もっこり半兵衛
漫画
作者:徳弘正也,
出版社:集英社,
掲載誌:グランドジャンプPREMIUM,めちゃコミック,
レーベル:ヤングジャンプコミックス,
発表期間:2015年11月 -,
巻数:既刊9巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『もっこり半兵衛』(もっこりはんべえ)は、徳弘正也による日本の青年漫画作品。
概要
『グランドジャンプPREMIUM』(集英社)にて2015年11月号から2016年3月号まで短期集中連載の後、不定期掲載、現在めちゃコミックのグランドジャンプめちゃのレーベルにて独占先行配信、3巻以降は電子書籍でのみ単行本が刊行されている。 連載を希望して複数の出版社にネームを送るも、「時代劇はだめ」と断られ、不定期掲載となった経緯がある。 基本的に1話完結の話の連作であるが、43話で享保二年から三年になるなど時間経過は存在する。
あらすじ
享保二年(1話時点)、元は滅法腕の立つ剣術指南役、今は脱藩し町人地を月一両で夜廻りする江戸の用心棒。もっこり半兵衛こと月並半兵衛が様々な騒動に出くわす。
登場人物
月並半兵衛(つきなみ はんべえ)
主人公。「もっこり半兵衛」と呼ばれる38歳の裏長屋住まいの浪人。8年間、月に一両で江戸の町人地の夜廻りを行っている。類稀な剣の強さと過去の行いから一部の者からは「人斬り半兵衛」とも呼ばれ恐れられている。夜廻り後は家で昼まで寝ている。
夜廻り時に半兵衛が毎夜夜鷹に会っているのを見た人間から、もっこり半兵衛と呼ばれるようになる。たまに新人の夜鷹にはフェラチオを頼んでおり、将軍の元にまで、毎夜夜鷹にフェラチオしてもらっているという噂が届いているが、さおりが半兵衛のもっこりは異名だおれと言うように噂ほどではない。毎月の一両とは別に人から事件解決の謝礼などを貰うこともあるが、夜鷹の貸衣裳代にあてる、二八蕎麦を奢る、療養所代を渡す、火災に遭ったお駒の服を買うなど他者に施す出費も多い。
元荒巻藩剣術指南役。人格に問題のある藩主の命令で月に1度、仕官を餌に集められた者たちを戦わせる剣術試合の決勝に勝ち残った者2名と、相手が死ぬまで真剣勝負を行う仕事を5年間やらされていた。半兵衛自身は誰にも負けることなく愚直に勤めていたが、周囲の理解が得られず妻にも不倫され逃げられた。その時のストレスで金玉が円形脱毛症になっている。その後、荒巻藩から脱藩し、江戸に出てきた際に柳沢吉保から「江戸の用心棒」を頼まれる。
夜廻りを始めた頃は、真剣で辻斬りや盗人などを斬り殺していたが夜鷹たちにやめるよう諭される。6年前に刀身を売り、現在は刀に見せかけた木刀を差し、むやみに殺すことは避けている。しかし場合によっては殺すこともある。剣客として強い相手との戦いを望むこともある。
江戸に来てからは総髪であり、髪結いに手入れをしてもらう機会があっても「キャラ変わっちゃう」ので月代を剃ることはない。
さおり
お駒(おこま)
元提重(女郎)の飴屋。提重の時客に無理心中を強いられそうになっていたところを半兵衛に助けられる。
その後提重をやめ、本格的に飴屋になり、ちんこ飴を売って生計を立てている。様々な新作ちんこ飴を試作し売っているが、新作のウケは悪いことが多く、売れ行きもよくない。
顔のいい男やお金持ちにすぐ飛びつく面もあり、八丁堀に喋らなければいい女だと評される。
半兵衛に好意を抱いており、周囲からも半兵衛の女と見なされる一方、敵が多くいつ殺されてもおかしくない半兵衛と夫婦としてやっていくことに不安があるため、女房にしてほしいと伝える踏ん切りがつかない。
住んでいた長屋を焼け出されたことから一時半兵衛の長屋に住むが後に裏長屋の別の部屋に一人で住むようになる。長屋を焼け出された時に半兵衛に買ってもらった着物を宝物として大切にしている。
房総の漁師の娘で泳ぎが上手い。
乱丸(らんまる)
八丁堀
柳沢吉保(やなぎさわ よしやす)
五代将軍・徳川綱吉の小姓から大老まで成り上がった男。宝永6年に綱吉が亡くなったことで後ろ盾を失くし、強制的に隠居。作中に登場した際には刺客に襲われていたが、半兵衛に助けられる。半兵衛を召し抱えようとしたが断られたため、月に一両で江戸の用心棒として夜回りをすることを提案する。
自身は大老にまで出世したのに政治家として庶民のためになる政策を打てなかったことを気にしており、その罪滅ぼしとしての提案だった。半兵衛が夜回りを始めて5年後に亡くなったが、申し送りがされているのか夜回り用の蝋燭と報酬は届けられている。
作者の別作品「黄門さま〜助さんの憂鬱〜」には現役時代の吉保が登場したが、今作とは異なる別人キャラクターとして描かれている。
夜鷹たち
のぞきババア
紀伊国屋文左衛門(きのくにや ぶんざえもん)
大岡忠相(おおおか ただすけ)
徳川吉宗(とくがわ よしむね)
江戸幕府の八代目将軍。元紀州藩主であり将軍になる際に大幅に人事を刷新し、側近を紀州派で固め享保の改革を進めており、改革を邪魔するものには容赦がない。本人自身もケチなところがある。独裁的な進め方から敵が多く、その中でも徳川御三家の尾張派は最大勢力であり、将軍の座をめぐり尾張の徳川吉通を暗殺したのではないかとの噂もある。
伊賀衆総帥の薮田助八をリーダーに据え、忍者集団を結成しようとしている。また忍者の一員に扮して半兵衛に直接会っており、尾張の刺客をおびき出し、半兵衛を巻き込む形で自らを囲ませ、半兵衛に刺客を皆殺しにさせている。その時自らの肥前国忠吉を貸している。半兵衛の剣の腕は認めるものの、直接会った結果、忠義心のない半兵衛は侍ではなくただの人斬りであると評した。
お玉(おたま)
岩井玉五郎(いわい たまごろう)
竹二郎(たけじろう)
稲葉良庵(いなば りょうあん)
単行本
- 徳弘正也 『もっこり半兵衛』 集英社〈ヤングジャンプコミックス〉、既刊9巻
- 2018年1月19日発売、ISBN 978-4088908557
- 2018年6月19日発売、ISBN 978-4088910635
- 2019年2月19日発売 (以下電子書籍でのみ発行)
- 2019年10月18日発売
- 2020年8月19日発売
- 2021年4月19日発売
- 2021年11月19日発売
- 2022年11月17日発売
- 2023年5月19日発売