まぶらほ
小説
著者:築地俊彦,
掲載誌:月刊ドラゴンマガジン,
レーベル:富士見ファンタジア文庫,
連載期間:2000年8月号 - 2011年1月号,
巻数:全33巻,
アニメ
原作:築地俊彦,
監督:木村真一郎,
シリーズ構成:滝晃一,
キャラクターデザイン:新田靖成,
アニメーション制作:J.C.STAFF,
製作:まぶらほ製作委員会,
放送局:WOWOW,
話数:全24話,
漫画
作者:宮下未紀,
出版社:角川書店,
掲載誌:月刊ドラゴンエイジ,
レーベル:角川コミックスドラゴンJr.,
発表期間:第1弾:2003年4月9日 - 2004年9月9日第2弾:2004年10月9日 - 2006年5月9日,
巻数:第1弾:全2巻 / 第2弾:全2巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『まぶらほ』は、築地俊彦による日本のライトノベル。原作のイラストは駒都えーじ。富士見ファンタジア文庫(富士見書房→KADOKAWA)より2001年10月から2015年3月まで刊行されていた。第3回龍皇杯優勝作品。2012年12月時点でシリーズ累計発行部数は340万部を記録している。
あらすじ
舞台は、魔法が存在する現代日本というパラレルワールド。エリート魔術師養成学校・葵学園に通う、式森和樹は、成績・運動・魔法回数ともにイマイチの劣等生。ある日、そんな彼の前に3人の美少女・宮間夕菜、風椿玖里子、神城凜が突如現れる。彼女達の目的はなんと彼の遺伝子(要は体)。実は、彼の先祖には偉大な魔術師が多数存在しており、彼との間に生まれた子供は驚異的な魔力を持つ可能性が高いという。大した魔力も無い彼がこの学園に入れた理由も、この遺伝子のおかげ。こうして、和樹の平凡な日常は一変し、波乱の学園生活が始まるのであった。
登場人物
主要人物
式森 和樹(しきもり かずき)
声 - 阪口大助(幼少期:渡辺明乃)
本作の主人公。平々凡々、成績不振、運動音痴という見事に無個性で何の取柄もない葵学園2年生・17歳の少年。しかし、その体には世界中の偉大な魔術師である先祖達から受け継いだ強大な魔力を秘め、魔法潜在能力は天文学的数値を誇る。無気力かつ鈍感で、底抜けにお人好しなために損をすることも多いが、結果としてそれがヒロイン達に好かれる魅力となっている。反面、恋愛とは無縁なクラスメイト達からは、酷く妬まれている。初期の魔力回数は8回(本編開始時は7回)だが、作中で全て使い切って死亡。幽霊となってしまう。その後、飛び散った塵を全て集めて生き返るが、特殊な魔法体質になり、魔法を使うと世界を滅亡させてしまう(アニメでは、体が分裂した)。災難体質でもあり、紫乃と晴明の実験体にされている。女好き、浮気性ではないが、優柔不断で基本的に誰にでも優しいため、夕菜に浮気と誤解され、瀕死寸前まで攻撃されており、彼女を怒らせぬよう注意はしているが、必死に弁明しても全く信じてもらえなかったり、他人からの噂を真に受けた夕菜から訳も分からぬ形でいきなり攻撃されたりすることも多く、彼女に辟易することもあるが、最終的には結ばれた。自身は鰻が苦手だが、両親は鰻が好物らしい。
宮間 夕菜(みやま ゆうな)
声 - 生天目仁美
本作の正ヒロイン。和樹の元に突如現れた転校生。自称:和樹の妻。優しくしっかり者の美少女。往年、魔術師の名門家・宮間家の出身で、復興のために遺伝子を得るよう命じられているが、本人は幼い頃、引越が嫌で泣いていた時に出会った和樹が真夏にも関わらず魔法で雪を降らせて以来、彼を一途に想い続けており、その時に交わした結婚の約束を果たすためにやって来た。和樹へのアプローチはかなり積極的だが、嫉妬深さと思い込みの激しさが半端でなく、和樹が他の女性に近付いただけで、酷いと死刑と称して殺害すらしかねない(アニメ後半では「キシャー!」と奇声を上げる)。クラスでは清純派アイドルと評判だったが、ある事件を機に清純風武闘派アイドルとなる。成績優秀で魔力回数も21万回と学園でも上位クラス(特に西洋式精霊魔法が得意)だが、もっぱら和樹を攻撃するために使われている。父・健太郎曰く、夕菜は母親似とのこと。
