ろくでなしBLUES
漫画
作者:森田まさのり,
出版社:集英社,
掲載誌:週刊少年ジャンプ,
レーベル:ジャンプ・コミックス,
巻数:全42巻,
映画:アニメ
原作:森田まさのり,
監督:吉沢孝男,
音楽:岩崎文紀,
制作:東映動画,
映画:ろくでなしBLUES 1993
原作:森田まさのり,
監督:角銅博之,
音楽:埜邑紀見男,
制作:東映動画,
映画:実写
原作:森田まさのり,
監督:那須博之,
製作:ポニーキャニオン,テレビ東京,パル企画,
映画:ろくでなしBLUES'98
原作:森田まさのり,
監督:室賀厚,
音楽:安川午朗,
製作:ポニーキャニオン、パル企画,
ドラマ
原作:森田まさのり,
演出:北川敬一,
制作:日本テレビ,
製作:VAP,
放送局:日本テレビ,
話数:全12話,
以下はWikipediaより引用
要約
『ろくでなしBLUES』(ろくでなしブルース)は、森田まさのりによる日本の少年漫画作品。またそれを原作にしたアニメ、実写映画。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて1988年25号から1997年10号まで連載された。2017年5月時点で累計発行部数は6000万部を突破している。
コミック版は全42巻。文庫版は全25巻。雑誌形態の総集編集英社オリジナル版は雑誌掲載時カラー完全再現、B5判、カバー無しで完全版エクストラとして全12巻で2008年 - 2009年にかけて月刊で刊行。
概要
東京都武蔵野市の吉祥寺にある帝拳高校周辺を主な舞台としたヤンキー達による学園モノ漫画である。ギャグを所々にちりばめた短編と他校の強敵とのバトルがメインの長編ストーリーの組み合わせによって構成されており、ボクシングも重要なテーマのひとつになっている。
「何やってんだおまえわ!」や「そうぢゃねえ!」といった独特のセリフ表記や、キャラクターの独特のポーズ・表情・リアクションも本作の特徴の一つである。
連載期間が1980年代後半から1990年代半ばにまたがっているため、作中に登場する高校生(特に女子高生)のファッションが年を追うごとに徐々に変化している。初期は膝下スカートに三つ折ソックスだったものが、後期にはミニスカートにルーズソックスになっている。 登場人物の名前はボクサーやプロレスラーなど格闘家にちなんだものが多く、また高校の名前は実在するボクシングジムから取られているものが多い(帝拳、協栄、角海老など)。
サブタイトルのネーミングやストーリーの演出にローリング・ストーンズ、THE BLUE HEARTSの影響が見受けられる。またブルーハーツ公認で、メンバーをモチーフとしたレギュラーキャラクターも登場している。
1987年に掲載された読み切り短編『BACHI-ATARI ROCK』(同名の短編集に収録)が基になっている。
また、連載中は不定期で番外編『ろくでなしぶるーちゅ』も連載されていた。登場キャラクターが全員2.5頭身のギャグ短編で、単行本も発刊されている。「創刊50周年記念 少年ジャンプ展」開催記念企画の一環として『グランドジャンプPREMIUM』2017年9月号に『ろくでなしぶるーちゅ 1997~2017』が掲載された(20年後である2017年の吉祥寺に主人公たちがタイムスリップするという内容)。
あらすじ
登場人物
登場人物名はプロボクサーを始めとする格闘家や芸能人から、高校名は有名なボクシングジム名ないし格闘技団体名から引用している。
メインキャラクター
前田太尊(まえだ たいそん)
本作の主人公。
一年生の時、ボクシング部と応援団との抗争を腕っ節と男気で治め帝拳高校の実質的な番長となったが、そういう類の地位には全く興味を持っていない。東京四天王の一人に数えられるほどのケンカの強さを持つがその力をもって周囲に権力を誇示したりはせず、男気に溢れ仲間を大切にするため信望も厚い(大橋いわく「愛の戦士」)。しかし「負けない」事に対するプライドは誰よりも強く、売られた喧嘩は全て買う上に一度負けた相手にも負けを認めず自ら喧嘩を売る。初期は軽い癖毛のリーゼントだったが、だんだんとひさしが短くなっていく。怒ると標準語を忘れてろれつが回らなくなり、完全にキレると関西弁になる。標準語は東京での暮らしに合わせたもので本来の言葉遣いは関西弁であり、修学旅行などで大阪に行き旧友と会った時は普通に関西弁で会話している。凄まじいほど単純な性格で、感動的な話にはとことん弱く涙もろい。エロネタになると赤面したあげく気絶するなど非常に純情。どこか抜けており、変なところで小心。スポーツテスト以来禁煙するが、以降も時折は吸っている。学業成績は最悪で試験の度にほぼ全ての科目で赤点を取り、英語4点など一桁台の点数を取ることも珍しくない。
ただし授業中はいつも寝ているが出席状況が悪いわけではなく、いわゆる授業のサボりなどはほとんどしない。また、度重なるケンカや初期の喫煙など素行の悪さはあるものの普段の気性や生活態度そのものが荒れているわけではないため、教師や生徒にも彼を本気で怖れている者は少ない。
大阪府出身で実家は尚輪寺という寺。次男であり本来寺の跡継ぎになる立場ではないが、長男・富士雄がグレたため跡継ぎとなるべく父によって「尊」の一字をつけられ太尊と命名される。ボクシング世界チャンピオンを目指して中学生の時に上京、富士雄のマンションに居候しつつボクシングジムに通っている。得意技はアッパーカット、スクリューフック、ライトクロス(ストレートとスクリューフックを用いる2種類がある)のボクシング技。その一方でバックドロップやローリングソバット、垂直落下式ブレーンバスターなどのプロレス技も得意としている。愛車のスクーターには「チャベス号」「レナード号」など、尊敬するボクサーの名前を付けている。卒業後はプロボクサーになり世界6階級制覇を狙う。原田との対戦時点では16戦16勝15KO、うち1ラウンドKOが10と驚異的な戦績を残している。
女子の髪型の好みはポニーテールに大きな白いリボンで、制服の好みはセーラー服。女子の制服のデザインで帝拳高校入学を決めた(しかし彼の入学時には女子制服は既にブレザーに変更されていた)。千秋とは中盤で互いの想いを伝え合うが、それ以降も友達以上からあまり進展せず終盤にやっと改めて交際を申し込む。女生徒からの人気は高く、バレンタイン・デーにはチョコレートを貰っていた。
音楽の嗜好はローリング・ストーンズ。自分に来たエアメールがミック・ジャガーから来たものだと思い込んでいた。
名前の由来はマイク・タイソンと前田日明。
山下勝嗣(やました かつじ)
太尊の中学時代からの親友。パンチパーマ。額が広く、それを指摘されるとキレる。米示と中学の頃にヤクザの弟に絡んで袋叩きにし、そのヤクザに報復されそうになった時に太尊に助けられ、その男気に惚れ込み以来行動を共にするようになった。バイク屋の息子で、よく太尊にスクーターを貸しては壊されている。太尊ほどではないが成績はあまり良くなく、父親に吹き込まれた「うちの店は慶長6年から続いている。」との見え透いたホラを信じ込み米示に突っ込まれるまで気付かない間抜けな面もある。小学校時代から腕白坊主で、番長だったこともある。和美と付き合っており、スケベだが非常に一途。卒業後は家業につき和美と結婚した。
名前の由来は山下泰裕 と作者の高校時代の友人。
沢村米示(さわむら よねじ)
七瀬千秋(ななせ ちあき)
本作のヒロイン。太尊の同級生。優しい性格で色々な人から慕われている。初登場時の髪型はポニーテールだったが、自身の髪が質となった闘争で太尊を助けるために自ら断髪。ショートカットになって以後はポニーテールに戻すために伸ばしている。入学式で女子制服がブレザーに変わった事に怒った太尊にたまたま絡まれたのをきっかけに知り合う。ごく初期の頃は勝気な言動や行動が見られ、後のキャラクター設定とは大きく異なっていたが、以降も太尊と薬師寺のケンカを止めるため歩道橋から飛び降りようとするなど時折気の強い所と行動力を見せていた。太尊とは両思いだが、互いに奥手なため関係がなかなか進展しない。太尊が他の女子に言い寄られたりすると嫉妬をしたり、不安になって涙することも多い。あまりに純情な性格なため生理になっただけで恥ずかしさのあまり太尊とまともに口も利けなくなるが、他の男子とは普通にしゃべっていたため太尊から誤解を受けたことがある。高校卒業後は短大を出て就職している。
