ウマ娘 シンデレラグレイ
以下はWikipediaより引用
要約
『ウマ娘 シンデレラグレイ』(ウマむすめ シンデレラグレイ)は、Cygamesによるメディアミックスプロジェクト『ウマ娘 プリティーダービー』を原作とした、漫画:久住太陽、脚本:杉浦理史、企画構成:伊藤隼之介による日本の漫画作品。略称は「シンデレラグレイ」。『週刊ヤングジャンプ』(集英社)にて、2020年28号から連載されている。
競走馬を擬人化した『ウマ娘』のスピンオフ作品で、カサマツトレセン学園出身のオグリキャップの物語を描く。
ストーリー
序章 カサマツ篇
岐阜ウマ娘カサマツトレーニングセンター学園、通称カサマツトレセン学園。ローカルシリーズ開催地のひとつであるカサマツレース場は閑散としており、設備も人員も日本ウマ娘トレーニングセンター学園(トレセン学園)やトゥインクル・シリーズ(通称、中央)とは雲泥の差。競走ウマ娘もやる気もなくただ惰性でレースをしており、カサマツからトゥインクル・シリーズへ向かうウマ娘は皆無だった。 カサマツトレセン学園のトレーナー・北原穣は、いつかカサマツに自分と重ね合わせて心の底から応援できるウマ娘が現れたら、と願っていた。そんなとき北原は、カサマツトレセン学園に入学してきたオグリキャップの走りに魅了されて彼女をスカウトする。チームメイトのベルノライトの加入、ライバルのフジマサマーチとの激戦を経て、オグリキャップは中京盃で優勝するが、それによってオグリキャップにトゥインクル・シリーズ(中央)への移籍の話が持ち上がる。逡巡する北原とオグリキャップだが、『勝てば中央移籍、負ければ東海ダービー』という条件で出走したゴールドジュニアで北原の『走れ』の声で自分を取り戻したオグリキャップは優勝でカサマツから中央への移籍を決める。
第一章 中央編入篇
中央トレセン学園に転入したオグリキャップは、ベルノライトとともに北原の叔父でトレーナーの六平銀次郎のチームに入り、転入初戦のペガサスステークスで4連勝中のブラッキーエールを、さらに毎日杯でクラシック有力候補と言われるヤエノムテキを一蹴し、カサマツからの転入に疑問を持つ周囲に対して圧倒的な実力を示す。しかしクラシック登録をしていないオグリキャップは東京優駿(日本ダービー)に出走することができない。『オグリをダービーに出せ』『世代最強ウマ娘がダービーに出ないのはおかしい』という声は日に日に高まり、オグリキャップに完敗したヤエノムテキが皐月賞を制したことでその声はさらに強くなる。その声はシンボリルドルフをも動かし、シンボリルドルフはオグリキャップのダービー出走をURAに直訴。しかし実際にオグリキャップが走ったレースは……
第二章 白い稲妻篇
ダービー騒動も終わり、宝塚記念を観戦。そこで“最強”の白き稲妻タマモクロスを知る。東海ダービー、日本ダービー共に夢が破れ目標を失ったオグリキャップだが、「日本一のウマ娘になれ」と電話越しのフジマサマーチに元気を貰う。高松宮杯、毎日王冠と重賞連勝を続け、ついに初G1でありタマモクロスとの初勝負天皇賞・秋が始まる。珍しく先行でレースを進めるタマモクロスにオグリキャップが迫り、限界を感じたタマモクロスだったが家族や恩師への誓いを胸にし“領域”(ゾーン)へ入る。
第三章 永世三強篇
有馬記念が終わった。タマモクロスとの激闘を制したオグリキャップは名実ともにトゥインクル・シリーズを代表するウマ娘となったが、それと引き換えに怪我を負ってしまい、当分レースには出られなくなる。同様にディクタストライカとスーパークリークも怪我のために休養に入っていた。そんな中、大井の最終兵器イナリワンや、故障からの復活を期する名門メジロ家の令嬢メジロアルダンなど、新たなライバルたちが打倒オグリキャップを掲げて牙を研いでいた。そして怪我から復活したオグリキャップは、今までの追う立場から今度は追われる立場として、彼女たちからの挑戦を受けることになる。
登場キャラクター
担当声優はボイスコミック・PVでの配役。
ウマ娘
オグリキャップ
声 - 高柳知葉
主人公。大食いで言葉少なめなのは変わらず、制服を着ることなく常に薄汚れたジャージを羽織り、髪をポニーテールにしている。トレードマークのひし形の髪飾りは、彼女の母親がかつて現役の競走ウマ娘だったときに着けていたもの。生まれた時は膝が悪くて歩くことができず、毎日母親から膝のマッサージを受けてようやく歩いたり走ったりできるようになった。走ることが大好きで、前述の膝のこともあって常日頃から『私にとっては立って走れること自体が奇跡』と言っている。ただ純粋に走りたいとカサマツトレセン学園に入学するが、フジマサマーチにそれでいいのかと問われ、以降は勝負も意識するようになる。
