ウルトラマン
以下はWikipediaより引用
要約
ほか
『ウルトラマン』は、1966年7月17日から1967年4月9日まで、TBS系列で毎週日曜19:00 - 19:30(JST)に全39話が放送された、TBS・円谷プロダクション制作の特撮テレビドラマ、およびその作中に登場する巨大変身ヒーローの名称である。
武田薬品の一社提供枠「タケダアワー」内で放送。TBSにて最初にカラーで放送された特撮テレビ番組でもある。『ウルトラQ』放送中の1966年4月1日に、初めてマスコミに公開された。
本作品はテレビドラマ(以下、テレビシリーズ)の他、漫画や劇場用映画、小説、テレビゲームなどでメディア展開も行われているが、本項目ではテレビシリーズを中心に記述する。また、本作品に続いて放送された一連の番組、およびその作中に登場する巨大変身ヒーローも「ウルトラマン」と総称される場合があり、便宜上これら後続作品のヒーローと区別するため、本作品に登場するウルトラマンを「初代ウルトラマン」と呼ぶ場合もある。種族としてのウルトラマンについては#ウルトラマンを参照。
概要
本作品は、怪獣や宇宙人によって起こされる災害や超常現象の解決に当たる科学特捜隊と、それに協力するM78星雲光の国の宇宙警備隊員であるウルトラマンの活躍劇である。作中に登場する怪獣が好評だった『ウルトラQ』に続く「空想特撮シリーズ」の第2作として、『ウルトラQ』の世界観を継承する番組として制作・放映された。オープニングタイトルの流れはカラー化された『ウルトラQ』のタイトルロゴ映像から赤画面になり、上に『ウルトラマン』、下に「空想特撮シリーズ」とクレジットされる。
番組フォーマットは、タケダアワーのOP→タイトル画面→CM→OPテーマ→本編(途中でCMを挟まずラストまで放送)の順番で、本編開始の画面下には『カラー』のマークがあった。
テレビシリーズがスタートするや否や『ウルトラQ』を凌ぐ人気番組となり、本放送時の第1話の視聴率は34.4%、平均視聴率は36.8%、最高視聴率は42.8%(1967年3月26日放送の第37話。ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。テレビシリーズの放送終了後もその人気が衰えることはなく、最初に行われた再放送でも平均視聴率が18%台を記録した。海外でも1970年代から100を超える国・地域で放映されてきた。
テレビシリーズ初放映から半世紀以上が経過した今日も世代を問わず高い認知度を誇り、『決定! これが日本のベスト100』(テレビ朝日系列)の2002年9月8日放送分「特撮&アニメ ヒーロー&ヒロインベスト100」の第2位にランクインしている。固有名詞としての「ウルトラマン」は、『広辞苑』の見出しにも記載されている。また、第39話(最終回)でウルトラマンがゼットンに倒されたシーンは、初放映当時の子供たちに少なからぬ衝撃を与え、影響を受けたと語る著名人も多い。前田日明は「ウルトラマンの敵(かたき)を討ってやる!」と、格闘技を始めたきっかけになったことを語っている。
商業的にも成功を収め、本作品やそのキャラクターに関連する商品は玩具だけでなく、生活用品などあらゆる分野で発売されている。商業的側面から本作品で特筆すべき点は、日本のテレビ番組で初めて商品化権の入札制度を導入したことである。本作品が制作される以前は、テレビ局の担当者とコネがある業者が商品化権を取得していたが、本作品で前述の制度が導入されて以降は金のあるものから優先的に商品化権取得の機会が与えられるようになった。もっとも、実際のところは『ウルトラQ』を商品化したマルサン商店などの業者が優遇されており、本格的に入札制度が機能するのは『キャプテンウルトラ』以降である。
物語の骨子
科学特捜隊のハヤタ隊員は小型ビートルで青い球体と赤い球体を追跡するが、赤い球体と衝突したうえに墜落死してしまう。
赤い球体の正体はウルトラマンだった。M78星雲人の彼は、宇宙の墓場への護送中に逃亡した宇宙怪獣ベムラー(青い球体の正体)を追って地球までやって来た。そして、自分の不注意でハヤタを死なせたことに対する罪の意識からウルトラマンは、ハヤタに自分の命を分け与えて地球の平和を守るために戦うことを決意。こうして、ウルトラマンとハヤタは一心同体となった。
以後、ハヤタはベーターカプセルを点火させてウルトラマンに変身し、怪獣や宇宙人と戦う。
ウルトラマン
ドラマのクライマックスで登場し、怪獣や宇宙人と戦う巨人。その正体はM78星雲光の国出身の宇宙人である。宇宙警備隊員として、怪獣墓場に護送中に逃走した宇宙怪獣ベムラーを追跡して地球を訪れ、誤って死なせてしまった科学特捜隊のハヤタ隊員に自分の命を共有して一心同体となり、地球の平和を守るために戦うことを決意する。
普段はハヤタの姿で行動するが、有事の際にはベーターカプセルを点火させてウルトラマンに変身し、怪獣や宇宙人と戦う。
ごく一部の例外を除き、原則として地球人とは会話せず、感情などは動きだけで表現し、「シュワッチ」あるいは「シュワッ」などと表記される数種の掛け声のみを発することがほとんどである。
- 腰を屈めた前傾姿勢のファイティングスタイルは、怪獣と対峙した際に相手の力量を見極めるための構えで、映画『理由なき反抗』でジェームズ・ディーンが身構えたポーズを真似している。美センのホリゾントが見切れるため、話数を経るごとに猫背が低くなっていったという。また、構えの手も空手の流れでグーではなく、パーになっている。にせウルトラマンにチョップした際に痛がっていたのは、古谷が実際に痛がっていたものであるという。
- ウルトラマンのファイティング・ポーズ
プロフィール
ウルトラマンのプロフィールは、作中では語られていないが、雑誌記事などでは詳細に紹介されている。
- 職業:宇宙大学教授、宇宙警備隊銀河系局長(後に支部長)
- 趣味:読書
- 家族構成
- 父:宇宙保安庁長官
- 母:ウルトラ学校教師
- 父:宇宙保安庁長官
- 母:ウルトラ学校教師
ベーターカプセル
ハヤタがウルトラマンに変身する際に使用するアイテム。第1話でハヤタがウルトラマンと一体化する際に、ウルトラマンから託される。
カプセル内部には超小型プラズマスパーク核融合装置とベーターコントローラーが内蔵されている。これがないと、ハヤタはウルトラマンには変身できず、常に隊員服の内ポケットに携帯しているが、何度かカプセルを落とすシーンもある。ウルトラマンでいる時もどこかに携帯しているらしく、第26話ではゴモラとの格闘中に落としたのを現場にいた子供に拾われる。
第39話ではウルトラマンを迎えに来たゾフィーが、自ら持ってきたベーターカプセルを使ってハヤタに命を与えると同時に、ハヤタとウルトラマンを分離させる。
映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』では別次元のハヤタが、自身をウルトラマンと気が付いた際にハヤタの右手に実体化する。
『帰ってきたウルトラマン』の原型となる『続ウルトラマン』では、ウルトラマンと一体化したバン・ヒデキの変身アイテムとして登場予定だった。
近年は玩具などで「ベータカプセル」とする記述が増えている。
- 第2話の脚本では「ガンマー発光器」という仮称であった。
変身方法
ハヤタがベーターカプセルの赤いスイッチを押すと、閃光と共に光のエネルギー、ベーター線が発光部から放射し、ハヤタの周りを渦巻き状に包み込んでウルトラマンに変身する。変身・巨大化時のポーズは「右手を宙空に突き上げ、左手は顔の隣に置く」という独特の形であり、ウルトラマンを特徴づけるポーズとして以降の作品でもほぼ踏襲されている。
書籍設定では、フラッシュビームにM78星雲人の生命の源である人工太陽プラズマスパークと同じエネルギーが含まれ、この光によって元の姿を一定時間取り戻すことができるとされている。
ウルトラマンの能力
ウルトラマンは様々な特殊能力や格闘術を持っている。作中で名称が明言されたのは「スペシウム光線」と「テレポーテーション」のみで、その他の名称は書籍や年代によってばらつきがあったが、後年には円谷プロにより統一されている。技の一部は後のウルトラマンたちにも継承されている。
スペシウム光線
「スペシウム」の名称は「スペース(宇宙)」+「イウム(「物質」を意味する接尾語)」から成り、命名とポーズの考案は脚本・監督の飯島敏宏によるもので、飯島によれば「十字ポーズは忍者が手裏剣を投擲する際の動作が元になっている」とのことである。
白色の光線だが、後年の作品にゲスト出演する際は色が異なっていることがある。
本作品以降も、こうした「腕を交差または組むことで放たれる必殺光線」はウルトラ戦士の特徴となっている。ほとんどのウルトラ戦士が何らかの必殺光線を有しており、それを得意技としている。
映画『新世紀ウルトラマン伝説』によると、全ウルトラマンの光線技の原点とされ、すべてのウルトラマンがその構えをしている。
エフェクトは光線を描く人物が変わっても、同じに見えるようなシンプルなものにするために、光のラインが流れるようなものが考案された。
スーツアクターの古谷敏によるスペシウム光線のポーズは左手の甲から指が下向きの弧を描いているが、これは古谷自身の日本舞踊の経験が活かされているという。ポーズは力道山の空手チョップを参考にしており、右手を手刀にして縦にしたものだが、そのままでは合成した際にぶれてしまうことから右手は反らずに少し力を抜いて、左手を添えて腕を十字に組んだものとなった。
第19話は円谷英二が撮影に参加しており、一部演出を円谷が担当したことから、合成予算もあって、設定を無視して3連発で放っている。
- スペシウム光線のポーズをとる古谷敏(2019年にルイビルで開催されたギャラクシーコン(英語版)にて)
- スペシウム光線のフォーム
八つ裂き光輪(ウルトラスラッシュ)
『ウルトラマン80』では第45話で80がバルタン星人(6代目)を倒した八つ裂き光輪は初代ウルトラマンから教わったと言及されている。
『ウルトラマンメビウス』以降の作品へのゲスト出演時にもたびたび使用され、その際には高速追尾機能を追加したり、左手に発生させて直接斬りつけて頑丈なキングジョーブラックの腕を切断したり、ゴーグファイヤーゴルザの破壊光線を跳ね返したりと、特殊な使用例を見せる。
脚本では「ウルトラ・スラッシュ」という名称であった。
ウルトラアタック光線
『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では同様にスペシウム光線が効かないアントラーを倒す際に使用。
『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』でも使用、モルド・スペクターとの戦いで至近距離から二発発射する。
『ウルトラマンギンガS』の前日談小説『マウンテンピーナッツ』では、再生能力でスペシウム光線と八つ裂き光輪に耐えたノスフェル(SD)を粉砕した。
脚本では、ケロニアの胸に帯のような光芒が当たると金縛りになり、亀裂が次の瞬間に走り、砕け散るものとなっている。
