アスクレピオス (漫画)
以下はWikipediaより引用
要約
『アスクレピオス』は、内水融の日本の漫画作品。週刊少年ジャンプで2008年43号から2009年11号まで連載されていた。中世を舞台に医術を扱ったファンタジー作品であり、週刊少年ジャンプでは珍しい医療漫画でもある。内水にとっては本誌3度目の連載となった。
あらすじ
「教会」が絶対的な権力を持つとされている時代に、「切り裂き魔」として恐れられる一つの家系があった。その家系・メディル家の末裔であるバズは、教会から異端者として追われながら病や怪我に苦しむ人達を教会から禁じられている手術を用いて救い続ける。
用語
医神(アスクレピオス)
血命録(ビブロス)
杖(ビルガ)
神の目
神の霧
メディル家
テレスフォス家
教会
聖騎士
登場人物
主要人物
バズ・メディル・アスクレピオス
ロザリィ・テレスフォス
メディル家に代々仕えてきたテレスフォス家の現当主の少女。口癖は「〜っス」。ロザリィ自身はバズの父親の代からメディル家に仕えており、彼の遺志を伝えるべくバズを探していた。快活で、弱気なバズを何かと後押しする気丈な面を持ち、テレスフォス家であることを誇りに思うと同時に、アスクレピオスの名を汚すものは決して許さない信条を持つ。手術の補佐だけでなく護衛としての能力も長けており、わずか8歳でテレスフォス家の森礼の儀を終わらせ、実戦で実の兄と祖父以外にかなうものがいなかったという天賦の才の持ち主である。ドミニクの戦死の際の遺言により、テレスフォス家を継ぐことになった。当初は約束として護衛を引き受けたものの、祖父らが死んだことを割りきれずサグを恨んでいた。しかし、旅を続けるうちにサグの医者としての実力を認め、彼を慕うようになる。サグが死んだことで祖父の遺言を守れなかったことから、サグの遺言でもある「バズを守ること」を誓っている。
アスクレピオスの関係者
ポスターレ
サグ・メディル・アスクレピオス
教会関係者
ユリアヌス
ヴィテリウス
カリギュラ
聖騎士の一部隊隊長。美青年だが、目的を果たすためならどんな手も使う卑劣な性格の持ち主で、その残忍さは教会も認める危険人物である。彼のやり方に不満を持つ者は同じ隊の聖騎士にもいるが、異論を唱えればカリギュラの制裁を受ける。主な武器はサーベルだが、カリギュラ本人はボウガンなどの飛び道具のほうが得意だと述べている。バズとロザリィとは浅からぬ因縁がある。
幼い頃、野盗に一家全員を殺害されて孤児となったところを、「自分のコルブロが欲しい」という不純な動機からヴィテリウスに拾われた。そして「家族を殺害したのは異端者」と教え込まれ、異端者を憎むように教育され続けた。数多くの異端者を処刑してヴィテリウスの躍進を支えたが、その真の目的は異端者を殺すことで幼い頃の記憶を消すためだった。
バズ達をおびき寄せるためにローラの足をハンマーで粉砕させ、さらにローラの治療に駆けつけたバズ達が殺害したように見せかけるために同僚の聖騎士をサーベルで刺した。しかし作戦は失敗し、一命を取り留めた聖騎士の証言によって投獄される。その後、ヴィテリウスから血命録の奪還を条件に解放され、バズ達の始末に向かう。
コルブロ
その他
ラウラ
カジモド
イアン
読切版
週刊少年ジャンプ2007年19号に掲載された読切作品。単行本3巻に収録されている。
連載版との差異
- アスクレピオスが世襲制であることや、バズがその家系の出であるということは明言されていない。また、アスクレピオスは異端者扱いされているものの、市民には誤解されていない。
- バズは臆病な性格ではなく、自身の仕事に対して誇りを持っている。また、手術の際はガスマスクのようなものを着けている。
- ロザリィの髪型が連載版と異なる。また、バズがトラブルに巻き込まれても空腹を理由に護衛を怠るなど、忠誠心がやや希薄な描写がある。彼が万が一手術を失敗してしまった場合、彼を殺すという役目も持っている。
- 市民が、聖騎士にはっきりと不満を言うなど、教会の権力が連載版より、それほど強くはない描写がある。また、聖騎士の中にも教会のやり方に疑問を持つ者がいる。
読切版の登場人物
ルカ
ラウラ
単行本
アスクレピオス(読み切り)・DISPENSERが収録されている。