やさしいセカイのつくりかた
ジャンル:ロマンティック・コメディ,学園,ラブコメディ,
舞台:高等学校,
漫画
作者:竹葉久美子,
出版社:KADOKAWA,アスキー・メディアワークス,
掲載誌:電撃大王ジェネシス,月刊コミック電撃大王,
レーベル:電撃コミックス,
発表期間:2014年,
巻数:全6巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『やさしいセカイのつくりかた』は、竹葉久美子による日本の漫画作品。『電撃大王ジェネシス』(アスキー・メディアワークス)にて2010年WINTERから連載開始。第16話からは『月刊コミック電撃大王』(同社刊)に連載を移した。単行本は電撃コミックスから発刊。当初は『電撃大王GENESIS』が季刊誌だったため年に4回の連載だったが、隔月刊化に伴い隔月連載、『電撃大王』では毎月連載になった。
作者の竹葉は、漫画家になるのを諦めて就職活動中に声を掛けてもらったため、あと数ヶ月遅かったら世に出なかったかも知れないと語っている。
物語
19歳にしてアメリカの大学院に所属する朝永悠はギフテッドと呼ばれる天才児。自身が発表した論文の研究をしていたが、資金難から研究を打ち切られてしまう。研究継続のために大学院を中退し、日本に帰国して出資者を探す朝永だったが、出資者探しは難航し、活動資金も尽きてしまう。そんな中でバッタリ中学時代の恩師・小野田礼司と再会し、人手不足から女子高の教師を依頼される。
登場人物
主要人物
朝永 悠(ともなが ゆう)
広瀬 葵(ひろせ あおい)
本作のヒロイン。1年4組→2年4組。
同じクラスの草壁ハルカ、遠野冬子、大川香代とは親友。背が低く幼い外見をしているため、レオン・バークレイは小学生かと思ったほど。悠と同じ「ギフテッド」と呼ばれる天才児だが、両親や友人にはそのことを隠している。幼い頃に母親から気持ち悪いと拒絶された経験から、周囲よりも頭が良いのは悪いことだと考え、平均的な点数をわざと取って目立たないようにしていた。高校に進学する時も遠野冬子に合わせて学校を選んだほど。
悠が赴任して来た始業式の日に、フーリエ変換を用いて物理数学の式を解いていたのを悠に見られ、更に始業式後に調和関数の式を解いたことから悠に「ギフテッド」であると知られる。自分の知識欲には忠実で、悠の所有している物理学の本を目当てに物理準備室に入り浸るようになる。次第に始業前に悠から個人授業を受けるようになり、自身の将来を考え始める。両親の離婚を切っ掛けに転校させられそうになるが、期末テストで上位をとれば学校に残っていいということになり、学年1位の成績を修めたことで周囲からも「ギフテッド」として認知されることとなった。高校卒業後は京都大学に進学し、物理学者同士として悠と再会を果たした。
草壁 ハルカ(くさかべ ハルカ)
本作のヒロイン。1年4組→2年4組。
ティーンシスターという雑誌で読者モデルをしているギャル。胸が小さいのが悩みだが、スタイルは抜群で町を歩いていたところ読者モデルにスカウトされた。悠の前任者である担任教師から読者モデルをしたことを咎められ、暴行未遂に発展。そのことから男性教師に対して不信感を持っていた。だが、悠の誠実さや、再度読者モデルをしたことで退学になりそうだったところを弁護して貰ったことから悠に好意を抱くようになる。
中学時代に男子に言い寄られて付き合ったことはあったが、キスもせずに別れており、友人たちからは男性恐怖症とまで言われている。ハルカにとっては初恋であり、戸惑いながらも周囲に押されて悠にアタックしようとする。だが、クリスマスデートに誘おうとしたり、バレンタインで本命チョコレートを渡そうとしたりするも、いずれも空振りに終わってしまう。悠が学校を辞めてアメリカに戻ることになり、決意して告白するも玉砕。終業式の日に、単独で表紙になった時に会いに行きたいという約束を交わし、3年後に無事に再会する。最終話で葵が悠にハルカと一緒ではないのかと尋ねていることから、付き合っているような描写になっている。
