アニコイ
漫画
作者:ゴツボ×リュウジ,
出版社:角川書店,
掲載誌:月刊少年エース,
レーベル:角川コミック・エース,
発表期間:2008年,12月26日,3月26日,
巻数:全8巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『アニコイ』は、ゴツボ×リュウジによる日本の漫画作品。『月刊少年エース』(角川書店)にて2009年2月号(2008年12月26日発売)から2012年5月号(2012年3月26日発売)まで連載された。全8巻。
概要
ゴツボ×リュウジの『月刊少年エース』連載3作目となる作品。同誌創刊14周年記念作品として、『黒き翼のカドルヴェイン』と『シャングリ・ラ』に続き連載を始めた。ハイテンションなギャグと様々なアニメ・漫画作品のパロディを織り交ぜながら、ゆるい青春ラブコメディが展開される。2010年8月にドラマCD化された。アニメ化の企画が出たこともあり、4巻の帯で「アニメ化企画倒れ(実話)」と書かれ、5巻のあとがきで作者がその顛末を明かしている。
あらすじ
主人公の姉川高時は、顔はいいのに心根がド級オタクな夢見る少年。「アニメみたいなコイしたい」とフラグ立てに余念が無く、幼馴染の伊庭猪子に呆れられる日々。しかしそんな2人の前に、ヱヴァの綾波のようなコスプレをした少女が現れる。コスプレ少女の正体はアニメ部に所属する朝妻世継。朝妻と出会ったことで高時と伊庭はアニメ部に入部。のちには栗栖新左衛門と今宿雁奈も加わる。それまでロクに活動してこなかったアニメ部であったが、彼らの加入をきっかけにアニメ制作を開始。伊庭達の恋心の進展や生徒会執行部との絡みなどをしつつ、アニメ部は「全日本高校生アニメ選手権大会」出場を目指す。
舞台
安土学園という架空の私立高校が主な舞台。文武両道・質実剛健をモットーとする名門校で部活動が盛ん。旧校舎には非公認サークルが雑多にひしめき合う「魔窟」が広がっていて、学園の裏名物となっている。作者の過去作品『ササメケ』シリーズに登場する安土家が運営母体であり、理事長は安土兄弟の一人である安土城(あづち ぐすく)。
登場人物
※担当声優はドラマCDのもの。
アニメ部
風変わりな部が多い安土学園でもとりわけ異彩を放つ部。アニメ制作が本来の活動だが、いまだまともな作品を作ったことがない。部室には貴重なコレクションが大量に眠っている。
姉川高時(あねがわ たかとき)
声 - 福山潤
本作の主人公。「アニメみたいなコイしたい」と公言する。黙っていれば美少年だが、中身がド級のアニメオタクで、しかも美少女さえ出ていればそれで良いという高校1年生、15歳。Mっ気がある。美少女との激突を夢見て、毎朝食パンをかじりながら登校している。運命的な出会いをした朝妻に一目惚れして入部したが、誰よりも役に立てていない。父親が会社役員を務めており、家庭は裕福。男の娘の素質があり、膳所ヶ崎の発案によって朝妻とともに「少女パンダーズ」としてアイドル活動を行っている。
伊庭猪子(いば ちよこ)
声 - 喜多村英梨
高時の幼馴染。金髪で目つきが悪く、常にジャージ姿。母親が自由奔放に再婚を繰り返す、複雑な家庭環境で育った。考えるよりもこぶしで物事を解決したがり、「ジャージデビル」の異名を持つヤンキー娘として恐れられている。しかし根は真面目かつ乙女チックで、初めてできた友達である高時に恋心を抱き続けている。関西弁(近江弁)で話す。名前を「いのこ」と読み間違われると怒る。高時に誘われてしぶしぶ入部したが、誰よりもまともにアニメ部の活動に参加し、物語の中心人物となっていく。
朝妻世継(あさづま よつぎ)
声 - 水原薫
2年。「アニメみたいなコトしたい」と公言する痛々しいオタク少女。いつも明るく元気で、思いつきで場を引っかきまわす。華奢な体格で、コスプレ好き。理事長公認のもと好き勝手な格好で学園中をうろついており、アニメ部のマスコット的存在。包帯姿でヤンキーに絡まれていたところを高時・伊庭に助けられ、2人が入部するきっかけを作った。ダンボール工作と点描が得意。元水中バレリーナの母親を持つことから、水泳も得意。
慈恩寺普門(じおんじ ふもん)
声 - 杉田智和
3年。部長だが、「アニメ観るのは好きだけど 作ったりとかまではな〜〜〜 でも機会があるのなら やってみないコトもないよ私 みたいな〜〜〜」ということで作画も脚本もできず、やることなすこと適当かつ無茶苦茶。アニメづくりよりも体力づくりに日々励み、学園一の身体能力を持つ。特にエアロビクスダンスが得意。様々な運動部の助っ人をこなすことで、アニメ部の活動資金を稼いでいる。強いクセ毛と三白眼、薄眉が特徴。