透視光線(ウルトラ透視光線)
ウルトラアイスポット(ウルトラ眼光)
スラッシュ光線
キャッチ・リング(金縛り光線)
リバウンド光線(ウルトラバリヤー)
『ウルトラマンVS仮面ライダー』では、サソリガドラスの光線を防ぐのに使った。
ウルトラ念力
ウルトラエアキャッチ(ウルトラ反重力光線)
ウルトラサイコキネシス
ウルトラ水流
ハイスピン
テレポーテーション
光線白刃取り
飛行能力
地中突進能力(地中進行能力)
次元移動能力
巨大化能力
空中体当たり
ウルトラ頭突き
ウルトラチョップ
ウルトラダブルチョップ
ウルトラかすみ斬り(ウルトラ霞斬り)
ウルトラパンチ
蹴り技
ウルトラキック
急降下キック
回転首締め(回転首絞め)
投げ技
ウルトラスウィング(ハンマー投げ)
岩石落とし
背負い投げ
巴投げ
ネックハンギング
ヘッドロック
闘牛戦法
角折り戦法
馬乗り戦法
くすぐり戦法
他作品への出演時に見せる能力
ウルトラセパレーション
マリン・スペシウム光線
ギガスペシウム光線
赤い球状での体当たり(名称なし)
エネルギー付与
カラーリウム光線
他のキャラクターとの合同技
変身時間
ウルトラマンの活動時間は「3分間」と視聴者に認知されているが、本作品の作中およびシナリオにおいて3分間と言及されているわけではない。作中で「ウルトラマンのエネルギーは3分間しか続かない」と初めて明言されたのは、『帰ってきたウルトラマン』の第1話である。
TBS番組宣伝課発行の「ウルトラマンあらすじ集」には「ウルトラマンの持続時間は胸に点滅するカラータイマーのランプの色と警告ブザーが示す。最初は青色で3分間、途中黄色に変わった時が注意信号で、赤色になるとあと30秒で全ての力を失う危険信号になっている」と記述されているが、これは仮タイトル時の2月15日にTBS第一会議室で作成された「レッドマン最終申し合わせ事項」をほぼそのまま引用したもの。放映直前の「週刊TVガイド」1966年6月24日号では、「ウルトラマンの胸に赤ランプがつくと、彼の超能力もあと30秒で消滅するのだ!」と、青の具体的な持続時間および黄色の注意信号の件が省略され、続く「ジュニアTBSニュース号外」では「ウルトラマンの胸に赤ランプがつきブザーが鳴るのは、もうすぐエネルギーがゼロになるという警告である」と、ラスト30秒の件までが省略されて完成作品におけるナレーションに近いものになっている。ただし第7話には「あと30秒だ」というイデ隊員のセリフがあり、当初の基本設定が踏襲されている。
これら初期の設定を、大伴昌司が『少年マガジン』誌上で簡略化のうえ「3分間」と紹介したものを、円谷特技プロが後から公認したとされる。
なぜ制限が3分間であるかについて、円谷プロの満田かずほ監督は、多額の予算を必要とする特撮・格闘シーンを30分番組の1割に当たる3分間に収めるという約束事がなされたためと語っている。また、当時の人気格闘技ボクシングにおける1ラウンドの試合時間、長嶋茂雄の背番号などからヒントを得たとしている。
カラータイマー
撮影費用のかかる特撮部分の経費削減と、ウルトラマンが完全無欠のヒーローでありすぎると話に面白みが欠けるので、子供にも分かりやすい弱点を作ることが目的とされ、当初のデザインでは存在していなかったカラータイマーと変身時間の制限が導入されたといわれている。カラータイマーの点滅については、当時の主流だった白黒テレビを考慮しての面が大きい。
カラータイマーはデザイン上の要請とは無関係に後の企画会議で考案されたものであり、デザイナーの成田亨は「ロボットになってしまう」とこれを嫌い、自身が作成したウルトラマンの絵画や塑像にはカラータイマーをつけていないことも多い。また、ウルトラマンの変身・巨大化時の右手を宙空に突き上げたポーズの人形にはカラータイマーがついていないが、ウルトラマンに不可欠なデザイン上の特徴として以後のウルトラシリーズに継承され、他の類似作品にも大きな影響を与えた。成田は、『ウルトラセブン』のデザイン時にこのことを見越してウルトラセブンの額に小さなランプをあらかじめ盛り込んでおり、実際にシリーズ中盤から活動限界を知らせる機能が追加されている。
撮影に用いられた実物は、3ミリの透明板をヒートプレスして透明エポキシ樹脂で点モールドが置かれ、中には青と赤のセロファンが入っている。
名付け
作中では、第1話でハヤタは当初巨大宇宙人のことを「彼」と呼び「名なんて無いよ」と言っていたが、イデ隊員に「名無しの権兵衛なんてあるもんか」と言われたためその場で「ウルトラマン」と命名した。この時のハヤタはウルトラマンと一心同体になっていたため、ウルトラマンが自称したと解釈することも可能であるが、この命名がハヤタの意思なのかウルトラマンの意思なのか、作中で明示されたことはない。その後、敵対する宇宙人やゾフィーからも「ウルトラマン」と呼ばれている。
『ウルトラマンメビウス』第1話ではウルトラの父が「あの星(地球)では我々をそう呼ぶ」と語っている。
映像作品以外で「ウルトラマン」の名前のルーツが明示されることもあり、『小説 ウルトラマン』ではアラシの「ウルトラに強かった」と評するセリフから、漫画『ウルトラマン THE FIRST』では「ウルトラ作戦第一号の協力者」という着想からそれぞれハヤタが名付けている。
ウルトラマンのデザイン・造形
ウルトラマンのデザインは、『ウルトラQ』でも怪獣や宇宙人のデザイン、セットの美術デザインを手がけた彫刻家の成田亨が担当。仕上げの最終段階で平面上の作業に見切りをつけたため、デザイン画の決定稿は存在しない。成田の指示のもと、美術スタッフの佐々木明が粘土による造型作業を繰り返す中で、マスクと身体の模様が完成した。成田のデザインイメージでは、ウルトラマンはマットなシルバー塗装ではなく、メッキ加工による銀であったという。ウルトラマンでは実現しなかったが、後に成田が美術を担当する『突撃! ヒューマン!!』において、主役ヒーローのステンレス製マスクで結実した。
雛型とスーツ、マスクの製作は佐々木明が担当。
造形は、演技者の古谷敏の体型を採寸してライフマスクを取って完全に古谷専用として作られており、他の演技者が着用することは考慮されていない。古谷の体型が八頭身であることから、マスクを着けることで成田が人体の美の理想とする七頭身になるとしている。
撮影での傷みによる作り直しと改良・修正の意味も併せて、2度大きなモデルチェンジが行われている。これはAタイプ(第13話まで)、Bタイプ(第14 - 29話)、Cタイプ(第30話以降)と呼ばれて区別されている。
マスク
BからCに新たに造形し直されたことについては、デザイン・造形ともに関与していた成田の「晩年近くになるまで全く知らなかった」との証言や「佐々木明が自身で造形したBタイプにどうも満足がいかず、それを解決するため独自の判断で全面的に作り直ししたのではないか」との憶測はあるが、現在に至るもはっきりとわかっていない。
この新たに作られたCタイプマスクの原型は、ゾフィーや後の『帰ってきたウルトラマン』にも流用され、以降は長期に渡ってウルトラマン(ゾフィーと新マン含む)の標準的マスクになる。
目の形状は3タイプとも共通である。最初の撮影会の段階では目に覗き穴はなかった。視界確保のために目の一部を透明パーツにするための作業が間に合わず、4月1日に行われた記者取材では成田自らマスクと目の一部に覗き穴があけたという。内部の電球が見えないよう薄めたFRPが内側に塗られている。
A・B・Cマスク共通で2ミリのエンビ板がヒートプレスしてあり、目の押し型は木製となっている。
スーツ
足(靴)は、Aタイプは市販のゴム地下足袋の改造品。当初はラテックスのオリジナルのブーツを作っていたが、崩れたり破れたりとダメージが酷かったことから、後に既製品のブーツが改良されたものが使用された。Bタイプはブーツの爪先が尖って反り返っている上に、踵の上に成田のデザイン画にもあった縦に小さなヒレ(ファスナー隠しと思われる)が付いている。Cタイプは靴底を薄いゴムに貼り替えた皮革製ブーツであるため、両内側にファスナーラインが見える。第30・31話では、Bタイプと思われるものを使用しているが、第32話以降は先の反り返っていないブーツ式のものが使用された。
手は医療用(外科手術用)の極薄手の手袋を使用し、スーツとの継ぎ目を撮影のたびにテープで貼って隠した上で、手から手首全体をスーツと同じ銀色に塗装することで、視聴者に「人が着ぐるみを着て演じている」印象を薄める処理がなされている。足についても靴とスーツの境目に同様の処理が施されている。Cタイプではグローブの上に袖部分をはめている。
電飾のバッテリーは両脇に仕込まれている。
第39話のゾフィーの赤い球の中にいるウルトラマンは、ゾフィーがウルトラマンのスーツを流用しているため、古谷敏がゾフィーを担当することとなり、ゾフィーの手前で詰め物がされたウルトラマンのスーツをピアノ線で吊っている。ウルトラマンのスーツアクターを務めた古谷敏は、隆々とした体型にするためにウレタンを入れていたことから、古谷自身の皮膚感として伝わってこず、殴られた際の痛みは少ないものの、芝居はし難しかったとしている。
塗装
Aタイプでは配色に合わせてスーツが継ぎ接ぎされていたが、Bタイプ以降は塗料のみで色分けされている。Cタイプでは頭部側面が銀部分がなくなって赤一色のみに変更され、マスクのラインが赤と銀の分かれ目になっている。
また、ウルトラマンの赤色は本来は朱色だが、ネロンガ戦とその時の雑誌用特写で見られる色は真っ赤である。これは当時、まだ主流だったモノクロでの掲載を考慮してコントラストをハッキリさせるためのこの撮影時のみの処置で、後から拭き取れるように朱色の上からポスターカラーで赤く塗ったものだった。
スーツの保存・その後
Cタイプを模したマスクは、佐々木明が撮影当時にオリジナルの型から作成したレプリカを原型としているが、古谷のような長身のスーツアクターは稀であるため、マスクを小さくしてバランスをとっている。目やカラータイマーの電飾は電球ではなくLEDが用いられている。
他作品での活躍
第2期ウルトラシリーズでは特別視されていたため、単独で客演したことはなかった。だが、平成以降は単独での客演が多くなる。『メビウス』以降の作品では、ウルトラ兄弟の中でも伝説的存在とされる「ウルトラ6兄弟」の1人にカウントされている。
『帰ってきたウルトラマン』
第51話では直接姿を見せてはいないものの、郷秀樹(ジャック)にテレパシーを送る。声は谷津勲が担当。
『ウルトラマンA』
第1話でウルトラマンエースが北斗星司と南夕子にウルトラリングを与える場に立ち会う。第13・14話でヤプールの罠でゴルゴダ星におびき寄せられ、自分たちに気を使うエースを叱責する。エースを地球に送った後、十字架に縛られてスペシウム光線のエネルギーを奪われる。第26・27話ではヒッポリト星人にブロンズ像にされたエース同様、ヒッポリト星人の前にブロンズ化される。
第1話でのスーツは、ジャックのスーツを塗り替えたもの。
『ウルトラマンタロウ』