長編では、体内に悪魔が住み着いていることから、賢人会議(ワイズメン・グループ)の工作員に狙われる。
過度の嫉妬深さが目立ち過ぎて、作者曰く「夕菜役の生天目から『夕菜がどんどん駄目な方向に…』と言われた」とのこと(あとがきより)。実際、夕菜はヤンデレ化の一途を辿っているが、最終巻で結ばれた。
アニメでは、紅尉の研究用の瓶を開けてウイルスに感染。風邪の症状が出始め次第に魔力を失い最期には灰になって消えてしまう死の病に犯されてしまうが、和樹の強力な魔力で一命を取り留める。その結果魔力を使い切った和樹は灰となって消滅してしまう。鰻など滑る生き物は苦手で、触れることも駄目らしい。
風椿 玖里子(かぜつばき くりこ)
声 - 松岡由貴
本作のヒロインの1人。葵学園3年生・18歳。日本有数の財閥(ただし、魔術師としては新興)・風椿家の令嬢で5人姉妹の末娘。女優と見紛う程の容姿とグラマーなボディを持つ美女。実家の勢力拡大のために、家の命令で、色仕掛けと強引さで和樹の遺伝子を狙っていたが、接しているうちに本気で彼に惹かれていく。高飛車で自己中心的な印象だが、実際の性格は、情に厚くさっぱりしている。また、世話好きで面倒見も良く、しかも恋愛に慣れていないために内面は結構ナイーブ。後妻の娘で、昔は内気だった。貴族の幽霊エリザベートに好かれている。魔法は、主に護符を使ったものを使用。生徒会に在籍していないが、鋭い経済感覚と経済志向で生徒会を操る真の支配者であり、しかもそれは周知の事実となっている。
神城 凜(かみしろ りん)
声 - 猪口有佳
本作のヒロインの1人。葵学園1年生・16歳。九州で代々、化け物退治を生業とする神城家の継承者候補だったが、家の命令が原因で逆上し、家を飛び出してしまう。小柄で可愛らしい容姿とは裏腹に剣術の達人という一面を持ち、魔法も剣鎧護法を得意とする。当初、優柔不断な和樹を嫌い、抹殺しようともしていたが、彼の優しさに惹かれ、今では夕菜と取り合う程に彼に想いを寄せている。性格はクールで厳格かつ生真面目だが、女性らしくなれずに悩むことも。本家への反抗のためか部活は生物部だが、剣術自体は嫌いではないらしく、剣道部の助っ人をすることもある。家事は苦手で、特に料理は料理下手の域を超え、地獄料理を作り出す。その料理は調理自習の時、先生に「コンクリートを食べたことはないけどきっとこんな感じ」と言わせた程。遠視のために時々眼鏡をかけている。
ちなみに、「凛」ではなく「凜」が正しく、たまに字を間違えられることがあるらしい(あとがきより)。
栗丘 舞穂(くりおか まいほ)
声 - 千葉千恵巳
『ふっかつの巻』から登場。他人の魔力を中和・吸収する特殊な魔力を持つため、本来は入院する予定だったが、晴明の根回しによって、13歳の中学生でありながら、飛び級で和樹のクラスに編入した。魔法が自動的に発動することがあるため、首に魔力を抑えるチョーカーをつけている。世界の滅亡を防ぐため、和樹と一緒にいるようにと晴明に言われ、いつも彼の傍にいるが、夕菜の怒りを招く原因にもなっている。しかし、本人は今の所、彼を「大切な人」と言いつつ、兄のように慕っている。天真爛漫でいつも笑顔だが、なぜかエッチ方面に詳しく、放送禁止用語や伏せ字をよく言い、周囲を唖然とさせる。後に、他者からの魔法で、自身の魔力が変調をきたすと大人に変身するようになる。その姿は傾城の美女で、普段使わない魔法が使え、嫉妬した夕菜の攻撃も跳ね返す程。和樹のクラスのロリータアイドル。舞夜という女装趣味のいとこがいる。アニメでは最終話終盤で登場。
山瀬 千早(やませ ちはや)
声 - 中原麻衣