栗栖新左衛門(くるす しんざえもん)
声 - 寺島拓篤
1年。慈恩寺が剣道部から引き抜いた眼鏡少年。実家は剣道道場。硬派気取りのアニメオタクで、語り出すと長く、高時とは対照的に萌えアニメが嫌い。やや協調性に欠ける元いじめられっ子だが、アニメ部のなかでは伊庭とともに数少ない常識人・ツッコミ役であり、アニメ制作への意欲や技術も高い。「新左衛門」という古風な名前にコンプレックスを持つ。高時・伊庭とは小学6年生の時に同級生だった。いじめっ子から助けてもらって以来、伊庭に好意を寄せている。むっつりスケベ。
荒張夏子ハーン(あらはり なつこ)
声 - 小林ゆう
2年。頼れる副部長で、妹の冬子とともにコスプレ衣装の制作を手掛ける。ぽっちゃり体型。朗らかな性格でよく気が利くが、黒魔術が使えるなど時にミステリアスな一面を見せる。名前に「ハーン」とつくのは、父方がモンゴルの王族の血筋だかららしい。また母方は忍者の血筋らしい。
荒張冬子ハーン(あらはり ふゆこ)
生徒会
安土アンジョリーナジョリー(あづち アンジョリーナジョリー)
声 - 井上麻里奈
生徒会長。2年。略してジョリーナと呼ばれているが、慈恩寺はアンジョリ子、朝妻はアンジーと呼ぶ。不真面目な生徒に厳しく、特に慈恩寺率いるアニメ部を毛嫌いしている。容姿・性格・学業・才能の全てにおいて申し分ない安土財閥のお嬢様だが、堅物なので打ち解けた友人が少なく、また周囲に振り回されやすい。『ササメケ』に登場する安土兄弟の末の妹。
賤ヶ岳豊満(しずがたけ とよみつ)
声 - 高橋伸也
副会長。2年。ジョリーナの幼馴染かつ優秀な片腕的存在。小太りな眼鏡少年。性格は横柄。健気に頑張るジョリーナを愛しているが、ドジを踏む姿に興奮するなどその愛情は少し歪んでいる。優れた文学的才能を持つライトノベル作家でもある。
深清水天満(ふかしみず てんま)
隣町の高校のアニ研
隣町にある高校(校名は不明)のアニメ部。全日本高校生アニメ選手権大会への出場実績を持つ。部長が敷いた情報網によって学校中の弱みを握っており、文化部連合の頂点に君臨する。
膳所ヶ崎朏(ぜぜがさき みかづき)
その他
ドラゴン
姉川高月(あねがわ たかつき)
安食枝折(あんじき しおり)
平阪マキノ(ひらさか まきの)
五条鈴(ごじょう すず)
宇佐美吾郎(うさみ ごろう)
劇団アカン飛行(げきだんアカンひこう)
安土学園の演劇サークル。話の筋は無茶苦茶だが、迫力のある演技と変な勢いが一部のマニアに受けている。声優演技の参考にと、劇団の合同トレーニングに高時・伊庭・朝妻が参加する。部長は陸上競技が得意なボク少女で3年の西阿閉(にし あつじ)。副部長は眼鏡美人で3年の摺墨(する すみ)。部長・副部長ともに悪乗りしやすいタイプ。
日田かの(ひだ かの)
悪即斬切子(あくそくざん きりこ)
単行本
里見英樹が装丁・デザインを担当している。各話の間には、登場人物紹介コーナーや、作者が気になるアニメ作品を紹介する「すごいぞアニメはん!」コーナーなどが掲載されている。
初版発行日 | ISBN | 表紙絵 | |
---|---|---|---|
1巻 | 2009年8月26日 | ISBN 978-4-04-715290-8 | 朝妻世継 |
2巻 | 2009年11月26日 | ISBN 978-4-04-715325-7 | 安土アンジョリーナジョリー |
3巻 | 2010年4月26日 | ISBN 978-4-04-715430-8 | 伊庭猪子 |
4巻 | 2010年12月25日 | ISBN 978-4-04-715579-4 | 今宿雁奈 |
5巻 | 2011年2月26日 | ISBN 978-4-04-715630-2 | 姉川高時 |
6巻 | 2011年8月26日 | ISBN 978-4-04-715761-3 | 五条鈴 |
7巻 | 2011年12月26日 | ISBN 978-4-04-120056-8 | 荒張冬子 |
8巻 | 2012年7月26日 | ISBN 978-4-04-120325-5 | 朝妻世継 |
ドラマCD
2010年8月13日にマリン・エンタテインメントから「アニコイ 〜ANIme mitaina KOI shitai!〜」の題でドラマCDが発売された。ゴツボ×リュウジ作品初のメディアミックス企画である。当初は4月21日の発売予定であった。形式はドラマCD1枚組。定価は通常盤が3150円、限定盤が4000円。限定盤はマリン・エンタテインメントの通信販売とコミックマーケット78でのみ販売され、特典としてゴツボ×リュウジの描き下ろし短編漫画とそれを音声化したミニドラマCDが付く。収録内容は以下のとおり。