ぼくのメジャースプーン
以下はWikipediaより引用
要約
『ぼくのメジャースプーン』は、辻村深月による日本の小説。講談社ノベルスより刊行された。2007年には、第60回日本推理作家協会賞長編及び連作短編部門にノミネートされた。
ストーリー
「ぼく」はお母さんの家系から受け継いだある特別な能力を持っていた。 『Aをしなければならない。そうしなければBになってしまう』 特別な声を使って言うことで相手にAとBを選ばせ強制的に縛る「条件ゲーム提示能力」である。 「ぼく」のお母さんはこの能力を忌み嫌っており、一度無意識ながらも能力を使ってしまった時にはお母さんに厳しい口調で能力を忘れるように言いつけられ、また「ぼく」も時が経つうちにその能力の存在を忘れていった。
時が経ち、小学4年生になった「ぼく」が通っている学校で飼われていたうさぎ達が市川雄太という大学生の手によって殆どが命を落としてしまう事件が起きる。 兎を誰よりも可愛がっていた「ぼく」の幼馴染みの「ふみちゃん」は現場ではさみで切り刻まれたうさぎ達の姿を見てしまい、それから心を固く閉ざしてしまう。
市川雄太に復讐する為、ふみちゃんの心を取り戻す為、「ぼく」は能力を使って戦うことを決意する。 「ぼく」のお母さんのおじにあたるD大学教育学部児童心理学科教授・秋山一樹に能力の正しい使い方を教わりながら「ぼく」の復讐劇が始まる。
主な登場人物
ぼく
ふみちゃん
タカシ
あーちゃん
千加子(ちかこ)
秋山一樹(あきやま かずき)
章タイトル
本作は、各章のタイトルを「○○の××」の形式で名づけ、次の章では前の章の「××」の部分の語句を受け継ぎ、「××の△△」、その次は「△△の□□」という法則でタイトルをつけるというスタイルをとっている。このルールに従って第1章の「眼鏡のふみちゃん」から、第11章の「なかみの秘密」まで続く。
他作との関連
- 『子どもたちは夜と遊ぶ』
- 秋山一樹が登場するほか、本作に登場する「額に傷跡のある料理の下手な女のひと」と「耳とまぶたにピアスの跡がある男の人」はそれぞれ月子と石澤恭司である。また、台詞のみだが白根真紀も登場する。
- 『凍りのくじら』
- ふみちゃんが言葉を取り戻すために話し方教室に通っているほか、同じピアノ教室の「松永くん」が登場する。
- 『名前探しの放課後』
- ふみちゃんと「ぼく」がこれから死ぬはずの同級生の名前探しに参加している。台詞は出ていないが秋山一樹も登場し、「松永くん」も同じ同級生として登場する。
- 秋山一樹が登場するほか、本作に登場する「額に傷跡のある料理の下手な女のひと」と「耳とまぶたにピアスの跡がある男の人」はそれぞれ月子と石澤恭司である。また、台詞のみだが白根真紀も登場する。
- ふみちゃんが言葉を取り戻すために話し方教室に通っているほか、同じピアノ教室の「松永くん」が登場する。
- ふみちゃんと「ぼく」がこれから死ぬはずの同級生の名前探しに参加している。台詞は出ていないが秋山一樹も登場し、「松永くん」も同じ同級生として登場する。
舞台化
2022年に『辻村深月シアター』として、著者の同じ「かがみの孤城」の再演と共に初めて舞台化。脚本・演出は成井豊、企画・製作・主催はナッポスユナイテッド。
公演日程
出演者