ぼくらの七日間戦争
以下はWikipediaより引用
要約
『ぼくらの七日間戦争』(ぼくらのなのかかんせんそう)は、1985年4月に発行された宗田理の文庫書き下ろし小説。『ぼくらシリーズ』の第1作。
映画化もされ、映画の続編『ぼくらの七日間戦争2』も製作された。
この項目では、実写映画・アニメ映画など原作を元にした関連作品についても述べる。
第2作の『ぼくらの天使ゲーム』以降の作品、通称『ぼくらシリーズ』が、現在まで刊行されている。
ぼくらの七日間戦争(角川文庫)
1学期の終業式の日、東京下町の中学校に通う、菊地英治ら1年2組の男子生徒達が突如行方不明となる。親たちは懸命に英治らを探すが全く見つからない。実は英治らは、荒川河川敷の廃工場に立てこもって、外にいる橋口純子ら女子生徒と、体罰によって大怪我を負った谷本聡と協力し、廃工場を日本大学全学共闘会議をまねた「解放区」とし、校則で抑圧する教師や勉強を押し付ける親に対し、反旗を翻していたのだ。だが、1年2組の男子生徒の柿沼直樹は、それに参加する前に誘拐されてしまう。英治たちは廃工場で出会った老人・瀬川卓蔵と共に彼を救出しに奮闘すると同時に、突入してきた教師に様々な仕掛けで対抗し、隣町の市長の談合を生中継するなど、悪い大人たちをこらしめる。
主な登場人物
『ぼくらの七日間戦争』以後の続編の状況も記述している。
本シリーズの主人公。奇抜な発想で、いたずらを考える。思いやりとアイディア豊富で行動的。サッカー部(一時期は剣道部)所属。中学卒業後にひとみに告白する。
「解放区」をやろうと提案し、その後もリーダーとして仲間をまとめる。英治とは中1からの親友。クールで思慮深い。
サッカー部(菊地と同じく、一時期は剣道部)所属。
宇野秀明
谷本聡
映画
ぼくらの七日間戦争
角川映画作品。1988年8月13日から東宝系劇場にて公開された。宮沢りえの女優デビュー作。同時上映は『花のあすか組!』。
概要
管理教育に抑圧された中学生が、学校教師や大人に「戦争」を挑む。原作にはない戦車なども登場する一方、原作のポイントとなっている「全共闘関連の説明」「柿沼直樹の誘拐事件」「外部との通信・外出による各種工作」「学校教師に対する社会的攻撃」などが削除され、立てこもる生徒が「クラスの男子ほぼ全員」から「クラスの一部生徒」に変更されるなど廃工場での攻防に重点が置かれている。
2011年に角川映画35周年記念としてデジタル・リマスター版が発売され、2012年には「角川ブルーレイ・コレクション」の一作品としてブルーレイディスク化された。
あらすじ(映画)
青葉中学では横暴な教師が理不尽な校則や暴力で生徒を縛っていた。1年A組の菊地英治他計8人の男子生徒は家出すると、食料や生活用品を廃工場に持ち込んで立てこもる。母親達は学校側に捜索を訴え、学校のやり方に問題があるのではないかと指摘するが、学校側は家庭内での躾が悪いせいと決めつけ取り合わない。
近所の住人の知らせで生徒達の居場所を見つけ、教頭の丹羽、生活指導の野沢、体育教師の酒井、担任の八代、副担任の小柳の教員5名と生徒の親達が詰めかけて生徒を連れ出そうとするが、英治達に砂や水で追い払われた。翌日、工場を探索していると最深部に1輛の戦車が放置されているのを見つけ、生徒の宇野と天野が動かせないかと弄りだした。同日、工場に中山ひとみら3人の女子も加わるが、誰が女子にこの場所を教えたかで一悶着が起きた。何とか和解し、立てこもりを続行する事に。