当初、文庫の書き下ろし番外編に登場し、後に本編の方に登場するようになる。当初は葵学園に在籍しており、和樹とは1年の文化祭で知り合ったが、直後に転校、翌年の修学旅行で再会した。遺伝子や家の命令抜きで和樹のことを好きになった奇特な少女。ずっと和樹に想いを寄せていて、何度も告白しようとするが、想いを告げることも忘れることも出来ずに悩んでいた。その後、旅行で和樹と再び再会するが、その際に悪霊に取り憑かれ、その一連の事件の中で遂に和樹に告白することが出来た。その直後に悪霊の魔法の効果で彼女以外の人物から葵学園時の彼女に関する記憶が抹消されたが、最後の望みで再び葵学園に転校する事が出来た。その後も和樹にアプローチをしている。本来は明朗快活で健康的な性格だが、重度の恋煩いで落ちこむことも多かった。神代という妹がいて大変に仲が良い。アニメでは幼馴染として登場。最終話では分裂した和樹の1人をお持ち帰りしようとしていた。
その他の登場人物
紅尉 晴明(あかい はるあき)
声 - 辻谷耕史
保健室の先生だが、権力は校長を凌ぎ、コネは政府関係者にも及ぶ。和樹の体質に興味があり、何だかんだと言っては実験をし、彼を弄んでいる。普段、保健室でいかがわしい実験をしているためか知識は豊富であり、あらゆる分野の魔法の学位を取得している。一族の習慣に年齢を数えることがないため、年齢不詳で、いつも学校中の生徒に不思議がられている。夕菜の父・健太郎の先輩であり、今でも親交がある。
紅尉 紫乃(あかい しの)
声 - 鷹森淑乃
晴明の妹。和樹のクラスの教育実習生として葵学園にやって来る。死体や幽霊を偏愛する危険な美女。兄・晴明と同じく年齢不詳(外見年齢は20歳前後)。フランコ将軍のお抱え占星術師だったこともある。晴明と同じ家に住んでいるが、その家は怪しく、カーネル・サンダースやゼットンの人形などや赤絨毯には漫画『笑ゥせぇるすまん』が縫いこまれていたりしている。和樹を本物の幽霊にしようとして失敗し、足止めに地下室を壊すなど危険な行動をした。和樹の復活後も何かと彼にちょっかいを出して楽しんでいる。
伊庭 かおり(いば かおり)
声 - 野田順子
和樹や夕菜のクラスであるB組担任教師。実は夕菜を監視・護衛すべく葵学園に派遣された凄腕の政府エージェントで、通称:吸血鬼。普段は酒とゲームが好きな放任主義の駄目教師。日本で売られているゲームを全てクリアするという偉業に挑戦している。教師の給料でさえゲームに費やしているため、給料日前は水だけの生活をし、和樹達に金を借りようとしたりもする。しかし、問題児揃いのB組を制御出来るのは伊庭をおいて他にいないらしい。見かけによらず義理堅く情に厚い性格だが、任務でそれと反する行動を取らざるを得ない事もあるために苦悩することもある。
アニメ版では容姿が異なっている。
エリザベート
声 - こやまきみこ
かつては神聖ローマ帝国の貴族の家に生まれたが、敗戦を機に間もなく家が没落して、不遇のままこの世を去った幼女の幽霊。日本に流れ着き、現在では亡き母そっくりで巨乳の玖里子に懐いている。
尋崎華怜(ひろさき かれい)
宮間 健太郎(みやま けんたろう)
宮間 由香里(みやま ゆかり)
風椿 麻衣香(かぜつばき まいか)
声 - 田中敦子
玖里子の長姉。葵学園の理事も務めている。クールなタイプで、「和樹を手に入れろ」と玖里子に命じた張本人。風椿家のパーティーで、玖里子の計画によって夕菜の和樹への嫉妬による攻撃の余波を食らって吹き飛ばされたことがある。
風椿 葉流華(かぜつばき はるか)
ディステル
リーラ・シャルンホルスト
声 - 佐藤利奈(ファンタジア・リビルド)
外伝に登場するメイド。メイドの愛好団体MMM(もっともっとメイドさん)の第五装甲猟兵侍女中隊の大尉(ハウスキーパー)。ドイツ人。常に冷静沈着で家事全般は勿論、介護から戦闘機の操縦、マネートレードでの利殖まで何でも完璧にこなすスーパーメイドだが、和樹のことになると冷静さを欠くことがある。和樹に次期主人になってもらうため、かなり積極的に近づく。和樹の事が好きで、夕菜の事を忘れさせようと思っている。
2年B組