『ウルトラマンレオ』
映画『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』
映画『ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団』
映画『ウルトラマン物語』
『ウルトラマンティガ』
『ウルトラマンメビウス』
劇場版では、ウルトラマンメビウスが地球防衛に就く20年前にセブン、ジャック、エースとともにファイナル・クロスシールドでヤプールを封印したのと引き替えに変身能力を失い、ハヤタの姿になって神戸空港の空港長を務めながらヤプールを監視していた。ヒビノ・ミライ(メビウス)に対し、「ウルトラ戦士は決して神ではなく、どんなに頑張っても救えない命や届かない想いもある」ということを認めながらも、「大切なのは最後まで諦めないこと」であると諭した。ヤプール復活を目論む宇宙人連合の策略に陥れられ、十字架にかけられたメビウスを救出するため、決死の変身を果たす。上着の襟には科特隊のエンブレムを付けている。映画のエンドロールや公式サイトなどのクレジットでは「ハヤタ」のみの表記であるが、作中の小道具である神戸空港制限区域立入証では「ハヤタ・シン」と表記されている。
第47話では暗黒四天王最後の刺客・メフィラス星人が仕組んだゲームを傍観せざるを得なかったが、最終的にはメビウスとタッグを組み、メフィラス星人と戦う。第50話ではCREW GUYSにテレパシーを送って励まし、セブンから80までの兄弟と協力して太陽を覆っていた黒点を消し去る。『ゴーストリバース』STAGE.1では、ウルトラマンヒカリからのウルトラサインを見て、エースやタロウを怪獣墓場に向かうのを見届ける。
劇場版ではAタイプを再現した着ぐるみが使用された。
『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』
映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』
エンドロールでは「ハヤタ」のみの表記であるが、公式サイトのクレジットでは「ハヤタ・シン」と表記されている。
スーツは『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』で使用されたAタイプを模したものが用いられた。
『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』
映画『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』
OV『ウルトラマンゼロ外伝 キラー ザ ビートスター』
映画『ウルトラマンサーガ』
『新ウルトラマン列伝』
『ウルトラマンギンガ』
『ウルトラマンギンガS』
映画『劇場版 ウルトラマンX きたぞ! われらのウルトラマン』
『ウルトラマンオーブ』
第25話でフュージョンカードの絵柄が実体化した。
『ウルトラマンジード』
この他、ジードがプリミティブに変身する際、ジード ロイヤルメガマスターが第17話でブラザーズシールド、第19話でスペシウムフラッシャーを使用した際にそれぞれ、イメージとして登場。
『ウルトラマンR/B』
『ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ』
『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』
本作品以降に登場する形態
- グリッターバージョン
- ウルトラマンダーク(SD)
- 他のウルトラ戦士との合体
- スーパーウルトラマン
- メビウスインフィニティー
- ウルトラマンの能力を持つ他のウルトラ戦士の形態
- グライセイバードゼロ
- ウルトラマンギンガストリウム
- ウルトラマンエクシードX ベータスパークアーマー
- ウルトラマンオーブ
- スペシウムゼペリオン
- スペシウムシュトローム
- ウルトラマンジード
- プリミティブ
- シャイニングミスティック
- ウルトラマンゼット ベータスマッシュ
- スーパーウルトラマン
- メビウスインフィニティー
- グライセイバードゼロ
- ウルトラマンギンガストリウム
- ウルトラマンエクシードX ベータスパークアーマー
- ウルトラマンオーブ
- スペシウムゼペリオン
- スペシウムシュトローム
- ウルトラマンジード
- プリミティブ
- シャイニングミスティック
- ウルトラマンゼット ベータスマッシュ
- スペシウムゼペリオン
- スペシウムシュトローム
- プリミティブ
- シャイニングミスティック
総称としての「ウルトラマン」
テレビシリーズの終了後、本作品の流れをくむ作品群「ウルトラシリーズ」が制作され、各作品のヒーローは「ウルトラマン」と総称されるようになった。その後、作中世界においても、『ウルトラマンメビウス』の物語冒頭でウルトラの父がメビウスに対し「地球人が光の国の戦士たちを「ウルトラマン」と呼ぶ」と語っており、彼らの総称として「ウルトラマン」という名称が定着していることが物語にも反映された。
その姿は基本的にFRP製のマスクとウェットスーツをベースにしたスーツで造形され、銀と赤を基調としたデザインや、胸部の発光器などの特徴がある。しかし、それぞれの要素に例外が多く、全員の共通項を示すのは難しい。
当初はM78星雲光の国と呼ばれる特定の星の出身と設定されていたが、シリーズが続くにつれてウルトラマンレオやジョーニアス、ウルトラマンオーブなどM78星雲出身でないウルトラマンや、ウルトラマンガイアのように宇宙人でないウルトラマンも登場し、出自の設定も多彩になっている。
詳細はウルトラシリーズの各作品およびウルトラマン一覧を参照。
登場人物
科学特捜隊隊員
隊員の名前はカタカナ表記のみで、フジ・アキコとホシノ・イサム以外のメンバーには名字しか設定されていなかったが、1996年公開の映画『甦れ!ウルトラマン』で全隊員のフルネームと漢字表記が追加設定された。年齢は、TBS番宣課が発行した「ウルトラマンあらすじ集」第一集に基づく。
ハヤタ(ハヤタ・シン/早田進)
科学特捜隊養成所を首席で卒業したエリート隊員で、年齢25歳。
竜ヶ森湖上空をパトロール中に、怪獣ベムラーを追っていたウルトラマンと衝突して殉職する。直後ウルトラマンと一心同体になって復活し、事件の際はウルトラマンに変身して怪獣や宇宙人と戦う。ウルトラマンと一心同体となって以降のハヤタの意識が本人のものなのか、それともウルトラマンの意識なのかは、明確に設定されていない。
ムラマツ不在時はキャップ代理を務める。職務を忠実にこなす真面目な隊員であるが、第32話ではくじ引きに細工をする、第34話では変身しようとして間違ってスプーンを掲げる、第35話では地球の平和のために倒し続けた怪獣たちに謝罪、第37話では戦意喪失によりピグモンを死なせてしまったイデに激昂して殴るなど、人間味を感じさせる一面も見せている。
ハヤタがウルトラマンであることは、他の隊員たちには知られることはない。第14話のシナリオ準備稿では、ハヤタとウルトラマンが同じ個所を負傷したことを、ムラマツとアラシが不審がるシーンがあったが、未使用に終わっている。ただし、第1話でウルトラマンに命を救われたことは明かし、第11話ではウルトラマンとの特殊な関係を匂わせる。メフィラス星人から「貴様は宇宙人なのか?人間なのか?」と問われた際には、「両方さ。貴様のような宇宙の掟を破る奴と戦うために生まれてきたんだ」と答えている。
第39話でゾフィーから新たな命を与えられて、ウルトラマンと分離させられた。ウルトラマンと同化してからの記憶は失われており、そのことを不思議に思いながらも、宇宙に帰っていくウルトラマンを科特隊の仲間たちと共に見送った。
その後、ウルトラマンがハヤタに姿を変えて登場することがあった。
『ウルトラマン怪獣伝説 40年目の真実』(2005年)ではウルトラマンとの再会が描かれた。
映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』(2008年9月13日公開)では、別世界のハヤタとフジ・アキコが夫婦になっており、こちらの世界の記憶がそれぞれ宿った際に、アキコが秘かにハヤタとウルトラマンの関係を知っていたことを示唆する発言をした。
テレビシリーズから40年後の世界を描いた『ULTRAMAN』では17歳の息子、進次郎がおり、自身は防衛大臣の職に就いている。
企画段階では、黒沢年雄や久保明もキャスティング候補に挙がっていた。久保は、ブームになってからはやっておけばよかったという想いも抱いたが、当時は怪獣もの専門として扱われることを嫌っていたという。
『帰ってきたウルトラマン』の前身となる企画『続ウルトラマン』では、すでに引退し、冒険家になっている設定で登場が予定されていた。
ムラマツ(ムラマツ・トシオ/村松敏夫)
年齢36歳。科学特捜隊日本支部ムラマツ班隊長。通称「キャップ」。
部下を見守る良き隊長であり、謹厳実直な性格で部下からも慕われる。その一方、必要なときには冷徹な判断を下すこともある。侵略行為から地球を守るという科特隊の使命に対しては常に忠実であり、ウルトラマンによる破壊行為に対しても堂々と出動命令を下す決断力も持つ。また、バルタン星人の対策会議で攻撃に反対したり、ゼットン星人の円盤の侵攻に際しても攻撃を主張する部下をなだめるなど、慎重派の姿を見せる。ウルトラマンが宇宙に帰っていく際、寂しさに駆られる部下たちに向けて、「地球の平和は我々、科学特捜隊の手で守り抜いていこう」と告げた。パイプ煙草とコーヒーの愛好者。
『帰ってきたウルトラマン』の前身となる企画『続ウルトラマン』では、既に引退した老人で、再び現れた怪獣に苦戦する地球防衛組織に助言を与える人物として登場が予定されていた。
フジ・アキコ(富士明子)
年齢21歳。科特隊ムラマツ班の紅一点。主に本部での通信オペレーションを担当するが、現場へも積極的に出動する活動的な隊員。女性であることを理由に軽く見られることに対しては、少なからず反感を持つ。その一方、病人用のスープやチョコレート菓子を作って振舞ったり、自身の誕生石である真珠でおしゃれするなど女性らしい一面もあり、野点と怪獣供養では和服姿も披露する。第4話ではムラマツに「入隊以来一度も休暇を取っていない」と語られ、他の隊員たちに出動命令が下った中で一人だけ休暇を取っている。第14話では、プライベートでイデ隊員に銀座で買い物の付き添いをさせる。第24話では自分のミスで事態を悪化させたと思い込み、危険な水中任務を自ら志願するという責任感の強さも見せる。
サトルという弟がいる。
初期の台本では、「藤アキコ」という名前だった。本作品の企画時から『ウルトラQ』のレギュラーを1人スピンオフさせる旨が要求されていたため、江戸川由利子役の桜井が抜擢された。第32話で髪を結っているのは、同話にゲストとして出演した真理アンヌの髪がロングだったことによるものであったが、結果的に真理もショートにしていたという。
