もういっぽん!
漫画
作者:村岡ユウ,
出版社:秋田書店,
掲載誌:週刊少年チャンピオン,マンガクロス,
レーベル:少年チャンピオン・コミックス,
発表期間:2018年10月18日 -,
巻数:既刊26巻,
アニメ
原作:村岡ユウ,
監督:荻原健,
シリーズ構成:皐月彩,
キャラクターデザイン:武川愛里,
音楽:成田旬,
アニメーション制作:BAKKEN RECORD,
製作:もういっぽん!製作委員会,
放送局:テレビ東京,
話数:全13話,
以下はWikipediaより引用
要約
『もういっぽん!』(“Ippon” again!)は、村岡ユウによる日本の漫画。『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて、2018年47号から2023年17号まで連載後、『マンガクロス』(同)に移籍して2023年4月6日より連載されている。埼玉県を舞台にした女子柔道漫画である。
『YAWARA!』(浦沢直樹)を始め著名な女子柔道漫画は主人公が英才教育を受けたものや天才的才能を持つものであることが多いが、本作の主人公・園田未知は、天才にはほど遠い平凡な実力の持ち主である。傾向としては男子柔道部を描いた『柔道部物語』(小林まこと)、薙刀部を描いた『あさひなぐ』(こざき亜衣)のようなリアルで等身大の登場人物による部活群像劇となる。また、主人公たちの通う高校は共学ではあるが、単行本1巻の時点では名前が明らかになった男子生徒は登場しておらず、恋愛の要素はない。このため、女子高生を主人公にしながらもさわやかな「王道の少年マンガ」であるとライターの伊藤和弘は指摘している。
次にくるマンガ大賞 2019にノミネートされた。
『週刊少年チャンピオン』2021年32号、および単行本13巻の装丁帯にてアニメ化決定が発表され、2023年1月9日から同年4月3日まで放映された(#テレビアニメ参照)。
ストーリー
中学から高校入学まで
一本勝ちの快感のみを求めて柔道を続けてきた青葉中学3年園田未知。3年の大会を最後に綺麗に一本勝ちして柔道を引退するつもりだった。しかし、大会で当たった相手は見たこともない強敵で健闘空しく締め技で失神一本負けしてしまい、それが最後の試合になるはずだった。
敗戦から9か月。どうにか希望の青葉西高校に進学した未知は、恋に遊びに目一杯高校生活を満喫するつもりだったが、剣道部・南雲安奈の謀略で武道場に誘導され、そこで中学最後の試合で敗北を喫した氷浦永遠と再会する。柔道部入部を決めていた永遠の熱心な勧誘に期せずして乱取りを始めてしまった未知は、見事に永遠を背中から叩き付け、再び一本の快感に酔いしれる。未知の生き生きとした姿を見ていた親友の滝川早苗は再び柔道へと未知を誘うのだった。
インターハイ予選
部員も未知・早苗・永遠の3人が揃い、顧問の体育教師夏目紫乃も加わり夏のインターハイ予選に向けて練習に余念がない青葉西高校柔道部。部活後にファミレスに訪れた3人の前に2年生の天音恵梨佳をエースに据える霞ヶ丘高校柔道部が現れる。天音は河北中での永遠の1年先輩で永遠を柔道に誘い指導し、そして実力をつけさせてレギュラーを争うまでになった永遠のライバルであった。そして迎えたレギュラー決定戦で天音を破りレギュラーを勝ち取った永遠であったが、ふとした誤解から天音の卒業と同時に疎遠になってしまっていた。天音は中堅でインターハイ予選に臨むことを永遠に告げ、その場を去る。
天音との再会後、調子の上がらない永遠を敏感に察して自分なりのやり方で励ます未知に笑顔と調子を取り戻した永遠。そして迎えたインターハイ団体戦予選では両校一回戦を突破して二回戦で青葉西と霞ヶ丘の直接対決が実現する。先鋒戦は霞ヶ丘の妹尾緑子が速攻の合わせ技一本で早苗を下し、天音と永遠の因縁の中堅戦に突入する。
新入部員 - 金鷲旗目指して