葵学園最大の問題児クラス。和樹以外全員が学業優秀、運動万能、魔法使用回数も抜群だが、性格・素行面は最悪であり、金に意地汚く、つまらない事ですぐに足の引っ張り合いや蹴落とし合いをする。それを防止するため、クラス内でやたらと細かい協定を結んでいる。ただし、目の前に共通の敵が現れた時は一致団結する。なお、初代担任教師は廃人寸前まで追い込まれており、他のクラスの生徒のみならず教師達も彼らに関わる事を嫌がる。学園の競争制を「他人を蹴落として頂点に立つ」と履き違えており、犯罪すら厭わない。当然、恋愛とは全くの無縁であり、現在では美少女達からモテモテの和樹を紳士協定を結んだ男子が中心となって敵視(嫉妬)しており、彼の排除を目論んでいる。ただし、稀にごく普通でまともな思考をした者もいるが、クラスのほとんどが問題児で構成されているため、逆に変人扱いされている。 B組生徒には全員顔と名前と性格が設定されている。名前は男子はサッカー選手、女子は(下の名前だけ)AV女優から由来している。 声優名が入っているキャラクターは小説・アニメ共に出演回数の多い準レギュラー。
男子生徒
50音順に記述。
阿部 拓人(あべ たくと)
新井場 勇一郎(あらいば ゆういちろう)
伊藤 紀久(いとう のりひさ)
浮気 光洋(うき みつひろ)
声 - 川田紳司
ブルジョア趣味を憎み、貧乏人と無職による革命を夢見る癖に金にがめついというエセプロレタリア。(他のB組生徒と違い)金に人生を掛けていないという割に、釣り銭と領収書にはうるさい。顧客は葵学園の全学年に及ぶ。世界中の反体制組織と革命歌、金利に詳しい。
大黒 隼人(おおぐろ はやと)
柿本 大紀(かきもと だいき)
數馬 秀明(かずま ひであき)
北野 岳也(きたの がくや)
駒野 智和(こまの ともかず)
小松原 嘉人(こまつばら よしと)
佐野 勇弥(さの ゆうや)
玉乃 優(たまの ゆう)
手島 秀夫(てしま ひでお)
仲丸 由紀彦(なかまる ゆきひこ)
声 - 内藤玲
2年B組の中でも最大最悪の問題児。口数が多く、2年B組で起こるトラブルは大抵彼が仕切っている。クラスの中でも特に優秀な成績・魔法回数を持つが、悪知恵や金儲け目的でしか利用しない。
自称:和樹の親友(実質的には悪友)だが、彼が美少女達にモテるようになってからは嫉妬心剥き出しであり、今では和樹を排除することしか頭にない。
服部 昌也(はっとり まさや)
宮本 英臣(みやもと ひでおみ)
御厨 真吾(みくりや しんご)
六車 迅(むぐるま じん)
薮田 公平(やぶた こうへい)
山口 隆史(やまぐち たかし)
声 - 山口隆行
太りすぎな少年。趣味はアニメと漫画とプラモデルとオモチャ。コレクションも多数ある。
糖尿らしい。青白い顔でいかにも鈍そうだが、実は大変な俊足とスタミナを持ち、「体育祭の切り札」とすら言われている。知識旺盛で成績も優秀。
女子生徒
50音順に記述。
秋葉 沙苗(あきば さなえ)
飯尾 未空(いいお みそら)
枝村 つぐみ(えだむら つぐみ)
片野坂 雪江(かたのさか ゆきえ)
久藤 摩琴(くどう まこと)
声 - 成田紗矢香
「女の涙には魔力がある」を実践している少女。常に「可愛く泣く方法」の研究を欠かさない。無論それは陰謀や金儲けに生かすためで、涙を利用して金を巻き上げている。男の心に入り込む小芝居が巧いため、騙される生徒も多いが、疑り深いB組生徒には全く通用せず、本人は自分を棚に上げ、「心の汚い連中には涙の意味なんて分からないのね」と愚痴っている。
今野 遊佐(こんの ゆうさ)
酒井 麻里子(さかい まりこ)
柴崎 怜子(しばさき れいこ)
諏訪園 ケイ(すわぞの ケイ)
高嵜 涼(たかさき りょう)
千野 矢夜(せんの やよ)
鳴尾 来花(なるお らいか)
声 - 下屋則子
新聞部部長の眼鏡っ娘。B組名物「盗撮の酒井」「デマの鳴尾」の片割れ。スクープを仕入れてきてはセンセーショナルに撒き散らすため、信頼性は大変低い。「宣伝と扇動こそがマスコミの使命との主張の元、学園新聞の大幅刷新を敢行(発刊ペースを格段に上げて紙面を東スポ化。ついでに近所の商店街から広告を募って掲載し、広告料を徴収した)。その結果読者は十倍に、デマ記事は百倍に増えた。