走ることが好きだがそれ以外のことには軒並み無頓着で、競走ウマ娘やローカルシリーズの知識に乏しいため、壊れかけた靴を履いてレースに出走したり、レースの勝利後にウイニングライブの仕様がわからずにカサマツ音頭を踊り、観客を唖然とさせたこともある。天然さも変わらず、嫌がらせや嫌味を好意と解釈したり、文字通りに受け取って返答したために結果として相手を煽る形となってしまうことも多々ある。実家は貧乏でボロアパートに母と二人暮らしであった。
タマモクロス
スーパークリーク
イナリワン
ヤエノムテキ
メジロアルダン
シンボリルドルフ
バンブーメモリー
声 - 藍原ことみ
トレセン学園の風紀委員。しばらくレースで結果を出せない日々が続いたが、爪の負荷が少ないダートレースに出続けた事で走法の型が完成し才能が開花。安田記念・スワンSと連勝した後、マイルチャンピオンシップでオグリキャップと対戦する。
ベルノライト
声 - 根本京里
オグリキャップと同時期にカサマツトレセン学園に入学し、ジョーにスカウトされてオグリキャップと同じチームになったウマ娘。愛称は「ベルノ」。体格は小柄で栗毛のショートボブに白いメッシュが入り、"B"の形をした髪飾りをつけている。耳飾りは右。最初はオグリキャップの旺盛な食欲と何を考えているのかわからない雰囲気に怖気づくが、徐々に仲良くなる。走力に目を見張るものはないが、実家はウマ娘専門のスポーツ用品店で、靴や蹄鉄に詳しい。オグリキャップの中央トレセン学園への移籍と同時期にサポート研修生の編入試験に合格し、中央トレセン学園の生徒としてオグリキャップのサポートをする。「ウマ娘」作品群に登場する主要なウマ娘の中では珍しく、競争以外の道を選択している。
フジマサマーチ
ノルンエース
ルディレモーノ
ミニーザレディ
ブラッキーエール
ディクタストライカ
オベイユアマスター
人間
北原 穣(きたはら じょう)
声 - 中村章吾
オグリキャップとベルノライトのトレーナー。愛称はジョー。高身長の壮年に見える男性。カサマツトレセン学園のトレーナーをしているが、これといって輝くウマ娘の原石もおらず、ウマ娘もやる気がなかったため惰性でトレーナーをしていたが、ゲート試験でオグリキャップを目撃し、一緒に東海ダービーを目指せる逸材だと目を輝かせてスカウトする。オグリキャップの中央へのスカウトの話を聞いて逡巡するが、最後は「お前が時代を作れ」と彼女を中央へ送り出し、自らも中央のトレーナー試験を受けることを決める。六平は叔父。過去には叔父に対する引け目から、日がな一日パチンコに明け暮れる荒んだ生活をしていた。
柴崎 宏壱(しばさき こういち)
六平 銀次郎(むさか ぎんじろう)
藤井 泉助(ふじい せんすけ)
奈瀬 文乃(なせ ふみの)
赤坂 美聡(あかさか みさと)
用語
中央
ローカルシリーズ
カサマツトレセン学園
評価
2021年、第7回「次にくるマンガ大賞」のコミックス部門で第2位を受賞した。
2023年12月時点で、累計部数は紙版と電子版を合わせて570万部を突破している。
コラボレーション
笠松競馬場
当初この競走は、単行本第1巻発売の2021年1月19日に、発売を記念した冠協賛レースとして無観客で開催(新型コロナウイルス緊急事態宣言発令のため)される予定だったが、笠松競馬場を巡る一連の競馬法違反事件に関する新たな報道が開催日の早朝に朝日新聞より報じられた事を受け中止になっている。
書誌情報
- 著者:久住太陽 / 脚本:杉浦理史 / 漫画企画構成:伊藤隼之介 / 原作:Cygames 『ウマ娘 シンデレラグレイ』 集英社〈ヤングジャンプ・コミックス〉、既刊13巻(2023年12月19日現在)
- 2021年1月19日発売、ISBN 978-4-08-891705-4
- 2021年2月19日発売、ISBN 978-4-08-891795-5
- 2021年5月19日発売、ISBN 978-4-08-891896-9
- 2021年8月18日発売、ISBN 978-4-08-892050-4
- 2021年12月17日発売、ISBN 978-4-08-892077-1
- 2022年2月18日発売、ISBN 978-4-08-892223-2
- 2022年5月18日発売、ISBN 978-4-08-892302-4
- 2022年8月19日発売、ISBN 978-4-08-892401-4
- 2022年12月19日発売、ISBN 978-4-08-892533-2
- 2023年3月17日発売、ISBN 978-4-08-892657-5
- 2023年6月19日発売、ISBN 978-4-08-892785-5
- 2023年9月19日発売、ISBN 978-4-08-892824-1
- 2023年12月19日発売、ISBN 978-4-08-892824-1