に鍛え上げるために、わざとブンブンを野良犬の社会に放ったのだった。
単行本
- Grand comics「ほえろボボ〈第一部〉」全1巻(1978年、翠楊社)※COM版
- アクションコミックス「ほえろブンブン」全2巻(1980年、双葉社)※COM版に加筆修正を加えたもの
- ヒーローコミックス「ほえろブンブン」全3巻(1980年、日本文芸社)※東京新聞ほか版
- 電子書籍「ほえろブンブン」全4巻(2000年、eBookJapan)※東京新聞ほか版
アニメ版
以下のアニメ作品が制作されている。それぞれにストーリーの繋がりは全くない。
企画書・パイロットフィルム
ほえろボボ
1972年頃によみうりテレビで企画されていたが、諸般の事情で幻に終わった企画。早稲田大学演劇博物館に企画書が所蔵されている。1973年には本作のリメイク版が連載されていた「テレビランド」において「テレビ化決定」との煽り文句が掲載されていた。 本企画との関連性は不明であるが、ナックのフィルム倉庫には「ボボ」と書かれたパイロット版のフィルムが所蔵されている。。なお、よみうりテレビとナックは前年に「いじわるばあさん」において手を組んでいる。
のら犬ペスの冒険
ナックの企画・制作によるパイロットフィルム。2000年代初頭にニューシネマジャパンから発売されたDVD「アニメの王国・ドナルドダック」および2021年にベストフィールドから発売された『チャージマン研!』のBlu-ray付属の特典DVDに収録。 前述の理由により、今作では「ボボ」から「ペス」にタイトルが変更されている。作中には「BOBO」と書かれたタイヤが登場するシーンが存在し、原作が「ほえろボボ」であることを示唆している。また、ペスの声を野沢雅子が演じている。
テレビアニメ
ほえろブンブン(単発特番)
東京12チャンネル(現:テレビ東京)にて1980年4月2日にアニメ特番として放送された。和光プロダクション制作。30分ものが3本のオムニバス形式で、テレビシリーズとのストーリー上の繋がりは無い。映像ソフト化はされていない。
ほえろブンブン(テレビシリーズ)
特番の好評を受けて、1980年10月9日から翌年7月9日まで、週一放送のレギュラー番組としてお菓子メーカー・ギンビスの一社提供で放送された。全38話。放送時間は、木曜 19時00分 - 19時30分。
全話の映像ソフト化はされていないが、総集編の形でVHSやDVDが発売されている。なお、2001年にAT-Xやキッズステーションにて再放送が行われたことがある。
キャスト
- ブンブン - 松島みのり
- ノラ - 前田昌明
- ポン太 - 肝付兼太
- ビッグ - 田の中勇
その他 - 藤本譲、池田勝、屋良有作、たてかべ和也、前田敏子、武藤礼子、向殿あさみ、二又一成、名取幸政、西村知道、石丸博也、潘恵子、千葉繁、他
スタッフ
- 原作 - 村野守美(徳間書店刊、『月刊テレビランド』連載)
※なお、OPクレジットには表示されないが、『中日新聞』と『東京新聞』の日曜版にも連載されていた。
- 企画 - 高橋澄夫(和光プロダクション)
- プロデューサー - 江津兵太(東京12チャンネル)、郷田三郎(和光プロダクション)
- 制作デスク - 杉山健児
- 脚本 - 鳥海尽三、海老沼三郎、三宅直子、山中延高、雨宮雄児、中原朗 他
- チーフディレクター、演出 - 大町繁
- サブ・ディレクター - 正木修一
- 作画監督 - 昆進之介、森安夫、鈴木英二、篠田章、鈴木康彦
- 原画 - 平山則夫、鈴木康彦、井上和夫、外山一博、原完治、箕輪美恵子、田渕正三、アド・コスモ他
- 動画 - 滑川悟、林田雅子、正井融、小山規、堀田繁夫、佐藤隆幸、土肥一宏、堀口元気、中島京子、福山正敏、佐々木真由美、只野和子、荒木理恵、臼井孝二、池内美雪、本間典子、岩堀房子、鈴木大介、高橋公、藤井一郎、豊島光子、富川由紀子、祝浩司、井内弘子、他
- 美術 - 畑淳一、池田祐二、小林七郎
- 色指定 - 伏見和、高橋行子、田島好永、伊藤早苗、他
- 仕上 - にしこプロダクション、スタジオ・ユニコーン、龍プロダクション、イージーワールド・プロ、アド・コスモ他
- 撮影監督 - 弘野正之、角田秀一、武川昌志
- 音楽 - 角田圭伊悟、上野哲生
- 録音演出 - 千葉耕市
- 音響効果 - 佐藤一俊(E&M)
- 音響プロデューサー - 千田啓子
- オーデオ制作 - 千田啓子(クルーズ)
- 現像 - 東京現像所
- 製作 - 東京12チャンネル、和光プロダクション
主題歌
「遙かなる旅路」
「遙かなる旅路」
「ママのセレナーデ」
「ママのセレナーデ」
※主題歌EPは、東芝EMI(現 - EMIミュージック・ジャパン)からリリースされた。
各話リスト
放送局
放送時間は個別に出典が提示されているものを除き1980年10月中旬 - 11月上旬時点のものとする。
- 東京12チャンネル:木曜 19:00 - 19:30
- 青森放送:火曜 17:00 - 17:30(1980年10月21日から放送開始)
- 秋田テレビ:月曜 17:00 - 17:30
- 山形テレビ:日曜 6:00 - 6:30
- 福島中央テレビ:日曜 7:00 - 7:30(1981年5月 - 9月)→ 日曜 6:15 - 6:45(1981年11月 - 1982年1月)
- 新潟総合テレビ:火曜 17:30 - 18:00
- KBS京都:金曜 18:30 - 19:00
- サンテレビ:木曜 19:00 - 19:30
劇場アニメ
ほえろブンブン
1987年4月にマッドハウスによって劇場アニメ化された。キャストやスタッフはテレビアニメ版とは異なる。
キャスト
- ブンブン - 戸田恵子
- ノラ - 大塚周夫
- ボス犬 - 塩沢兼人
- 不良犬A - 塩屋浩三
- 不良犬B - 平野正人
- 子供 - 江森浩子
スタッフ
- 原作:村野守美(汐文社刊)
- 監督:平田敏夫
- 脚本:竹内啓雄
- キャラクターデザイン・作画監督:兼森義則
- 美術監督:青木勝志
- 撮影監督:石川欽一
- 音響監督:明田川進
- 音楽:小森昭宏
- プロデューサー:丸山正雄、岩瀬安輝
- 製作:マッドハウス、マジックカプセル
- 配給:宮城祭映画センター