みそララ
漫画
作者:宮原るり,
掲載誌:まんがタイム,
レーベル:まんがタイムコミックス,
発表期間:2006年 -,
巻数:全6巻既刊6巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『みそララ』は、宮原るりによる日本の4コマ漫画作品。『まんがタイム』(芳文社)にて2006年7月号から連載。2008年11月号までは正式タイトルを「みそララ 今日も明日もタノシゴト」としていたが同12月号より『みそララ』が正式タイトルとなった(単行本では1巻から「みそララ」としていた)。2012年12月号をもって「第一部・完」と銘打たれ、休載に入った。
その後、2022年11月30日発売の『Web BULL』(少年画報社)4号より、出版社を移籍して連載を再開した。また少年画報社より『みそララ+』のタイトルで、単行本既刊6冊に描きおろしを含めた新装版を刊行予定。
同作者の別作品『恋愛ラボ』と世界観を共有しており、登場人物にも関係者などがいる。また、一部キャラは同作のテレビアニメにも登場した。
概要
OLだった美苑は会社の倒産がきっかけで、小さなデザイン会社に転職。個性的なスタッフの支えを受けつつ、新米ライターとなった彼女の仕事ぶりとその成長を描く。
作者のフリーライター時代の体験を元にしている部分もあるという。
登場人物
マース企画の人物
麦田 美苑(むぎた みその)
主人公。25歳。もともとはある商社で4年間経理をしていたOLだったが会社が倒産し、求人誌で見つけたデザイン会社「有限会社マース企画」に経理担当として転職。後に憧れていた職業であったライター業も兼務するようになり、やがてライター専任となる。ペンネームは「麦みそ」。文章を書くこと自体は大好きで冗長になってしまうことが多く、長文の苦手な大部分の同僚に珍しがられるほど。学生時代には数年の歳月をかけて長編小説を書き上げたり、片想いポエムを自作していたこともあったらしく、大島はこの経験が現在の美苑の文章力に繋がっていると推測している。ドジな所もあるが常に前向きな性格で、周囲のサポートを受けながらライターとして成長していく。酒は「限界の先にまた次の限界の繰り返し」というザルだが酒癖は非常に悪く、酔うと人に絡んでくるようになる。太りやすい体質を気にしており、ダイエットに挑戦したりしている。
一見するととぼけ気味な人物だが、前に勤めていた会社ではOL達の間で微妙な線が引かれた派閥争いを生き抜いてきた歴戦の猛者。
1巻では愛車が登場するが、その車種はスズキ・アルトラパンをモチーフとしたものである。
家族は両親と弟(大阪に在住。当地では交際相手と半同棲中)。
米原 梨絵(よねはら りえ)
美苑とは同い年の25歳。デザイン担当で、かつては経理を担当していた。見た目はクールだが内心は熱血派。人見知りな性格で、当初は美苑を警戒してか敵視するようなスタンスを取っていたが、彼女の成長と前向きな姿勢によって次第に打ち解けるようになる。酒は「弱いくせにやたら飲む」(梶浦談)タイプで、酔うと自虐気味の泣き上戸になる。細身でスリムな体型で太りにくい体質だが、胸がないことを気にしており、酔った時には「Aカップに憧れる女(=自分)もいるんだぞ!」と発言したこともある。髪型は当初はロングヘアだったが4巻でショートカットにチェンジ。
伯母がポップアート好きだったことや小学3年の時に交通安全ポスターのコンクールで入賞したことでデザインに興味を持ち、高校もデザイン科に進んでいる。デザインの専門学校を経て名古野(モデルは名古屋市)の大手デザイン会社に勤務していたが、萎縮して実力を発揮できずにマース企画に転職している。
粟屋 真琴(あわや まこと)
増田 孝作(ますだ こうさく)
梶浦 修平(かじうら しゅうへい)
営業担当の男子社員。口の悪さは社内一。いつも何かにつけて女子社員にダメ出しをし、またニックネームをつけて呼ぶ。美苑は「麦みそ」、梨絵は「米子」。真琴のことはかつて「あわわ」と呼んでいたが、「アイドルみたい」と却って機嫌を良くしてしまったのでやめた。この3人の苗字(麦・米・粟)を取って彼女たちを「穀物トリオ」と総称している。営業の時はさわやかな笑顔と姿勢で臨むプロだが、これは無愛想かつ怒りっぽい素の自分を隠して社会人らしく振舞うためであり、自分自身でもこの姿を「メッキ」と呼んでいる。無神経な発言で美苑たちの怒りを買うことも多いが、性根は悪くない。美苑との間には「恋愛フラグ」の様なものが立つこともあるが、そのことごとくを自ら叩き壊している。
