アームズラリー
以下はWikipediaより引用
要約
『アームズラリー』(ARMS RALLY)は、2007年にテレビ東京のファイテンション☆デパート内で放送された短編Flashアニメーション作品。各話6分、全11話。制作は弥栄堂。
概要
タクラマカン砂漠奥地にある「ブラウ油田」の所有権を巡って開催された長距離武装自動車レース「アームズラリー」に参加したチームムラクモの日常や他チームとのバトル、他のレース参加者や開催地である"大陸"に住む人々との交流や対立などを描く冒険活劇。
世界観は弥栄堂がこれまでに制作した一連の短編アニメシリーズ『甲鉄傳紀』と同一のレトロフューチャーであり、同シリーズに登場する装脚戦車や戦闘飛行船などのメカニックがゲスト的に出演している。
企画段階でのタイトルは「熱砂大横断」であり第1話のサブタイトルに流用されている。
登場キャラクター
主要キャラクターは放送終了後の2012年に『甲鉄傳紀』シリーズの世界観設定の刷新に伴い一部の設定が変更されている。
谷中エージ
千駄木イシロー
吉備原イセリ
五木リンタロー
張本・マサオ・ペカルスキー(シュマリ)
川口カイジ&滝沢ホウセイ
スコット=トレース
シャオ・シー
宇梶モトヒサ
登場メカニック
作中世界では20世紀半ばに石油が枯渇しているため、乗り物などの動力源は木炭を用いる代燃炉が一般的になっているほか、飛行船が空の主要な乗り物となっている。
なお、下で記述するもの以外にも、名称不明のメカニックが多数登場している。
ムラクモ
隅宮川瓦斯電氣が開発・製造した國防軍(國土防衛軍)の警備用装甲車「三式装甲自動車乙型」を改造したもので、過酷なアームズラリーの行程もあって故障回数は多い。乗員は3名。
動力は隅宮川製の105馬力空冷6気筒発動機で、車体後部に甲號代燃炉(國策代燃炉「おおすみ」の軍用型)を接続している。武装は旋回砲塔に装備された歩兵砲(三六式車載榴弾砲)と重機関銃が1門ずつ。
第9話にて国府軍の要塞都市で改造が行われ、車体各所に増加装甲が追加装備され、武装が速射可能なドナウメタル社製ゲルリッヒ砲と特殊臼砲各1門に換装された。
形状は実在したヴィッカース・クロスレイ装甲車をモデルとしている。
放送当時は荒川ガス製で六四式代燃炉を接続しているという設定だった。
フレ・イメラ
特注された最新型の車両であり、射撃精度も高い。乗員は2名から3名であり、武装は長砲身の四十五粍速射砲1門を旋回砲塔に装備。
なお、搭載されている照準器の表示は第二次大戦時のドイツ軍戦車のものに酷似している。
クルセイダー
度々攻撃を受けて小破もしくは中破しているが、その度に修復・復活しており、アームズラリー随一と言われる生存性を誇っている。乗員は3名。
ライトニングバッファロー
高い速度性能を誇るが、その反面武装は後部の旋回機銃1門と乏しい。
なお、車体の形状は実在するバブルカーFMR・Tg500(英語版)に、操縦席および旋回機銃座の形状は実在する雷撃機TBF アベンジャーのものに類似している。
カポニエール
「BM-33重装甲車」を改造し、車体後部の旋回砲塔に六十五粍低圧滑腔砲1門と側面スポンソン部分に機関銃2丁という重武装を誇る。
コース中の谷の前に陣取り、その火力によって谷へと向かってくる他チームの装甲車を撃破するという戦術を用いていた。乗員は2名。
BRDM十八型裝脚偵察車
蘇同盟によって開発された二足歩行の偵察用車両で、蘇同盟陣営を始めとする各国で広く使用されている。作中にはアイヌモシリ民主共和国が使用する車両が登場した。
武装は車体上部の旋回砲塔(BTR装甲車のものの流用)にKPV十四.五粍車載重機關銃とゴリノフ四十三年式七.六二粍重機關銃を備えている。
元は『甲鉄傳紀』の一編「装脚戦車の憂鬱」に登場したメカで、後に「端ノ向フ」で国防軍に鹵獲されたものが登場している。
カグヤマ
