やる気まんまん (漫画)
以下はWikipediaより引用
要約
『やる気まんまん』(やるきまんまん)は、作画:横山まさみち、原作:牛次郎による日本の成人向け漫画作品。
作品解説
夕刊紙の日刊ゲンダイに、タブロイド版の1ページを使って『やる気まんまん』『新やる気まんまん』『やる気まんまん 性遊記』が1977年から1996年まで連載されていた 。1996年からは横山が原作も担当し、主役級キャラクターであるオットセイの設定など大筋はそのままに、続編的作品である『それいけ!!大将』を掲載。横山は2003年10月14日に死去したが、生前中に原稿を完成させており、その原稿の掲載終了とともに完結した。その後、2005年9月から2007年3月まで傑作選が3部に分かれて再連載された。
成人向け漫画のためストーリーの中心は性行為であるが、購入に年齢制限のない夕刊紙に掲載されていたため、性器については婉曲的な描写がされており、男性器(陰茎)はオットセイ(アナルセックスを嫌うなど、人格もある)、女性器は二枚貝、巻貝の両方で描写されていた 。なお、関西テレビ制作のオークションバラエティー番組『とんねるずのハンマープライス』で、「貝役として出演出来る権利」が出品されたことがあり、若い女性が落札した。
単行本は一度絶版になったが、2006年5月にマガジンファイブによって復刊されている。また、オットセイのキャラクターはピンバッジとして商品化もされている。
1989年にアニメ化もされ、東映ビデオから東映Vアニメレーベルで計3作がリリースされている。2007年には成人向け映画として実写化もされた。
2007年10月から2008年7月にかけて、関連作品『それいけ! オット君『谷間の湿地帯』探検記』が「横山まさみちプロダクション」執筆で週刊実話にて連載された。
2007年12月、東京都練馬区の横山まさみちの事務所の書庫から本作の原画約800枚(400万円相当)が盗み出された。事件当時、事務所がある建物の別の部屋に住んでいた26歳の女性が2009年4月に逮捕されたが、原画は東京・神保町の古本屋に数万円で売却されており、約80枚は回収したものの残りは転売されていた。
2020年6月29日発売の日刊ゲンダイにて17年振りの新シリーズ『新やる気まんまん オット!どっこい』の連載が開始。作画は山田参助が担当。同作が2022年末に完結を迎えた後は、本作のシリーズ復活の第2弾作品『新やる気まんまん 警視庁SEX捜査官』の連載が同紙にて開始されている。作画は霧隠サブローが担当。
シリーズ作品
主人公が性技を駆使して、自分の男性器にしてその分身的存在であるオットセイと共に「先に相手をイかせた方が勝ち」というルールで数々の美女とセックスファイトを行う、というプロットは全作共通している。
やる気まんまん
新やる気まんまん
やる気まんまん 性遊記
それいけ!!大将
新やる気まんまん オット!どっこい
アニメ
1989年から1990年にかけて東映VアニメレーベルのOVAとして全3巻でリリース。各巻いずれも30分。アニメ製作はナックが担当。シリーズ第3作『性遊記』を原作としている。数馬が新幹線で移動するシーンや、夜の歓楽街のシーンなどには実写のビデオ映像が用いられている。
1991年には株式業界で活躍する豊臣証券のビジネスマン・西野万太郎を主人公とした外伝的作品である『あげまんと福ちん』が上記OVAのスタッフにより製作されており、キャストにも引継ぎが見られる。なお『あげまん-』はMY-VIDEOからの発売のため、東映Vアニメではない。また、『あげまん-』は巻末にて第2部(第2巻)の次回予告がなされ、万太郎の命を狙う刺客として新ヒロインの登場も告知されていたが、1巻のみのリリースで未完となっている。
2006年から2007年にかけて、これら4作品がラインコミュニケーションズよりDVDでリリースされた。
作品リスト
スタッフ
備考
※2.『あげまん-』ではプロデューサーは西野範子のみ。
※3.『あげまん-』では美術デザインとしてクレジット。
キャスト
1巻-2巻で登場
- 菊丸(1):沢田和猫
- 満千代(1):葉月真理子
- 芸者(1):佐藤由美、加藤真理子
- 人魚(1):高坂真琴
- 支配人(1):西坂啓太
- マリー(2):豊丸
- 山城(2):大泉滉※4
- 槇原(2):永田正臣
- サブ・マネージャー(2):藤山秀
- 足トセイ(2):永井広洋
3巻で登場
- 珠代:望月美由紀
- 由香:柴田京子
- ジェーン:村上麗奈
- 金平:小平謙二
- 女将:蜂須賀洋子
- 幽水比丘尼:花田信子
- アナウンス:鈴木薫
- 男A:勝又正
- 男B:三田村進
- ボーイ:折野清
- 中居:羽村節子
あげまんと福ちん
- 豊丸:佐々木るん
- 千代丸:浅野典子
- 角下総理:石森達幸
- 安井カネ:竹口安芸子
- 江川支店長:喜多川拓郎
- 白神銀二:徳丸完
- 大宮:山口健
- 矢吹:中村大樹
- 池田一郎:岡和男
- 田中:大塚芳忠
- 井本助造:島香裕
- 山木:河合義雄
- 青柳:小林通孝
- 桜貝ジュン:高田由美
- 社員:紅みか
- 子供:木藤聡子
備考
※2.第2巻、第3巻ではエンディングのスタッフロールにて糸賀忠志名義でクレジット。『あげまん-』でもオットセイの声を担当。
※3.第2巻、第3巻ではエンディングのスタッフロールにて米谷邦夫名義でクレジット。
※4.『あげまん-』ではAV監督・大泉監督の声を担当し、特別出演でクレジットされている。
主題歌・挿入歌
やる気まんまん
実写映画
2007年、漫画家であり映画監督でもある杉作J太郎が実写映画化。主演は俳優の中野英雄、共演には豪華かつ異色の出演者が多数登場し、加藤鷹(AV男優)や 久保新二(ピンク映画ポルノ俳優)などが出演している。オットセイなどの性描写には、中野英雄、金山一彦、松田ケイジ、真勝國之などが出演。杉作J太郎監督作品だけに、掟ポルシェ、吉田豪などの男の墓場プロダクションでおなじみの面々も参加している。