団体戦・個人戦共に惜しくもインターハイ全国大会出場を逃した青西。次なる大会、金鷲旗に向けて新たに始動するが同じくインターハイで剣道部を全国大会に導いた未知の幼馴染、南雲安奈が剣道部をやめると言い出す。最初は困惑するが中途半端な覚悟で安奈が途中で物事を投げ出すことはないと知る未知は安奈に電話して退部を受け入れる。すると次の日の部活の柔道場には安奈が正座で皆を待っていた。安奈は未知と同じ場所で頑張ってみたい、それができるのは高校3年間の今しかないと覚悟を決め剣道部を退部して柔道部に入部する決意をしたのだった。
安奈を加えた青西柔道部は5人の勝ち抜き制である金鷲旗に向けて練習を再開した。夏目は柔道初心者である安奈を大会に出すことを見送り、代わりにかつて廃部になるまでたった1人頑張っていた3年生・姫野紬を柔道部に勧誘することを決める。一方、青西と同じく金鷲旗出場を決めていた霞ヶ丘高校はインターハイ予選個人戦で優勝し全国大会出場を決めた天音のために3年の白石亜実が夏まで引退の延期を決意。さらに柔道経験者を新たに2人加えて部員を5人揃え、白石の提案で青西との合同練習に臨むことになった。
登場人物
声の項はテレビアニメ版の声優。
青葉西高校
青葉西高校柔道部
園田未知(そのだ みち)
声 - 伊藤彩沙
主人公。青葉西高校・柔道部。青葉中学校出身。髪型はセミショートだが、試合時にはあたまのてっぺんをゴムで止める。
階級は48kg級。
誕生日は2月26日。
天真爛漫な性格で誰に対しても物怖じせず話しかけ、すぐに相手と打ち解けられる。基本空気を読まず口の多さから、騒がしいのが苦手な者には煙たがられることもあるが、相手の強さや努力は手放しで素直に認め褒め称えられる性格で周囲からは好かれている。小柄だが柔軟性と体幹の強さに富み、身体能力は高く反射神経も優れている一方で寝技は得意ではない。
滝川早苗(たきがわ さなえ)
声 - 安齋由香里
青葉西高校・柔道部キャプテン。青葉中学校出身。
階級は57kg級。
誕生日は7月8日。
成績優秀で中学時には学年2位、高校に進んでも学年トップクラスを常にキープする才女。勉強の苦手な未知の教育係でもあり、基本空気を読まない未知に鋭くツッコむ数少ない人物。柔道は体力・技術共に平凡だが粘り強く寝技に引き込むのが得意。
金鷲旗からは柔道部キャプテンに就任する。一方で責任感のあまりプレッシャーには弱く、大会の試合前は何度もトイレに駆け込んでいた。
氷浦永遠(ひうら とわ)
声 - 三浦千幸
青葉西高校・柔道部のエース。河北中学校出身。中学では天音の後輩にあたる。
階級は52kg級。
誕生日は11月16日。
未知の中学最後の試合相手で、その時から未知に好意を持ち、私立高校の推薦を蹴って青葉西高校に入学した。
部員・夏目共に認める青西の大黒柱で、体は細いが対戦した未知もすぐに認めるほどフィジカルは強い。普段は口下手で引っ込み思案だが、柔道着を着ると別人のように表情が引き締まる。
未知の命名の異名は「埼玉1000%女王」。
南雲安奈(なぐも あんな)
声 - 稗田寧々
青葉西高校・柔道部。青葉中学校出身。太い眉毛にナチュラルブラウンのボブカット。警察官の父を持つ。
誕生日は2月25日。
未知とは小学校からの同級生で、付き合いは一番長い。剣道は小学校の時に全国大会へ出場する腕前で、高校でも剣道部に入部し、すぐにレギュラーとなり青西剣道部を全国大会出場に導いた。しかし、その後「未知と一緒に部活がしたい」という思いを捨てきれず、柔道部に転部する。
ことあるごとに「神童」を自称するが日々の努力を怠らず、学力、運動神経ともに優れている。柔道経験は皆無だったが、持ち前の身体能力の高さと努力で急成長し、高校1年の年明けの冬ごろに昇級試験に挑み、見事初段に合格。晴れて黒帯となった。
姫野紬(ひめの つむぎ)
声 - 永瀬アンナ
青葉西高校・柔道部。未知達の2学年先輩。パーマをかけたウェーブの髪を茶色に染めている。
未知達が入学・入部前に柔道部に所属していた。先輩の引退により部員が紬ひとりになり半ば引退して空いた時間をコンビニのバイトに充てていた。引退中もランニングを怠らず体力の維持に努めており、未知の生き生きとした乱取りを見て、そして中学時代の同級生である霞ヶ丘の白石が同じく未知との試合で引退を延期したことで気持ちを固め、残り少ない部活の時間を楽しむために再入部を決める。階級は57kg級で、夏目とほぼ同じ体格の長身。染髪は本来校則で禁止だが黒のウィッグを使って権藤の目をごまかすなど要領がいい。高校卒業後は東京の大学に進学して一人暮らしを始めており、学生生活を謳歌しながらも妹の梢を気にかけている。