更に次の日の早朝、先日の面子に校長の榎本も加わり、酒井に丸ノコで扉に切り込みを入れさせて工場内部に乗り込む。反撃を掻い潜って生徒達の大半を捕らえたが、宇野と天野が戦車を動かし工場奥から飛び出す。思わぬ隠し球に驚いた榎本は一目散に逃げ出し、他の教師と親達も為す術無く退散した。ひとみは戦車に「エレーナ」と名付け、皆で勝利の記念に工場前の広場で乗り回すが、工場内部に戻った所でエンジンが故障し、走行不能になってしまった。その頃、学校まで逃げてきた教師達は警察に通報。その夜、今回の一件を警察に一任すると親達に通達した。
次の日、報道陣や野次馬が見守る中、機動隊が工場に突入。生徒達は前日に工場内部に仕掛けたトラップで機動隊員を翻弄、激昂した榎本は「殺せ!」と口走った事で野次馬に来ていた他の生徒達の怒りを買い、追い回される。後から侵入した野沢は檻に閉じ込められ、酒井は網でつるし上げられ、八代も薬缶をぶつけられて倒れた所に張り子の巨大福助を乗せられる。生徒達は下水道を通って工場を脱出。夜の工場にエレーナに仕掛けた花火が次々と打ち上げられ、生徒達は勝利の歓声を上げるのだった。
撮影
主たる撮影は東京大泉の東映東京撮影所。宮沢は「東映撮影所はりえのもう一つの学校の思い出がつまってるところです。『ぼくらの七日間戦争』は東映東京撮影所で撮ったからです」と話している。宮沢は当時の自宅がこの近所で、中学校を卒業するまで大泉に住んでいた。ひざ付近に5ヵ所も青たんを作る大変な撮影だったが「さいこう楽しかったもん。スタジオの重い重い扉の裏に『ぼくらの七日間戦争』は永遠です」と話し、『月刊明星』1989年5月号の取材で撮影所を訪れ、当時正門の左手の塀に掛かっていた「東映株式会社 東京撮影所 株式会社 東映美術センター」の木製の看板に鉛筆で「『ぼくらの七日間戦争』は不滅だ。チョココルネパン命!」といたずら書きをしたことを明かし、「ごめんなさい..だけど消さないで下さいね。青春の記念なの。楽しかった思い出のしるしなの!一生のおねがい!」と切望していたが、2019年現在そこに看板はない。
廃工場のシーンは千葉県館山市の平久里川河口近くにある、市民運動場の道路を挟んだ向かいにあったボウリング場跡地で撮影された。建物はその後取り壊されたため、現存していない。2015年時点では医療関連の施設が建っている。
前記宮沢の証言から、話のメインとなる中学生たちが廃工場に立てこもるシーンは、表側を館山のボウリング場跡地で、屋内シーンは東映東京撮影所のセットでの撮影と見られる。
本作には防衛庁(当時)は撮影協力はしておらず、登場した戦車は1979年の映画『戦国自衛隊』で製作された61式戦車を模したレプリカである。この車両は映画マニアの間では「角川61式」「戦国61式」の名で呼ばれており、『戦国自衛隊』や本作以外でも数々の作品に出演している。
なお、生徒達が立て籠った廃工場の地下に、なぜ自衛隊の戦車があったかの理由は作中でも明確になっていない。廃墟が関東財務局の管理する国有地であることだけが劇中から読み取れる。
撮影の河崎敏は長年CMを撮っていた人で、アメリカで映画を勉強してきた菅原比呂志監督が河崎のコカ・コーラのCM(日本で流されるコカ・コーラのCMはアメリカのものは使わず、全て日本で製作されている)に共感して撮影を依頼した。撮影当時56歳。「思ったことの半分もやれなかった」と話している。劇映画の撮影は本作一本のみである。
備考
劇中に出てくる「アリアハンの城」というのは、同年に発売されたファミコンのゲーム『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』の中に出てくる城の名前である。
キャスト
青葉中学校1年A組
男子生徒
菊地英治
