アップルシード
漫画
作者:士郎正宗,
出版社:青心社,
掲載誌:コミックガイア,
発表期間:1985年,1989年,
巻数:全4巻+データブック1巻+ハイパーノーツ,
OVA
原作:士郎正宗,
監督:片山一良,
キャラクターデザイン:洞沢由美子,
メカニックデザイン:岸田隆宏,
アニメーション制作:ガイナックス,
製作:バンダイビジュアル,
発売日:1988年,4月21日,
話数:全1話,
ドラマCD:アップルシード 近未来的音楽学習専科
原作:士郎正宗,
制作:スターチャイルドレーベル,
発売元:キングレコード,
発売日:5月5日,
映画:APPLESEED
監督:荒牧伸志,
制作:デジタル・フロンティア,
ゲーム:アップルシード EX
発売元:セガ,
発売日:2007年,2月15日,
映画:EX MACHINA
監督:荒牧伸志,
制作:デジタル・フロンティア,
アニメ:APPLESEED XIII
原作:士郎正宗,
監督:浜名孝行,
シリーズ構成:藤咲淳一,
キャラクターデザイン:後藤隆幸,
メカニックデザイン:竹内敦志,
音楽:コーニッシュ,
アニメーション制作:ジーニーズアニメーションスタジオ,Production I.G,
製作:「アップルシード XIII」製作委員会,
話数:全13話,
映画:劇場リミックス版アップルシード XIII 〜遺言〜アップルシード XIII 〜預言〜
監督:浜名孝行,
漫画:APPLESEED XIII
原作・原案など:士郎正宗/青心社・「アップルシード XIII」製作委員会,
作画:宮川輝,
出版社:講談社,
掲載誌:月刊アフタヌーン,
発表期間:2011年,2013年,
以下はWikipediaより引用
要約
『アップルシード』(APPLESEED)は、士郎正宗のメジャーデビュー作となる日本のSF漫画。1985年から1989年にかけて発表された。コミックスは4巻まで刊行され、物語が中断した状態で作者による凍結宣言が出されている。
タイトルはアメリカの開拓時代のリンゴ農園民話『ジョニー・アップルシード物語』より。キャラクターや設定の各所にギリシア神話由来の名前が使われている。
概要
サイバーパンクSF『攻殻機動隊』で知られる士郎正宗のもうひとつの代表作で、近未来を舞台に展開するSFアクション作品。1985年2月に青心社という関西の新興出版社から、雑誌連載を経ずに単行本描き下ろしという形で発表された。
考え抜かれた設定、緻密に描き込まれたメカニックや背景、しっかりしたデッサンのカワイイ女の子たちが作品の魅力となっている。
OVA『APPLESEED』(1988年)、アニメ映画『APPLESEED』(2004年)と続編『EX MACHINA』(2007年)、テレビアニメ『APPLESEED XIII』(2011年)、リブート映画『Appleseed Alpha』(2014年)と複数回アニメ化されており、映像の需要の高い作品。特に海外から高い評価を得ており、海外展開を視野に日本より先に公開されることが多い。
2015年1月、コミックスの第1巻初版刊行から30周年を記念して電子書籍化され、各電子書店で配信が開始された。電子化に際し、士郎本人が監修し、インターネットや携帯端末の普及により不要になった一部の欄外脚注は削除され、言い回しが古くなったセリフや誤解を招く部分は修正されている。しかし、絵と基本的な内容や時代設定等に関しては当時のまま一切変更を加えていない。
世界観
物語の舞台は、地球規模の世界大戦が繰り返された22世紀の荒廃した世界に存在する理想郷こと巨大都市・オリュンポス。全世界で化学兵器・生物兵器が使用された大戦を生き抜いた特殊部隊の女性隊員・デュナン・ナッツと、その恋人で全身をサイボーグ化したブリアレオスの活躍を描いた近未来サイエンスフィクション作品。