誕生日は12月25日。
姫野梢(ひめの こずえ)
未知達の1学年下。青葉西高校・柔道部に入部。
姫野紬の妹で柔道経験者。姉・紬の卒業と入れ替わりで青葉西高校に入学する。これまでスポ少でしか柔道をしてこなかったが、高校入学前に初段を取得。
自分と異なり勉強以外は何でもこなしていつでも人の輪の中心にいた姉・紬にコンプレックスを持っており、未知にも姉と同じ雰囲気を感じて苦手意識を持つ。自身に劣等感を持ちながら、周りにはズケズケものを言い過ぎてしまい、自己嫌悪に陥ってしまうところがある。同期で入部した司の、物事を肯定的に捉える言動に支えられて、素直で無いながら周りを受け入れようとしていく。
先輩である姫野紬の妹であることと、フルネームの省略から、未知に「姫コ」とあだ名を付けられる。
高校総体県予選の個人戦では-48kg級にエントリー。
誕生日は12月24日。
司実(つかさ みのり)
夏目紫乃(なつめ しの)
声 - 内山夕実
長身の女性体育教師。柔道部顧問で、柔道は部の顧問になってから本格的に始めたので、初段でしかないが乱取りで永遠にも勝つ強さを見せる。力任せだけではなく頭脳的な柔道を身につけており、それは指導にも現れている。部員の性格や能力、影の努力を見逃さない慧眼の持ち主で、インターハイ予選一回戦では的確なアドバイスで早苗を勝利に導いている。一方、学生時代の経験から部員の安全や負傷には非常に神経質で、自身の不在時は乱取りを禁止したり初心者の安奈の金鷲旗出場を見送るなど厳格な面も持ち合わせる。出身高校は立川学園で、学生時代はバレーボールの選手だった。また立川学園在学中は在校男子生徒を差し置いて3年連続で「ミスター立学」に選ばれたこともある。
誕生日は4月23日。
柔道部OG
剣道部
佐野千草(さの ちぐさ)
声 - 立花日菜
剣道部所属。安奈の一番の理解者で「ナグ」「佐野ちゃん」と呼び合う仲。安奈が柔道部に入部したのも彼女の後押しあってのもの。金鷲旗と同時期同会場で開催される剣道大会・玉竜旗でお互いの健闘&応援を誓い合っている。聖条学園高校の望月志穂とは中学時代からの親友。
誕生日は3月12日。
志村鉄二(しむら てつじ)
メイクアップ部
会田信次(あいだ しんじ)
澤部功(さわべ)
青葉西高校その他の人物
権藤薫(ごんどう かおる)
声 - 間宮康弘
ラグビー部顧問の体育教師。筋骨隆々の体格をした禿げ頭の巨漢で、ラグビー部を全国大会に導いている実力者。体育の指導と学校の風紀維持に並々ならぬ情熱を燃やし、学校中どこにでも現れる。その指導が時として行き過ぎ威圧的になってしまい、生徒達を怖がらせてしまうこともあるが、同じ体育教師である夏目に実力行使で指摘された際には頭を冷やし、生徒に素直に謝罪をしている。口癖の「なっとらん!」は生徒だけでなく、自身に向けても発せられる。大会前に負傷した運動部員を慰めたり、無理をさせないよう取り計らうなど生徒思いの一面も持つ。
霞ヶ丘高校
天音恵梨佳(あまね えりか)
声 - 古賀葵
霞ヶ丘高校柔道部のエース。未知の1学年上。河北中学校出身。ツインテール。
階級は52kg級。河北中時代の永遠の1年先輩で、永遠とほぼ同じ体格。引っ込み思案な永遠を柔道部に誘い柔道を教え込んだ。部内で行われたレギュラー決定戦で成長した永遠に敗れ、中学の残りの部活を補欠に甘んじることになり、誤解も重なって両者に亀裂が生じる。プライドが高くやや高圧的な性格だが後輩の面倒見は非常によく特に妹尾からは慕われており、永遠が全国レベルの選手になれたのも彼女の指導あってのもの。永遠とほぼ袂を分かつように卒業を迎え霞ヶ丘高校に進学したが、インターハイ団体戦予選では永遠と対戦し、試合後は互いに健闘を讃えた上で過去の誤解を謝罪して和解した後は良き友人でありライバルとなる。