生徒たちのリーダー的存在。立てこもりをすることを提案した人。サッカー部のレギュラーでキャプテン候補。中山ひとみと相思相愛。
相原徹
菊地英治の相棒。陽気な性格だがおっちょこちょいな所がある。橋口純子と相思相愛。菊地英治と同じくサッカー部所属で補欠。
安永宏
ケンカの達人で、空手などをやっている肉体派。熱い性格だがカナリアを飼っている。中山ひとみに片思いしており、恋敵の菊地英治と時々衝突することがある。
柿沼直樹
あだ名は「カッキー」。産婦人科医の息子。オシャレ好きで大量の服を持ち込む。潔癖症で服が汚れることは苦手。
日比野朗
スーパーの息子。食いしん坊で食べることが好きだが料理するのも好き。
中尾和人
優等生。成績優秀だが学校の勉強に不満を持っている。作中の「アリアハンの城」を設計する。運動は苦手。
天野健二
花火屋の息子で、家から持ってきた花火の火薬を調合できる。宇野秀明と同じく機械いじりが好きで行動を一緒にすることが多い。ミリタリーマニアで射撃が得意。
宇野秀明
機械いじりが得意。オートバイが運転できる。
女子生徒
中山ひとみ
学級委員。人望があり統率力もある。快活な性格。唯一親が登場しない。
橋口純子
中山ひとみの親友。相原徹に好意を寄せている。女の子らしい服装を好んで着ている。
堀場久美子
中山ひとみの親友。中華料理屋の娘。趣味は絵を描くこと。
青葉中学校教職員
榎本勝也
青葉中学校校長。世間体を気にする性格で、自分の名誉や学校の評判を優先する。
丹羽満
青葉中学校教頭。神経質な性格。校長に命じられて菊地英治たちを学校に連れ戻そうとする。
酒井敦
学年主任。体育教師。短気な性格で口よりも手が先に出るタイプ。日常的に生徒に体罰を加えている。
野沢拓
生活指導。生徒が少しでも風紀を乱すと厳しく正す。普段から無愛想で、すぐに怒鳴ったり手が出てしまう。
八代謙一
1年A組の担任。社会科教師。暴力は振るわないが、規律に厳しく、勝手に所持品検査をしている。不要品を取り上げた生徒には反省文を強要する。
小柳
1年A組の副担任。八代と共に女子生徒のスカートの長さや髪型を細かくチェックする。
西脇由布子
英語教師。爽やかな性格。生徒たちに唯一同情的だが、そのせいで他の教師に小言を言われている。
生徒達の親族
菊地英介
英治の父。仕事で忙しくあまり家庭を顧みない。詩乃から英治たちの騒動を聞いてもただの遊びと勘違いする。
菊地詩乃
英治の母。専業主婦。夫に不満を持っている。英治たちが騒動を起こしたため他の母親たちと学校に赴く。
菊地まりこ
英治の妹。年は小学校低学年ぐらい。英治とは仲が良く一緒にテレビゲームなどをして遊んでいる。
相原徹の母
専業主婦。
安永宏の母
ファッション業界の仕事をしている。宏との折り合いは良くない。
柿沼直樹の母
産婦人科を営んでいる。常に着物を着ている。
日比野朗の母
スーパーを営んでいる。朗に大量の食料品を持ち出される。
中尾和人の母
高校進学のために和人を塾に通わせており、安否よりも内申書に影響があるかを気にする。
天野健二の両親
花火屋を営んでいる。健二に大量の花火を持ち出される。
宇野秀明の母
秀明は家出をするような子ではないと考えている。
橋口純子の母
他の母親たちと廃工場に赴く。
堀場久美子の両親
中華料理屋を営んでいる。
その他
瀬川卓蔵
ホームレス。廃工場近くで寝ていたところ英治たちと出会う。
警察官
英介の同僚
機動隊隊長
アナウンサー
リポーター
ラジオDJ
生徒たち
スタッフ
- 製作者 - 角川春樹
- 監督 - 菅原比呂志(現・菅原浩志)
- プロデューサー - 青木勝彦
- 脚本 - 前田順之介、菅原比呂志