今井和美(いまい かずみ)
太尊らの同級生で、連載初期に勝嗣の彼女となり以降交際を続けている。中学以来の千秋の親友だが、活発で明るく千秋とは正反対の性格をしている。人の噂などを5000倍に誇張して広める(勝嗣談)ため、よく誤解を招く。ただ親友である千秋のことはよく見ており心配もしていて、彼女に保護者的な態度で接することもある。千秋に負けず劣らず可愛らしい容姿であり、バイト先の客である福田にしつこく交際を迫られたり協栄の赤城に惚れられたり修学旅行生に芸能人と間違われて追いかけられたりとモテる描写も多いのだが、千秋と一緒に不良に絡まれた時には大抵「こっちの女はいらない。」「このアホそうな女。」などと酷い言われようをされていた。看護学校へ進学予定であったが、高校卒業直前に勝嗣の子を妊娠したことがわかり中絶を勧められるも拒否、卒業と同時にできちゃった結婚をした。最終回では山下家で主婦業をしているらしい描写があり、息子の「拓人」が登場する。
前田家
前田富士雄(まえだ ふじお)
太尊の8歳上の兄。太尊いわく「血管ピクピクさせたら最後、俺でも手をつけられない。」と言うほどのケンカの強さ。極度の近眼でメガネかコンタクトがないと何も見えず、的外れなものに襲い掛かったりする。腕相撲もかなり強く24年間無敗らしい。パンチパーマにサングラス、アロハシャツという外見はヤクザそのもの。太尊とは登場する度に口ゲンカもしくは殴り合いになっているが、用高の自立を促したり、劣勢に追い込まれた太尊を助けようとしたりもしているので、何だかんだで弟たちのことは大事にしている。
高校在学当時から不良であり、卒業後は上京しジゴロになることを志していた。卒業後は念願かなってホストとして生計を立てている。作中では度々金持ちの女のヒモとなりかなり羽振りは良かったが、最終回では勤務していた店がマネージャーの持ち逃げで潰れたため、ダフ屋に落ちぶれていた。父・文尊との再会と地元大阪での就職斡旋を恐れていたが、結局文尊と出くわし連れ戻されかけていた。文尊に「寺の息子という運命に縛られてほしくない」と思って名づけられ、自由に育てられたため、寺の長男らしくない名前・性格になっている。名前の由来は元プロボクサーの尾崎富士雄。
前田用高(まえだ ようこう)
前田文尊(まえだ もんそん)
富士雄・太尊・用高の父で、尚輪寺住職。太尊いわく「世界最強のおやじ」。年齢に似合わない鋼の肉体の持ち主で、握力90kg、パンチ力200キロ、指立て伏せ連続1000回で、親指だけでも60回をこなすほどで、身軽さもあり東京から大阪まで下駄履きで走って帰るほどのスタミナもあり、トラックにはねられても数日で退院する頑丈さも併せ持つ。
太尊いわく、小さい頃に父・文尊にお仕置きされた時は「俺は小さかったからヘッドバット3連発で済んだが、兄貴は更にパイルドライバーを食らってた」とのこと。また、太尊の得意技であるローリングソバットは文尊の直伝で、自らも得意技としており、東京に来た時には因縁をつけてきたチンピラをローリングソバットで文字通り一蹴した。
弱点として大の医者嫌いであり、藤竹の往診を受けた時は、暴れるのを想定して藤竹の後輩の大学レスリング部員が多く駆けつけ、取り押さえられるほど。50代になった最近では体力がやや衰えたようだが、藤竹には「150歳まで生きるだろう」と言われている。
高校時代は極東高校の初代番長を名乗り、極東の正義の番長の系譜を開いた人物でもあった。後述の辰吉たちの大先輩にあたる。行動は聖職者とも思えない無茶苦茶さだが、彼なりのモラルにはうるさく、女性から金を巻き上げている富士雄に怒って蹴りを入れたり、現在後輩たちが通う極東高校が悪の番長に支配されていることに嘆息したりしていた。名前の由来は元プロボクサーのカルロス・モンソン。
前田茜(まえだ あかね)
帝拳高校
吉祥寺にある高校。系列校に横浜帝拳高校がある。喫煙やケンカなど問題行動を起こす生徒もいるが、周辺から恐れられるような不良校ではない。太尊たちが入学する以前はボクシング部と応援団が諍いを起こしていたが、太尊の活躍で解決した。
2学年以上の上級生
畑中優太郎(はたなか ゆうたろう)
帝拳高校ボクシング部主将。太尊たちが入学した時は、ボクシング部と応援団との抗争の責任を取り、無期停学となっていた。才能ある真面目なボクサーで人望もあり、太尊が入学する以前の帝拳高校番格だが、太尊同様そういう類の地位には全く興味がない。ボクシング部と険悪だった頃の応援団も彼のことは悪く思っていなかった。太尊とはスパーリングで2度対戦。最初の対戦ではバックドロップで負けるが、2戦目は太尊の無理な減量による体調不良により、なんなく勝利する。高校卒業後は辰東大ボクシング部に推薦入学、大学入学後にも帝拳高校を訪れ、太尊とスパーリングを行っている。最終話ではオリンピックにて金メダルを獲得し、プロへ転向すると噂されている。両親を事故で亡くし、妹・なつみと2人で暮らしている。名前の由来は元プロボクサー畑中清詞。
輪島倍達(わじま ますたつ)
元応援団長。巨漢。長ランに腹巻、リーゼントにヒゲを生やした老け顔。太尊入学以後の帝拳高校副番的な存在。度重なる留年で、高校在学中に成人を迎え、またその年の卒業試験にも落第したので、卒業時には21歳になっていた。武藤がやられた落とし前として太尊にタイマンを挑むが一発でKOされ、以後は応援団ぐるみで太尊の下につく。三迫工業の猛者20人を浜田と2人で難なく倒したり、勝嗣、米示、ジョーが束になっても敵わなかった上山を、満身創痍とはいえ破るなど、喧嘩の実力は高い。家業は建築業で、卒業直前から会社に入り仕事を勉強していた。卒業式では在校生に向かい、将来は建設王になると答辞を行った。
名前の由来は輪島功一と大山倍達。
1学年上の上級生
大橋英和(おおはし ひでかず)
ボクシング部所属で浜田に次ぐナンバー3的な存在。金髪。渋谷との抗争で入院した武藤と違い、ギリギリ卒業できる立場だった。しかし、武藤と共に留年することを決意し、沼田を殴って停学になろうとしたところ、偶然井岡が運んでいた木材が頭にヒットし入院した。結果的には留年したが、沼田を殴っていた場合停学どころの問題ではなく、(浜田の例によって)間違いなく退学になっていた。その後は前田らと共に卒業している。涙もろいところがある。ボクシングには非常に真面目に取り組んでおり、最終年には横浜帝拳高校のライバル細野に試合で勝利した。パンチはなかなかのものを持っているようで、半分まぐれ当たりながら太尊をKOしたこともある。しかし喧嘩ではあまり強いシーンは描かれず、三原や鬼塚にあっさり倒されている。武藤とソープに行く描写も描かれている。在学中からスナックにアルバイトで入っている。
名前の由来は大橋秀行と赤井英和。
武藤章圭(むとう あきよし)
真冬(まふゆ)
同学年
原田成吉(はらだ せいきち)
高校生プロボクサーで、作中における太尊の最大のライバル。女生徒にかなりの人気がある。暴走族とのトラブル(藤竹の娘を助けるため)が原因で網膜剥離となってしまい一度は引退するも、太尊と真冬に刺激されて手術を受けてプロとして復帰。後に日本チャンピオンとなり、単身アメリカへ武者修行へ行く。最初は千秋に惹かれていたが、次第に真冬に好意を抱くようになり、後に恋人同士になる。ボクシングでは、かなりのハードパンチャーで、テクニックも高く、太尊にライトクロスを指導したこともある。最終回は、プロボクサーになった太尊と世界王者となった成吉のボクシング世界戦で幕を閉じる。
名前の由来は元プロボクサーのファイティング原田と文成吉。
中田小兵二(なかた こへいじ)
自称帝拳高校の番長。太尊のライバルを自称し、千秋に盲目的な恋心を抱いているが、太尊からも千秋からもほとんど相手にされていない。へたれキャラだがどこか憎めない作中一のコメディリリーフ。番長という地位に興味の無い太尊は彼を帝拳高校の番長と言っているが、校内では馬鹿の元締めと見られている。自ら「小兵二軍団」なる集団を勝手に作り、初代総帥となる。入団者は小兵二の取り巻きを除くと写真部員や海老原のほかにはおらず、最終回では「軍団保存会」の総帥にもなっている。野球部に所属していたが練習試合での小兵二のプレーがきっかけで吉野と野球の勝負をし敗北、そのまま退部することとなる。その後三兵太の入部をかけて再び吉野と勝負し勝利、小兵二も部に復帰するように頼まれるが、番長にスポーツは似合わないとして断った。