高校卒業後は、平成武道大学に進学する。
妹尾緑子(せのお みどりこ)
声 - 長縄まりあ
霞ヶ丘高校・柔道部。未知の同学年。天然パーマをお団子にまとめた少女。
階級は48kg級。未知よりもさらに小柄な体格でそれを利した低い背負い投げや足技を得意とし、速攻重視の試合運びをする。1年先輩の天音を「天(あま)ねーさん」と呼び慕っている。周りが見えずやや突っ走りがちな性格で天音と白石によく窘められるが、柔道の実力は確か。初対面時自分がファミレスで注文したフルーツパフェを、間違って口にした未知を「パフェ泥棒」と呼び、目の敵にしていたが合同練習の際に真摯な態度で教えを請う未知に小柄な体格同士、背負い投げに入る手順を授ける。蒼、金太郎、茜、という弟妹がいる。個人戦は48kg級3位入賞。
白石亜実(しらいし あみ)
声 - 小原好美
霞ヶ丘高校・柔道部。未知の2学年上。南中出身。ショートカット。
階級は57kg級。霞ヶ丘柔道部キャプテン。温和な性格でやや尖った性格の後輩2人のまとめ役。体格は3人の中で一番大きいが緊張しやすい性質でインターハイ団体戦予選前は早苗と共に度々トイレに駆け込んでいる。元々霞ヶ丘柔道部は男子が強く、顧問も男子重視で指導していたが天音が入部してからは女子柔道部にも活気が出てきて自身も強くなれたことを天音に深く感謝していた。インターハイを最後に引退を決めていたが、団体戦大将戦で未知と対戦し、何よりも楽しそうに攻めてくる未知の柔道に魅了され、さらに天音が個人戦予選に優勝し全国大会出場を決めると引退を撤回。金鷲旗に出場し、インターハイ全国大会が終わる夏までは柔道を続けると決めた。派手さはないが霞ヶ丘顧問も認めるほど組手が上手く、返し技に長ける試合巧者。紬とは中学時代の同級生でLINEで連絡を取り合う仲。個人戦は57kg級ベスト8。
誕生日は12月3日。
神野睦実(じんの むつみ)
多聞若菜(たもん わかな)
伊吹景(いぶき けい)
里見空(さとみ そら)
博多南高校
金鷲旗で青西柔道部と1回戦で対戦する。かつては強豪校であったが、近年は成績を残しておらず青西同様に部員数も足りていない。
湊幸(みなと さち)
野木坂琴子(のぎさか ことこ)
声 - 長谷川育美
博多南高校・柔道部。未知の同学年。仲間内では「こっちゃん」と呼ばれる。実家はラーメン屋「こっちゃんラーメン」。寝技を得意とし、梅原による異名は、次々抑え込みのおかわりする「替え玉女王」。
梅原夏(うめはら なつ)
錦山高校
未知達が参加した1年目の金鷲旗で、青西柔道部と2回戦で対戦する山口県の高校。村岡が以前に『ビッグコミックスピリッツ』で連載していた高校柔道漫画『むねあつ』に主人公の通う同名高校が登場している。また同様に作者村岡が『ヤングジャンプ』で連載していた漫画『馬鹿者のすべて』作中での主人公の母校の外観が『むねあつ』の錦山高校と同じものとなっている。所属選手の手塚、蒼井、里山のフルネームの初出はアニメ10話のエンディングスタッフロールにて判明。
堂本恵(どうもと めぐみ)
小出寧々(こいで ねね)
声 - 根本京里
未知の1学年上。金鷲旗では2年連続で大将にエントリー。堂本と並ぶ錦山高校の二枚看板で、インターハイ予選山口県大会団体戦で全試合一本勝ちしている「スピード」のエース。普段はおどおどしてるが「はじめ」の合図で豹変する。
手塚誉(てづか ほまれ)
蒼井沙也加(あおい さやか)
里山可奈(さとやま かな)
堂本蕾(どうもと つぼみ)
加瀬礼果(かせ れいか)
立川学園
金鷲旗で青西柔道部と3回戦で対戦する。昨年度金鷲旗の優勝校であり、優勝候補と呼ばれる。夏目の母校でもある。村岡が以前に『週刊少年チャンピオン』で連載していた高校柔道漫画『ウチコミ!!』にも同名高校が登場している。
小田桐華(おだぎり はな)
富士森蘭(ふじもり らん)
声 - 杉山里穂
未知の2学年上。昨年度インターハイ78キロ超級優勝者。全日本の強化指定選手にも選ばれている。博多南の梅原からは「柔戦車」の二つ名で呼ばれ、青葉西メンバーからは「キングコング」と呼ばれてその実力を恐れられる。