中田 一子(なかた いちこ)
西脇 裕子(にしわき ゆうこ)
春永 那穂(はるなが なほ)
声 - 小島めぐみ
常に眠そうにボーッとしている少女。1年の半分は本当に寝ている。「寝ながら英文を朗読した」「寝ながらマラソンを完走した」との伝説を持つ。
意外と成績は良く、クラスメートから「春永は寝ながら金の計算をしている」と陰口を叩かれている。
福西 慧子(ふくにし けいこ)
松田 和美(まつだ かずみ)
声 - 浅野真澄
仲丸と双璧を成す問題児で、クラスの女子の中では最も卑劣。入学当初、牽制しあって会話すらなかったB組の中で、最初に本性を現したのは彼女であり、「松田が全ての元凶」と主張する者も。成績は学年首席で容姿も良いが、欠点が目立ちすぎて、言い寄る男はまず絶対にいない。仲丸とはいがみ合いつつも内心、憎からず思っているらしい。
杜崎 沙弓(もりさき さゆみ)
声 - 渡辺明乃
2年B組では稀なまともな少女。実家は九州の退魔の生業とする一族で神城家とは商売敵であり、そのため、凜とはライバル関係にある。身長180cmを超える長身で運動神経も良く、特に格闘技に関しては神堂流合気術と中国拳法の達人。ひたすらマイペースで私利私欲に走ることはないが、問題児の多いクラス内では逆に変人扱いされている。松田とは中学からの同級生でその頃の行いを弱みとして握られている。
柳本 星香(やなぎもと せいか)
結城 松葉(ゆうき まつば)
声 - 細川聖可
いつも妄想にふけている少女。「いつの日か、白馬に乗った王子様が迎えに来てくれる。そうでなければ核戦争」と信じている。
妄想世界での彼女は薄幸なお姫様で、放浪の青年剣士(実はある国の王子様)と共に逃避行を続けている。妄想は第6部第14章に突入していて終わる気配が無い。この大長編が始まると大変で、クラスメートは「松葉、帰ってきて」と耳元で怒鳴る破目になる。
用語
魔法
葵学園
MMM(もっともっとメイドさん)
評価
「ハーレム」「落ちもの」といった要素を取り入れているが、それが主人公の幸福とは結び付かない。甘いハーレムには刺激があったほうが読者の感情移入を誘いやすいと述べ、本作も例にもれない展開がなされていると評論家の榎本秋は紹介している。
既刊一覧
小説
長編
- 築地俊彦(著) / 駒都えーじ(イラスト) 『まぶらほ』 富士見書房〈富士見ファンタジア文庫〉、全4巻
- 「ノー・ガール・ノー・クライ」2001年10月25日初版発行(10月19日発売)、ISBN 4-8291-1387-1
- 「アージ・オーヴァーキル」2003年6月25日初版発行(6月20日発売)、ISBN 4-8291-1528-9
- 「デソレイション・エンジェルス」2005年11月25日初版発行(11月19日発売)、ISBN 4-8291-1727-3
- 「ストレンジ・フェノメノン」2006年10月25日初版発行(10月20日発売)、ISBN 4-8291-1861-X
短編
- 築地俊彦(著) / 駒都えーじ(イラスト) 『まぶらほ』 富士見書房→KADOKAWA〈富士見ファンタジア文庫〉、全22巻
- 「にんげんの巻」2001年12月25日初版発行(12月20日発売)、ISBN 4-8291-1397-9
- 「ゆうれいの巻・うえ」2002年3月25日初版発行(3月20日発売)、ISBN 4-8291-1419-3
- 「ゆうれいの巻・なか」2002年7月25日初版発行(7月18日発売)、ISBN 4-8291-1448-7
- 「ゆうれいの巻・した」2003年3月25日初版発行(3月20日発売)、ISBN 4-8291-1507-6
- 「ふっかつの巻・ひがし」2003年9月25日初版発行(9月20日発売)、ISBN 4-8291-1555-6