本作品は後に執筆された『攻殻機動隊』から約100年後の世界にあたり、両作品とも作中に日本の近海に存在する人工島を本社とした企業国家ポセイドンが登場する。
世界は、中東戦争を契機に勃発したEC・米対ソ連による核戦争(第三次世界大戦)後、戦後に勃興したECと被害が少なかったアジア諸国(後に大東合衆国を結成)との間で摩擦が生じ、日本への核攻撃を契機としてEC・米と第四次非核大戦が勃発、2026年にアジア側が勝利して「地球統一ブロック」が樹立される。
この期間に電脳技術やバイオテクノロジー、核汚染除去の為のナノテクノロジー、マイクロマシン技術が飛躍的に発展、宇宙開発も月に都市を建設出来るまで発展し、終戦後には火星のテラフォーミングが行われる。
2100年頃まで地球全土で戦災からの復興活動が進められるが、2125年に勃発した世界規模の武力紛争「大戦」により再度荒廃し、第四次世界大戦の頃から北大西洋のアゾレス諸島とカナリア諸島の間に密かに建設が進められていた人工島オリュンポスに設置された総合管理局が台頭、世界をその影響下に置いている。
2127年、逃亡生活を続けていたデュナンと戦闘サイボーグであるブリアレオスは、ヒトミと名乗る少女から総合管理局の調停による停戦の知らせと“オリュンポス”への招待を受け、総合管理局の内務省部隊、ESWAT(ESpecially Weapon And Tactics)に所属して対テロ作戦などに加わる。その中で巨大な計画、旧大国の策謀が明らかになっていく。
あらすじ
第五次大戦後、国家や情報網は破壊され尽くし、デュナンとブリアレオスは廃墟となった無人都市を転々としながら流浪の日々を送っていた。他にどれぐらいの人間が生き残っているのかも分からない状況の中、突然来訪した若い女性・ヒトミによってオリュンポスへの移住を持ちかけられ、デュナンとブリアレオスは疑うが、警察官 (SWAT) として復職できる望みから受諾する。やがてオリュンポスに着いたデュナンとブリアレオスを待っていたのは、戦後世界とは信じられないほど、清潔かつ高度で豊かな都市だった。
オリュンポスは人類がついに建設した理想郷とされているうえ、人口の半分を占める人為的にコントロールされて生まれた人間・バイオロイドが人間同士の無用な衝突を避ける緩衝剤として機能しており、人間とバイオロイドの関係性が精妙に描かれている。デュナンとブリアレオスは「ゲスト」としてオリュンポスで暮らし始め、やがて特殊部隊の隊員として「復職」する。
しかし、当初は理想郷に見えたオリュンポスも人の業を脱することはまだできておらず、さまざまな問題を抱えていた。戦争の後遺症とも言えるテロリズム、オリュンポス行政院と立法院の対立、他国との駆け引き、ライフサイエンス解禁によって科学技術が人間や社会の在り様にまで干渉する。デュナンとブリアレオスは、オリュンポスを巡るさまざまな思惑や陰謀に巻き込まれていく。
登場人物
主要人物
デュナン・ナッツ
2105年誕生。女性。父はカール・ナッツ。かなり複雑な混血。
幼少時より、父であるSWATの指揮官・カールの指導により、年齢に似合わぬ戦闘能力と状況判断能力を持つ。利き腕は右腕だが左腕でも銃等が扱えるように訓練されている。目も同様。
体内にESWATの標準装備である数種のプラントが埋め込んである。これは大抵の薬物やウイルスはろ過でき、特にクロロホルムB、リシンは十分防ぐことが出来る。なお、この設定は後に血液中に投与されるマイクロマシンに改められた。
大戦後はブリアレオスと共に廃墟生活を送っていたが、2127年オリュンポスに移住、市警SWATを経て行政院ESWATに入隊する。
性格は、戦いを楽しむところが無いではないが、戦闘狂というほどでもなく、仕事の達成を第一とするプロ意識の持ち主。恋愛に頬を染めるなど情緒が無いわけでもなく、むしろ晩生。ブリアレオスに父の部下時代から思いを寄せているが、作品中途まで子ども扱いされたりしている。