主力格と比べるとケンカは弱く(連載時のカラーページでは「幕下」と評価されたこともある)、あっさり負ける場面も多いが普通の不良よりは格段に強く、渋谷や浅草との抗争では一人で数人を倒し、ボクシングの対抗戦は猫パンチでKO勝ちするなどの活躍も見せている。偶然ではあるが太尊と島袋を同時に倒したこともある。親は金持ちでスポーツ全般が得意など運動神経もよくTシャツのデザインも出来ると環境や才能に恵まれてはいるが、自己顕示欲が強く派手で悪趣味なパフォーマンスを好み、ケンカに勝った際にも必要以上に(時に嘘まで交えて)武勇伝を喧伝するので人気は無い。とはいえ親の懐を頼むことはない甲斐性はある。また茜のことは大切に思っており、留学をちらつかせたときも茜を慮って取りやめている。太尊を陥れるために何かと悪だくみを企てては成敗され、ずり下ろされたパンツ一丁の姿で校庭に放置される「パンツずり下ろしの刑」をよく受けている(初回はパンツ一丁にされ、仰向けに校庭に放置されていた。丁寧にも制服は傍に畳まれて置かれている。この刑は渡久地兄弟や中島やヒロトも受けたことがあり、渡久地兄弟に至っては太尊だけでなく仲間たち全員を陥れていた事もあって揃って屋上から吊るされていた)。太尊が鬼塚、薬師寺、葛西、川島などと闘った際、話の締めとして小兵二のギャグで終わるのは定番となっていた。連載中のキャラクター人気投票では太尊に次ぐ第二位に選ばれるなど読者人気も高かった。
名前の由来は田中小兵太。
渡久地丈一郎(とぐち じょういちろう)
通称ジョー。札幌享栄中学より転校してきた渡久地兄弟の兄。体格は大柄で短髪に精悍な顔立ちが特徴。転入してきた当初は弟の誠二と共に下手に出つつ策略を巡らせて太尊から番長の座を奪おうと試みたが、太尊に倒され、その後は和解している。弟と比べると男らしい性格で、倒された後すぐ太尊に認められた。その後も太尊不在時に代わって他のメンバーをまとめたり、勝嗣たちも気がつかなかった太尊の性格と行動を指摘するなど、分析力、観察力に優れた頭脳派キャラクターないし要所で太尊の意を汲む彼の良き理解者として活躍した。太尊を慕いついて行く意志が強い一方で、太尊と成吉のスパーリングでは成吉に賭けるなどオッズは考えているようである。揉め事などが起きた際は真っ先に声を荒げて太尊に止められたり、多人数の楽翠の不良達や島袋、さらにはヤクザ2人相手にも喧嘩を仕掛けるなど、メインキャラクターの中では最も喧嘩っ早い一面もある。太尊からの直伝で、ソバットも使える(渋谷との抗争にて披露した)。長身でバスケットボールがかなり上手い。何かと誠二のことを心配したり、観月との恋をフォローしたりととても弟思いである。登場した当初は一時期、千秋に恋をしていた。卒業後は料理の専門学校へ進学したようで、最終回の太尊と成吉の試合にはコックと思われる服装で観戦に来ている。
名前の由来はピューマ渡久地と辰吉丈一郎。
中島淳一(なかじま じゅんいち)
写真部所属。長髪の鬱陶しい、典型的なオタク少年(アニメやゲームが好きな描写はない)。顔はそっくりだが太っている淳二という弟がいる。性格や外見から周囲に気味悪がられているが、密かに人気者に憧れていたらしく修学旅行では酒を飲んではっちゃける姿を見せ、周囲の笑いをとっていた。写真の腕前は非常に高く「コンクールで鬼のように入賞(本人談)」したり、一見しただけでは解らない出来の合成写真を作り上げたりするため、時々太尊たちに利用されることもある。一方で毎年減らされる部費(年間二千円)を稼ぐためアダルト雑誌に盗撮写真を投稿することもある。「マジかな!?」のペンネームを使用するが、単純なアナグラムのためすぐにバレてしまった。米示同様T大を受験。在学中はさほど太尊らと親しくしていたわけではないが、卒業後もそれなりに親交があるらしく、最終回の太尊と成吉の試合にはカメラマンとして馳せ参じている。作者の森田まさのりのお気に入りのキャラの一人であり、特に後期は1話完結のコメディ回で、中島がメインのストーリーが数話ある。
名前の由来は元プロボクサーの中島俊一。
大友弘之(おおとも ひろゆき)
吉野(よしの)
北澤(きたざわ)
1学年下
中田三兵太(なかた さんぺいた)
渡久地誠二(とぐち せいじ)
丈一郎の弟。転校当時は兄・丈一郎とともに太尊を陥れて帝拳高を支配しようと目論んでいたが、失敗が続いた上、自身の行いがもとで浜田を退学に追い込んだため、その後は改心し、太尊と和解した。ボクシング部に所属。アマチュアボクシングのルールにはかなり詳しく、ストーリー内でも的確に解説しており、実戦練習では太尊を手こずらせていた。しかし、兄と違い小柄で喧嘩も活躍している描写は少ない。ストーリー内で鼻骨を3度折る。他にも、渡嘉敷にはスパーリングで病院送りにされ、葛西には肋骨を折られている。だが、鬼塚から拷問を受けても決して口を割らないなど、芯が強い面もある。恋愛に関しては純情で、美術教師の観月先生のことが好きだが、観月は井岡のことが好きだったために失恋し、告白を受けていた菅野ちほには「保険みたいで失礼」という考えから断腸の思いで断る。
名前の由来はピューマ渡久地と淺川誠二。
大柄蔵人(おおがら くろうど)
2学年下
大場浩人(おおば ひろと)
通称ヒロト。太尊たちが3年時の時の主要キャラクター。中学時代に米中の番長を張っていた頃、ある事件をきっかけに太尊と知り合う。帝拳入学後は太尊を「殿」と仰ぎ尊敬している。怯えると高い場所に上る。基本的に作中の登場人物は武器を持ち歩かないが、彼はメリケンサックを常備している模様。ひなのに好意を抱いているため、海老原と折り合いが悪い。
空回りと悪ノリのひどさで加減を見失いがちで、深刻な問題を引き起こし、後悔に駆られることもしばしば。ケンカっ早く強気な行動に走りがちだが、実力は武闘派の中では弱いほうで自身が重傷を負うことも多い。鶴田や八尋を不意打ちで下す星をあげたことはあるが、いずれも後先考えない手段を用い、しかも両人とも病院送りにし、戦功としてはマイナスに働いている。一方で太尊へのまっすぐな尊敬と信頼の念は、他校との抗争で太尊の最後の底力を引き出している。また、太尊に頼っているだけの自分の現状を悩み、あえて太尊にタイマンを挑んだこともある。最終話では一年留年して卒業した。
名前の由来は大場政夫とTHE BLUE HEARTS(当時)の甲本ヒロトで、外見のモデルもTHE BLUE HEARTS時代の甲本本人をモチーフにしている。
海老原昌利(えびはら まさとし)
通称マーシー。中学時代に留年しているため、2学年下だが年齢は太尊達より1つ下。中学で留年ということから、入学時に教師から「前田以上」と言われた。中学時代に不良グループの頭にタイマンを挑むが、大勢で袋叩きにされた挙句、カッターナイフで額に傷を付けられ、その額の傷痕を隠すために常にバンダナを巻いている。その負傷事件以来、人を信じず孤独な一匹狼的スタンスをとっていたが、太尊と出会い熱いタイマン勝負に負けて仲間になる。
本人いわくプロレスは得意で、跳び膝蹴りが必殺技。喧嘩の腕もかなり立ち、敵のNo.2との対戦も多い。敗戦の描写も少ない。本人はほとんど異性に興味が無いようだが、女子生徒に非常に人気がある。前田らとの和解・仲間入り後は、やや天然ボケな一面も見せ、小兵二軍団の一員にも加えられることとなり、その後いつも小兵二軍団のTシャツを着ている。八尋とのタイマン勝負の回以後は、他校ながら彼と一緒にいるシーンも多い。
名前の由来は海老原博幸とTHE BLUE HEARTS(当時)の真島昌利で、外見のモデルもTHE BLUE HEARTS時代の真島本人をモチーフにしている。
松村純之助(まつむら じゅんのすけ)
石松徹也(いしまつ てつや)
加納(かのう)
教師
近藤真彦(こんどう まさひこ)
通称マサさん。帝拳高校ボクシング部顧問で数学教師。太尊たちのクラス担任。太った体にヒゲ面が特徴で、血液型はAB型RH(−)。