遠野 冬子(とおの とおこ)
1年4組→2年4組。
葵とは中学校からの親友。学校からは問題児として見られているが、ハルカが暴行未遂に遭遇した際は、ICレコーダーで証拠を確保し、学校に担任教師の解雇を要求するという作戦を立案し、見事に追い出すことに成功する。家庭の事情から外泊することが多く、身体を差し出せば泊めてくれるという発想から、中学時代から多くの男性経験を持っている。しかし援助交際ではなく、あくまで同世代と付き合うというもの。彼女がいる同級生と関係を持ったりしたことなどから、学校中の女子生徒から嫌われ、喧嘩になったりいじめを受けたりしていた。男子の取り合いなどしなくて良いという発想で男がいない女子高に進学した。進学の際には葵に勉強を教えてもらっている。
10歳近く歳の離れた姉がいて、その夫に言葉巧みに唆されて小学生の時に肉体関係を持ってしまう。そのことが中学時代に家族にバレて、姉は離婚。自分が姉の幸せを奪ってしまったと考えた冬子は家に帰らないことが多くなった。高校に入っても彼氏がすぐに変わるなどしていたが、暴力を振るう彼氏から礼司に助けてもらったことで名前すら知らなかった礼司に好意を寄せるようになる。その後礼司の家に居つき、葵の助言もあって礼司に過去の罪を告白。礼司が姉と会い、姉妹の仲を取り持ってくれたことで礼司にますます惚れ込むようになる。当初はりんごの皮すら剥けなかったが、礼司のために料理も覚えて弁当まで作るようになった。元妻のこともあり、最初は冬子を拒否していた礼司だったが、冬子の想いに応えて高校卒業後に正式に付き合い始める。その後20歳で娘のあかりを出産してできちゃった結婚した。
教師
小野田 礼司(おのだ れいじ)
1年3組担任→2年3組担任。悠の先輩教師であり、中学時代の担任。担当は世界史。アラフォー。
元々は叔父が理事長を勤める学校に教師として入る予定だったが、教育実習をしていた時に知り合った女生徒と結婚したことで、大学卒業後は都内屈指の進学校だった男子中学校へと赴任した。そこに進学してきた悠のIQの高さを知り、アメリカの大学への飛び級を薦める。その後妻と離婚し、叔父が理事長を勤める学校へと戻る。日本に帰国して出資者を探していた悠とバッタリ再会し、人手不足で困っていたことから教師をやらないかと持ち掛ける。
クリスマスイブに彼氏に暴力を振るわれそうになった冬子を助けたことから、冬子に好意を寄せられるようになる。その後、冬子に家まで押し掛けられ、1ヶ月ほど同居することとなる。家に帰りたがらない冬子のために、冬子の姉と会って姉妹仲を取り持ち、実家に帰ることで春休み前に同居は解消された。その後夏休み前の期末試験直前に、曖昧な関係に業を煮やした冬子から好きかどうかの回答を迫られ、好きだと答えるが、付き合うのは卒業してからと約束した。最終話では冬子と結婚し、娘をもうけている。
加山 百合音(かやま ゆりね)
熊田(くまだ)
主要人物家族
朝永 巡(ともなが めぐる)
朝永 環(ともなが たまき)
葵の父(あおいのちち)
葵の母(あおいのはは)
ハルカの母(ハルカのはは)
草壁 ハヤト(くさかべ ハヤト)
その他
レオン・バークレイ
アリス・バークレイ
ロン・ベイカー
夏目 さくら(なつめ さくら)
書誌情報
- 竹葉久美子 『やさしいセカイのつくりかた』 KADOKAWA/アスキー・メディアワークス〈電撃コミックス〉、全6巻
- 2011年1月27日発行、ISBN 978-4-04-870240-9
- 2011年11月26日発行、ISBN 978-4-04-886099-4
- 2012年9月27日発行、ISBN 978-4-04-886932-4
- 2013年8月27日発行、ISBN 978-4-04-891845-9
- 2014年6月27日発行、ISBN 978-4-04-866391-5
- 2015年2月27日発行、ISBN 978-4-04-869211-3