作った料理は「料理名以外では区別がつかない」らしい。
ブリアレオス・ヘカトンケイレス
2096年誕生。男性。ほぼ全身を機械化し、戦闘用の装甲とセンサーを備えた、戦闘サイボーグ。「データブック」ではデュナンと出会った頃とサイボーグ化直前の素顔が描かれている。映画版では漫画と設定(黒人)が異なり白人であり、彼の遺伝子を持つクローンもエクスマキナに登場する。またヘカトンケイル・システム(後述)に適応できたただ一人の人物とされているが後にカイニスもヘカトンケイルシステムへ移行したと思われる描写がある。
幼いころにソ連KGBにスカウトされるが作戦将校を殺害したため逃亡、フリーになる。2116年にデュナンと出会い、カール・ナッツのチームに入隊する。その6年後爆発事故によりサイボーグ化を始めた。外見的にはロボットのようだが、高度な技術による人工筋肉・人工皮膚を使用している有機質サイボーグ。また人間として残っている臓器もある。この時代では脳機能がかなり解明されており、人工脳組織による脳の増量も行っている。これは彼の装備している高性能センサー類の情報処理の為らしい。センサー情報などは意識への概念伝達である。
表皮の体温はコントロール可能だが、彼は普通の人間に近い温度を保っている。これは恋人(デュナン)のためである。オリュンポス移住後に巻き込まれたテロで重傷を負い、それ以降に同都市の先進的な医療・サイボーグ技術による柔軟な素材を多用したボディへと段階的に変化していくが、ガイア事件までは腕に機械式の内装火器を組み込むなど、無機的な装備も多かった。ベゼクリク事件の頃までには皮膚は柔らかくはないが弾力がある体と成った。彼はヘカトンケイルシステムによって全身を制御するという、珍しいタイプのサイボーグであり、ヘカトンケイルシステムの能力でブリアレオスが損傷した場合も部品交換が早く、また追加装備により4本の腕を同時に操作したり、空母を丸ごと制御することも可能と言われている。そのため、目が8個(顔面に4個、うなじに2個、兎耳のようなセンサーユニット先端に2個)あるなど装備品が多い。
大戦後はデュナンと共に廃墟生活を送っていたが、2127年オリュンポスに移住、ESWATに入隊する。
オリュンポス移住後はボディの改造・改良をたびたび行っている。
ヒトミ(人美)
宮本 義経
ドクトル・マシュー
アテナ・アレイアス
ニケ
アルゲス(ヴェルンド)
アルテミス
都市企画班から重要情報を携えて送り込まれたバイオロイド。猫科の特長を取り入れたハイブリッド体。戦闘用サイボーグではないものの、それに匹敵する戦闘能力を持つことと、小柄な割に体重があるため、天然の生物とは違う素材で身体が構成されているフラクチュエイター・タイプの可能性がある。オリュンポスに回収後、単為生殖により一度に3人の子供(クローン)を出産している。その行動には不可解な点が多く、彼女にはまだ謎があるようだ。高い戦闘能力を持つが、常識はなく、加えて良心も無いため廃墟隠遁生活の折には食人すら厭わず生き延びていた。知能は高く短時間のうちにコンピュータを使いこなすなどしているが、言葉はしゃべれない。
双角
ESWATメンバー
ランス班長
スドオ
メカニック
独特の生物的なフォルムや動作原理や素材、内部構造などの詳細な描写が本作の特徴の一つでもある。
サイボーグ
ただし、身体能力のバランスを取ることが難しく、ブリアレオスのようにトータルでバランスがとれた戦闘用サイボーグは数少ない。また、人工的な機械としての制約を受け、定期的なメンテナンスは欠かせない。
初期には明らかに生身の人間と異なる容姿・サイズの個体しか登場していなかったが、「アルテミスの遠矢」では、人間同様の外観を持つ女性型サイボーグが登場している。
ランドメイト
ギュゲス、ギュゲスMM、ギュゲスD、グレーハウンドなどが登場。
オーク
ガーシム
ガイア
ダミュソス