初期の台本では、「藤アキコ」という名前だった。本作品の企画時から『ウルトラQ』のレギュラーを1人スピンオフさせる旨が要求されていたため、江戸川由利子役の桜井が抜擢された。第32話で髪を結っているのは、同話にゲストとして出演した真理アンヌの髪がロングだったことによるものであったが、結果的に真理もショートにしていたという。
初期の台本では、「藤アキコ」という名前だった。本作品の企画時から『ウルトラQ』のレギュラーを1人スピンオフさせる旨が要求されていたため、江戸川由利子役の桜井が抜擢された。第32話で髪を結っているのは、同話にゲストとして出演した真理アンヌの髪がロングだったことによるものであったが、結果的に真理もショートにしていたという。
イデ(イデ・ミツヒロ/井手光弘)
アラシ(アラシ・ダイスケ/嵐大助)
年齢26歳。科特隊きっての射撃の名手にして怪力の持ち主。人間大のグリーンモンスを投げ飛ばした。スパイダーショットを筆頭に、イデの開発した銃器はほとんどアラシが使用する。熱血漢であり、斬り込み隊長的な役回りが多く、そのためにバルタン星人にメッセンジャーとして体を乗っ取られる、ネロンガの電撃で気絶させられ、グリーンモンスの毒霧を2度も浴びせられるなど、しばしば危険な目に遭う。一見すると明るい性格だが、場合によっては一人で責任を背負い込むなどナイーブな面もある。第36話ではムラマツの命令に背いたために隊員の資格を一時剥奪される。
作中ではよくイデとコンビを組み、二人の会話でストーリーが進むことが多い。
ザラブ星人に化けられたり、メフィラス星人に巨人化させられたり、ケロニアやゼットン星人には襲われたりするなど、宇宙人に狙われることが多い。
映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』では別世界の設定ながらハヤタと夫婦として登場する。
ホシノ・イサム(星野勇)
年齢11歳。科特隊本部にフリーパスで出入りしている少年。本部への部外者の出入りは禁止されていると第20話で説明されるが、彼がどのような資格で出入りが許可されているのかは語られていない。第17話で「ハヤタを助けた」功績により準隊員に任命されたが、既に第16話で科特隊の制服を着用する。年少者であるため、放射能汚染が懸念されるような危険な現場への出動は認められていない。スパイダーショットでネロンガの片目を潰したり(第3話)、フジとミチコをラゴンから逃がすために自ら囮になったり(第4話)、ザラブ星人に捕らえられたハヤタにベーターカプセルを届けたり(第18話)、フジ隊員に代わって小型ビートルを本隊の指示を受けながら離陸させたり(第21話)と、子供ながら数々の功績を残す。
演者がスキー事故で骨折したため、第25話を最後に降板。作中では何の説明もないままの退場となった。
『超ウルトラ8兄弟』の初期プロット『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟2』では、成人している設定で登場。
科学特捜隊の協力者
岩本博士()
40歳、御殿山の科学センター所長。ジェットビートルの設計者であると同時に、フェニックス号などの高性能宇宙船も開発している。冷静な判断力とロケット工学や動物学などあらゆる方面の学問に精通する優れた頭脳で科学特捜隊に貢献している。
最終回では前日に作った無重力弾でウルトラマンでも倒せなかったゼットンを一瞬で倒した。
ゲーム『ウルトラ作戦 科特隊出動せよ!』の設定では、科特隊初任務時に引退した一の谷博士に代わって科特隊顧問になったとされる。
第11話の山本博士、第24話の山川博士、第33話のヤマモト博士は脚本では岩本博士になっており、第18話の森田博士、第36話の博士を含めていずれも岩本博士役の平田の代役であった。
科学特捜隊
国際科学警察機構の下部組織で、正式名称は科学特別捜査隊()。略称は科特隊()。通常の警察組織では対処できない怪事件や異変の調査、地球を他惑星の侵略者からの防衛が主な任務である。基本的には怪事件調査のための組織で、怪獣との戦闘は特別任務である。パリに本部があり、作中ではインドやボリビア、ニューヨーク、中近東などの支部について言及され、他にもブラジル、ロンドン、モスクワ、トルコ、そして日本に支部を置く。外部から本部へは交換手を介しての通話が可能で、緊急連絡時の直通番号は999。英語表記はSSSP(Science Special Search Party・通称スリーエスピー)である。設定ではパリ本部の長官はスイス人のF・G・ピースであるとされている。
日本(極東)支部の隊員で作品中に登場するのは5名で、ムラマツ隊長以下副隊長格のハヤタ隊員、アラシ隊員、イデ隊員、フジ・アキコ隊員。途中からホシノ少年も準隊員になり、ピグモンにも特別隊員の称号が贈られる(第37話)。パリ本部やインド支部の隊員が訪れることもある(第7話、22話、23話、31話、32話)。
ムラマツ隊長以下のムラマツ班の他にも、『ウルトラマンメビウス』には宇宙での任務を目的としたサコミズ班が登場するほか、設定上はミナト班やヤマト班などが存在しており、金城哲夫の小説では100人以上の隊員がいると設定されている。また、漫画『ウルトラマン 科特隊奮戦記 ジャイアント作戦』には、電波班・分析班・技術班などのほか、科特隊日本支部上層部の人間としてサイゴウ総司令、ミヤジマ副司令が登場する。
設定では、『ウルトラQ』に登場した一ノ谷博士らが中心となって日本支部を設立したとされ、『ウルトラQ』と本作品の間の出来事を描いた円谷プロ公認のPCゲーム『ウルトラ作戦 科特隊出動せよ!』では、ウルトラマンが現れる以前から怪獣と戦っており、創設者の一ノ谷博士も最初はメンバーに入っていたが第1話「科特隊日本支部誕生」の六角村での核露怪獣ゴルドキング迎撃作戦時に重傷を負い、第一線から退いている。第31話のムラマツキャップの話によると、少なくとも20年は歴史がある。
ビデオ『ウルトラマンのすべて!』(バンダイビジュアル)では科学特捜隊が創設されることになった理由として『ウルトラQ』に登場したゴメス、ゴロー、ペギラ、ガラモンの映像を見せている。
本来は戦闘よりも調査に重点を置いた組織として描かれているが、科特隊が独力で倒す怪獣も多く(科特隊がいなければ、ウルトラマンが倒されていたかもしれないケースもある)、その数は歴代の防衛チームで最多である。
日本支部基地
東京近郊(城西方面)に位置し、スロープに囲まれた五面体型で銀色の建造物と五面体型で黒色の建造物を組み合わせた「本部」と呼ばれる支部、効率的に配置されたジェットビートルの発着ポートなどの付属建造物で構成されている。本部の外壁は、あらゆる光線や熱線を遮る特殊な合金を加えた鉄筋コンクリート製。基地内部には、隊員たちが勤務する地下に大型電子頭脳が装備された司令室をはじめ、司令室の上階とポールで繋がる隊員寝室や、ホテル並みの環境が整った来客用のレスト・ルーム、回収された遺留品を研究する保管室に、新装備開発のための作業室などが置かれ、基地周囲には、自動消火装置や鉄壁も設置されている。
24時間体制で隊員と守衛が常駐して備えている。
第17話で、ブルトンが生み出した四次元空間に包まれ、第31話ではゴトウに化けたケロニアに侵入されるなど、襲撃を受けることも少なくない。また最終回では、ゼットン星人に侵入されて内部を破壊され、ゼットンの火球攻撃を受けて火災が発生する。
第38話と最終回である第39話では、司令室の大型電子頭脳以外に様々なレーダー機や計測器といったコンソールシステムが導入されている。
『ULTRAMAN』の世界では表向き解体されており、日本支部はウルトラマンの軌跡、活躍を展示した「光の巨人記念館」となっている。
デザイン・造形
司令室は、東京美術センターの倉庫であったNo.3ステージの南側の一角に組まれ、大コンピューターの稼働をイメージさせるために、壁面コンピューターには大量に小型電球が配されている。
装備
科学特捜隊は数々の特殊装備を持ち、状況に応じて運用している。装備の開発は主に科学センター所属の岩本博士とイデ隊員が行っている。
隊員服
通常任務や非番の際は威圧感を与えないために青いブレザーとライトブラウンのスラックスとネクタイ(フジ隊員はスカート)、白いワイシャツを着用している。作戦出動時の戦闘服はオレンジ色で、オレンジ色のネクタイ、黒いブーツとグローブをつける。肩から背中はセーラー服のような処理がされており、ワイシャツのようにもなっている。耐寒・耐熱性が高く、宇宙空間では簡易宇宙服の機能も持つ。ネクタイピンのオートジャイロは放射能や電磁波を感知してランプが点滅する危険探知機である。また、設定のみではあるが、小型カメラがベルトのバックルにある。左胸のスリットに収納するためのチャックがあるが、ハヤタのみの仕様である。
普段着ている青いブレザーの下に出動時のユニフォームを身に着けており、着替えを必要としないのも、本作品だけの設定である。また、簡単な調査活動や一般市民への聞き込み、他の支部から来た隊員の出迎えなどの場合には、ブレザーのままで出る(第3話、22話、28話、31話、32話)。
- デザインは岩崎致躬が担当。科学特捜隊の企画設定であった「国際警察機構」のイメージから警官のようなものに仕上げられた。オレンジはクランクイン以降は赤味がやや強くなっている。
銃器類・特殊装備
流星バッジ
ヘルメット
防毒マスク
潜水用具
宇宙服
スーパーガン
隊員全員が腰のホルスターに携行する小型レーザー光線銃。岩本博士、福山博士も装備。安全装置を解除すると基部に格納されていた銃身が瞬時に飛び出し、稲妻状の高出力レーザー光線(第5話では直線状、11話では連射する光弾状)を撃ち出す。単独使用では怪獣を牽制する程度の威力しかないが、第37話では3人で銃口を合わせて格段に破壊力を向上させて一斉に撃つトリプルショットで再生テレスドンを倒す。パワーを絞ることで門扉の開閉スイッチを押すことも可能。また、以下のような各種の特殊弾やアタッチメントを銃身に装着して、様々な戦術を行うことができる。科特隊基地への来訪者に対しては、ムラマツがこの銃を用いて身体検査を行う(第22、31話)。
後年制作された『ウルトラマンダイナ』第41話の作中にも同型の銃が登場するが、本作品との繋がりを意図した演出ではない。また、小説『ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント』では、銃身を切り詰めたスーパーガン・コンバットタイプの存在が語られている。
撮影用プロップは金属を削り出して作られており、後年のインタビューで桜井浩子がその重さのために苦労したと語っている。
特殊風船爆弾
第8話に登場。命中すると風船爆弾が飛び出す。用心のためにピグモンに取り付け、さらに見失わないための目印とした。後にレッドキングの前に飛んだ瞬間スーパーガンで撃たれ爆発した。
SOS信号弾
第8話で登場。上空に色のついた煙を撒く信号弾を打ち上げる。
原子弾
第19話に登場。バニラの目をつぶす。