当初はマサさんと呼ばれると「近藤先生だ」と訂正したが、途中から訂正しなくなった。教師の鑑のような存在で、人を中身で見ることから太尊をはじめとして様々な生徒に慕われている。普段は非常に温厚で物腰も柔らかいが、非ありと見なした時にはたとえ目上の相手でも女性でも毅然とした態度で意見するため、女生徒はもちろん、浅野からも好意を寄せられていた。
今でこそ太ってしまっているが、大学時代は日本屈指のレスリング選手で、藤竹とはレスリングでも恋愛でもライバル関係であった。彼のほうが実力的には上であり、オリンピック代表に三度も選考されるものの、様々な事情で結局一度も出場は叶わなかった。特に二度目(モントリオール)の代表選出の時、藤竹の彼女であり彼自身も密かに好意を寄せていた綾が交通事故に遭った際、綾の血液型がAB型RH(−)という2000人に一人の割合しかいない極めて特殊なものだったため、同じ血液型を持つ近藤からの輸血なしでは命が危なく、輸血をすれば代表には間に合わないという極限の状況の中、「彼女には今しかないんです。俺の血しか」と迷うことなく彼女を助けるため、輸血を選択する。しかもその事実を一切口外しないよう医師に強く念を押し、藤竹ばかりか教え子の太尊らにすら「代表を外れたのは尻のできものが悪化したからだ」と伝えていた。そのあまりの男らしさに当時の担当医がいたく感銘を受け、今でも近藤のことを思い出して時折逢いにくるほどである。三人の友情は未だに継続されており、後に担当医の男性が藤竹に宛てて書いた手紙で初めて真実を知り、藤竹も綾も太尊も近藤のそういった人格に感動し涙を流していた。
後に前々から好意を寄せられていた浅野からの告白を受け結婚、三つ子を授かる。
容姿のモデルはマサ斎藤であり、斎藤の訃報に接して森田がイラスト入りのツイートをした。
井岡(いおか)
帝拳高校の英語教師兼生活指導係。先の割れた竹刀を常に持ち歩いている。パンチパーマにサングラスというヤクザそのものの外見で腕力も強く、赴任当初は非常に恐れられていた。だが、太尊に殴られてパンチパーマがハゲを隠すためのカツラと発覚してからは急速に権威が失墜。以来、太尊を目の仇にして何度も復讐を企む。しかしながら、基本的には心から生徒を思い遣っている良い教師で、太尊や誠二と負傷するほどの殴り合いになっても、男と男の勝負に教師と生徒の関係は無用とのことで不問にするなど男気のある人物である。また、教師相手には丁寧な言葉づかいで話す礼節をわきまえている。後半では太尊と喧嘩友達のような関係になっており、彼に悩みを打ち明けられた太尊が一肌脱ぐことも多々あった。美術教師の浅野洋子に惚れていたものの、マサさんとの結婚で退職したため、浅野への恋は成就しなかった。
強面な外見に反して小心者なところがあり、女性に対しては純情でまともに目を合わせて話すこともできないため、日々サングラスを常用している。自分に自信がないことを伺わせる発言も多い反面、開き直ると思い切った行動に出るタイプであり、浅野に振られた後は残っていた頭髪を全部剃りスキンヘッドになった。しかしカツラは相変わらず被っており、自ら「照れ屋」と評している。その後、浅野の後任として赴任してきた観月をめぐり、何度となく誠二と恋の鞘当てを行ったが、最終的には勝利を収めて彼女と結婚を果たした。
「ろくでなしぶるーちゅ」では、半ば事故のような形で千秋にカツラを外され、千秋を叱る描写がある。
竹原(たけはら)
帝拳高校の体育教師。「高校生らしい頭髪ではない」との理由からヒロトや勝嗣等を強制的に丸刈りにしたり、女生徒へのセクハラなど横暴の限りを尽くしていたが、行き過ぎを咎められ学校から謹慎処分に。復帰後もあらゆる手を使い、太尊らを退学処分にしようと目論んだ。その後、実家の父が倒れたために休職。その事件が自分の教師としてのあり方を考え直すキッカケとなった。
大橋や武藤が沼田たちへの礼参りをしようと計画していたことを偶然聞き、「沼田への礼参りはしないこと」を条件に自身への礼参りを許可。その翌日に辞表を提出し、太尊たちの代わりに彼自らが沼田を殴る。去り際に、駅のホームで太尊からは「お前のことは嫌いだったけど、今は本当に感謝している」「親父さんが元気になったらまた戻って来いよ!」と感謝の言葉を贈られた。太尊を目の敵にしていたことを悔やみ「最低の教師だったな…」と呟いて去って行く。最終話では帝拳高校に復職し、留年したヒロトの担任を勤め上げた姿が描かれている。
校長
沼田(ぬまた)
進路指導教師。陰湿な性格で生徒に嫌われている。「不良生徒は冤罪に陥れてでも排除すべき」という思想の持ち主で、太尊たちを常に目の敵にしており、少なくとも彼らを「処分」する気はあっても「教育」「指導」しようとする気はほとんどない、ある意味マサさんの対極に位置する人物。教頭に昇格するために校長にあからさまなおべっかを使うなど、出世欲だけは異常に強い。しかし、校長からかつて帝拳高校に在籍した教師が卒業式後に不良たちの礼参りによりケガを負ったことを聞かされ、「校内の生徒たちが自分に礼参りを行うのではないか」という恐怖心を抱くようになる。太尊に金を渡して懐柔しようとするも太尊にはあっさり撥ねつけられ、その後「礼参りをさせる」と言って太尊たちを屋上に呼び出したところ、そのやり取りを見ていた海老原の蹴りを喰らって入院する羽目になり、教頭への昇格も幻となった。最後まで憎まれ教師のまま、最終回となった3年後の卒業式後も礼参りのターゲットにされていた。なお、この時のヒロトは「みんなでお礼参りしないで、一人でやれ」と、かつての太尊と同じことを口にしていた。
藤竹(ふじたけ)
具志堅(ぐしけん)
笠(りゅう)
浅野洋子(あさの ようこ)
帝拳高校以外の吉祥寺の高校
米倉商業高校
島袋大(しまぶくろ ひろし)
米倉商業高等学校の頭。柔道部のエースだったが辞めており、2年生を2度経験している。基本的には困っている人を見過ごせない性格で、卑怯な事を嫌い体を張って後輩を守る(留年の一回はこれが起因してのもの)。ただし「玉袋」と呼ばれると激怒し、負傷した相手すら手加減せず叩きのめすほど逆上してしまう悪癖がある。
自動車事故を機に太尊と知り合う。太尊とはしょっちゅう喧嘩する仲だが、心の底から敵視しているわけではなく認めている部分も多く、いざという時は互いに助け合う戦友でもあり、実質吉祥寺に於いては太尊と対等に接する数少ない存在。困っている人を助けようとしたら太尊と同時だったというのは恒例のネタ。喧嘩にも柔道技を駆使するため狭い所では本領を発揮出来ず、他校との抗争の時は油断や場所の悪さから辰吉・鬼塚・葛西らに一方的に倒されているが、太尊とケンカするときは互角に戦い勝負がつかない。故に吉祥寺近辺では唯一太尊の帝拳高校にやられていない高校として米倉商業高校の名が挙がっている。卒業を前に就職活動を続け、留年しているのが影響してか全く結果が出ず落ち込んでいたが、赤城からたこ焼き屋台を引き継いだ。
名前の由来は島袋忠司。
八尋(やひろ)
米倉商1年。角海老中出身。攻撃的な性格で喧嘩もかなり強い。太尊と本気で争おうとしない島袋に苛立ち、奇襲で島袋を倒し、米商の番長の座を奪い取る。しかし、仲間たちからは「本当の島袋の強さを知らない」と相手にされず、戸惑っていたところでヒロトの奇襲に遭い病院送りの重傷を負ってしまう。これを太尊の仕業と誤解した島袋が彼のために初めて太尊と本気で戦う姿を見て、その真の強さに感服し、舎弟として数々の戦いで活躍するようになる。海老原とは1度対戦して負けているが良きライバルであり、お互いに認めているところもある。同級生の霧子のことが気になるが、霧子が島袋に惚れているために素直になれない。霧子の島袋への恋のために一人で不良たちと戦って袋叩きにされたこともあった。このエピソードではその後、海老原と共に報復に向かっている。
杉谷(すぎや)
佐藤霧子(さとう きりこ)
協栄高校
赤城肇(あかぎ はじめ)
協栄高等学校の頭。無類の酒好き。元々はパンチパーマだったが、飲み比べで太尊(の酒乱癖)に負けて以来、太尊への敬意としてスキンヘッドにしている。太尊には頭が上がらず敬語を使っていたが、渋谷との抗争時から同格的な扱いになった。井の頭公園で評判のたこ焼き屋台を経営。かつてかなり本気で和美に惚れていた。
アイドル「工藤静香子」の大ファンで、彼女が婚約した記事がスポーツ新聞に出ていた時は大荒れしたほど。