複葉の主翼を有する一種のハイブリッド飛行船で、動力としてゴンドラの先端部と両翼に星型7気筒エンジンを計3基装備。また、自衛用の武装として重機関銃4丁を有する。作中で確認できる乗員は4名。
Tu-162戦闘飛行船
武装として八十五粍榴弾砲1門、四十五粍速射砲4門を旋回砲塔に納めて装備するほか、地上爆撃用の爆弾倉も有している。また、アームズラリーに参加したアイヌモシリ民主共和国の機体は、主砲塔にろ式閃光弾を懸下することも可能。
元は『甲鉄傳紀』の一編「通勤大戦争」に登場したメカである。
Yak-56巡航飛行船
カグヤマと同様に複葉の主翼を有し、戦闘用飛行機と空中戦を行えるほどに良好な運動性を持つ。武装は五十七粍榴弾砲2門、十四粍半機関砲3門。
Tu-162と同様に「通勤大戦争」に登場したメカである。
KV-25超重戦車改
革命軍で用いられているものは長期遊撃戦用に改造されている。
M3中戦車
SKSカービン銃
八〇式機関短銃
一部の特殊部隊で使用されるほか、将校・下士官・戦車兵などの自衛火器として配備されている。
チームムラクモにも1丁のみ配備されシャチョーが使用していた。
MP5とMP18を組み合わせたような外観をしており、放送当時の書籍にはMP18として紹介していたものもあった。
元は『甲鉄傳紀』の一編「オーニソプター」に登場したメカである。
六六式擲弾筒
カントクが使用していた。
刺突爆雷
カントクがありあわせの資材で組み立てたと思われるものをエージが所持していた。
トカレフTT-33
民國五一年式自動貨車
ゲルリッヒ砲と共にチームムラクモが手に入れて支援車両として使用していた。
An-68快速飛行船
ろ式閃光弾
サイズは大きく異なるが、外見は九七式手榴弾に酷似している。
富士
後に制作された「うるさい相手」以降の作品にも登場している。
外観は富士自動車・フジキャビンに酷似している。
伊勢
大陸でも広く出回っているようで国府軍が屋根上に機関銃を搭載し都市内の警備車両として用いていた。
『甲鉄傳紀』の一編「ウシガエル」にも一瞬だけ登場している。
外観はイソ・イセッタ/BMW・イセッタに酷似している。
スタッフ
- 原作・監督・メカ・美術設定:塚原重義
- 脚本:浦沢義雄、塚原重義
- キャラクター原案:関修一
- キャラクター設定:本間美冴、堤心平、塚原重義
- 音楽:アカツキチョータ
- 効果音:吉村広幸
- 録音:渋江博之
- 3DCG:ヨモギダ
- 背景:佐々木このみ
- 作画:堤心平、本間美冴、三田潤、熊田幸、杉本研太郎、山脇光太郎
声の出演
- 谷中エージ:佐久間麻未
- 千駄木イシロー(シャチョー):坂本頼光
- 根津アキラ:豊島雄太
- 吉備原イセリ:佐土原かおり
- 五木リンタロー:FROGMAN
- シュマリ:須賀裕太
- イワン・ゴンチャロフ、スコット・トレース:神野祐希
- スカヤ・ゴンチャロフ、千駄木ミキ(シャチョーの妻):川西彩子
- ユン:尾崎文
- シャオ・シー(ジャンク店店長):すなふえ
- マオ隊長(革命軍リーダー):本田真視
- 国府軍チャン隊長:土屋純平
- カイジ(シュマリの家来):田村慧
- サチ(共和国軍副官):亜沙
各話リスト
話数 | 放送日 | サブタイトル |
---|---|---|
第1話 | 2007年1月15日 | 熱砂大横断 |
第2話 | 2007年1月22日 | 突破大作戦 |
第3話 | 2007年1月29日 | 叢雲夜曲 |
第4話 | 2007年2月5日 | 馬鹿が熱砂にやって來る |
第5話 | 2007年2月12日 | 大脱出 |
第6話 | 2007年2月19日 | 近すぎた橋 |
第7話 | 2007年2月26日 | 熱砂眞空地帯 |
第8話 | 2007年3月5日 | 燃ゆる要塞都市 |
第9話 | 2007年3月12日 | 続燃ゆる要塞都市 |
第10話 | 2007年3月19日 | 閣下のいちばん長い日 |
第11話 | 2007年3月26日 | 大陸行進曲 |
熱砂の記憶 アームズラリー同行写真記