アイアンナイト
以下はWikipediaより引用
要約
アイアンナイトは、屋宜知宏による日本の漫画作品。屋宜の連載デビュー作で、犯罪者や悪人が豹変した生命体・ゴブリンが世界を破壊する中、同じくゴブリンになりながらも人々を守るために戦う男子小学生・丑鎮鉄兵を主人公としたバトル漫画。
原型となる読切『ゴブリンナイト』が週刊少年ジャンプ2012年35号に金未来杯エントリー作品として掲載された。その後、『ジャンプVS』(集英社)に作品読切版『アイアンナイト』が掲載された。この2つの読切をベースに連載版『アイアンナイト』が『週刊少年ジャンプ』(集英社)2014年1号から2014年18号まで連載された。
単行本には屋宜の読切作品『IRON CRUTAIN』(1巻)・『ゴブリンナイト』(2巻)・『アイアンナイト』(3巻)が収録されている。単行本3巻には、本誌に掲載されなかった最終話が描き下ろされている。
あらすじ
男子小学生・丑鎮鉄兵は警察官の父親が仕事で家にいないことが多いため、幼馴染の姫神翼の家に居候する生活をしていた。凶悪事件を解決し久々に帰ってくるはずの父から連絡があり、帰ってこられないかもしれないと伝えられる。落ち込む鉄兵は翼に励まされ一緒に家に帰るがその途中に世界は一変し、一部の犯罪者たちが自我を失った謎の生命体ゴブリンとなって町を破壊する。そして、鉄兵も自身がゴブリンとなっていることに衝撃を受ける。
しかし、鉄兵は自我を失うことなく、破壊行動に走ったゴブリン達と戦い、姿が消えた翼や生き残った住民たちを探す旅に出る。
物語の経過 カズモチたちの救出(2 - 6話) 鉄兵はゴブリン達と戦い体が過熱して死にそうになったところを謎のゴブリンに助けられる。その後、生き残った住民グループに遭遇、親友のカズモチと再会する。しかしカズモチたちは、酸を吐き自我を持つゴブリン沼沢とその傘下の不良グループによって虐待されていた。鉄兵はゴブリンの姿となって沼沢に挑み一度は撃退するが、ゴブリンにトラウマを持つカズモチたちからは警戒されてしまう。 その後、以前鉄兵を助けた謎のゴブリンが人間の姿で鉄兵と再会する。ユキと名乗るその少女は彼が沼沢と戦う手助けをした。鉄兵はユキの助けや彼女と共に作った武器によって沼沢に勝利、カズモチたちからも信頼を勝ち取る。 大和山基地の解放(7 - 13話) 住民グループは鉄兵の援護の元、バスに乗って国防軍(旧・自衛隊)が守る大和山基地に向かう。途中で武装し組織化されたゴブリンの集団に襲われるが、国防軍陸曹・菊田らの救援によって何とか危機を乗り越える。鉄兵たちは国防軍のいる地下に連れて来られ、国防軍3等陸佐・桜山から大和山基地の壊滅を伝えられる。基地には翼を含め1000人ほどの一般市民が取り残されているが、周囲を何者かに操られ組織化されたゴブリンが抑えているため救援は不可能と思われた。 しかし、菊田の説得や、鉄兵という新たな戦力が手に入ったため、桜山は救援を決断、ゴブリンを操っている大本を叩き住民を救出しようとする。救出作戦は順調に進むが、桜山は囮にかけられたと気付き、撤退命令を出す。その時、実はゴブリン達を操っていた菊田が本性を現し、ユキや国防軍兵士を攻撃する。菊田の胸には巨大な「目玉」がありそれによってゴブリンを操っていた。 鉄兵は菊田とそのゴブリンに戦いを挑むが、圧倒的な大きさと耐久力を誇るゴブリンの集合体に苦戦を強いられ、戦車の砲撃によって胸に大穴をあけられる。それでも何とか鉄の武器で菊田のゴブリンを焼き倒し、桜山の援護によって勝利する。 天地との戦い(14- 16話、最終話) 1年後、勾玉町は整備され、鉄兵によって安全が守られた町となった。鉄兵は鉄の騎士(アイアンナイト)と呼ばれ住民から頼られる存在となった。翼とは再会できたものの、彼女は放心でほとんど意識がなく、鉄兵がいる時だけ調子の良い状態が続いていた。そこに多数の人格を持ったゴブリンを率いる天地善次郎が襲撃する。 天地は「不死」を名乗り、鉄兵を圧倒、勝てないと悟った鉄兵とユキは住民に退避を呼びかけるが、彼らはアイアンナイトを信頼しており、街から去ろうとはしなかった。そこで鉄兵は暴走したふりをして住民を退避させ、彼らの命を救う。 しかし、鉄兵は天地に捕えられ、暴走するようにと彼から胸の穴に巨大な「目玉」を埋められる。その後、鉄兵はユキに助けられるが、これは天地の想定の範囲内だった。鉄兵は埋められた「目玉」は鉄兵に真実が伝える役割を果たす。 それによるとユキは原初の炎を持ったゴブリン(鉄兵)を殺すために、原始的な哺乳類をベースに作られた人工ゴブリンだった。そのことを知った鉄兵は暴走し、彼女を殺そうとする。一方でユキも自分の過去を告白、力の媒体として翼の魂を奪い取ったことと、人間のためにゴブリンと戦う鉄兵が輝いて見えたことを告げ、自分にとって「最高のヒーロー」である鉄兵の魂を守るため、鉄兵の身体の一部となった。 