超振動
多脚砲台
多脚銃座(オートインセクター)
コットス
オリジナルは素性不明の戦闘ロボットで、オリュンポスSWATでデュナンと同じ部隊に所属していたが、元老院に引き抜かれて量産化された。オリジナルはその後デュナン達のガイア制圧作戦に参加するが、ガイアに操られてデュナンを襲ったためブリアレオスに粉砕された。なお内蔵装備として報告書作成用の記録装置も備えており、ガイア事件の報告書作成でデュナンとブリアレオスはこの記録装置を破壊してしまったために余計な苦労を強いられたらしい。後に警察ロボットとして正式配備され、ベゼクリク事件の頃までには一般道の検問などで礼儀正しく一般市民に応対している姿なども登場している。しかし融通の利かなさは相変わらずで、デュナンの勘違いではあったが緊急の作戦行為で行われたカーアクションに対して、道路交通法を盾にドライバーに注意をするなどもしている。
ジャイロ機能になっている内耳が弱点で両耳付近を叩かれると前後不覚に陥る
エアポリス・ヘリ
ランドクルーザー
書籍情報
青心社より単行本4巻が発売されているが、他に同社より原稿原寸版(1-3巻)、講談社よりB5判の大型版(1・2巻合本)、メディアファクトリーより文庫版が刊行されている。なお第5巻は「アルテミスの遠矢」というタイトルが発表され、画集『イントロンデポ』にはカバーイラストも掲載されている。1991年にコミックガイアで『仙術超攻殻ORION』に続いて連載されたが、「やはり連載という形態はアップルには合わない」として中断された。連載分は『士郎正宗ハイパーノーツ』に収録された。現状ではソ連崩壊に伴う作品中の世界観と現実における世界情勢の乖離、および自身のスタンスの変化により続きを描くのは困難と士郎は語っている。
雑誌連載を経ずに直接単行本として刊行された経緯から、一部の巻において雑誌原稿では用いることの出来ない薄墨を用いて、単色ではなくグレースケールで印刷する試みがなされている。
また第4巻刊行後、青心社から設定解説資料や短編を収録した『アップルシード データブック』が刊行され、後に本編新装版に合わせて内容を一部変更した『アップルシードid』として再版された。
単行本(青心社)
文庫版(メディアファクトリー)
合本(講談社)
設定資料集
OVA
アップルシード
1988年4月21日に発売されたOVAで、初のアニメ化作品。監督と脚本は片山一良が手がけている。当初は「ガイナックス制作の劇場用アニメ」と報じられたが、後に60分ほどのOVAと訂正された。またガイナックスは直接制作には携わらず、実制作はAICとセンテスタジオが担当することも明らかになった。
原作の多脚砲台が暴走するエピソードをベースに、作品を理解しやすいようにストーリーが手直しされている。やや密度の薄い出来となっているが、その分、一読しただけでは何がどうなっているのかわからない難解な原作漫画の骨格がわかりやすくなっている。キャラクターデザインをスタジオぴえろ制作の魔女っ子シリーズを手掛けていた洞沢由美子が担当しているため、絵の雰囲気が原作とはまったく異なるが、主人公ふたりは少し茶目っ気のある言動もあり、アニメ化作品の中で原作の雰囲気にいちばん近い。また偏執的に描き込まれた原作に比べて全体的にこだわりの少ない描写の中で、銃器描写は実在する銃(デュナンのコルト・ガバメントや当時の最新鋭モデルであったオーストリア製のグロック17など)を登場させたりとリアルに描いてある。
OVAのプロモーション用に、バンダイが発行していた月刊模型誌「B-CLUB」の企画で製作したブリアレオスとデュナンのコスチュームを使用した実写ショートフィルムが制作された。デュナン・ナッツ役には白人女性を起用している。ショートフィルムは「プレリュードフィルム」というタイトルで、後に発売されたDVDに特典映像として収録された。
あらすじ