麻酔弾
第34話に登場。強力な麻酔機能でスカイドンを約10分間眠らせる。
新型麻酔弾
麻酔弾と同じく、第34話に登場。麻酔弾より効果は強く、スカイドンに使用。
UNG麻酔弾
第26話に登場。ワシントン大学のスミス博士が開発した、米国製の新型麻酔弾。気温などにもよるが一発で6時間近くは効果がある。ゴモラに使用して眠らせるが、6時間より早く目を覚ます。希少な兵器で、ムラマツはNY支部に追加の麻酔弾を発注するが、在庫切れと回答される。
小型発信弾
第27話でゴモラの尻尾に撃ち込み、移動するゴモラの位置を確認した。
スパーク8
第37話に登場。イデ隊員の発明した新兵器で、スーパーガンの銃身に装着したアタッチメントから強力な光弾を連射する。巨大怪獣の体を粉砕するほどの破壊力がある。再生ドラコ、ジェロニモンを撃破した。
無重力弾
第39話に登場。岩本博士が一発のみ試作した強力爆弾で、ウルトラマンを倒したゼットンを、一撃で空中に浮かせ爆発させる。文献では形状が鉛筆に似ているためペンシル爆弾と表記されていることが多い。
スタミナカプセル
映画『甦れ!ウルトラマン』に登場。イデ隊員が開発した物で、ウルトラマンのスタミナを回復させる効果を持つ。ウルトラマンのカラータイマーに命中し、点滅していたカラータイマーを青にまで回復させる。上記の小型発信弾使用シーンのバンクが使われている。
スパイダーショット
イデ隊員が開発し、主にアラシ隊員が装備している高出力の大型熱線銃。ホシノ少年でも扱いが可能。銃の後部上面にダイヤル式セレクターがあり、熱線、微小な威力のリング状光線、高熱火炎の3種類を撃ち出し、破壊力を敵に合わせて調整することも可能。8種類の光線を発射可能なことから8本の脚を持つ蜘蛛にちなんで命名された、と紹介されることもある。動力源は超小型原子炉で、カセット式で交換できるとの設定がある(作中未登場)。火炎放射はスフランのツタを焼き切る。熱線はミイラ人間を倒し、ネロンガの片眼を潰す。
水素注入機
第34話に登場。スカイドンを大気圏外へ飛ばすためにスパイダーショットで打ち込まれた水素ガスを送り込むアタッチメント。チューブで水素ガス供給車に繋がっている。
水素注入機
マルス133
イデ隊員が危急存亡に備えて密かに2丁製作した小型強力光線銃で、第16話で初登場する。マルス(Mars、火星)の名の通り、理論上スペシウム光線と同じ威力を有し、バルタン星人(2代目)の小型分身を撃墜したり、ゴモラの尻尾を切断したり、ゼットン星人を銃撃して倒すなど、スパイダーショットに次ぐ主力火器として活躍する。ゼットンには全く効かない。プロップは『ウルトラセブン』の「パラライザー」に流用された。
マッド・バズーカ
第21話でホシノ少年の「相手の泣き所(弱点)を一発で」という言葉をヒントにイデ隊員が開発し、ケムラーを倒す。第29話では、強い光を放つコロナ弾で光に弱いゴルドンにダメージを与える。
プロップは『ウルトラセブン』の「スパイダー バーチカルショットガン」に改造された。
QXガン
ニードルS80
熱線重機関銃
ナパーム手榴弾
強力乾燥ミサイル
バリア・マシン
パンスペースインタープリター
似たような用途の装置として、第37話に登場する怪獣語翻訳機がある。イデ隊員と東西大学の権田博士が開発した物で、ピグモンの言葉を自動翻訳するのに使用される。
スペクトルα線・β線・γ線
ナイフ
マーカー
溶解器
消火液噴射装置
ハンド電波探知機
方位磁石
宇宙用追加装備
身分証
磁力カウンター
水爆探知機
スパイカメラ(ミノックス)
航空機
ジェットビートル | |
---|---|
全長 | 18.5 m |
全幅 | 13.8 m |
重量 | 25 t |
最高速度 | マッハ2.2 |
乗員 | 6名 |
ジェットビートル
ラゴンやアントラー、ギャンゴに撃墜・破壊されるが、ガマクジラやテレスドンの攻撃の直撃を受けながら緊急着陸に成功し、防衛隊のF-4戦闘機隊を一撃で撃破するメフィラス円盤の攻撃の直撃を受けながら、これを跳ね返しつつ、急降下攻撃を続ける頑丈さを見せる。
英語表記は「JET VTOL」だが、後年に追加されたもので、本放送当時は設定されていなかった。
『ウルトラマンメビウス』第24話では、動態保存されていたという設定でウルトラホーク1号、3号と共に飛行する場面がある。
『レッドマン』時の第3話の脚本では、「ジェットVITOL」やヴィトル、ヴィートル、VTOL機などの記述があった。
撮影用のプロップは、郡司模型製作所によって、ブリキの叩き出しで制作されており、同製作所が担当した、映画『妖星ゴラス』(1962年、東宝)に登場する「国連VTOL機」の約60センチメートルのミニチュアと同じ叩き出し用の木型が使われている。この「国連VTOL機」とは外見はほぼ同じため、資料によってはミニチュアそのものが流用されたと記述しているものもあるが、両者は別々のミニチュアである。撮影話数が進むにつれ、破損と修理が相次いだため、数多くのモデルが新たに制作されている。少なくとも3種類以上のサイズの物があり、場面によって使い分けられていた。素材も板金製と木製の2種があった。前述の板金プロップの他に東宝映画のバンクシーンが用いられ、第14話からはもう1機の板金プロップが製作された。
後年に出版された書籍『U.W.W.〜ULTRA WEAPON WORLD〜』には、本機の武装・索敵機器を取り外して座席数を増やした民間旅客機型を『ウルトラQ』の星川航空が所有しているという記述があるが、これは円谷プロ監修による「お遊び設定」であり、公式設定ではない。
宇宙ビートル
ジェットビートル117号の主翼端に岩本博士が水爆の原理を応用して設計した成層圏を短時間で越える性能を有する大気圏外用のハイドロジェネード・サブロケットエンジン(核パルス推進システムの一種)と核パルス推進ロケットを追加装着したもので、第16話で初登場する。以降、主に宇宙で起きた異変調査や隊員たちの宇宙パトロールなどに運用される(第22話、33話、35話)。SIIIに装備されたものも存在する。
『ウルトラマンメビウス』第42話には、本機の改良型である「イカヅチ」(機体番号はS217)が登場する。
「宇宙ビートル」という名称は、ブルマァクのプラモデルの商品名であり、書籍によっては、「ハイドロジェネードロケット装備ビートル機」、「ジェットビートル ハイドロジェネード・サブロケット装着タイプ」と記載している。カットによっては、SIIIにサブロケットを取り付けたものやサブロケットをビートルの30センチメートルプロップに装着したものを使用している。
小型ビートル (三角ビートル) | |
---|---|
全長 | 15.5 m |
全幅 | 10.5 m |
重量 | 17 t |
最高速度 | マッハ1.5 |
乗員 | 2名 |
小型ビートル
ジェットビートルと同じく岩本博士が開発し、コクピットに銃架を備えた支援機、主に偵察や観測に使われる。当初は、パトロール用として使用されていたが、ガマクジラ戦からは戦闘任務に投入された。
一種のリフティングボディ機で、動力はロケットエンジン。武装として機首のビーム砲とロケットランチャー、機首とコクピット下部からのフラッシュ光を有する。また、自動追尾飛行や本部基地からの遠隔操縦が可能で、第16話で金星ロケット「おおとり」が2段ロケットを点火するまでの間護衛する。
登場話数は第1話、14話、16話、19〜21話、23話。活躍はほぼ中盤に集中しており、終盤は全く出番がない。
第1話でウルトラマンとの衝突時にハヤタが乗っていた「ビートル」は本機である。
この機はVTOL機ではなく短距離離着陸(STOL)機なので、離着陸は垂直に近いかなりの急角度で行う。第21話では後部を下にして、テイルシッター式の垂直離着陸を披露する。
デザインは成田亨によるもの。当初は主力戦闘機という予定であった。脚本では、スモール・ヴィートルや小型VTOLなどと表記されている。後年、ジェットビートルが原型流用された物で不満があったためデザインしたとコメントしており、非公式にではあるが「ビートル2号」と呼んでいた。
ミニチュアは木製の約30センチメートルのもの、金属板金製の60センチメートルプロップのものがあり、フラッシュが付いたものや機首が透明パーツではないものなどがある。コクピットにはパイロットの人形が1体置かれているが、劇中では2人乗っていることもある。第1話で使用されたミニチュアは、特撮監督の原口智生が所有している。
F-4戦闘機
フェニックス
岩本博士が操縦し、R惑星に取り残された科特隊隊員の救助を行う。また、フェニックス用のハイドロジェネートサブロケットは宇宙ビートルに流用されている。
デザインは成田亨が担当。
造形は郡司模型が担当。旋盤加工した丸太で、こけしに似た方法で造られたという。書籍によっては納品後に現場で塗り直されたため、映像とは異なっている。怪獣倉庫に残っていたものは、アンテナは片方紛失していたが、はんだ付けして加工した針金で復元している。アンテナの先端にはピンポン玉が付いていたが、ピンポン玉の規格が2000年に変わったため、1960年代のピンポン玉で修復している。
発着シーンは、映画『宇宙大戦争』のスピップ号や映画『地球防衛軍』のマーカライトジャイロと同様に奥多摩の吊り橋から吊って撮影された。
操演の中島徹朗は、ミニチュアはロケット噴射用の火薬が爆発して大破し、作り直してから撮影されたと証言している。
しらとり(白鳥)
車両・潜航艇
- ミニチュア制作は郡司模型製作所。
科特隊専用車 | |
---|---|
全長 | 4.9 m |
全幅 | 1.9 m |
重量 | 1.6 t |
最高速度 | 時速190 km |
乗員 | 5名 |
科特隊専用車
ベルシダー | |
---|---|
全長 | 7 m |
全幅 | 1.2 m |
重量 | 37 t |
最高時速 | 20 km(地中掘削時) |
乗員 | 3名 |
ベルシダー
三菱・ジープ
火炎砲車
高射砲
宇宙タンク
特殊潜航艇S号 | |
---|---|
全長 | 9 m |
全幅 | 2.4 m |
重量 | 40 t |
最高速度 | 20 kt(水中) |
乗員 | 5名 |
特殊潜航艇S号
防衛隊(軍)および自衛隊
本作品には科特隊とは別に、通常の防衛組織が怪獣や宇宙人との戦闘に参加している。その呼称は防衛隊(軍)とされたり自衛隊とされたりしているが、明確な区別はない。また、東宝特撮映画に登場した架空兵器のプロップが流用されていることが多いのも特徴である。