吉祥寺のNo.3と評される実力者で、米示たちすらその格は太尊や島袋より上と認めるほどのものだが、中学時代同級生の鬼塚には前歯を折られていたり、上山とのタイマンにも敗北するなど、作中の戦歴は良くない。卒業後もOBとして泣きを入れてくる後輩達の様々な世話を焼いているが、あまりに無茶な頼みごとをされた際にはたこ焼きの具をぶちまけて追い払う(具は回収して使おうとしたが、猫に食われて果たせずに終わる)など、筋はきっちり通している。伯父の紹介によりアメリカのダラスでたこ焼き屋を始めるチャンスを得る。このチャンスは太尊たちのミスにより一度はなくなりかけるものの、そこを島袋にフォローしてもらい事無きを得る。その後、屋台を島袋に託しアメリカに旅立つ。
西沢(にしざわ)
坂本(さかもと)
角海老高校
平仲光二(ひらなか こうじ)
三迫工業高校
三原剛史(みはら つよし)
三迫工業高校の頭。学年は大尊達の1年上。ブラウンシュガーとの抗争の中、当時真冬の彼氏だった武士の策略にはまり、警察の目の前で武士の右目を殴ったために少年院行きとなった。出所後、留守を任せていたナオトが喧嘩に負けた事を知って激怒し、彼に徹底的な制裁を加える。その後、真冬への報復と太尊への敵対心のために舎弟を率いて帝拳高校を襲撃。電話線を断ち切った上で勝嗣らを始めとする生徒、更にはマサさんにまでも暴行を加える。その後、賢徳寺にて武士の墓の前にいる真冬を仲間と共に痛めつけ復讐を果たそうとするも襲撃時には不在だった太尊・輪島・浜田の3人が駆けつけたことにより阻止された。最後は太尊との一騎討ちとなり、彼が放ったフロントスープレックスによって武士の墓に顔面を叩きつけられたことが止めとなり、KOされた。極悪卑劣な性格だが、大橋・勝嗣を全く問題にせず太尊とも互角の勝負を繰り広げるなど喧嘩に関してもかなりの強さを誇る。また、敗北を何よりも嫌っており、これがナオトに徹底制裁を下した要因でもあった。高校は卒業している事が大尊達が3年時のエピソードでの三迫工業在校生達の会話で分かる。
飯泉ナオト(いいずみ ナオト)
三迫工業高校の生徒で、米示の中学時代の同級生。当時から米示の彼女であったさゆりに散々迫った挙句、その唇を強引に奪った軟派な男であり、キャラクター的には硬派の三原とは対照的である。空手の有段者であり、殴り込みをかけた米示をあと一歩まで追い詰めたが、米示の前でさゆりのことを「インラン女」と余裕を見せて罵ったことが仇となり、これによる怒りで奮起した米示によって形勢を逆転され、無様に敗北。その後、少年院から出所・復学した三原に敗戦を知られて激怒され、制裁を受ける。三原が少年院送りになっていた間には留守を任されているが、三原に対しては決して逆らえない。三原が企てた三迫工の帝拳への襲撃にも参加し、帝拳に殴りこんで米示らを前の復讐とばかりに散々に殴るも、武士の墓のある賢徳寺で、駆けつけた太尊に仲間たちを痛めつけた報復のごとく激しく殴られ続けて半殺しにされ、それ以降登場しなくなった。太尊とも同じ中学の卒業生であるはずだが、お互いに面識はなかったようである。
吉祥寺以外の高校
渋谷楽翠学園
鬼塚(おにづか)
渋谷楽翠学園の頭。東京四天王の一人。ランチコートを愛用している。学年は太尊たちと同じだが、中学の時に留年しており年は一つ上。格闘技等は使わないが怪力を誇る。また、太尊にはアゴを割られても立ち向かい、葛西にはアバラと片腕を折られてもギブアップせず、かなりの精神力が伺える。
登場時は気に入らない暴走族のリーダーを半殺しにするなど非常に悪辣で冷酷非情な男であり、味方であってもミスがあれば殴りつけ、島袋と組み合っていた須原を2人まとめて2階から突き落としたりと、仲間を力と恐怖で支配する道具としか見ていなかった。しかし、吉祥寺の面々との抗争で太尊に敗れた後は仲間の大切さを知り、改心して上山にその座を禅譲、後に仲間と心を通い合わせた真の渋谷のリーダーに成長している。太尊に対しては自分の過ちに気付かせてくれた恩人として感謝している。大阪抗争編では、四天王共闘の時には沈着冷静・理知的な描写が多く、暴走する川島に仲間との信頼を諭す姿すら見せた。
上山(かみやま)
楽翠学園のNo.2。輪島に匹敵する体格でボディ攻撃が通用しない。吉祥寺との抗争では、勝嗣・米示・ジョーを3人まとめて倒し、当時、太尊、島袋に次いで吉祥寺ベスト3だった赤城との戦いにおいて、赤城にホースで首を絞められるも針金で閉められたホースを引っこ抜いて勝利し、高い実力を見せ付け、連戦連勝。更に連戦になった、無傷の輪島との戦いには、連戦による連戦の上山は今までのダメージ、疲労もあり、奮戦、善戦したものの敗れるが、その風貌と圧倒的なパワーは、赤城から「ビガロ」と喩えられたり、「本当は鬼塚より強いのではないのか」などと言われていた。鬼塚が吉祥寺の面々から散々けなされた時には何も言わなかった楽翠の面々が、上山への悪口に怒って吉祥寺の面々と乱闘するなど、鬼塚とは違い純粋に仲間から慕われている。赤城に諭されて鬼塚との決別を決め、抗争後は形式上彼が頭になったが、再登場した時には仲間からの厚い信頼を得た鬼塚にトップの座を返上している。極東との抗争では、一度川島に倒されるが、後に須原と2人で勝嗣たちの元に駆けつけ、地下駐車場での抗争に参加した。
須原(すはら)
楽翠学園のNo.3。太尊と同じ大阪出身で関西弁で喋る。軽い身のこなしを活かした戦法が得意。太尊のパンチをバク転でかわしたところ、ゴミ箱の上に降りてしまいはまりこんで転倒したり、ベルトを引き抜いて太尊を打ちのめそうとするも、直後に太尊にズボンを引きずり降ろされてしまうなど、初登場時間もなく数度にわたってギャグシーンを披露した。吉祥寺との抗争では鬼塚のあまりの非情・卑劣さに嫌気が差して戦意を失い、鬼塚への精一杯の反抗として島袋にわざと投げられ続けてKOされる。再登場時には鬼塚に軽口を叩いており打ち解けていることが伺える。鬼塚の件で太尊にも義理を感じているようで、四天王制覇を目論む葛西の警告をしに吉祥寺までやって来る。極東との抗争では、一度川島に倒されるものの、上山と共に再び抗争に参加する。
小太郎(こたろう)
浅草笹崎高校
薬師寺(やくしじ)
浅草笹崎高校の頭。東京四天王の一人。太尊同様、無駄な喧嘩を好まず名を上げることにも興味を示さず、仲間を大事にしているので人望は厚い。後に発売されたコンビニ版コミックスによると、後述の鶴田、亀岡とは上下関係の無い間柄であり、劇中でもタメ口、かつ名前もさん付けでなく、呼び捨てで言い合う仲であった。空手を習得しており特に蹴り技が得意だが、状況によって目隠しや関節技などのテクニカルな技も使用する。また太尊のアッパーを凌ぐなど、防御技術にも長けている。
かつて吉祥寺に住んでいた時期があり、その頃の同級生である千秋や和美とは「ヤッくん」と呼ばれる仲。特に千秋には中学時代に転校してからも想いを寄せており、太尊とは四天王としての宿敵であると同時に千秋を巡る恋敵でもある。太尊と争う気は無かったが、本人を眼前にして勢いで千秋を連れ去ってしまい帝拳との抗争が勃発、必然的に決着を付けることとなってしまう。池袋抗争編で葛西とタイマンを張るが、一方的にやられアバラを折られる。大阪抗争編では千秋と和美の呼び出しに応じて参戦。他の四天王との兼ね合いからか葛西に突っかかったり、大勢の敵がいるにもかかわらず大技を出して隙だらけになってしまったことで一斉に反撃されるという失態を2度も演じるなど、やや軽率なキャラクターになっていた。千秋を吹っ切った後は、気恵という子を追っかけているらしい。
鶴田(つるた)
浅草笹崎高校のNo.2。角刈りに眉無しとかなりの強面。亀岡と吉祥寺に殴り込み、喫茶店にいた勝嗣・米示・松村を打倒して宣戦布告とした。相当の実力者だが、何よりも危険なのはその凶暴な性格で、椅子で勝嗣たちを叩きのめし、太尊の頭に缶がぎっしり詰まったゴミ箱を振り下ろすなど、およそ容赦というものを知らない。リベンジに来た勝嗣・米示と小兵二を苦戦しながらも返り討ちにしたが、直後にヒロトの奇襲を受け滅多打ちにされて病院送りとなった。池袋抗争編では薬師寺・亀岡がやられた後にあっさりと降伏したり、大阪抗争編では太尊に余計なことを言って殴られたり、鷹橋が川島の心情について説いているところにしゃしゃり出てきて梅津に蹴り飛ばされるなど、無粋な面が目立った。
