アラトリステ
以下はWikipediaより引用
要約
『アラトリステ』(El capitán Alatriste)は、アルトゥーロ・ペレス=レベルテ作の小説のシリーズ。これを原作とした同名の映画も製作されている(アラトリステ (映画) を参照)。
概要
著者レベルテは1973年より戦争ジャーナリストとして、世界各地の主要な紛争地域を取材した。1994年より作家に転身し、数々のヒット作を出した。レベルテがその戦場経験を大いに生かして書き上げたのが、本シリーズである。1996年にスペインにてシリーズ1作目「El capitán Alatriste(日本語タイトル:『アラトリステ』)」が発売されると、スペイン国内にて大ヒットを記録した。第1期シリーズ5巻までがいずれもベストセラーとなり、2006年には映画化された。
2006年12月には第6巻が発売された。
あらすじ
ディエゴ・アラトリステ・イ・テノーリオという傭兵の一生を、その従者であったイニゴ・バルボアが語るという体裁の冒険小説である。3巻以降は更に「著者レベルテが某貴族の屋敷の書庫で発見したイニゴの手記をもとに執筆している」という形式を採っている。
1巻『アラトリステ』
2巻『異教の血』
3巻『ブレダの太陽』
4巻『帝国の黄金』
5巻『黄衣の貴人』
6巻Corsarios de Levante
登場人物
傭兵たち
イニゴ・バルボア
セバスティアン・コポンス
アラゴン王国のウエスカ近郊にあるシージャス・デ・アンソという村に生まれた古参兵。アラトリステとは篤い信頼関係で結ばれており、ブレダ攻城戦をはじめニクラースベルヘン号事件など数多くの戦場においてアラトリステの傍らで戦った。アラトリステ以上に寡黙で、愚直なまでに任務に忠実な人物。アラトリステよりも年上で、1625年の夏(ニクラースベルヘン号事件)に50歳であった。
ニクラースベルヘン号事件で一財産を手に入れて故郷に向かったが、道中でトラブルに巻き込まれて無一文となり、セビリアで乱闘事件を起こして裁判にかけられ、オラン駐留部隊に1年間加わることを命じられた。1627年夏、ガレー船ムラタに搭乗してオランに寄港したアラトリステらと再会。アラトリステとイニゴが全財産をはたいてコポンスのオラン駐留部隊除隊を実現させた。コポンスはそのままムラタに搭乗し、アラトリステらと行動をともにした。
スペイン宮廷の人々
フェリペ4世
フランシスコ・デ・ケベード
アンヘリカ・アルケサル
ルイス・アルケサル
外国人たち
マドリードの庶民たち
グァルテリオ・マラテスタ
マルティン・サルダーニャ
バルトロ・カガフエゴ
日本語版
これまでに5巻までが日本語訳されている。この翻訳は「レトラ」を名乗るユニットが作業分担によって実施したとされている。