防衛隊(軍)は第2・11・15話に登場する。戦力としては放映当時の自衛隊が装備していた61式戦車、M4中戦車(M4シャーマン)などの他、架空兵器である火炎放射戦車、メーサー殺獣光線車、熱線砲車などがある。火炎放射戦車はオリジナルの装軌式車両の上部に旋回式の火炎放射器を装備した物で、第9話ではガボラ、第15話ではガヴァドンBに対して攻撃を行う他、第15話でもギャンゴに対して出動する。熱線砲車は『怪獣大戦争』(1965年、東宝)に登場したAサイクル光線車の牽引車をオミットし、本体から拡声器と照明塔を外したもので、第3話ではネロンガ、第11話ではギャンゴに対する攻撃に使われる。第3話ではAサイクル光線車のものと同じ見た目の光線を放つが、第11話では直線的な赤い光線に変わっている。その牽引車に本体から外した照明塔をつけて改造した照明車も、『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』(1966年、東宝)で使われた後、第15話で使用され、ガヴァドンAを包囲する戦車群の中に見られる。メーサー殺獣光線車は、第11話で熱線砲車と共にギャンゴへの攻撃に向かう姿が確認できるが、その後の戦闘シーンは描かれておらず、こちらも牽引車は使われていない。また、第2話では本部と思われる防衛基地が登場。都心に現れたバルタン星人に対し、防衛基地の屋上に備え付けられたランチャーから新型核ミサイル「はげ鷹」を2発発射するが、小爆発を起こしただけでほとんど効果がない。
自衛隊は第4・26・27・34・39話に登場する。第4話で海上自衛隊の護衛艦がイデ隊員の提案でラゴンに音楽を聞かせる。第26・27話で伊丹市に駐屯している陸上自衛隊のロケットランチャー・トレーラーがゴモラを攻撃する。また第27話では61式戦車やM4などの実在兵器の他に、9連装の装輪式自走ロケット砲とおぼしき架空兵器が登場する。第34話では科特隊が怪獣風船化作戦で浮かび上がらせたスカイドンを航空自衛隊のF-86F戦闘機が誤って撃墜してしまった。航空自衛隊は第39話にも登場し、精鋭パイロットからなる戦闘機編隊がゼットン星人の円盤群迎撃のために出動して一部を撃墜するが、逆襲を受けて全滅する。同話では出撃シーンにはF-86Fが、戦闘シーンではF-104もしくはX-3に類似した形状の架空機が登場する。
上記以外にも防衛組織が敵を攻撃する場面のある話は多く存在する(第3・9・17 - 19・21・23・31 - 33話)。だがそれらの多くでは、その組織が防衛隊、自衛隊、あるいは機動隊のいずれに属するのかについて触れられていない。第18話では『モスラ』(1961年、東宝)に登場した装軌式ミサイル車両がにせウルトラマンを攻撃する。
この他の防衛組織としては、第22話に「国際宇宙開発軍」なる組織の名前が登場するが、その詳細については特に言及されていない。また、第25話には「地球防衛委員会」という組織が登場する。こちらは国際的な組織のようであり、彗星ツイフォンからの放射線による水爆の自然爆発を防止すべく、世界中の核保有国に対して水爆の安全性強化を命令する。『ウルトラマンレオ』第25話「かぶと虫は宇宙の侵略者!」にも同名の組織が登場するが、関連性については特に触れられていない。
その他のメカ
ML-1
小型ジェット噴射器
オオトリ
ムラマツ隊長の台詞によれば完成度は99%であり、第二段ロケットの発火装置の安全性に疑問があるため、科特隊が救助体制を取る。これは杞憂に終わり、無事金星への航路に乗るものの、地球侵略とウルトラマンへの復讐を狙うバルタン星人の襲撃を受け、毛利博士はバルタン星人に乗り移られる。
宇宙ロケット
人間衛星
その後、宇宙を彷徨いある星に漂着。そこで怪獣化したジャミラの手で修理と透明化機能の付与などの改造が行われ、自らを見捨てた地球への復讐を目論むジャミラを乗せて地球へと帰還し、国際平和会議の開催を妨害する。
また、同話では宇宙開発時代を示す物として、ジェミニ宇宙船とサターンVの静止画像が例示されている。
トータス号
ロケット弾
オートジャイロ
月ロケット
1号機は月へと打ち上げられたが、途中でシーボーズに抱きつかれ、地球へと落下する。2号機はシーボーズを抱きつかせ、怪獣墓場へ送り返すために使用されるが、一度目は失敗。その後、赤と銀で塗装された「ウルトラマンロケット」へと修理・改造され(脚本ではウルトラマンに似せたぬいぐるみをかぶせた)、無事シーボーズを怪獣墓場へと送り返す。
『ウルトラマンメビウス』第21話にも、シーボーズに抱きつかれた状態で登場する。
プロスペクター
宇宙ステーションV2
『ウルトラセブン』にも同名の宇宙ステーションが登場する。
キャスト
レギュラー・準レギュラー
当初、イデ隊員役には石川進がキャスティングされ、制作第1話の一部や番宣スチールの2日分の撮影に参加していたが、契約上の問題により降板し、東宝出身の二瓶がキャスティングされたという。そのため、第7話の脚本では「トレードマークのおでこから血が出るイデ隊員」という記述があった。
- ハヤタ隊員:黒部進
- ムラマツ隊長:小林昭二
- フジ・アキコ隊員:桜井浩子
- イデ隊員:二瓶正也
- アラシ隊員:石井伊吉
- ホシノ・イサム少年:津沢彰秀(第1 - 4・6・9・11・16 - 18・21・24・25話)
- 岩本博士:平田昭彦、森塚敏(第5・12・13・16・25・36・39話)
- ナレーター:石坂浩二(第1 - 19話)、浦野光(第20 - 39話)
ゲスト
※参考文献:『キャラクター大全ウルトラマン全調査報告』(講談社・2012年)
- 埼玉県警警邏隊巡査:久仁博士、渡辺晃三(1)
- 防衛隊幕僚長:藤田進(2)
- 防衛隊幕僚:飯田覚三、幸田宗丸(2)
- 防衛隊長:緒方燐作(2)
- 城の係員:林家珍平(3)
- ホテルのボーイ:鈴木清(3)
- 水力発電所技師:渋谷英男(3)
- 伊和送電所技師:小高まさる(3)
- 第三火力発電所職員:加藤茂雄(3)
- ミチコ:近藤美智子(4)
- 巡視船船員:大塚周夫(4)
- 医師:佐伯久(4)
- 山田博士:笹川恵三(5)
- 松尾博士:奥野匡(5)
- 浜口節子:若林映子(5)
- 小林次郎:山中紘(5)
- マキ:槇みちる(5)
- 中島三郎(ダイヤモンド・キック):伊藤久哉(6)
- 中島の配下:長谷川弘 (6)
- 斧山船員:柳谷寛(6)
- ホシノの友達:中島洋(チロ)、飯田有子(ノブコ)(6)
- 湾岸事務官:鹿島信哉、渡辺晃三(6)
- 神奈川県警巡査:加藤茂雄(6)
- ジム連絡員:エドガー・ケイザー(7)
- チャータム:弓恵子(7)
- バラージの民:安芸津広、牧よし子(7)
- 松井所員:松本朝夫(8)
- 多々良島測候所員:梅本正明(8)
- 高原少年団・団長補佐:佐藤英明(武)、山村哲夫(敏男)(9)
- 高原少年団・団長:今井和夫(9)
- 土木作業現場主任:池田忠夫(9)
- 土木作業現場作業員:市原清彦(9)
- 警察署長:熊谷卓三(9)
- 宇波里町町長:深見吉衛(9)
- 中村博士(モンスター博士):森幹太(10)
- 二階堂教授:灰地順(10)
- 久保友子:谷育子(10)
- 林一郎:岡村春彦(10)
- 釣り人:西條康彦(林)、中山豊(新田)(10)
- 北山湖の釣り人:高野宏一(10)
- ホテルのボーイ:古谷敏(10)
- 山本博士:朝香春彦(11)
- 鬼田:山本廉(11)
- ミドリ:南不二子(11)
- 新聞記者:三浦威、矢野陽子、古河秀樹(11)
- 花嫁を出した新聞記者:青島幸男(11)
- 花嫁(美少女):若山真樹(11)
- ホテルのボーイ:奈ヶ岡信、石黒正男(11)
- 水着撮影のカメラマン :鈴木和夫(11)
- ミー子:相原ふさ子(11)
- 科学センター警備員:稲吉靖(原田)、奥村公延(森)(12)
- 警官:平松慎吾(12)
- 刑事:永谷悟一(12)
- 広川:梅津栄(13)
- タンクローリーの運転手:野本礼三(13)
- 神奈川県警刑事:生井健夫、宮川洋一(13)
- 製油所所長:近衛敏明(13)
- 製油所幹部:松尾文人(13)
- 宝石店支配人:矢野宣(14)
- 真珠貝運搬トラック運転手:樋浦勉(14)
- 運転手の助手:寺田農(14)
- ムシバ:川田勝明(15)
- 土管の持主(髭親父):原保美(15)
- タカシ:内野惣次郎(15)
- ゼロ戦 :金子吉延(15)
- オバケ:佐藤継知夫(15)
- サスケ:橋本有史(15)
- チャコ:岩井敏枝(15)
- 毛利博士:池田忠夫(16)
- 新聞記者:堤康久(16)
- 川口博士:舟橋元(17)
- 福井一郎博士:永井秀明(17)
- イエスタディ:ハンス・ホルネス(17)
- 藤井洋子:那須ますみ(17)
- 吉沢:佐竹弘行(17)
- 森田博士:土屋嘉男(18)
- 防衛庁長官:高田稔(18)
- 村木博士:森山周一郎(18)
- 宇宙局職員:勝部義夫、住吉正博(18)
- 防衛会議メンバー:金城哲夫(18)
- 警察長官:土屋詩朗(18)
- 政府役人:山田圭介(18)
- 福山博士:福田善之(19・22)
- 木村助手:丸山謙一郎(19)
- 石岡主任:相沢治夫(19)
- 志賀助手:塚田正昭(19)
- 木村助手:丸山謙一郎(19)
- ムトウ・アキラ:榊原秀春(20)
- 大室公園の警備員:金井大(20)
- あけぼの少年ホーム保母:北川恭子(20)
- 飼育係:松原靖、鈴木治夫(20)
- トラックの運転手:中島元(20)
- 高原レストハウス支配人:大塚周夫(21)
- 地震研究所所員:山中紘(21)
- テキストを読む少年:小山潔(21)
- 教頭:池田生二(21)
- 先生:溝井哲夫(21)
- パイロット:久野征四郎(21)
- 防衛隊隊長:日方一夫(21)
- アンヌ・モーハイム隊員:アネット・ソンファーズ(22)
- 地底人X:フランツ・グルーベル(22)
- 東京TVセンター職員:丸山謙一郎(22)
- アラン隊員:ピエール・ピロッツ(23)
- アキラ:吉野謙二郎(23)
- アキラの母:中村富士子(23)
- 警察官:飯田和平(23)
- 吉村総裁:高橋正夫(24)
- 山川博士:可知靖之(24)
- ジェニー・チルダー:エルビラ・フビ(24)
- ウィリアム・チルダー:ハロルド・コンウェイ(24)
- ター坊:宮本智弘(25)
- 親父風の男:中島春雄(25)
- インテリ風のサラリーマン:勝部義夫(25)
- マダム風の女:毛利幸子(25)
- 近所の主婦:江島和子(26)
- 中谷教授:富田浩太郎(26・27)
- 鈴木治 / 怪獣殿下:稲吉千春(26・27)
- 治の両親:宮田洋容(三平)、布地由起江(リエ子)(26・27)
- 武:加藤勉(26・27)
- 吉村:緒方燐作(27)
- 警官:川又由希夫(27)
- 秋川叶子:田原久子(28)
- 宇宙線研究所所員 / ダダの声:鈴木泰明(28)
- バスの運転手:中島元(28)
- 警部:起田志郎(28)
- 警官:米地政英(28)
- 所員:国島英慈(28)
- 秋田:佐田豊(29)
- 山本:大村千吉(29)
- ゆき:富永幸子(30)
- 町村:山本廉(30)
- 秋田:近衛敏明(30)
- ロッジの客:高野宏一(30)
- 村の男:伊藤実、塚田正昭(30)
- 正太:藤田修弘(30)
- 敏夫:折原正弘(30)
- 祐三:山口浩治(30)
- ゴトウ隊員 / ケロニアの声:桐野洋雄(31)
- 二宮博士:中山昭二(31)
- パティ隊員:真理アンヌ(32)