第3次世界大戦後の地球。荒廃した世界を統合管理局が立て直し、亜人類バイオロイドによって運営される実験理想都市「オリュンポス」が作られた。生き残った人間はその中でバイオロイドと共存しながら平和に暮らしていた。しかし、いまだ廃墟のままの外の世界から侵入した「自由人間解放同盟」を名乗るテロリストが暗躍しており、オリンポスは彼らに対抗するために特殊部隊を結成した。その隊員であるデュナンとブリアレオスは、バイオロイドと人間に関する機密情報の奪い合いに巻き込まれてしまう。
声の出演
スタッフ
プレリュードフィルム
DVD特典のプロモーション用実写映像。
キャスト
スタッフ
アニメ映画
APPLESEED
世界で初めてフル3Dライブアニメという表現手法によって映像化された作品。3Dライブアニメとは3DCGをセルアニメのような画風に変換するトゥーンシェーダーと、登場人物のリアルな動きを可能とするモーションキャプチャ技術を融合させた手法を示す造語である。セルアニメに近い画風でありながら、従来のアニメーションと比べ、自由なカメラワークやよりリアルな動きが表現できる。2004年4月17日の劇場公開を待つことなく、続編の制作が発表された。
原作者の士郎はノータッチである。監督の荒牧伸志は士郎の世界観を壊さずに一般の客層へのアピールを行うことを留意したという。
主人公デュナンは、声優が顔のモーションキャプチャー(フェイシャルキャプチャー)を行い、それ以外のシーンでは2名がアクションシーンと演技シーンを分担してモーションキャプチャーを行っている。声と顔の演技を務めるのは小林愛、全身の演技を三輪明日美が担当。アクションシーンをアクション女優の秋本つばさが担当している。
多脚砲台の登場シーンでは怪獣映画の要素を取り入れている。荒牧は「夜の街で多脚砲台が送電線を横切る」というカットについて、スタッフからの「未来都市に送電線があるのか」「夜景で黒い多脚砲台は見えづらい」という指摘を押しのけて強引に入れ込んだと述べている。
DVDは続編公開時点までに、全世界で42万枚以上を売り上げるなど、好調なセールスを記録した。
あらすじ
声の出演
スタッフ
音楽
EX MACHINA
2007年10月20日に続編『EX MACHINA -エクスマキナ-』が公開された。プロデューサーは『フェイス/オフ』や『M:i:2』等を監督したジョン・ウーが担当。
衣装デザインはファッションブランド、PRADAのミウッチャ・プラダ。
音楽監修を細野晴臣が担当。元YMOの三人(細野、坂本龍一、高橋幸宏)がHASYMO名義でメインテーマ『RESCUE』を書き下ろしている。その他、テイ・トウワ、コーネリアス、m-flo、rei harakamiなどが名を連ねている。
キャストについてはデュナン役は前作から引き続いて小林愛が担当するが、それ以外のキャラクターについては大幅なキャストの変更が加えられている。映像も前作よりリアル調のシェーディング・テクスチャが施されている。
副題の「EX MACHINA」はラテン語のデウス・エクス・マキナという言葉から来ている。意味は「機械じかけの神」、転じてご都合主義的な話の展開などを表すネガティブな言葉である。
あらすじ
声の出演
スタッフ
Appleseed Alpha
『アップルシード α(Appleseed Alpha)』は、3作目となる長編アニメ。2014年7月に欧米を中心にビデオスルー公開、日本では2015年1月に劇場公開された。原作第一巻をベースとしたリブート作。荒牧伸志による長編アニメ三作目で、過去の二作品よりも更に実写的なCGスタイルで制作された。
テレビアニメ
- 漫画『アップルシード』が3DCGでTVアニメ化 - 2009年春に放送予定
APPLESEED GENESIS