榊原真帆(さかきばら まほ)
真島光(まじま ひかる)
葉月優里(はづき ゆうり)
エマ・デュラン
綾瀬鈴(あやせ すず)
声 - 鈴代紗弓
未知の1学年上。金鷲旗大会において榊原、エマを温存するスターティングメンバーとして中堅に出場。富士森・榊原世代の引退後に新キャプテンに就任する。立学史上唯一のスカウト入学ではない一般部員からのキャプテンで、その人一倍の努力と懸命さ、辛抱強い柔道には顧問やチームメイトからの信頼が厚い。
常盤愛(ときわ あい)
須藤真弓(すどう まゆみ)
小野つくし(おの つくし)
犬威凛架(いぬい りんか)
聖条学園高校
日本でも有数のお嬢様学校。柔道部も埼玉県1位でインターハイ3年連続出場、高校選手権2年連続出場、埼玉県新人戦2年連続優勝の経歴を持つ。黄金世代と呼ばれた学年のレギュラーが引退し、部員数が聖条史上最少になった新チームは評論家からは「谷間の世代」と呼ばれながらも、先輩たちの悲願である日本一を目指す。
九条真理愛(くじょう まりあ)
雨宮凛(あまみや りん)
樹崎(きさき)
東体大栄高校
埼玉県の柔道強豪校で、聖条学園と並ぶ埼玉県新人戦大会団体戦の優勝候補校。作中で全国2位を経験するが、練習量では日本一位とも言われる強豪校。
矢城美礼(やしろ みれい)
小鳥遊涼(たかなし りょう)
七海蛍(ななみ ほたる)
未知の1学年下。中学時代の-57kg級埼玉チャンピオン。同期の小鳥遊からはナナと呼ばれる。高校総体県予選の個人戦でも-57kg級にエントリーするがベスト8どまりの成績に終わる。ゴールデンウィークに行われた高校最初の団体戦での初試合がトラウマとなっており、勝たなければまずいと固くなってしまい、試合では実力が出せなくなっていた。「ナナメンタル強化合同練習」と称して青葉西との合同練習を小鳥遊からセッティングしてもらう。賑やかな場が苦手な青葉西の姫コとは同じ匂いを嗅ぎとりシンパシーを感じて親しくなる。試合では消極的姿勢による「指導」3つでの反則負けになりがちだが、投げられての一本負けはほぼない。重くて柔らかい下半身での「受け」の強さは東体大栄チーム随一で、練習の時のように思いきりのいい技が出せるかどうかだけ、と評される。「何を言われてもプレッシャーに感じちゃう子」「ネガティブというより優しすぎる」と姫コからも評され、栄のチームメイトからも心配しプレッシャーを与えないように内面では強く応援されている。
三波(みなみ)
菊田菫(きくた すみれ)
狩間(かるま)(兄)
紗山商業高校
個人戦メインで以前の県新人戦と高校選手権県予選に出場。顧問の楠先生の尽力により、榛原が3年生になった年には2人の新1年生の入部があり、団体戦を組めるようになった。榛原卒業後の作中3年目にも更に新たに2名の新入部員がおり、引き続き団体戦に出場し着々と実力を付けている。
榛原佳音(はいばら かのん)
楠伊織(くすのき いおり)
修鳴女学院高校
福岡県の女子高校。インターハイ予選福岡県大会では博多南高校と同位の福岡県3位に入賞している。未知が2年時の金鷲旗大会の1回戦で青葉西高校と対戦する。
嬉野仁子(うれしの にこ)
小石川智子(こいしかわ ともこ)
オアフ柔道クラブ
ハワイから金鷲旗大会に参加のチーム。未知が2年生時の金鷲旗大会2回戦で青葉西高校と対戦する。 出場メンバーはナイア・リー(大将)、モアナ・アティサノエ(副将)、カカリナ・ワング(中堅)、サリナス(次鋒)、キム(先鋒)。
東体大福岡高校
全国上位の柔道強豪校。未知が1年時の金鷲旗大会では準優勝している。インターハイ予選では3位の成績の博多南高校にも完勝している。埼玉県強豪校の東体大栄高校をしても勝ったことがないと言わしめる存在。
野々宮(ののみや)
多々良(たたら)
政風高校
武蔵原高校
東京の高校。未知達が2年目に出場した金鷲旗大会で、3回戦で霞ヶ丘高校と対戦している。村岡が以前に『週刊少年チャンピオン』で連載していた高校柔道漫画『ウチコミ!!』に主人公の通う同名高校が登場している。出場メンバーは、志々目(先鋒)、猫田(次鋒)、鳥飼(中堅)、上関(副将)、雪村(大将)。また顧問に、やはり『ウチコミ!!』に登場していた八乙女真千華先生らしき人物が描かれている。