- 宮の森工事現場主任:伊藤実(32)
- 事務員:桂伸夫、加藤茂雄(32)
- ヤマモト博士:伊藤久哉(33)
- フジ・サトル:川田勝明(33)
- 警官隊隊長:中島春雄(33)
- 警官:岩本弘司(33)
- 月ロケットセンター所長:永井秀明(35)
- 月ロケットセンター所員:奥野匡、斉藤三勇、田村奈巳(35)
- 僧侶:石川隆昭(35)
- 住職:中野稔(35)
- 自衛隊司令官:青木義郎(36)
- 係員:小沢直平(36)
- 看護婦:河西郁子(36)
- 権田博士:浅野進治郎(37)
- デパート支配人:金井大(37)
- 子供:近藤美智子(37)
- 警官:鈴木和夫、中山豊(37)
- 母親:毛利幸子(37)
- デパート店員:佐竹弘行、佐渡絹代(37)
- 細川局長:武内亨(38)
- アーサー船長:エンベル・アルテンバイ(38)
- 宇宙局局員:北原隆(38)
- 吉野隊員:灰地順(38)
声の出演
※全てノンクレジット、参考文献:『円谷プロ画報 第1巻』(竹書房・2013年)
- ウルトラマン:中曽根雅夫(掛け声・33)、近藤久(1・39)、石坂浩二(15)
- 防衛会議メンバー:黒部進(2)
- ラジオのアナウンサー:鹿島信哉(6)
- 中央気象台職員:鹿島信哉(8)
- 空艇隊203号機:若尾義昭(13)
- バルタン星人(二代目):西田昭市(16)
- ザラブ星人:青野武(18)
- 地底人X:矢田耕司(22)
- アラン隊員:上田敏也(23)
- メフィラス星人:加藤精三(33)
- 再生ピグモン:江戸家猫八(鳴き声)、小宮山清(怪獣翻訳機)(37)
- テレビ中継:浦野光(38)
- アーサー船長:森山周一郎(38)
- ゾフィー:浦野光(39)
スーツアクター
※参考文献:『キャラクター大全ウルトラマン全調査報告』(講談社・2012年)
- ウルトラマン:古谷敏(全話)
- ベムラー:荒垣輝雄(1)
- バルタン星人:佐藤武志(2)
- ネロンガ:中島春雄(3)
- ラゴン:泉梅之助(4)
- グリーンモンス:中村晴吉(5)
- ゲスラ:荒垣輝雄(6)
- アントラー:荒垣輝雄(7)
- レッドキング:荒垣輝雄(8)
- マグラー:泉梅之助(8)
- チャンドラー:清野幸弘(8)
- ピグモン:藤田修治(8)
- ガボラ:中島春雄(9)
- ジラース:中島春雄(10)
- ギャンゴ:荒垣輝雄(11)
- ドドンゴ:荒垣輝雄、清野幸弘(12)
- ミイラ人間:満月英世(12)
- ペスター:荒垣輝雄、清野幸弘(13)
- ガマクジラ:荒垣輝雄(14)
- ガヴァドン:荒垣輝雄(15)
- バルタン星人(二代目):飛鋪正直(16)
- ブルトン:荒垣輝雄(17)
- ザラブ星人:青野武(18)
- にせウルトラマン:池田文男(18)
- アボラス:中村晴吉、鈴木邦夫(19)
- バニラ:田尻康博(19)
- ヒドラ:荒垣輝雄(20)
- ケムラー:鈴木邦夫(21)
- テレスドン:鈴木邦夫(22)
- ジャミラ:荒垣輝雄(23)
- グビラ:荒垣輝雄(24)
- レッドキング(二代目):鈴木邦夫(25)
- ギガス:南明(25)
- ドラコ:池田文男(25)
- ゴモラ:鈴木邦夫(26、27)
- ダダ:鈴木邦夫(28)
- ゴルドン:扇幸二(29)
- ウー:鈴木邦夫(30)
- ケロニア:扇幸二(31)
- ザンボラー:鈴木邦夫(32)
- メフィラス星人:扇幸二(33)
- ケムール人(二代目):中島春雄(33)
- バルタン星人(三代目):渡辺白洋児(33)
- ザラブ星人(二代目):不明(33)
- スカイドン:松島映一(34)
- シーボーズ:鈴木邦夫(35)
- ザラガス:鈴木邦夫(36)
- ジェロニモン:荒垣輝雄(37)
- 再生テレスドン:清野幸弘(37)
- 再生ドラコ:松島映一(37)
- 再生ピグモン :小宅雅裕(37)
- キーラ:中島春雄(38)
- サイゴ:松島映一(38)
- ゼットン:荒垣輝雄(39)
- ゾフィー:古谷敏(39)
- ゼットン星人:不明(39)
スタッフ
※参考文献:『キャラクター大全ウルトラマン全調査報告』(講談社・2012年)
- 監修 - 円谷英二
- 制作 - 市川利明(第1 - 13話)、末安昌美(第14 - 39話)、三輪俊道(TBS)
- 脚本 - 金城哲夫、千束北男(飯島敏宏)、山田正弘、南川竜(野長瀬三摩地)、藤川桂介、佐々木守、海堂太郎(樋口祐三)、若槻文三、上原正三、関沢新一、宮田達男
- 本編
- 監督 - 円谷一、飯島敏宏、野長瀬三摩地、満田かずほ、実相寺昭雄、樋口祐三、鈴木俊継
- 撮影 - 内海正治(制作第4 - 39話)、福沢康道(制作第4 - 39話)、鈴木斌(制作第4 - 39話)
- 照明 - 山口偉治(制作第4 - 39話)、高島利雄(制作第4 - 39話)
- 美術 - 岩崎致躬(制作第4 - 39話)
- 音楽 - 宮内國郎
- 効果 - 西本定正(制作第4 - 39話)、荒川与志雄、知久長
- 編集 - 兼子玲子(制作第1 - 3話)、近藤久(制作第4 - 39話)、柳川義博(制作第4 - 39話)、小倉昭夫(制作第4 - 39話)
- 編集助手 - 泉典彦、小林煕昌(制作第4 - 39話)、小倉昭夫
- 録音 - キヌタ・ラボラトリー
- 助監督 - 東條昭平、吉高勝之、鈴木俊継、大平隆
- 制作担当者 - 熊谷健(制作第4 - 39話)、守田康司、久東晃、上村宏、原田昇、篠塚正弘
- 現像 - 東京現像所
- オプチカル - 東京テレビ映画
- 協力制作 - 朝日放送(26,27)
- 協力 - 大阪タワー株式会社(26,27)
- 特殊技術
- 高野宏一(第12・13話は名義のみ)、的場徹、有川貞昌
- 撮影 - 高野宏一(制作第1 - 3話)、佐川和夫(制作第4 - 39話)、森喜弘、鈴木清(制作第4 - 39話)
- 照明 - 小林哲也、原勲(制作第24 - 39話)
- 美術 - 成田亨、深田達郎、大瀬賢一(第26話 - )、池谷仙克
- 怪獣・怪獣ミニチュア制作 - 高山良策、佐々木明(第2・3・9・16話)、エキスプロダクション(第8(スフラン)・20・25(ギガス)・29・30話)、開米栄三、東宝特殊美術部(第5・10話)、円谷プロ特殊美術スタッフ
- 機電 - 倉方茂雄
- メカニック制作 - 郡司模型製作所
- 光学撮影 - 中野稔、川北紘一(タイトルバック合成、変身シーン)
- 助監督 - 鈴木俊継(制作第4 - 39話)、山本正孝、大木淳
- 記録 - 鈴木徳子
- 製作進行 - 熊谷健(制作第1 - 3話)、梅本正明(制作第4 - 39話)、太田勝正(制作第4 - 39話)
- 製作デスク - 新野悟
- 制作 - TBS、円谷プロダクション
- 監督 - 円谷一、飯島敏宏、野長瀬三摩地、満田かずほ、実相寺昭雄、樋口祐三、鈴木俊継
- 撮影 - 内海正治(制作第4 - 39話)、福沢康道(制作第4 - 39話)、鈴木斌(制作第4 - 39話)
- 照明 - 山口偉治(制作第4 - 39話)、高島利雄(制作第4 - 39話)
- 美術 - 岩崎致躬(制作第4 - 39話)
- 音楽 - 宮内國郎
- 効果 - 西本定正(制作第4 - 39話)、荒川与志雄、知久長
- 編集 - 兼子玲子(制作第1 - 3話)、近藤久(制作第4 - 39話)、柳川義博(制作第4 - 39話)、小倉昭夫(制作第4 - 39話)
- 編集助手 - 泉典彦、小林煕昌(制作第4 - 39話)、小倉昭夫
- 録音 - キヌタ・ラボラトリー
- 助監督 - 東條昭平、吉高勝之、鈴木俊継、大平隆
- 制作担当者 - 熊谷健(制作第4 - 39話)、守田康司、久東晃、上村宏、原田昇、篠塚正弘
- 現像 - 東京現像所
- オプチカル - 東京テレビ映画
- 協力制作 - 朝日放送(26,27)
- 協力 - 大阪タワー株式会社(26,27)
- 高野宏一(第12・13話は名義のみ)、的場徹、有川貞昌
- 撮影 - 高野宏一(制作第1 - 3話)、佐川和夫(制作第4 - 39話)、森喜弘、鈴木清(制作第4 - 39話)
- 照明 - 小林哲也、原勲(制作第24 - 39話)
- 美術 - 成田亨、深田達郎、大瀬賢一(第26話 - )、池谷仙克
- 怪獣・怪獣ミニチュア制作 - 高山良策、佐々木明(第2・3・9・16話)、エキスプロダクション(第8(スフラン)・20・25(ギガス)・29・30話)、開米栄三、東宝特殊美術部(第5・10話)、円谷プロ特殊美術スタッフ
- 機電 - 倉方茂雄
- メカニック制作 - 郡司模型製作所
- 光学撮影 - 中野稔、川北紘一(タイトルバック合成、変身シーン)
- 助監督 - 鈴木俊継(制作第4 - 39話)、山本正孝、大木淳
- 記録 - 鈴木徳子
誕生過程
本作品の企画が始動したのは、1965年8月ごろのことだった。当時、第2クールを制作中の『ウルトラQ』が日曜19時台にて翌年1月2日からスタートとほぼ決定したことも追い風となり、TBSプロデューサーの栫井 巍()と円谷特技プロ企画文芸部室長・金城哲夫が中心となってさまざまなアイデアが出されていった。TBSはかなり早い段階で、4つの条件を円谷特技プロに提示している。
会議の中では「主人公が怪獣では問題がある」という意見も強く、監修者の円谷英二からも「スーパーマンのようなヒーローを」との提案が出された。また、この時期に円谷が特技監督を担当した東宝特撮映画で、人間に味方する巨人と凶暴な怪獣が死闘を展開する『フランケンシュタイン対地底怪獣』(1965年・東宝)が公開されており、この映画も本作品の企画に少なからず影響を与えていると言われている。
ここでフジテレビ用に企画されていた番組『WoO』の「人間に味方する友好的宇宙人の活躍」というアイデアが流用され、『科学特捜隊ベムラー』というSF活劇の企画書が作成された。この企画書では、「本部をパリに置き、警察の手に負えない常識を越えた異変や怪事件を専門に調査する科学特捜隊の日本支部」と彼らに協力する正体不明の正義の宇宙人ベムラーが設定されている。「飛行機事故で消息を絶った主人公がヒーローになって生還する」という設定はこの時点ですでに見られるが、主人公とベムラーの関係は企画書には明記されていない。科学特捜隊のサコミズが変身することは決まっていたものの、あえて変身の描写はオミットされ、ベムラーの正体はぼかす方向性であったという。また、変身アイテムもなく、変身時に両腕を掲げ、忍術のようなポーズをとっていた。この時点では、平田昭彦と藤田進の配役が予定されていた指揮班があった。
