ウォーリーをさがせ!
ジャンル:TBS系,
以下はWikipediaより引用
要約
『ウォーリーをさがせ!』(Where's Wally?, 北米版タイトルは Where's Waldo?)は、1987年にイギリス人イラストレーター、マーティン・ハンドフォードによってイギリスで出版された絵本である。日本版の版元はフレーベル館。シリーズ名は『ウォーリーのえほん』。
概要
人が入り乱れた絵の中からウォーリーや仲間たち、巻物などを見つけ出す。
世界20か国で発売され大ブームを巻き起こし、2020年3月時点で日本国内シリーズ累計発行部数は1000万部を、全世界シリーズ累計発行部数は6500万部をそれぞれ突破している。
2018年時点での日本語版の累計発行部数は以下の通り(『新 - 』『NEW - 』といった改訂版を含む)。
また、巻末にはウォーリー以外で探してほしい人の一覧がページごとに載っており、読者を飽きさせない工夫が凝らされている。
登場人物
ウォーリー (Wally)
ウェンダ (Wenda)
しろひげ (Wizard Whitebeard)
オドロー (Odlaw)
タイトル(日本語版)
- 『新ウォーリーをさがせ!』 - 2000年、ISBN 4-577-02080-7
- 『NEWウォーリーをさがせ!』 - 2017年、ISBN 978-4-577-04477-3
- 『新タイムトラベラー ウォーリーをおえ!』 - 2000年、ISBN 4-577-02081-5
- 『NEWタイムトラベラー ウォーリーをおえ!』 - 2017年、ISBN 978-4-577-04479-7
- 『新ウォーリーのふしぎなたび』 - 2000年、ISBN 4-577-02082-3
- 『新ウォーリーハリウッドへいく』 - 2000年、ISBN 4-577-02083-1
- 『NEWウォーリーのゆめのくにだいぼうけん!』 - 2017年、ISBN 978-4-577-04478-0
- 『NEWウォーリーをさがせ! きえた名画だいそうさく!』 - 2017年、ISBN 978-4-577-04480-3
ポケット判
- 『ポケット判 新ウォーリーをさがせ!』 - 2002年、ISBN 4-577-02482-9
- 『ポケット判 新タイムトラベラー ウォーリーをおえ!』 - 2002年、ISBN 4-577-02483-7
- 『ポケット判 新ウォーリーのふしぎなたび』 - 2002年、ISBN 4-577-02484-5
大型絵本
テレビアニメ
1991年版
1991年9月14日から同年12月14日までアメリカ合衆国のCBSで全13話のテレビ版が放送された。ウォーリーの声はタウンゼンド・コールマンが担当している。日本では1992年4月1日から4月12日まてWOWOWで先行放送され、同年7月21日から8月7日までTBSの『夏休みアニメフェスタ』(平日10:00の『三井奥さま劇場』内)の第2部(第1部は『少年アシベ』の再放送)で放送された。日本語版のウォーリーは堀内賢雄が担当。堀内はウォーリーがタウンページのテレビCMなどで採用されたときなども声をあてている。
各話のタイトルは次のとおり。
話数 | タイトル | 邦題 | 脚本 |
---|---|---|---|
1 | Ahead of the Future | ウォーリーとロボットNo.9 | ジョージ・アトキンス |
2 | Draining the Deep | ウォーリーと人魚と海の仲間たち | ビル・マテニー デヴィッド・シュワルツ |
3 | Forest Women | ウォーリーと森の女たち | ロウビー・ゴレン |
4 | The Great Ball Game | ウォーリーとボールゲーム | デヴィッド・シュワルツ |
5 | It's a Gruel, Gruel World! | ウォーリーとおなかがすく国 | ビル・マテニー イーヴリン・AR・ガバイ |
6 | The Land of the Carpet Flyers | ウォーリーと空飛ぶじゅうたん大レース | ジュリアン・クレム |
7 | The Land of the Lost Pyramid | ウォーリーとピラミッドの秘密 | ジョージ・アトキンス |
8 | The Living Exhibits | ウォーリーと盗まれた宝物 | ビル・マテニー デヴィッド・シュワルツ |
9 | My Left Fang | ウォーリーとよわむし吸血鬼 | ロウビー・ゴレン |
10 | A Stone Age Story | ウォーリーと動物たちのストライキ | ビル・マテニー デヴィッド・シュワルツ |
11 | The Underground Hunters | ウォーリーとドラゴンは友達 | |