亀岡(かめおか)
笹崎北高校
池袋正道館高校
粗暴な生徒が多く、「卒業生の半分が本職になる」と地域住民からも眉を顰められる高校。
葛西(かさい)
池袋正道館高校の頭。東京四天王の一人。主に殴る蹴るといったオーソドックスなスタイルだがその中でドロップキックやバックブリーカー、パワースラムにラリアット、パイルドライバー等のプロレス技も使う。太尊との初戦ではライト・クロスをも繰り出し、太尊を驚愕させた。
正道館入学直後に当時の番長に挑むもバットで不意打ちを受けアバラを折られ敗北、仲間からの信望を失い見捨てられた。その後再戦し勝利するも、一度仲間を失ったトラウマから、強さを示すことでしか仲間の信頼を得られないと考えており、強い人間を倒し続けることに執着し、倒した相手のアバラを折る事を儀式としている。東京四天王という呼称を嫌い、自分が最強であることを示すために四天王制覇を狙う。太尊を含む他の三名に圧勝したがトラウマから脱することはできず、逆に強さを示すための対象を失ったことで苦しみを抱えてしまう。唯一信頼していた坂本にそのことを指摘されると、坂本を打ちのめした後、仲間達とも決別し単身吉祥寺に乗り込み暴走を始める。井の頭公園で再戦を挑んできた太尊にリベンジされるも、その後は仲間と固く信頼し合うようになる。大阪抗争編では、川島にかつての自分の姿を重ね太尊に協力し、鬼塚、薬師寺とも和解した。
坂本(さかもと)
西島(にしじま)
リン
山中(やまなか)
極東高校
辰吉保栄(たつよし やすえい)
太尊の大阪時代のライバル。テコンドーの達人で、極東高校の頭。ヤクザ風の男2人に絡まれるが、顔を見せた途端に逃げ出すところを見ると、その道の人間にもかなり顔が広い模様。太尊のアッパーを食らって立っていられた最初の人物。ケンカの腕は島袋も圧倒し、性格は1度やられたら地獄の底から這い上がってでも20倍にして返すという執念と凶暴性の持ち主だが、筋道と義理を重んじ、相手を許せる一面もある。文尊が極東の初代番長として説教した時には即座に自分の非道を悟って用高から手を引いた。事故で文尊が死んだと思われた時も文尊への義理を通し抜いていたが、用高に手出しして返り討ちに遭った後輩達からの信望を失い、川島が復学したことで1・2年は全員川島になびいてしまい、自身も川島にやられてしまい入院する。その後も用高にとっては良き先輩となっている。
川島清志郎(かわしま きよしろう)
兄が暴力団の鉄砲玉として使い捨てられ、兄を切り捨てた兄貴分に対する傷害事件で少年院に入っていた。少年院に入る前は辰吉とソリが合わず、辰吉派にヤキを入れられていた。退院後、極東高校に復学し、即座に辰吉を倒して極東高校の頭となる。同級生を組織し、兄を殺した暴力団への復讐を企てていた。10円玉を片手指だけで曲げ、超重量級の上山を軽々と持ち上げるなど、高校生とは思えない肉体と超人的な身体能力を持つ。喧嘩の腕も用高を一撃、辰吉も無傷で倒し、鬼塚も一方的に屠るほどである。またドストエフスキーの「罪と罰」を読みふける場面がある。修学旅行で東京に行った際、トップになる事を企む畑山に仲間を恐怖で支配するよう煽られ、結果東京四天王達と大規模な抗争を起こすが最終的に太尊に倒される。その後は仲間に謝り改心した模様。
鷹橋(たかはし)
梅津(うめづ)
畑山(はたやま)
飯田(いいだ)
吾郎(ごろう)
横浜帝拳高校
帝拳高校の系列校。吉祥寺帝拳高校の生徒には「ハマコー」と呼ばれている。
渡嘉敷(とかしき)
金平(かねひら)
細野(ほその)
ルイス
佐藤(さとう)
横浜進光工業高校
白井隆人(しらい たかと)
通称サリー。横浜進光工業高校の頭で、シバタジム所属のプロボクサー。プロテスト時のゼッケン番号が「28」だったので太尊には「江夏」と呼ばれていたこともある。
他の登場人物がケンカ相手の命を奪うことまでは考えていないのに対し、気に入らない相手には徹底的に暴行を加え、その結果死んでしまったとしてもなんとも思わず、女性にまで手を上げるほどで渡嘉敷も白井と揉めることだけは避けていた。人を殺してもリングの上の試合中であれば罪に問われないという理由からボクシングの道に進む。知略にも優れ、千秋を拉致し、綿密に練られた作戦で太尊を陥れようと画策する。喧嘩も一級品で鉄の扉の形を変えるほどの異常なパンチ力を誇りながら、蹴りにダブルアーム・スープレックスなどの組み技、卑怯な攻撃も得意。フットワークも軽快だったが今までの太尊のライバルに比べると打たれ弱く、パンチのみで惨めに倒された。太尊に完敗して、実は自分が内心では千秋に惚れていたと気づく。太尊との一件の後にシバタジムを訪れて、事件の顛末をすべて打ち明けている。
圭司(けいじ)
小泉(こいずみ)
その他の高校生
春華(はるか)
浅川龍太郎(あさかわ りゅうたろう)
西城進(さいじょう すすむ)
さゆり
ボクシング関係のキャラクター
マンモス柴田(マンモスしばた)
コミッショナー
チャコフ友利(チャコフともり)
ジャッカル三谷(ジャッカルみたに)
マーベラス塩濱(マーベラスしおはま)
東(あずま)
その他のキャラクター
益朗(ますお)
佐藤零(さとう れい)
串木野(くしきの)
川島麗一(かわしま れいいち)
藤竹綾(ふじたけ あや)
書誌情報
単行本
- 森田まさのり 『ろくでなしBLUES』 集英社〈ジャンプ・コミックス〉、全42巻
- 「Here comes 太尊」1989年1月10日発売、ISBN 4-08-871401-6
- 「1/2 A SATISFACTION」1989年4月10日発売、ISBN 4-08-871402-4
- 「NATSUMI」1989年7月10日発売、ISBN 4-08-871403-2
- 「GOOD LUCK 畑中!」1989年9月8日発売、ISBN 4-08-871404-0
- 「STARIWAY TO HEAVEN」1989年11月10日発売、ISBN 4-08-871405-9
- 「HONKY TONK MAN」1990年1月10日発売、ISBN 4-08-871406-7
- 「THE SHOWDOWN」1990年3月9日発売、ISBN 4-08-871407-5
- 「関
西 CALLING」1990年5月10日発売、ISBN 4-08-871408-3 - 「太尊は東京へ行った」1990年7月10日発売、ISBN 4-08-871409-1
- 「MIXED EMOTIONS」1990年9月10日発売、ISBN 4-08-871410-5
- 「SOUL」1990年11月9日発売、ISBN 4-08-871411-3
- 「NO FUTURE」1991年1月10日発売、ISBN 4-08-871412-1
- 「MONY MONY」1991年3月8日発売、ISBN 4-08-871413-X
- 「渋谷へ行こう」1991年6月10日発売、ISBN 4-08-871414-8
- 「Search And Destroy」1991年9月10日発売、ISBN 4-08-871415-6
- 「ALL YOUNG CUNTS」1991年11月8日発売、ISBN 4-08-871416-4
- 「Lost in the high school」1992年2月10日発売、ISBN 4-08-871417-2
- 「HAPPY WEDDING」1992年6月10日発売、ISBN 4-08-871418-0
- 「STATION TO STATION」1992年8月4日発売、ISBN 4-08-871419-9
- 「SHE SMILED SWEETLY」1992年10月2日発売、ISBN 4-08-871420-2
- 「米商 RIOT STRUCTURE」1992年12月2日発売、ISBN 4-08-871731-7
- 「Let's get on!」1993年2月4日発売、ISBN 4-08-871732-5
- 「VICIOUS」1993年4月2日発売、ISBN 4-08-871733-3
- 「Hang to yourself」1993年6月4日発売、ISBN 4-08-871734-1
- 「MARCY」1993年8月4日発売、ISBN 4-08-871735-X