幸徳学園高校
大阪の高校。未知達が2年目に出場した金鷲旗大会で初出場。新設されたばかりの学校だが、2回戦で優勝候補の東体大福岡高校に勝利したことで会場中の注目を集める。青葉西高校と3回戦で対戦する。メンバーそれぞれが事情で空白の中学時代を送ったが、全員が同じ明日華道場出身で、小学生時代に全国大会を経験しており、高校で再集結。同じ大阪出身の立川学園・真島光をして「ヤバイ子らが戻ってきた」と言わしめている。
大凪雫(おおなぎ しずく)
猿渡千登勢(さるわたり ちとせ)
加賀美樹里(かがみ じゅり)
折原舞(おりはら まい)
大和忍(やまと しのぶ)
嘉茂北高校
広島の高校。未知達が2年目に出場した金鷲旗大会で3回戦を勝ち上がりベスト16に進出。青葉西高校と4回戦で対戦。全員が3年生で下の代の入部がなかったため、金鷲旗大会を柔道部最後の大会・最後の代とし、そして最後の目標としての悲願のベスト8進出を狙う。
新海真弓(しんかい まゆみ)
武蔵望高校
埼玉県の高校。作中1年目のインターハイ予選埼玉県大会では、所属選手が個人戦-52級で準優勝している。
岬千恵美(みさき ちえみ)
児珠高校
和公高校
足立学院高校
東京都の高校。未知が2年時に参加した金鷲旗大会ではベスト8の成績。
京極雅(きょうごく みやび)
帝興高校
東京都の高校。全国大会上位入賞常連の強豪校。
慶愛高校
淑川学園高校
富士学院高校
上海柔道館
書誌情報
- 村岡ユウ 『もういっぽん!』 秋田書店〈少年チャンピオン・コミックス〉、既刊26巻(2023年12月7日現在)
- 2019年2月8日発売、ISBN 978-4-253-22803-9
- 2019年5月8日発売、ISBN 978-4-253-22804-6
- 2019年7月8日発売、ISBN 978-4-253-22805-3
- 2019年9月6日発売、ISBN 978-4-253-22817-6
- 2019年11月8日発売、ISBN 978-4-253-22818-3
- 2020年2月7日発売、ISBN 978-4-253-22819-0
- 2020年4月8日発売、ISBN 978-4-253-22820-6
- 2020年7月8日発売、ISBN 978-4-253-22844-2
- 2020年9月8日発売、ISBN 978-4-253-22845-9
- 2020年12月8日発売、ISBN 978-4-253-21635-7
- 2021年2月8日発売、ISBN 978-4-253-21639-5
- 2021年4月8日発売、ISBN 978-4-253-21640-1
- 2021年7月8日発売、ISBN 978-4-253-21712-5
- 2021年8月6日発売、ISBN 978-4-253-21714-9
- 2021年10月8日発売、ISBN 978-4-253-21724-8
- 2021年12月8日発売、ISBN 978-4-253-21868-9
- 2022年3月8日発売、ISBN 978-4-253-21869-6
- 2022年5月6日発売、ISBN 978-4-253-21870-2
- 2022年7月7日発売、ISBN 978-4-253-21871-9
- 2022年10月6日発売、ISBN 978-4-253-21890-0
- 2023年1月6日発売、ISBN 978-4-253-28306-9
- 2023年2月8日発売、ISBN 978-4-253-28307-6
- 2023年4月7日発売、ISBN 978-4-253-28308-3
- 2023年7月6日発売、ISBN 978-4-253-28309-0
- 2023年9月7日発売、ISBN 978-4-253-28310-6
- 2023年12月7日発売、ISBN 978-4-253-28311-3
テレビアニメ
2023年1月から4月までテレビ東京ほかにて放送された。