- 音楽 - 小室哲哉
- TM NETWORK『オリジナルサウンドトラック』(EPIC/SONY RECORDS)
- 主題歌 - TM NETWORK『SEVEN DAYS WAR』(エピックソニーレコード)
- 挿入歌 - TM NETWORK『GIRLFRIEND』(エピックソニーレコード)
- 撮影 - 河崎敏
- 照明 - 長谷博
- 美術 - 小澤秀高
- 録音 - 辻井一郎
- 編集 - 板垣恵一
- 助監督 - 鹿島勤、大津是、竹本克明
- 音響効果 - 帆苅幸雄
- 記録 - 原田良子
- 技斗 - 二家本辰己
- 合成 - チャンネル16
- MA - アオイスタジオ
- 現像 - IMAGICA
- 美術 - 東映美術センター、東京美工
- 協賛 - モスバーガー
- 撮影協力 - 館山市商工観光課、館山市観光協会、調布市花火大会実行委員会、和田花火工場(現:ファイアート神奈川) ほか
- 協力 - ニッポン放送「ヤングパラダイス」
- 製作協力 - 角川書店、大王製紙、東北新社
- 製作 - 角川春樹事務所
- 配給 - 東宝
- TM NETWORK『オリジナルサウンドトラック』(EPIC/SONY RECORDS)
- 主題歌 - TM NETWORK『SEVEN DAYS WAR』(エピックソニーレコード)
- 挿入歌 - TM NETWORK『GIRLFRIEND』(エピックソニーレコード)
- 主題歌 - TM NETWORK『SEVEN DAYS WAR』(エピックソニーレコード)
- 挿入歌 - TM NETWORK『GIRLFRIEND』(エピックソニーレコード)
関連商品
- ぼくらの七日間戦争 VHS(1989年)東宝
- ぼくらの七日間戦争 DVD(2001年)角川エンタテインメント
- ぼくらの七日間戦争 デジタル・リマスター版 DVD(2011年)角川映画
- ぼくらの七日間戦争 ブルーレイ(2012年)角川映画
- ぼくらの七日間戦争 角川映画 THE BEST(2016年)KADOKAWA
ぼくらの七日間戦争2
1991年7月、松竹系劇場にて公開。同時上映は『幕末純情伝』。
概要
ぼくらシリーズの第10作『ぼくらの秘島探検隊』を原作に、沖縄を舞台に描かれた。
キャスト
青葉中学校2年A組
青葉中学校教職員
その他
スタッフ
- 監督 - 山崎博子
- 脚本 - 山崎博子、稲葉一広
- 主題歌 - B.B.クィーンズ『ぼくらの七日間戦争〜Seven Days Dream〜』(BMGルームス)
- 製作者 - 角川春樹、奥山和由
関連商品
- ぼくらの七日間戦争2 オリジナル・サウンドトラック(1991年7月11日)
- ぼくらの七日間戦争2 VHS(1992年)角川書店/東映
- ぼくらの七日間戦争2 DVD(2001年)角川エンタテインメント
アニメ映画(ぼくらの7日間戦争)
『ぼくらの7日間戦争』(ぼくらのなのかかんせんそう)のタイトルで、2019年12月13日公開。監督は村野佑太、脚本は大河内一楼。
キャッチコピーは「ここが、スタートラインだった―」「自分らしく生きると決めた。」。
原作から約30年後である2020年を舞台としており、新たなストーリーの象徴として漢数字の「七」からアラビア数字の「7」に変更になっている。
実写映画化された1988年から30年を経て、現代の若者たちが戦う“7日間戦争”をアニメで表現したい旨を原作の宗田理に打診したところ、宗田はシリーズのテーマでもある“大人への挑戦”と“ユーモラスな戦い”を描くことを条件に再映画化を快諾したという。再映画化を快諾したことについて、宗田は「アニメ映画には小説にはない感情が秘められている。私の描いた物語がアニメの中でどう表現されていくのかとても楽しみにしている」とコメントしている。