- 「Baby don't worry」1993年10月4日発売、ISBN 4-08-871736-8
- 「BLAQK AND BLUE」1993年12月24日発売、ISBN 4-08-871737-6
- 「GOBE'EM ENOUGH ROPE」1994年5月2日発売、ISBN 4-08-871738-4
- 「ROUGH AND TUMBLE」1994年9月2日発売、ISBN 4-08-871739-2
- 「Walk about the street」1994年11月4日発売、ISBN 4-08-871740-6
- 「TONIGHT'S THE NIGHT」1995年2月3日発売、ISBN 4-08-871741-4
- 「THE MAN OF THE MAN」1995年4月4日発売、ISBN 4-08-871742-2
- 「WHITE RIOT」1995年6月2日発売、ISBN 4-08-871743-0
- 「UNDER MY THUMB」1995年8月4日発売、ISBN 4-08-871744-9
- 「READY STEADY GO」1995年10月4日発売、ISBN 4-08-871745-7
- 「DENY」1995年12月1日発売、ISBN 4-08-871746-5
- 「Boys always work it out」1996年2月2日発売、ISBN 4-08-871747-3
- 「ROLLING ON」1996年5月10日発売、ISBN 4-08-871748-1
- 「SWEET LITTE SIXTEEN」1996年8月2日発売、ISBN 4-08-871749-X
- 「Love Me Tender」1996年11月1日発売、ISBN 4-08-871750-3
- 「SALLY TALKING」1997年2月4日発売、ISBN 4-08-872371-6
- 「LIKE A ROLLING STONE」1997年4月4日発売、ISBN 4-08-872372-4
文庫版
- 森田まさのり 『ろくでなしBLUES』 集英社〈集英社文庫〉、全25巻
- 「太尊登場編①」2002年12月12日発売、ISBN 4-08-617878-8
- 「太尊登場編②」2002年12月12日発売、ISBN 4-08-617879-6
- 「太尊登場編③」2003年2月18日発売、ISBN 4-08-617880-X
- 「太尊登場編④」2003年2月18日発売、ISBN 4-08-617881-8
- 「太尊登場編⑤」2003年3月18日発売、ISBN 4-08-617882-6
- 「太尊登場編⑥」2003年3月18日発売、ISBN 4-08-617883-4
- 「太尊登場編⑦」2003年4月18日発売、ISBN 4-08-617884-2
- 「太尊登場編⑧」2003年4月18日発売、ISBN 4-08-617885-0
- 「闘争勃発編①」2003年5月16日発売、ISBN 4-08-617886-9
- 「闘争勃発編②」2003年5月16日発売、ISBN 4-08-617887-7
- 「闘争勃発編③」2003年6月18日発売、ISBN 4-08-617888-5
- 「闘争勃発編④」2003年6月18日発売、ISBN 4-08-617889-3
- 「闘争勃発編⑤」2003年7月18日発売、ISBN 4-08-617890-7
- 「闘争勃発編⑥」2003年7月18日発売、ISBN 4-08-617891-5
- 「闘争勃発編⑦」2003年7月18日発売、ISBN 4-08-617892-3
- 「激突! 四天王編①」2003年8月8日発売、ISBN 4-08-617893-1
- 「激突! 四天王編②」2003年8月8日発売、ISBN 4-08-617894-X
- 「激突! 四天王編③」2003年9月18日発売、ISBN 4-08-617895-8
- 「激突! 四天王編④」2003年9月18日発売、ISBN 4-08-617896-6
- 「大阪抗争編①」2003年10月17日発売、ISBN 4-08-617897-4
- 「大阪抗争編②」2003年10月17日発売、ISBN 4-08-617898-2
- 「大阪抗争編③」2003年11月18日発売、ISBN 4-08-617899-0
- 「大阪抗争編④」2003年11月18日発売、ISBN 4-08-618001-4
- 「大阪抗争編⑤」2003年12月12日発売、ISBN 4-08-618002-2
- 「大阪抗争編⑥」2003年12月12日発売、ISBN 4-08-618003-0
劇場アニメ
第1作
1992年7月11日公開。
キャスト
- 前田太尊:堀秀行
- 七瀬千秋:鷹森淑乃
- 山下勝嗣:小野坂昌也
- 沢村米示:堀川亮
- 今井和美:伊藤美紀
- 黒岩:銀河万丈
- 中田小兵二:屋良有作
- 反町:千葉繁
- 輪島倍達:佐藤正治
- 浜田弘樹:岸野幸正
- 小宮山広成:田中和実
- 大友弘之:小林通孝
- 武藤章圭:真地勇志
- 井岡:郷里大輔
スタッフ
- 原作 - 森田まさのり
- 監督 - 吉沢孝男
- 脚本 - 菅良幸
- 音楽 - 岩崎文紀
- 撮影 - 福田岳志
- 美術 - 伊藤岩光
- 編集 - 西山茂
- 制作 - 東映動画
- 配給 - 東映
第2作
『ろくでなしBLUES 1993』のタイトルで1993年7月24日公開。
キャスト(第2作)
- 前田太尊:平田広明
- 七瀬千秋:堀川早苗
- 山下勝嗣:柏倉つとむ
- 沢村米示:緑川光
- 今井和美:浦和めぐみ
- 前田文尊:飯塚昭三
- 前田富士雄:屋良有作
- 前田用高:堀川亮
- 中田小兵二:矢尾一樹
- 春華:萩森侚子
- 渡辺直人:中尾隆聖
- 小宮山広成:佐藤浩之
- 中島淳一:高戸靖広
- 井岡:玄田哲章
- 大友弘之:石川英郎
- 近藤真彦:郷里大輔
- 浅野洋子:山本百合子
- 柴田:龍田直樹
- 五代:小野健一
- 大関:田中一成
- 春日:津久井教生
- 島袋大:江川央生
- 上田:里内信夫
- 橋本:谷瀬英男
- 女子高生A:永島由子
- 女子高生B:小野寺麻理子
- バスガイド:山崎和佳奈
- 警官A:清水圭
- 警官B:森田まさのり
スタッフ(第2作)
- 原作 - 森田まさのり
- 監督 - 角銅博之
- 脚本 - 菅良幸、雪室俊一
- 音楽 - 埜邑紀見男
- 撮影 - 岡崎英夫
- 美術 - 中村光毅
- 録音 - 今関種吉
- 編集 - 花井正明
- 制作 - 東映動画
- 配給 - 東映
実写映画
第1作(実写映画)
1996年2月16日公開。
キャスト(実写映画第1作)
- 前田太尊:前田憲作
- 七瀬千秋:小沢真珠
- 山下勝嗣:梅木良則
- 沢村米示:木村輝秀
- 今井和美:小畑由香里
- 原田成吉:川本淳一
- 島袋大:柳澤龍志
- 鬼塚城光:ジャイアン・ジュン
- 輪島倍達:小林明男
- 武藤敬一:川畑忍
- 大橋巨泉:神崎良
- 渡久地丈一郎:荻島哲也
- 渡久地誠二:相沢充
- 中田小兵二:平田祐二
- 大友弘之:稲葉健
- 小宮山広成:加藤光亮
- 林田小太郎:大石宏人
- 須原知範:山崎崇誉
- 上山洋助:大石亨
- 古城タカオ:芝直樹哉
- 松本弘樹:鈴木直哉
- 西村肇:友田健吾
- チャコフ友利:酒井伸雄
- セコンド:野本健治
スタッフ(実写映画第1作)
- 監督 - 那須博之
- 脚本 - こがねみどり、菅良幸
- 主題歌 - BEREEVE「SPEED」(作詞・作曲:冴木裕志 編曲:鷹羽仁)
- ファイティングスーパーバイザー - 廣戸聡一
- ボクシング指導 - ファイティング原田ジム
- 協力 - 全日本キックボクシング連盟、オールジャパンエンタープライズ、ワールド・パンクラス・クリエイト、ワールドシュートボクシング協会
- 現像 - IMAGICA
- スタジオ - 東映東京撮影所
- プロデュース - 南條昭夫、五十嵐智之、佐々木志郎
- エグゼクティブプロデューサー - 武政克彦、石川博、尾越浩文
- 配給 - パル企画
- 製作 - ポニーキャニオン、テレビ東京、パル企画
第2作(実写映画)
