イッツ・オンリー・ロックンロール (小説)
以下はWikipediaより引用
要約
『イッツ・オンリー・ロックンロール』は、東山彰良による日本の小説。音楽小説。青春小説。
2007年7月に光文社より刊行されたのち、2010年2月20日に光文社文庫より文庫化された。
「エド・サリヴァンショーでのストーンズとドアーズの選択はどちらが正しかったと思う?」かつての仲間に投げかけられた質問に答えられなかった青木満。思いがけずに転がり込んだチャンスを掴むために、彼にも選択が迫られる。
また東山自身が、RKBラジオにてパーソナリティを務める文学、音楽、映画を語るラジオ番組にも、同タイトル『東山彰良 イッツ・オンリー・ロックンロール』がそのまま用いられている。
あらすじ
博多の保健所がダイナマイトで焼かれたテロが起きた夜、売れないロックバンドであるロウ・マインズ(RAW・MINDS)を続けるミッチー(青木満)と矢加部典男はその現場のそばにいた。犯人とぶつかり、犯人が現場に落としていったスポーツバッグの中に、その日彼らが中学校の同窓会で売り損ねたアルバム『ロイマインド・バスタード』のCDが紛れ込んだことで、今まで誰にも見向きもされなかったその作品が、テロリストとその犯行に影響を与えた作品として、注目を集めてゆく。
出所したバンドメンバーのべっさん(別府栄一)が復帰し、西新でのライブを成功させた、ロウ・マインズ。そんな満の元にテロ事件の主犯格の女が接触してくる。
スタンガンで気絶させられた満が再び目を覚ました時、手足を縛り付けられ、口にはダイナマイトを咥えさせられていた。
主な登場人物
花屋 慎吾 (はなや しんご)
エド・サリヴァン・ショー
保守的ではあるが、全米で放送されていた人気番組。ローリング・ストーンズとドアーズは、番組への出演条件として過激な歌詞の変更を、司会のエドに求められた。バンド内外の不祥事が続いていたローリング・ストーンズは、イメージ回復のために、エドの提案を受け入れ、『夜をぶっとばせ』の歌詞を変更して演奏したが、ドアーズは、条件に従うふりをしてエドを出し抜き、出禁覚悟で『ハートに火をつけて』の歌詞を変えずに、そのまま演奏した。
音楽を題材とした類似の作品
- ジャンゴ ー花村萬月
- ハードラック・ウーマン -栗本薫
- ロックス -山川健一
書籍情報
東山 彰良 『イッツ・オンリー・ロックンロール』
- 単行本:2007年4月18日発売、光文社、ISBN 9784334925628
- 文庫本:2010年2月20日発売、光文社文庫、ISBN 978-4334-74728-2
文庫本 カバーデザイン -鈴木正道(Suzuki Design)
文庫本 カバーフォト ーBruece Davidson