作品制作時点での「現代の中高生」にとっての「前時代的なところ」として炭鉱を舞台とすることが着想され、その事情から地理的設定は北海道となり、赤平市や三笠市(奔別)、夕張市などの旧炭鉱が参考にされている。主な舞台となる立坑は赤平炭鉱のものがモチーフとされている。
あらすじ
2020年、北海道の旧炭鉱町である里宮(さとみ)に住む鈴原守は、本好きだが周囲の生徒とは没交渉な高校2年生だった。夏休みを控えたある日、隣に住む幼馴染みで同級生の千代野綾が近く東京に転居すると知る。翌朝、家を出た守は綾が父と言い争っているのを目撃したあと、綾と会話しながら登校する。地元の地方議員を務める綾の父は、親族の都議会議員の後釜に立候補するため東京に移住することにしていたが、綾は同行を拒んでいたのだ。「1週間後の誕生日をせめてこの町で迎えたかった」という綾に守は「逃げ出す」ことを持ちかける。綾は「キャンプ」として家出することを発案、綾がクラスメイトを誘ったことをきっかけに、同級生6人で町内の高台にある廃坑で生活することになる。この旧炭鉱は以前は観光施設として公開されていたため、電気が使用可能だった。6人は、タイ人の子どもであるマレットがそこにいることに気づく。マレットは不法入国者の検挙から逃げる際に別れた両親が自宅に戻っていないか確かめるため、高台のこの場所にいた。キャンプに乗り気でなかった本庄博人は、マレットを匿えば犯罪になるとして出て行くことを主張する。そこにマレットを追う入管職員が現れ、守はマレットを職員からかばって逃げたが、入管職員によって守たちは建物に閉じ込められる。これにより6人は戦わざるを得なくなった。
翌日、捜索令状を持った入管職員が廃坑にやってくる。守たちは、守の立てた作戦に沿ってその捜索を妨害し、手違いから捕まりそうになったときには「ガス爆発を起こす」という嘘の脅しをかけて撃退することに成功する。守たちは入管職員との攻防を動画にしてSNSにアップして注目を集め、現地に人を呼び寄せて容易に捜索をやりにくくさせた。アップの際にはタイ語でマレットの消息を記載した。守が綾に好きな人間がいるかと聞くと、いるが関係を壊したくないので黙っている、と綾は答える。綾に好意を寄せていた守は落胆する。
次の日、綾の父は付き合いのある建設会社を連れて現地にやってくるが、野次馬や報道関係者がいたため引き返した。綾の父の秘書・本多は、廃坑の入口とは離れた場所にある炭鉱の廃トンネルからの侵入を提案、綾の父は建設会社に実行を命じる。その会社は6人の一人で綾の親友である山咲香織の父が経営しており、彼も廃坑に侵入する。不意を突かれたは守たちは防戦一方となるが、香織が囮になって父と対峙し、それまで冷淡だった博人の機転で形勢を逆転、香織の父たちを退去させた。本多は香織の父から入手した守たちの写真を(綾を除いて)「立てこもっている高校生」として学校名入りでSNSにアップする。これを引き金にして、彼らの過去のプロフィールや裏アカウントがSNSに晒された。そこには香織が中学時代、父の仕事を得る目的で綾に接近したという内容も含まれていた。
翌日、警察などの許可を得て、重機で守たちの立てこもる建物外壁の破壊が始まる。だが、台風の影響で近くのズリ山で土砂崩れが起き、建設会社員らは引き上げた。一方、SNSの晒しにより6人の間には動揺が起きる。そんな中、自分の気持ちに素直でいたいという守を皮切りに6人は「言えなかった気持ち」をカミングアウトし、関係を取り戻した。6人はマレット救出に向けた最後の作戦を実行する。
