小説

アジアンタムブルー




以下はWikipediaより引用

要約

『アジアンタムブルー』 (adiantum blue) は、大崎善生による日本の恋愛小説。

第23回吉川英治文学新人賞を受賞したデビュー作『パイロットフィッシュ』の続編。2006年に阿部寛主演で映画化された。

タイトルの「アジアンタムブルー」とは、作中の説明では、観葉植物のアジアンタムが水不足で葉がちりちりになってしまい、その状態がみるみるうちに葉全体に広がってしまう現象のこと。「パイロットフィッシュ」の中では「アジアンタムの憂鬱」という言葉が登場する。

あらすじ

隆二が歩んできた人生のジグソーパズルは、恋人・葉子の死というたった1つのピースが抜け落ちただけで全てがバラバラに砕け散ってしまった。

葉子がニースで死んで3ヵ月。33歳の隆二が葉子との思い出を辿る。

登場人物

山崎 隆二(やまざき りゅうじ)

33歳。文人出版の編集者。余命1ヵ月と宣告された葉子のために、ニースで過ごすことを提案する。
続木 葉子(つづき ようこ)

隆二の5歳年下の恋人。水溜まりばかりを写す写真家。撮影で訪れていた金沢で腹痛で倒れ、末期の癌性の腹膜炎と診断される。
中川 宏美(なかがわ ひろみ)

35歳。吉祥寺のデパートの屋上で、葉子との思い出に浸っていた隆二と知り合う。3年前に夫が別の女と心中してしまう。
笠井 信二(かさい しんじ)

隆二の札幌の中学時代のクラスメイト。隆二を万引きに誘い込んだ。
後に、金沢の総合病院の医師になる。
沢井 速雄(さわい はやお)

文人出版での隆二の上司。
石原 美津子(いしはら みつこ)

隆二の高校時代の美術部の1年先輩。校内一の美人で才媛と評判だった。隆二が初めて女性器を見た相手。自殺を図り、後に東京へ引っ越す。
森本 俊介(もりもと しゅんすけ)

隆二の高校時代のクラスメイト。情報通で校内のことを何でも知っていた。
ユーカ

30歳。『月刊エレクト』のカラーグラビアで常に人気上位のSMの女王。
高木 正也(たかぎ まさや)

隆二の2歳年上の風俗ライター。

映画
キャスト
  • 山崎隆二 - 阿部寛
  • 続木葉子 - 松下奈緒
  • ユーカ - 小島聖
  • 川上音彦 - 佐々木蔵之介
  • 川上由希子 - 高島礼子
  • 五十嵐 - 村田雄浩
  • 沢井速雄 - 小日向文世
  • 渡辺いっけい、松尾れい子、飯田基祐、深水元基、猫背椿、葛山信吾、神戸浩、桜井聖 ほか
スタッフ
  • 監督・製作 - 藤田明二
  • 脚本 - 神山由美子
  • 音楽 - 大島ミチル
  • 主題歌 - デルタ・グッドレム 『FLAWED〜埋まらないパズル』
  • 撮影 - 北信康
  • 照明 - 渡邊孝一
  • 美術 - 山本修身
  • 編集 - 山本正明
  • 録音 - 野中英敏
  • スクリプター - 斉藤文
  • 助監督 - 権野元
  • ラインプロデューサー - 牧義寛(シネハウス)
  • 劇用スチール(作中の葉子の写真を担当) - 矢部志保
  • VFXスーパーバイザー - 鹿角剛司
  • 音響効果 - 渡部健一
  • スタジオ - 東映東京撮影所、日活撮影所
  • 協力 - 全日空空輸
  • 製作者 - 黒井和男、亀山慶二、榎本和友
  • エグゼグティブプロデューサー - 梅澤道彦、北川直樹
  • プロデューサー - 椿宜和、井口喜一、杉山登、篠原廣人
  • 製作プロダクション - 共同テレビジョン
  • 製作委員会メンバー - 角川ヘラルド映画、日本映画ファンド、テレビ朝日、ソニー・ミュージックエンタテインメント