2008年3月30日、東京国際アニメフェアにて『APPLESEED GENESIS』(アップルシード・ジェネシス)のタイトルで、全編3DCGのテレビアニメを製作することが発表された。オリュンポスが完成する以前、理想郷の完成を阻止しようとするテロリストたちとデュナン・ナッツらESWATとの戦いが描かれるオリジナルストーリーで、各話30分全26話で2009年春より放送予定であった。製作は3Dアニメーションで定評のあるミコット・エンド・バサラ、監督は3DCGのインディーズ作家として同じく士郎正宗原作の『警察戦車隊 TANK S.W.A.T. 01』のアニメーションを監督し、メジャーのテレビシリーズ監督はこれが初となるロマのフ比嘉、キャラクターデザインは美樹本晴彦。海外販売を前提にしていたため、通常のテレビアニメと異なり、放送開始までに全話数の制作を完了することを目指し、放映1年前のこの時点で既に制作に入っていた。
しかし、2008年9月にアニメ制作会社ラディクスモバニメーションが、制作元のミコット・エンド・バサラを制作代金の未支払いを理由に提訴。その後、2011年にミコット・エンド・バサラが倒産したため、製作は中止となった。
キャスト
スタッフ
APPLESEED XIII
アップルシード XIII(サーティーン)」は、「アップルシード」の映像作品としては初の、全13話(=サーティーン)からなる完全新作アニメシリーズ。2011年6月より、劇場での期間限定上映、ネット配信、Blu-ray Disc・DVD発売を同時展開。
2011年6月13日より劇場リミックス版「アップルシード XIII 〜遺言〜」、同年10月24日より「アップルシード XIII 〜預言〜」が公開。
キャスト
スタッフ
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | アニメーション制作 |
---|---|---|---|---|---|
第1話 | 楽園の終わり | 藤咲淳一 | 浜名孝行 | 難波克毅 | ダイナモピクチャーズ |
第2話 | 囚われのゆりかご | 櫻井圭記 | 新留俊哉 | 佐藤明登 | ウェルツアニメーションスタジオ |
第3話 | 偽りの面影 | 谷村大四郎 | 布施木一喜 | 本岡宏紀 | プレミアムエージェンシー |
第4話 | タンポポと少女 | 櫻井圭記 | 西久保利彦 | 由水桂 | モズー&ケイカ |
第5話 | 潜血の亡霊 | 岡本航征 | 布施木一喜 | 山崎拓哉 | ダンデライオンアニメーションスタジオ |
第6話 | 錆色の楽園 | 藤咲淳一 | 新留俊哉 | 竹清仁 | 空気 |
第7話 | 青銅の鳥 | 浜名孝行 | 岡本晃 | フレームワークス・エンターテインメント | |
第8話 | ディープダイブ | 谷村大四郎 | 河野利幸 | 堤義幸 | ガレージフィルム |
第9話 | 女王の宝 | 梅原英司 | 浜名孝行 | 古賀祐次 | D1FX |
第10話 | 石像の陰で | 櫻井圭記 | 布施木一喜 | 森英夫 | Kantana Animation Studios |
第11話 | 最後の一人 | 藤咲淳一 | 新留俊哉 | 岩崎朋之 | エヌ・デザイン |
第12話 | 復讐の彼方に | 浜名孝行 | 小笠原俊介 | ジーニーズアニメーションスタジオ | |
第13話 | 楽園 | 櫻井圭記 | 原口浩 | 古川彰吾 | ピクス |
劇場リミックス版
- アップルシード XIII 〜遺言〜(2011年6月13日公開)
- アップルシード XIII 〜預言〜(2011年10月24日公開)
漫画版
宮川輝により漫画化され、『月刊アフタヌーン』(講談社)2011年12月号より2013年6月号まで連載された。