12 | The Unfriendly Giant | ウォーリーといじわる大男 | |
13 | Viking Fling | ウォーリーと魔法のホルン | ロウビー・ゴレン |
声の出演
- ウォーリー:タウンゼンド・コールマン/堀内賢雄
- オドロー:ジュリアン・ホロウェイ/富山敬→中尾隆聖
- ウーフ:デイヴ・ワークマン/桜井敏治
- 魔法使い:ブラッド・ギャレット/矢田稔
- ナレーター:ジム・カミングス/松宮一彦
スタッフ
- 原作 - マーティン・ハンドフォード
- ストーリーエディター - ビル・マテニー
- 音楽 - マイケル・タヴェラ
- 音響監督 - スーザン・ブルー
- アニメーション制作 - 世映動画
- 製作 - DICエンターテイメント、ウェルド・ムービー・カンパニー
2019年版
2019年7月20日からアメリカ合衆国のUniversal Kids(英語版)→Peacockで放送されており、1991年版のリブート作品でもある。
本作は少年時代のウォーリーを描いた作品で、一人前の魔法使いになるために世界を飛び回るというストーリー構成となっている。このためキャラクターデザインや設定が原作や1991年版と大きく異なっている。
日本での放送は2021年8月8日からディズニー・チャンネルにて開始された。
声の出演
- ウォーリー:ジョシュア・ラッシュ/入野自由
- ウェンダ:ヘイリー・チュー/飯沼南実
- オドルル:エバ・カールトン/西川舞
- 魔法使い:トーマス・レノン/武田幸史
- フェレットのフリッツ:ピョートル・マイケル/松本健太
スタッフ
- 原作 - マーティン・ハンドフォード
- 共同プロデューサー - F・M・デ・マルコ、ジョン・テレジェン
- アニメーション制作 - ドリームワークス・アニメーション
- 製作 - ドリームワークス・アニメーション
テレビゲーム版
- ウォーリーをさがせ! (1992年、セガ、アーケードゲーム)
- ウォーリーをさがせ! 絵本の国の大冒険(1993年、トミー、スーパーファミコン)
- ウォーリーをさがせ! THE MEDAL(2008年、セガ、アーケードゲーム)
ウォーリーをCMに起用した日本企業
- シャープ
- 日興證券(後のSMBC日興証券)
- NTT(タウンページ)
- アットホーム(2017年12月より)
類似作品
- 日本では「とこちゃんは どこ」(作:松岡享子、画:加古里子、1970年4月1日発行、福音館書店)という、本書と同様に絵の中から主人公を探し出す絵本が出版されている。「ウォーリー――」より10年早い。
- 安野光雅の「旅の絵本」(1977年初版)で各ページに描かれた小さな旅人をさがし出す遊びが1970年代後半に流行したことや、安野光雅が1984年に国際アンデルセン賞を受賞したこともあり、当初日本では「旅の絵本のパクリ」と言われた。
- イギリスでは2009年に、BBCの人気番組『トップ・ギア』に登場するスティグを主人公とした『Where's Stig?』という同種の書籍が発売されている。
備考
- 北米版第1作 Where's Waldo? は、アメリカのいくつかの図書館・学校から受け入れを拒絶された。理由はトップレスの女性が描かれていることによるが、1997年の改訂版で修正された。また、宗教上の問題や危険行為を誘発させるイラストについては改訂版で修正が行われている。
- 初版のウォーリーは顔が下膨れであったが、以後の作品のウォーリーは顔がスッキリしている。『新ウォーリーをさがせ!』のウォーリーも作者本人の希望で中肉中背で描き直されている。それ以外にも新シリーズではウォーリーの位置が変更されたり、一部の人物の服装などが修正されている。
- 映画「裸の銃を持つ男」シリーズ最終作第3弾、『裸の銃(ガン)を持つ男 PART33 1/3 最後の侮辱』(1994年)のラストシーンの劇場観客場面の中にウォーリーに扮した人物がいる。
- 『タイムトラベラーウォーリーをおえ!』には戦国時代の日本が登場する。日本語版の巻末のチェックリストには初版では「せんごくじだい」と書かれていたが、ミニ絵本版では「むかしのにほん」と変更されていた。
- 2017年10月8日、ハウステンボスにウォーリーの仮装をした4,626人が集結しギネス世界記録に認定された。
- 『週刊少年ジャンプ』(集英社)2021年33、34合併号では『ウォーリーをさがせ! in ONE PIECE』のタイトルにて、同誌内にて連載中の漫画『ONE PIECE』とのコラボレーションが実施された。
参考文献
- 「30周年 貴重な原画が初来日 ウォーリーをさがせ!」『MOE』2018年5月号、4-33頁。