- 「ふっかつの巻・とうなん」2003年12月25日初版発行(12月20日発売)、ISBN 4-8291-1575-0
- 「ふっかつの巻・みなみ」2004年3月25日初版発行(3月18日発売)、ISBN 4-8291-1597-1
- 「ふっかつの巻・なんせい」2004年6月25日初版発行(6月19日発売)、ISBN 4-8291-1623-4
- 「ふっかつの巻・にし」2005年1月25日初版発行(1月20日発売)、ISBN 4-8291-1685-4
- 「ふっかつの巻・せいほく」2005年3月25日初版発行(3月19日発売)、ISBN 4-8291-1697-8
- 「ふっかつの巻・きた」2005年9月25日初版発行(9月17日発売)、ISBN 4-8291-1755-9
- 「ふっかつの巻・ほくとう」2006年3月25日初版発行(3月18日発売)、ISBN 4-8291-1808-3
- 「じょなんの巻・いち」2007年1月25日初版発行(1月20日発売)、ISBN 978-4-8291-1894-8
- 「じょなんの巻・に」2007年9月25日初版発行(9月20日発売)、ISBN 978-4-8291-1963-1
- 「じょなんの巻・さん」2008年4月25日初版発行(4月19日発売)、ISBN 978-4-8291-3280-7
- 「じょなんの巻・よん」2009年2月25日初版発行(2月20日発売)、ISBN 978-4-8291-3378-1
- 「じょなんの巻・ご」2009年8月25日初版発行(8月20日発売)、ISBN 978-4-8291-3436-8
- 「じょなんの巻・ろく」2010年3月25日初版発行(3月20日発売)、ISBN 978-4-8291-3504-4
- 「じょなんの巻・なな」2010年9月25日初版発行(9月18日発売)、ISBN 978-4-8291-3568-6
- 「じょなんの巻・はち」2011年2月25日初版発行(2月19日発売)、ISBN 978-4-8291-3615-7
- 「じょなんの巻・きゅう」2012年12月25日初版発行(12月20日発売)、ISBN 978-4-8291-3836-6
- 「じょなんの巻・じゅう」2015年3月25日初版発行(3月20日発売)、ISBN 978-4-04-070547-7
外伝
- 築地俊彦(著) / 駒都えーじ(イラスト) 『まぶらほ』 富士見書房〈富士見ファンタジア文庫〉、全6巻
- 「メイドの巻」2002年10月25日初版発行(10月19日発売)、ISBN 4-8291-1470-3
- 「もっとメイドの巻」2004年9月25日初版発行(9月18日発売)、ISBN 4-8291-1650-1
- 「もっともっとメイドの巻」2006年6月25日初版発行(6月20日発売)、ISBN 4-8291-1835-0
- 「さらにメイドの巻」2007年6月25日初版発行(6月20日発売)、ISBN 978-4-8291-1912-9
- 「またまたメイドの巻」2008年10月25日初版発行(10月18日発売)、ISBN 978-4-8291-3323-1
- 「さいごのメイドの巻」2013年6月25日初版発行(6月20日発売)、ISBN 978-4-8291-3902-8
番外編
- 築地俊彦(著) / 駒都えーじ(イラスト) 『まぶらほ 凜の巻』 富士見書房〈富士見ファンタジア文庫〉、2008年1月25日初版発行(1月19日発売)、ISBN 978-4-8291-3255-5
関連書籍
小説・ファンブック
- 『スーパーガイド! まぶらほ』2003年9月発売、富士見書房、ISBN 4-8291-7555-9
アニメ・ファンブック
- 『まぶらほ ファンブック』2004年5月発売、富士見書房、ドラゴンマガジン増刊号H16.6月
- 『まぶスペ-MABURAHO SPECIAL』2005年3月発売、エムディエヌコーポレーション、ISBN 4-8443-5793-X
イラスト集