大好物はチョコレート。苦手なものは「長文の企画書」。「足の綺麗な人が好き」という脚フェチでもある。高校時代はバレー部に所属していたらしいが、現在は体育会系のノリは苦手。
棚橋 裕也(たなはし ゆうや)
デザイン兼イラスト担当。マイペースな性格でちょっと変わり者だが、物事を冷静かつ客観的に見ている。時に美苑たちに仕事上のアドバイスを諭す。自身の仕事ぶりについては「やる気も熱意もあまりない」と言うが、松山はこれを「(一見したやる気のなさは)他人のやる気を削がないからいい」と評価している。
紘佳(ひろか)、鈴音(すずね)という2人の妹 を溺愛するシスコンである。そのシスコンぶりは、上の妹である紘佳の結婚式において新郎をいびり、その夜は妹のことを思って泣き出すほど。その一方で下の妹である鈴音には私立中学への進学を勧め、学費を親と半々で負担している。美苑をして「父を持った娘のよう」と言わしめ、自身も「鈴音が生まれた時もう中学生で、兄というより父親に近かった」と語っている。自身がメガネをかけていることもあり、趣味は「変なデザインのメガネコレクション」であることが『恋愛ラボ』内で語られている。
目標とする人物は「高田じゅんじ」。
大島 真理子(おおしま まりこ)
営業担当。34歳。彼女の前では年齢ネタは禁句。バリバリのキャリアウーマンで成績は優秀。部下を高く評価している。営業職の前はライターもしていた。美苑にとっては「師匠」とも言うべき存在であり、「麦みそ」というペンネームを与えたのも彼女。お酒の席では普段はおとなしいが、「仕事上のストレスが溜ったりヘコんだりしている時に」「飲んだ酒がその時の感情にヒットする」と酒癖が極端に悪くなり、男女問わず部下にセクハラまがいの言動を取るようになってしまう。ライター時代のペンネームは新人当時の先輩に付けられた「まりまりん」という本人にとっては抹消したい代物。1巻では、なぜか穀物トリオに「殿下」というニックネームを付けられた。
前の職場で知り合った、年下の彼氏と長距離恋愛中である。
松山 宏(まつやま ひろし)
牧野 紘佳(まきの ひろか)
『恋愛ラボ』からのゲスト
棚橋 鈴音(たなはし すずね)
その他の人物
牧野(まきの)氏
長原(ながはら)
稲葉(いなば)
田島(たじま)
用語
マース企画
じょろん
シェ・リング
美濃浦温泉(みのうらおんせん)
にゃがら川
CUTEen(キューティーン)
SPY WALKER
G-HOLIC
ジェット☆ルシファー☆力士
なお、この時の取材で「ホリデーフォーク」という会社名が登場するが、このモデルは「サンデーフォーク」。
書誌情報
- 宮原るり『みそララ』 芳文社〈まんがタイムコミックス〉、全6巻
- 2007年10月21日初刷発行(2007年10月6日発売)、ISBN 978-4-8322-6580-6、オールカラー版
- フルカラーと2色カラーで発売。
- 2008年10月22日初刷発行(2008年10月7日発売)、ISBN 978-4-8322-6679-7
- 2巻の発行記念としてエッセイ的作品『せきララ』を、『まんがタイム』2008年11月号に掲載。
- 2009年10月22日初刷発行(2009年10月7日発売)、ISBN 978-4-8322-6782-4
- 2010年10月22日初刷発行(2010年10月7日発売)、ISBN 978-4-8322-6893-7
- 上記の『せきララ』を併録。
- 2011年11月22日初刷発行(2011年11月7日発売)、ISBN 978-4-8322-5019-2
- 2012年12月22日初刷発行(2012年12月7日発売)、ISBN 978-4-8322-5139-7
- 宮原るり『みそララ+』 少年画報社〈ヤングキングコミックス〉、既刊6巻(2023年4月28日現在)
- 2023年2月28日発売、ISBN 978-4-7859-7332-2
- 2023年2月28日発売、ISBN 978-4-7859-7333-9
- 2023年3月30日発売、ISBN 978-4-7859-7351-3
- 2023年3月30日発売、ISBN 978-4-7859-7352-0
- 2023年4月28日発売、ISBN 978-4-7859-7385-8
- 2023年4月28日発売、ISBN 978-4-7859-7386-5
フルカラーと2色カラーで発売。
2巻の発行記念としてエッセイ的作品『せきララ』を、『まんがタイム』2008年11月号に掲載。
上記の『せきララ』を併録。