ストーリーはアニメ本編のシナリオをほぼなぞる形になっているが、ラストシーンなど一部はオリジナルの展開で再構築されている。また、原作や過去のアニメ化作品のオマージュと思われるシーンが多く、アニメ本編には登場しない立法院の七賢老、大佐、アルゲス、吉野、A-10(ボルト、ジャンク)が登場したり、デュナンとブリアレオスの恋愛関係が強く押し出されたラブコメ的な場面もたびたび登場する。細密なメカニック描写やアクションシーンが高く評価される一方で、独特の画風やキャラクターのデフォルメ、関西弁を多用したセリフ回しは賛否両論となっている。
余談であるが、作者の宮川輝は今回のコミカライズの依頼があるまで漫画のアップルシードを読んだことがなく、担当者を驚かせたという。
小説
オリュンポス・アイ
大武完による『アップルシード』のスピンオフ小説。同じ世界を舞台にした外伝。
- 『アップルシード外伝1 オリュンポス・アイ』(大武完 著・士郎正宗 原作、青心社、ISBN 978-4-87892-343-2、発売日 2007年10月)
あらすじ
非核大戦の動乱はハワイにも及んだ。味方の裏切りによる殺戮をかろうじて生き延びたルシア、ゲンゾー、シフォンの三人は、ヒトミに救助されてオリュンポスに入植する。
ドラマCD
近未来的音楽学習専科 アップルシード
1988年5月5日にキングレコードから発売されたイメージアルバム。OVA版の事実上のサウンドトラック的な内容のドラマCDだが、ドラマパートのキャストはOVA版とは異なる。
- 『近未来的音楽学習専科 アップルシード』(1988年5月5日、キングレコード、K32X-7122)
声の出演
スタッフ
トラックリスト
ゲーム
スーパーファミコンおよびPlayStation 2用として『アップルシード EX』が発売されている。また、オンラインゲーム『アップルシード タクティクス』としても展開されている。
- アップルシード(1988年10月、発売元 ツクダホビー、ボックス) - テーブルトークRPG
- アップルシード プロメテウスの神託(1994年8月26日、発売元 ヴィジット、スーパーファミコン) - 家庭用ゲーム機
- APPLESEED THE ONLINE(2005年9月9日、エムツー、ネット) - オンラインゲーム
- APPLESEED EX(2007年2月15日、セガ、PlayStation 2) - 家庭用ゲーム機
- APPLESEED TACTICS(2008年10月17日、エムツー、ネット) - オンラインゲーム
- APPLESEED XIII(2011年6月13日、ハンゲーム、ネット) - オンラインゲーム
アップルシード EX
『アップルシード EX』(アップルシード エクス)は、2007年2月15日にセガが発売した ガン&ファイティングアクションゲーム。製作はドリームファクトリー。
漫画を題材に2004年に劇場公開された映画『APPLESEED』を元にしている。ゲーム中に流れるムービーなどは監督である荒牧伸志と同映画でCGを担当したデジタル・フロンティアが製作するなど、映画との連動を強く打ち出しているものの、ゲームの内容についてはファミ通レビューにおいて過去の最低点より一つだけ上(40点満点中13点)という評価がなされている。
キャラクター
- デュナン・ナッツ - 小林愛
- ブリアレオス・ヘカトンケイレス - 小杉十郎太
- ヒトミ - 松岡由貴
- 宮本 義経 - 森川智之
- ハデス - 子安武人
- ランス - 小山武宏
- レイトン - 稲田徹
アップルシード タクティクス
アップルシード XIII(ゲーム)
アップルシード XIII(サーティーン)のマルチプラットフォーム対応ブラウザ型ソーシャルゲーム。
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DVD & Blu-ray Disc
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