- 『駒都えーじ画集@マジカルマトリクス』2012年10月30日発売、アスキー・メディアワークス、ISBN 978-4-0488-6946-1
『まぶらほ』以外の「電撃萌王」掲載作品なども収録されている。
漫画
月刊ドラゴンエイジで、過去に宮下未紀、浅草寺きのとにより漫画化されていた。このほかにドラゴン☆オールスターズのアンソロジーに掲載されている。
『まぶらほ』
- 築地俊彦(原作) / 駒都えーじ(キャラクター原案) / 宮下未紀(作画) 『まぶらほ』 角川書店〈角川コミックスドラゴンJr.〉、全2巻
- 2003年12月22日発売、ISBN 4-04-712348-X
- 2004年12月22日発売、ISBN 4-04-712364-1
- 「限定版」2004年12月15日発売、ISBN 4-04-712363-3
- 「限定版」2004年12月15日発売、ISBN 4-04-712363-3
『まぶらほColorfulComic』
- 築地俊彦(原作) / 駒都えーじ(キャラクター原案) / 浅草寺きのと(作画) 『まぶらほColorfulComic』 角川書店〈角川コミックスドラゴンJr.〉、全2巻
- 2005年8月30日発売、ISBN 4-04-712418-4
- 2006年8月29日発売、ISBN 4-04-712463-X
ドラマCD
富士見書房のドラゴンマガジン誌上通販でドラマCDが8cmのもの全3枚・12cmのものが全1枚、メッセージCDが全1枚リリースされている。
ドラマCD
メッセージCD
ゲーム
トレーディングカードゲーム
『ドラゴン☆オールスターズ』、『プロジェクト レヴォリューション』、『ヴィクトリースパーク』(こちらはサンデーVSマガジンTCG姉妹品)、『ヴァイスシュヴァルツ』に作品が参加している。使用されているイラストは駒都えーじの既出イラストが多いが一部は新規描き下ろしも封入されている。
コンピュータゲーム
ファンタジア・リビルド
ファンタジア文庫作品のクロスオーバーRPGであり、2021年9月より本作のキャラクターが登場する。初めてリーラに声優が付いた。
本作の参戦イベントとキャラクターを入手できるのは期間限定だった。
テレビアニメ
WOWOW(ノンスクランブル放送)にて、2003年10月14日から2004年4月6日に放送。また、2006年10月から2007年3月まで、CS・AT-Xでも放送された。全24話。
スタッフ
- 原作 - 築地俊彦
- 原作イラスト - 駒都えーじ
- 監督 - 木村真一郎
- 監督補佐 - 長井龍雪
- シリーズ構成 - 滝晃一
- キャラクターデザイン - 新田靖成
- 美術監督 - 本間禎章、小林七郎
- 色彩設定 - 石田美由紀
- 撮影監督 - 鈴木洋平
- 編集 - 西山茂
- 音響監督 - 高寺雄
- 音楽 - 4Peace
- プロデューサー - 立崎孝史、冨岡重明、武智恒雄、松林正人、松倉友二
- アニメーション制作 - J.C.STAFF
- 製作 - まぶらほ製作委員会(角川書店、ハピネット・ピクチャーズ、クロックワークス、ソニーPCL、J.C.STAFF)
主題歌
オープニングテーマ「恋のマホウ」
エンディングテーマ「We'd get there someday」
挿入歌
「恋はイヤイヤ」(第20話)
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 |
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1 | きちゃった… | 滝晃一 | 長井龍雪 | 藤井昌宏 大木良一 |
新田靖成 | |
2 | ふっちゃった… | 長井龍雪 | 土屋日 | 南伸一郎 | ||
3 | でちゃった… | 佐藤勝一 | 別所誠人 | 水無月弥生 | 梶谷光春 | 藤井昌宏 |
4 | みちゃった… | 白根秀樹 | 葛谷直行 | いとがしんたろー | 石井ゆみこ 増谷三郎 |