キャスト
鈴原守
主人公。人との関わりが苦手。歴史(特に戦術史)に詳しい。歴史系のチャットサイトのメンバー。
綾には毎年誕生プレゼントを用意していたが一度も渡したことがない。
千代野綾
守の幼馴染。地方議員の娘。実は同性愛者。
山咲香織
綾の親友。髪型はショートカットで陸上部に所属。
緒形壮馬
守のクラスメイト。陽気でクラスでは人気者のポジション。過去はいじめられっ子だった。
阿久津紗希
守のクラスメイト。考えるより行動する派。
本庄博人
紗希の幼馴染。成績優秀。紗希のことを内心では罵倒している。当初は「キャンプ」に冷淡な態度を示すが、次第に打ち解ける。
マレット
タイ人。男言葉で話すが、実は少女。
本多政彦
綾の父の秘書。綾の父のやり方に対しては必ずしも敬意を抱いておらず、終盤で決別し秘書を辞める。
中山ひとみ
守の参加する歴史系チャットサイトに「玉すだれ」のアカウント名で活動している。
千代野秀雄
綾の父。「目上の人にきちんと従う人間は大人」だと主張する傲慢な性格。
麻川文夫
香織の両親
柴山勝男
前田
後藤
縦原
倉田
シンジ
ケンジ
鈴原凛
守の妹。
マレットの両親
ユキ
咲良
大斗
瑞樹
男子
女子
取材男
男性記者
女性客A
カップル女
スタッフ
- 原作:宗田理『ぼくらの七日間戦争』(角川つばさ文庫・角川文庫 / KADOKAWA刊)
- 監督:村野佑太
- 脚本:大河内一楼
- 音楽:市川淳
- 主題歌:Sano ibuki「決戦前夜」「おまじない」「スピリット」(ユニバーサル ミュージック / EMI Records)
- キャラクター原案:けーしん
- キャラクターデザイン・総作画監督:清水洋
- 総作画監督:西岡夕樹
- 場面設計:関根昌之
- 美術監督:栗林大貴
- 色彩設計:広瀬いづみ
- 撮影監督:木村俊也
- 音響監督:菊田浩巳
- 配給:ギャガ、KADOKAWA
- 制作:亜細亜堂
- 製作:ぼくらの7日間戦争製作委員会(KADOKAWA、ギャガ、電通、ソニー・ミュージックソリューションズ、グローバル・ソリューションズ、亜細亜堂、GYAO、TBSラジオ、ユニバーサル ミュージック、読売新聞社)
関連商品
- 劇場版アニメ ぼくらの7日間戦争 ノベライズ(2019年)角川文庫・伊豆平成 著
- 劇場版アニメ ぼくらの7日間戦争 ノベライズ(児童書)(2019年)角川つばさ文庫・伊豆平成 著
- 劇場アニメ ぼくらの7日間戦争 Blu-ray(2020年)ギャガ
- 劇場アニメ ぼくらの7日間戦争 DVD(2020年)ギャガ
受賞
- 第53回シッチェス・カタロニア国際映画祭 アニメーション部門 最優秀長編作品賞
舞台
2020年版
2020年9月11日から20日にかけて、東京・かめありリリオホールにて公演された。
スタッフ(2020年版)
- 原作 - 宗田理「ぼくらの七日間戦争」(角川文庫・角川つばさ文庫)
- 脚本・演出 - 久保田唱
キャスト(2020年版)
- 菊地英治 - 馬場良馬
- 相原徹 - 沖野晃司
- 天野司郎 - 松本岳
- 柿沼直樹 - 志村玲於(SUPER★DRAGON)
- 安永宏 - 友常勇気
- 宇野秀明 - 秋葉友佑
- 立石剛 - 一瀬晴来
- 中尾和人 - 飯山裕太
- 谷本聡 - 中島礼貴
- 佐竹哲郎 - 山中健太
- 佐竹俊郎 - 山中翔太
- 中山ひとみ - 濱咲友菜(AKB48)
- 堀場久美子 - 國森桜
- 橋口純子 - 鹿目凛
- 柿沼靖樹 - 杉江優篤