その様子を見た天地は鉄兵に見切りをつけ、彼を殺そうとするが、鉄兵は町中の鉄と土を操って天地を生き埋めにし、「永遠に窒息」させる。周囲には大きな山ができ、動かなくなった鉄兵の下には、彼と同じ色になったユキが横たわっていた。そのころ、翼は意識を取り戻す。 エピローグ 子ども達が炎の悪魔と不死の悪魔が戦ってできたとされる山に登る。山頂には街を守ってくれると伝えられる「鉄血のアイアンナイト」という像があった。ゴブリンにも似た少女がアイアンナイトについて大昔から伝わる伝承を語る。それによるとこの像と愛し合った姫がいて、限られた時間にだけ像は人間に戻り、二人は幸せな時間を過ごすことができた。姫は人間だったためすぐに死んでしまうが、この像は姫と街を守り続けているという。
カズモチたちの救出(2 - 6話)
その後、以前鉄兵を助けた謎のゴブリンが人間の姿で鉄兵と再会する。ユキと名乗るその少女は彼が沼沢と戦う手助けをした。鉄兵はユキの助けや彼女と共に作った武器によって沼沢に勝利、カズモチたちからも信頼を勝ち取る。
大和山基地の解放(7 - 13話)
しかし、菊田の説得や、鉄兵という新たな戦力が手に入ったため、桜山は救援を決断、ゴブリンを操っている大本を叩き住民を救出しようとする。救出作戦は順調に進むが、桜山は囮にかけられたと気付き、撤退命令を出す。その時、実はゴブリン達を操っていた菊田が本性を現し、ユキや国防軍兵士を攻撃する。菊田の胸には巨大な「目玉」がありそれによってゴブリンを操っていた。
鉄兵は菊田とそのゴブリンに戦いを挑むが、圧倒的な大きさと耐久力を誇るゴブリンの集合体に苦戦を強いられ、戦車の砲撃によって胸に大穴をあけられる。それでも何とか鉄の武器で菊田のゴブリンを焼き倒し、桜山の援護によって勝利する。
天地との戦い(14- 16話、最終話)
天地は「不死」を名乗り、鉄兵を圧倒、勝てないと悟った鉄兵とユキは住民に退避を呼びかけるが、彼らはアイアンナイトを信頼しており、街から去ろうとはしなかった。そこで鉄兵は暴走したふりをして住民を退避させ、彼らの命を救う。
しかし、鉄兵は天地に捕えられ、暴走するようにと彼から胸の穴に巨大な「目玉」を埋められる。その後、鉄兵はユキに助けられるが、これは天地の想定の範囲内だった。鉄兵は埋められた「目玉」は鉄兵に真実が伝える役割を果たす。
それによるとユキは原初の炎を持ったゴブリン(鉄兵)を殺すために、原始的な哺乳類をベースに作られた人工ゴブリンだった。そのことを知った鉄兵は暴走し、彼女を殺そうとする。一方でユキも自分の過去を告白、力の媒体として翼の魂を奪い取ったことと、人間のためにゴブリンと戦う鉄兵が輝いて見えたことを告げ、自分にとって「最高のヒーロー」である鉄兵の魂を守るため、鉄兵の身体の一部となった。
その様子を見た天地は鉄兵に見切りをつけ、彼を殺そうとするが、鉄兵は町中の鉄と土を操って天地を生き埋めにし、「永遠に窒息」させる。周囲には大きな山ができ、動かなくなった鉄兵の下には、彼と同じ色になったユキが横たわっていた。そのころ、翼は意識を取り戻す。
エピローグ
登場人物
主要人物
丑鎮 鉄兵(うしずめ てっぺい)
一般市民
用語
ゴブリン
稀にゴブリンでありながら自我を保ち、人間の姿にも戻ることができる個体もいる。
勾玉町(まがたまちょう)
生き残った住民は鉄兵と桜山率いる国防軍・臨時防衛隊に守られ生活している。
国防軍
日本の中央政府の機能は残っているらしく、東京要塞にある防衛省の管轄下にある。
併録作品
単行本に併録された屋宜による読切漫画作品。
IRON CURTAIN(アイアンカーテン)
第81回(2011年上半期)手塚賞 準入選受賞(屋宜智博名義)。『少年ジャンプNEXT!』(集英社)2012 WINTER掲載。『アイアンナイト』1巻収録(掲載・収録されたのは受賞作のリミックス版)。31ページ。屋宜はいずれこの作品をもとに連載をしたいと語っている。
ゴブリンナイト
『アイアンナイト』のプロトタイプ。第8回金未来杯エントリー作。『週刊少年ジャンプ』2012年35号掲載。『アイアンナイト』2巻収録。
アイアンナイト(読切版)
連載版のプロトタイプ。『ジャンプVS』(集英社)掲載。『アイアンナイト』3巻収録。『ゴブリンナイト』の外伝として構想された。主人公・ヒロインのキャラクターはこちらが基となっている。
担当編集者
- 小野寺。
書誌情報
- 屋宜知宏 『アイアンナイト』 集英社〈ジャンプ・コミックス〉全3巻
- 「RISE」2014年4月4日発売、978-4-08-880061-5
- 「Iron Fire!!」2014年6月4日発売、978-4-08-880097-4
- 「CHAOS」2014年8月4日発売、978-4-08-880155-1