『ろくでなしBLUES'98』のタイトルで1998年8月22日公開。
キャスト(実写映画第2作)
- 前田太尊:前田憲作
- 七瀬千秋:山口もえ
- 山下勝嗣:江原修
- 沢村米示:西守正樹
- 今井和美:深海理絵
- 結城一也:真内由介
- 大場浩人:瀧澤修
- 中田小兵二:田中優樹
- 大友弘之:佐々木庸二
- 小宮山広成:金子透
- 美咲先生:大原かおり
- 床屋の親父:松山鷹志
- 武藤章圭:吉川秀樹
- 大橋英和:中野雄介
- 海老原昌利:加々美正史
- 松村純之助:秦可紀
- 石松:阿知尚康
- ブッチャー:霜山多加志
- マツ:浜谷康幸
- タケ:柴田明良
- イチ:浅野伸幸
- ニッキ:千葉尚之
- サブ:山下克敏
- シロー:高木哲也
- ゴクー:倉田昌幸
- ムース:植田洋平
- ハル:山藤進司
- 教師:小沢和義
スタッフ(実写映画第2作)
- 監督・脚本 - 室賀厚
- 音楽 - 安川午朗
- プロデュース - 南條昭夫、大橋孝史、黒須功
- 製作者 - 武政克彦、鈴木ワタル
- 配給 - パル企画
- 製作 - ポニーキャニオン、パル企画
テレビドラマ
日本テレビで2011年7月6日から9月28日まで、毎週水曜日24:59 - 25:29に放送された。作中で未成年者の喫煙と飲酒が扱われており、エンディングには注意喚起テロップが用いられた。最終回ではその注意喚起の下に「長い間ありがとうございました」と付け足されていた。
キャスト(テレビドラマ)
帝拳高校
米倉商業高校
楽翠学園
協栄高校
角海老高校
教師
前田家
その他
スタッフ(テレビドラマ)
- 脚本 - 秦建日子、猪原健太、尾崎悟史
- チーフプロデューサー - 田中芳樹
- プロデューサー - 佐藤敦、仲野尚久、小橋孝裕
- 演出 - 菅原伸太郎、北川敬一
- 主題歌 - 三代目J Soul Brothers「FIGHTERS」(rhythm zone)
- 挿入歌 - THE BLUE HEARTS「リンダリンダ」「未来は僕等の手の中」(トライエム)、三代目J Soul Brothers「次の時代へ」(rhythm zone)
- 企画制作 - 日本テレビ
- 制作協力 - AX-ON
- 製作委員会 - VAP、4cast
放送日程
各話 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 演出 | 視聴率 |
---|---|---|---|---|---|
第1話 | 2011年7月6日 | 最強の男、前田太尊登場 | 秦建日子 | 菅原慎太郎 | 2.9% |
第2話 | 2011年7月13日 | ボクシング部からの刺客、浜田 | 猪原健太 | 北川敬一 | 2.0% |
第3話 | 2011年7月20日 | 輪島参上 | 菅原慎太郎 | 3.1% | |
第4話 | 2011年7月27日 | 激闘畑中 | 北川敬一 | 2.2% | |
第5話 | 2011年8月3日 | 前田富士雄見参 | 尾崎悟史 | 菅原慎太郎 | 2.6% |
第6話 | 2011年8月10日 | 対決島袋 | 1.1% | ||
第7話 | 2011年8月17日 | 輪島卒業・成吉登場 | 北川敬一 | 1.7% | |
第8話 | 2011年8月24日 | 渡久地兄弟参上 | 猪原健太 | 3.3% | |
第9話 | 2011年8月31日 | 千秋の誕生日 | 尾崎悟史 | 2.8% | |
第10話 | 2011年9月7日 | 鬼塚降臨 | 猪原健太 | 菅原慎太郎 | 2.4% |
第11話 | 2011年9月14日 | 太尊が負けた | 2.8% | ||
最終話 | 2011年9月28日 | 前田太尊のダチだから何度負けても | 3.0% | ||
平均視聴率 2.5%(ビデオリサーチ調べ・関東地区) |
- 第1話は「ブルドクター」が初回で時間拡大のため25:05〜25:35
- 第5話は「この世界の片隅に」完全ガイド放送のため25:14〜25:44
- 第6話は「犬の消えた日」ナビゲート放送のため25:09〜25:39
- 第7話は「24時間テレビ34」カウントダウン放送のため25:14〜25:44
- 第9話は「地デジをフルに楽しもう!なるほど!ハイスクール×データ放送」と「朝はZIP!」放送のため25:14〜25:44
- 第11話は「ブルドクター」が最終回で時間拡大のため25:05〜25:35
- 9月21日は「ラグビーワールドカップ予選プールA 日本×トンガ」のため休止
- 最終話は『幸せ!ボンビーガール家賃も食費も全部込み!月7万円で暮らそうスペシャル!』放送のため25:29〜25:59
放送局
放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 | 放送系列 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
関東広域圏 | 日本テレビ | 2011年7月6日 - 9月28日 | 水曜 24:59 - 25:29 | 日本テレビ系列 | 制作局 |
福岡県 | 福岡放送 | 2011年7月14日 - 10月6日 | 木曜 25:13 - 25:43 | 8日遅れ | |
長崎県 | 長崎国際テレビ | 2011年8月5日 - 9月30日 2011年10月7日 - 11月4日 |
金曜 25:58 - 26:28 金曜 26:28 - 26:58 |
37日遅れ | |
近畿広域圏 | 読売テレビ | 2012年1月19日 - 4月5日 | 木曜 26:08 - 26:38 | 197日遅れ |
- 読売テレビでは、『AKBと××!』放送日や特別番組放送時は27:08 - 27:38に放送。初回放送日もこれに該当する。
日本テレビ 水曜24:59 - 25:29枠 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
ろくでなしBLUES
(2011.7.6 - 2011.9.28) 【ここからドラマ枠】 |
QP
(2011.10.5 - 2011.12.28) |
舞台
劇団EXILEが華組×風組合同公演として、2010年12月4日から12日まで天王洲 銀河劇場で上演した。
キャスト(舞台)
帝拳高校
ボクシング部
応援団
小兵二軍団
黒百合学園
スタッフ(舞台)
- 原作 - 森田まさのり「ろくでなしBLUES」(集英社刊)
- 脚本 - 丑尾健太郎
- 演出 - 茅野イサム
- ゼネラルプロデューサー - HIRO
- プロデューサー - 松田誠
- 制作 - ネルケプランニング
- 主催 - LDH
CDブック
集英社CDブックとして1991年に発売された。
キャスト(CDブック)
- 前田太尊:山寺宏一
- 七瀬千秋:玉川紗己子
- 山下勝嗣:二又一成
- 沢村米示:堀内賢雄
- 今井和美:水谷優子
- 畑中優太郎:島田敏
- 浜田:古田信幸
- 大橋英和:塩屋翼
- 輪島倍達:堀之紀
- 武藤章圭:山口健
- 近藤真彦:郷里大輔
- 校長:塩屋浩三
- 女の子:冬馬由美
パチスロ・パチンコ
2011年2月にサミーから『パチスロ ろくでなしBLUES』が発売された。同年1月に発売された『パチスロサクラ大戦3』が不具合で問題となり、その代替機として急遽投入された経緯がある。このパチスロに、ケツメイシによるオリジナル曲『ろくでなし』が提供されている(後日発売の『ケツノポリス7』初回特典CDに収録)。
また同年10月には同じくサミーから『ぱちんこCRろくでなしBLUES〜頂上血戦〜』が発売された。サミーネットワークスは、公式サイト「サミー777タウン」に提供している。
キャスト(パチスロ・パチンコ)
- 前田太尊:森久保祥太郎
- 七瀬千秋:高垣彩陽
- 山下勝嗣:中川慶一
- 沢村米示:小西克幸
- 今井和美:戸松遥
- 大場浩人:吉野裕行
- 海老原昌利:谷山紀章
- 鬼塚:三宅健太
- 薬師寺:羽多野渉
- 葛西:諏訪部順一
- 観月真梨絵:伊藤静
ゲーム
ゲームソフト
ソーシャルゲーム
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