スタッフ
- 原作 - 村岡ユウ
- 監督 - 荻原健
- シリーズ構成・脚本 - 皐月彩
- キャラクターデザイン - 武川愛里
- プロップデザイン - 岡戸智凱
- 美術監督 - 西山正紀
- 美術デザイン - 谷内優穂
- 色彩設計 - のぼりはるこ
- 撮影監督 - 小西庸平
- 編集 - 坂本雅紀
- 音響監督 - 亀山俊樹
- 音楽 - 成田旬
- 音楽制作 - ポニーキャニオン
- 音楽プロデューサー - 中村伸一
- プロデューサー - 上田智輝、斎藤譲(テレビ東京)、上田真澄、鹿志村絵美、武富陵一郎
- アニメーションプロデューサー - 大松裕
- アニメーション制作 - BAKKEN RECORD
- 製作 - もういっぽん!製作委員会
主題歌
「Stand By Me」
「いっぽんみち」
各話リスト
話数 | サブタイトル | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 | 初放送日 |
---|---|---|---|---|---|---|
第1話 | いっぽん! | 荻原健 |
| 武川愛里 | 2023年 1月9日 |
|
第2話 | 結成!復活!再始動! | サトウユーゾー |
|
| 1月16日 | |
第3話 | 空気、変えてくれるんです | 渡辺葉 | 上原秀明 |
|
| 1月23日 |
第4話 | 3人いるから、大丈夫 | 山石腎 | 荻原健 |
|
| 1月30日 |
第5話 | 気持ちいいですね、柔道って。 | 福島宏之 |
|
|
| 2月6日 |
第6話 | 後悔したくないから |
| サトウユーゾー |
|
| 2月13日 |
第7話 | 秘密兵器先輩 | サトウユーゾー |
| 武川愛里 | 2月20日 | |
第8話 | 夢の続き | ナカモトサトシ | いとがしんたろー |
| - | 2月27日 |
第9話 | 柔よく剛を制す | 上原秀明 |
| 藤崎賢二 | 3月6日 | |
第10話 | 勝つ以外ある? | 工藤鉱軌 | 内藤大介 |
| 小宮山楓乃 | 3月13日 |
第11話 | 黄金時代 | 佐々木誠 | 伊藤浩 |
| 武川愛里 | 3月20日 |
第12話 | 自分史上最強だから | 福井のぞみ | サトウユーゾー |
| - | 3月27日 |
第13話 | もういっぽん! | 内藤大介 | 荻原健 |
| 4月3日 |
放送局
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 | 備考 |
---|---|---|---|---|
2023年1月9日 - 4月3日 | 月曜 1:35 - 2:05(日曜深夜) | テレビ東京 | 関東広域圏 | 製作参加 |
2023年1月10日 - 4月4日 | 火曜 0:00 - 0:30(月曜深夜) | テレビせとうち | 岡山県・香川県 | |
2023年1月12日 - 4月6日 | 木曜 0:30 - 0:59(水曜深夜) | BSテレ東 | 日本全域 | BS/BS4K放送 |
2023年1月13日 - 4月7日 | 金曜 2:35 - 3:05(木曜深夜) | テレビ大阪 | 大阪府 | |
2023年1月22日 - 4月16日 | 日曜 23:30 - 月曜 0:00 | AT-X | 日本全域 | CS放送 / 字幕放送 リピート放送あり |
2023年3月1日 - 5月24日 | 水曜 7:00 - 7:30 | テレビ和歌山 | 和歌山県 |
配信開始日 | 配信時間 | 配信サイト |
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2023年1月9日 | 月曜 2:05(日曜深夜)更新 | |
2023年1月12日 | 木曜 0:00(水曜深夜)更新 | |
木曜 3:30 - 4:00(水曜深夜) | ABEMA | |
木曜 20:30 - 21:00 | ニコニコ生放送 |