- 酒井敦 - 白柏寿大
- 八代謙一 - 添田翔太
- 菊地詩乃 - 平山空
- 矢場勇 - 青地洋
- 杉崎警部 - 吉田宗洋
- 西脇由布子 - 諸塚香奈実
- 堀場千吉 - 河内浩
- 榎本勝也 - 幸村吉也
- 橋口暁子 - 緒月遠麻
- 田中康弘 - 佐々木崇
- 柿沼奈津子 - 遠山景織子
- 瀬川卓蔵 - 石橋保
- 丹羽満 - 酒井敏也
2022年版
2022年2月4日から6日に東京建物 Brillia HALLにて公演された。当初は2月2日からを予定していたが、2日から3日の公演は中止になった。
スタッフ(2022年版)
- 原作 - 宗田理「ぼくらの七日間戦争」(角川文庫・角川つばさ文庫)
- 脚本・演出 - 久保田唱
キャスト(2022年版)
- 菊地英治 - 校條拳太朗
- 相原徹 - 瀬戸啓太
- 安永宏 - 毎熊宏介
- 天野司朗 - 土屋直武(降板) 東井隆希。
- 谷本聡 - 村松健太(降板) 高橋晴輝
- 宇野秀明 - 結城伽寿也
- 立石剛 - 弓木大和
- 中尾和人 - 鈴木祐大
- 柿沼直樹 - 安藤優(Boom Trigger)
- 佐竹哲郎 - 春斗(CUBERS)
- 佐竹俊郎 - 優(CUBERS)
- 中山ひとみ - 北澤早紀(AKB48)
- 堀場久美子 - 彩木咲良
- 橋口純子 - 樋渡結依
- 矢場勇 - 溝呂木賢
- 田中康弘 - 吉田宗洋
- 柿沼靖樹 - 緑川睦
- 八代謙一 - 田中孝宗
- 菊地詩乃 - 若井なおみ
- 榎本勝也 - 志村史人
- 堀場千吉 - 河内浩
- 杉崎警部 - コウガシノブ
- 酒井敦 - 森山栄治
- 西脇由布子 - 根岸愛
- 柿沼奈津子 - 遠山景織子
- 橋口暁子 - 月影瞳
- 瀬川卓蔵 - 石橋保
- 丹羽満 - 渡辺裕之
漫画
- 牛島慶子版 - 単行本描き下ろしと『月刊Asuka』増刊号にて掲載。ストーリーは映画に近い。
- ぼくらの七日間戦争(単行本描き下ろし)
- ぼくらの七日間戦争2(1991年増刊 あすかDX 夏映画特別号掲載)
- 大塚ヨウコ版 - 『月刊コミックブンブン』にて連載。
- ぼくらの七日間戦争(2008年11月号 - 2009年5月号)
- ぼくらの天使ゲーム(2009年6月号 - 10月号)※単行本未収録
- 笹木あおこ版 - 『月刊コミックジーン』にて連載。小説を漫画にしたものと、劇場版アニメから漫画にしたものとがある。
- ぼくらの七日間戦争(2019年5月号 - 8月号)
- 劇場版アニメ ぼくらの7日間戦争(2019年9月号 - 2020年1月号)
- ぼくらの七日間戦争(単行本描き下ろし)
- ぼくらの七日間戦争2(1991年増刊 あすかDX 夏映画特別号掲載)
- ぼくらの七日間戦争(2008年11月号 - 2009年5月号)
- ぼくらの天使ゲーム(2009年6月号 - 10月号)※単行本未収録
- ぼくらの七日間戦争(2019年5月号 - 8月号)
- 劇場版アニメ ぼくらの7日間戦争(2019年9月号 - 2020年1月号)
ゲーム
2015年4月15日 ディースリー・パブリッシャーよりニンテンドー3DS用のダウンロード専用ソフト『ぼくらの七日間戦争 〜友情アドベンチャー〜』と題して配信中。後述する「角川つばさ文庫」版をベースとしたアドベンチャーゲーム(いわゆる「ノベルゲーム」とも呼ばれるスタイル)化がされている。
シナリオは原作者である宗田と、つばさ文庫編集部が監修。キャラクターのグラフィックは、つばさ文庫で「ぼくらシリーズ」全般のイラストを担当した、はしもとしんの絵をベースにしている。