新田靖成 藤井昌宏 |
5 | できちゃった… | 小山高生 | 伴次郎 | 長瀬流 | 大木良一 田中基樹 |
新田靖成 |
6 | ばれちゃった… | 上江洲誠 滝晃一 |
伊藤真朱 | 梶谷光春 井嶋けい子 大木良一 |
藤井昌宏 | |
7 | あっちゃった… | 滝晃一 | 江上潔 | 土屋日 | 南伸一郎 | 新田靖成 |
8 | やっちゃった… | 佐藤勝一 | しまづ聡行 | 柳伸亮 | 大河原晴男 | 藤井昌宏 |
9 | つかっちゃった… | 白根秀樹 | 小滝礼 | 鎌仲史陽 | 日高真由美 | 新田靖成 |
10 | のびちゃった… | 小山高生 | 葛谷直行 | 長井龍雪 | 増谷三郎 川口敬一郎 |
藤井昌宏 |
11 | あけちゃった… | 佐藤勝一 | 長井龍雪 | 米田光宏 | 伊藤良明 | 新田靖成 |
12 | きえちゃった… | 滝晃一 | 木村真一郎 | 伊藤真朱 | 大木良一 | 藤井昌宏 |
13 | もどっちゃった… | 江上潔 | 高橋滋春 | 南伸一郎 | 新田靖成 | |
14 | はまっちゃった… | 白根秀樹 | 柳伸亮 | 大河原晴男 | 藤井昌宏 | |
15 | のぼっちゃった… | 小山高生 | 鎌仲史陽 | 日高真由美 | 新田靖成 | |
16 | のぞいちゃった… | 佐藤勝一 | しまづ聡行 | 雄谷将仁 | 石井祐美子 増谷三郎 |
藤井昌宏 |
17 | きめちゃった… | 滝晃一 | 長井龍雪 | 梶谷光春 | 新田靖成 | |
18 | しかけちゃった…どすえ | 白根秀樹 | 大畑清隆 | 木村真一郎 | 大木良一 | 藤井昌宏 |
19 | かえっちゃった…どすえ | 佐藤勝一 | 伊藤真朱 | 藤井昌宏 西尾公伯 梶谷光春 大木良一 |
新田靖成 | |
20 | とどけちゃった… | 上江洲誠 | 土屋日 | 南伸一郎 | ||
21 | てらされちゃった… | 白根秀樹 | 柳伸亮 | 大河原晴男 | ||
22 | まもっちゃった… | 佐藤勝一 | 鎌仲史陽 | 日高真由美 | 藤井昌宏 | |
23 | みられちゃった… | 滝晃一 | 長井龍雪 | 小澤郁 | 新田靖成 | |
24 | おわっちゃった… | 木村真一郎 | 大木良一 | 藤井昌宏 |
DVD・Blu-ray
DVDは第1巻 - 第12巻となって2004年にリリース。初回限定版で第4巻まで「まぶ缶」、第8巻まで「すけまぶ」、最終巻まで「まぶケース」が発売。2006年に「まぶらほ DVD-BOX 1・2」が、2012年に「まぶらほBlu-ray 恋のマホウBOX」が発売されている。ジャケットは書き下ろし。
いずれもメーカーは角川書店・ハピネット・ピクチャーズ。
CD(TVアニメ)
TVアニメ用のCDはサイトロン・デジタルコンテンツから発売された。
発売日 | タイトル | 備考 |
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WOWOW アニメーション 「まぶらほ」オリジナル・サウンドトラック | 2004年1月21日 | |
WOWOW アニメーション 「まぶらほ」オリジナル・サウンドトラック Vol.2 | 2004年3月24日 | |
まぶらほ キャラクターシングルシリーズ Vol.1 宮間夕菜 | 2004年4月21日 | キャラソンの他にミニドラマを収録 |
まぶらほ キャラクターシングルシリーズ Vol.2 風椿玖里子 | 2004年5月19日 | |
まぶらほ キャラクターシングルシリーズ Vol.3 神城凛 | 2004年6月23日 | |
まぶらほ The Greatest Hits! | 2004年11月17日 | ソングアルバム |
まぶらほ Essential CD-BOX | 2006年3月1日 | 関連CDのベストアルバム 5枚組 CD-BOX |