渡辺明がデザインしたベムラーの容姿は日本の伝説上の生物・烏天狗を思わせる翼を持つスマートなもので、関係者から「敵怪獣との区別がつきにくい」や「ヒーローとしてのキャラクター性が弱い」との指摘があった。そこで『ベムラー』企画は再検討され、新たに『科学特捜隊レッドマン』が企画されることとなった。この企画書では、正義の怪獣ではなく「甲冑を思わせるような赤いコスチューム」をまとった謎のヒューマノイドタイプの宇宙人として設定されている。身長は2メートルから40メートルまで伸縮自在と設定されている。また、変身時間の制限も導入された。主人公とヒーローの関係についても「飛行機事故でサコミズを死なせた宇宙人レッドマンが責任を取ってサコミズの肉体を借りる」と明記され、後の完成作品におけるウルトラマンの設定の基本的な部分は完成していた。その一方、レッドマンは故郷がX星人の侵略で滅亡している遊星人であること、サコミズ本人はすでに死亡してその心はレッドマンであること、サコミズには人気歌手の恋人・由木ひかるがいることなど、完成作品との相違部分もある。
こうして成田亨が担当したレッドマンのデザインは火星の運河状のラインをもつスマートなボディで、幾分かヒーロー的になったものの、拵井はもっとシンプルでインパクトのあるメタリックカラーを基調としたデザインを要求した。また、前述のように本作品はアメリカへのセールスを前提としており、アメリカの事情に詳しいTBS編成局企画部の大谷乙彦らが海外輸出を考慮して「今の形では外国人には受け入れられない。もっと無表情な鉄仮面のようなものの方が謎があっていい」などと提案した。こうして試行錯誤した結果、生命感のある究極なる徹底した単純化を図ったレッドマンのデザインが完成した。成田は、デザインを描かずにマスクの原型を佐々木明に依頼したが、最後はアトリエに篭って一人で完成させた。
「ベムラー」の名は、第1話に登場する怪獣の名前として残された。脚本家の関沢新一は、円谷英二から企画の相談を受けた際に、自身が『ウルトラマン』という題名を言ったのかもしれないと述べている。
制作背景
前作の『ウルトラQ』は放送前に全話の撮影を終了させていたが、本作品は放映と平行して制作する一般的なドラマのスタイルとなった。TBSから支給された予算は1クールにつき7000万円(1本約538万円)、本編のクランクインは1966年3月16日だった。
本作品は、ほぼ同時期に放映された『マグマ大使』とともにカラー放送による連続テレビ映画の草分けだったうえ、巨大な宇宙人を主人公とする大がかりな特撮中心のドラマは世界にも類例が存在しないため、番組制作は苦難の連続だった。
『ウルトラQ』では、円谷英二の「16mmのクォリティでは特撮はできない」との主張で劇場映画用と同じ35mmフィルムで撮影し、放映用フィルムとして16mmに縮小するという手法が採られた。この手法によりテレビ作品としては異例のクオリティを得られたが、フィルム代で予算が圧迫される問題が発生した。本作品では高価なカラーフィルムを使用することから、合成カットのみ35mm、それ以外は本編・特撮とも16mmとすることで、合成映像の不自然さを低減させつつコストダウンを図った。しかしカラー撮影のノウハウが少ないため、調整や取り直しなどで時間やフィルムを浪費することとなり、3月中旬まで飯島敏宏組の本編クランクインはずれ込んでしまう。
撮影では飯島敏宏監督によるAブロック(放映第2話、第5話、第3話)は本編・特撮を同一スタッフが手がける一斑編成で開始したが、カラーフィルムの入念なテスト(色彩設計や照明の光量など)やウルトラマンの着ぐるみの度重なる塗り直し(初期は、ラテックス製のマスクと未塗装の黒いウェットスーツを使用していた)などカラー撮影にまつわる細々とした対応の他、操演中のジェットビートルをホリゾントにぶつけて大破させるなどの事故も重なり撮影は遅々として進まず、野長瀬三摩地監督のBブロック(放映第7話、第4話、第6話、第9話)からは制作費的にも合理的な別班編成に変更された。Bブロックは円谷一監督によるCブロック(放映第1話と第8話)の本編シーンの撮影を優先したため、完成済みの第7話を除いて後回しにされた。第1話に先駆けて放映されたテレビ番組『ウルトラマン前夜祭 ウルトラマン誕生』のおかげで、なんとか無事に放映が始まったものの、スケジュールは次第に切迫し、特撮を2班編成にしてもその遅れは間に合わなくなってきた。円谷英二のダメ出しによる撮り直しだけでなく、スタジオと撮影機材のレンタル費、脚本費、俳優費、スタッフ費も大きな負担になっており、1本平均の直接制作費が450万~470万円になるなど予算・時間共に余裕の無い状況となっていた。ソフビ人形などのマーチャンダイジングの収益が、版権所有各社で莫大な版権使用料として分配されることで、円谷特技プロの運営はようやく安定していた。
そのため、番組の続行を望むTBS側とこれ以上の続行は不可能とする円谷特技プロとの間で協議が重ねられ、「赤字はともかく、週1回の放送に間に合わないのが確実になった」ために、1967年初頭に高視聴率を維持していながらも第4クール目の発注が断念され、3クール39話の放送で一旦終了することが決定した。
時代設定
テレビシリーズの本放送当時は厳密な時代設定の統一は行われておらず、その当時の現実と未来とが混在している。
本放送当時にTBS番宣課が発行した「ウルトラマンあらすじ集」第一集と、『週刊少年マガジン』1966年31号(8月7日号)でのグラビアページの時代設定は、「1975年ごろ」という記載がある。スタッフの認識は近未来という程度で明確な合意はなく、第23話でジャミラの墓標に没年が1993年と記されていたり、第39話で「1930年代から40年以上」とのセリフがあるなど一定していない。
唯一の前後編である第26話・第27話は、作中で子供たちが怪獣の存在を否定していたり、子供のごっこ遊びでウルトラマンの変身方法が知られていたりと、現実世界寄りの演出がされている。また、第35話では延長工事途中の首都高速道路や日本で唯一の超高層ビルなど、放送当時の東京の景観がそのままミニチュアセットで再現されている。
シリーズとしての「ウルトラマン」
『ウルトラマン』に続いて一連のシリーズ作品が制作・放映された。毎回、巨大ヒーローと怪事件処理専門チームが連携し、宇宙や異次元、地球のどこからか現れる怪獣や宇宙人たちと戦うというコンセプトの特撮番組で、子供たちから人気を博す。これらの作品は、「ウルトラシリーズ」や「ウルトラマンシリーズ」と呼ばれる。
放送日程
- 各怪獣の詳細は「ウルトラマンの登場怪獣」を参照。
- 各話オープニングの最後にその回に登場する怪獣や宇宙人の名前や肩書が表示されるが、実際には登場していても表示されていないものがある。また複数の怪獣名を表記した回とダダ以外の宇宙人の表記、ならびにネロンガとグリーンモンスは名前のみで肩書き表示がなかった。
- シナリオの表紙に記載された制作No.は、実際の撮影順とは異なっている。ここでの制作順は「キヌタ・ラボラトリーの作業日誌」、「高山良策の怪獣造型日誌」、「テレビマガジンヒーローグラフィックライブラリー1 ウルトラマン」(講談社)を参考にした。
- 視聴率はビデオリサーチ調べ(関東地区)
放送回 | 放送日 | 制作順 | サブタイトル | 登場怪獣・宇宙人 | 脚本 | 特技監督 | 監督 | 視聴率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
- | 1966年 | 7月10日- | ウルトラマン前夜祭 | - | 金城哲夫 | - | 30.6% | |
1 | 7月17日 | 5 | ウルトラ作戦第一号 | ベムラー |
|
高野宏一 | 円谷一 | 34.0% |
2 | 7月24日 | 1 | 侵略者を撃て | バルタン星人 | 千束北男 | 的場徹 | 飯島敏宏 | 34.6% |
3 | 7月31日 | 3 | 科特隊出撃せよ | ネロンガ | 山田正弘 | 33.6% | ||
4 | 8月 | 7日7 | 大爆発五秒前 | ラゴン | 南川竜 | 高野宏一 | 野長瀬三摩地 | 29.5% |
5 | 8月14日 | 2 | ミロガンダの秘密 | グリーンモンス | 藤川桂介 | 的場徹 | 飯島敏宏 | 29.0% |
6 | 8月21日 | 8 | 沿岸警備命令 | ゲスラ | 山田正弘 | 高野宏一 | 野長瀬三摩地 | 34.9% |
7 | 8月28日 | 4 | バラージの青い石 | アントラー |
|
34.0% | ||
8 | 9月 | 4日6 | 怪獣無法地帯 |
|
|
円谷一 | 36.6% | |
9 | 9月11日 | 9 | 電光石火作戦 | ガボラ | 山田正弘 | 野長瀬三摩地 | 39.5% | |
10 | 9月18日 | 11 | 謎の恐竜基地 | ジラース | 金城哲夫 | 満田かずほ | 39.0% | |
11 | 9月25日 | 10 | 宇宙から来た暴れん坊 | ギャンゴ | 宮田達男 | 30.1% | ||
12 | 10月 | 2日12 | ミイラの叫び |
|
藤川桂介 | 円谷一 | 37.6% | |
13 | 10月 | 9日13 | オイルSOS | ペスター | 金城哲夫 | 38.3% | ||
14 | 10月16日 | 15 | 真珠貝防衛指令 | ガマクジラ | 佐々木守 | 高野宏一 | 実相寺昭雄 | 37.8% |
15 | 10月23日 | 14 | 恐怖の宇宙線 | ガヴァドン | 37.4% | |||
16 | 10月30日 | 17 | 科特隊宇宙へ | バルタン星人(二代目) | 千束北男 | 飯島敏宏 | 38.9% | |
17 | 11月 | 6日16 | 無限へのパスポート | ブルトン | 藤川桂介 | 36.0% | ||
18 | 11月13日 | 19 | 遊星から来た兄弟 |
|
|
野長瀬三摩地 | 39.8% | |
19 | 11月20日 | 18 | 悪魔はふたたび |
|
|
36.8% | ||
20 | 11月27日 | 20 | 恐怖のルート87 | ヒドラ | 金城哲夫 | 樋口祐三 | 39.0% | |
21 | 12月 | 4日21 | 噴煙突破せよ | ケムラー | 海堂太郎 | 36.5% | ||
22 | 12月11日 | 23 | 地上破壊工作 |
|
佐々木守 | 実相寺昭雄 | 38.0% | |
23 | 12月18日 | 22 | 故郷は地球 | ジャミラ | 38.2% | |||
24 | 12月25日 | 24 | 海底科学基地 | グビラ | 藤川桂介 | 飯島敏宏 | 35.8% | |
25 | 1967年 | 1月 1日25 | 怪彗星ツイフォン |
|
若槻文三 | 35.7% | ||
26 | 1月 | 8日26 | 怪獣殿下 前篇 |
|
|
円谷一 | 37.5% | |
27 | 1月15日 | 27 | 怪獣殿下 後篇 | ゴモラ | 37.0% | |||
28 | 1月22日 | 28 | 人間標本5・6 |
|
山田正弘 | 野長瀬三摩地 | 37.7% | |
29 | 1月29日 | 29 | 地底への挑戦 | ゴルドン |
|
36.1% | ||
30 | 2月 | 5日31 | まぼろしの雪山 | ウー | 金城哲夫 | 樋口祐三 | 39.9% | |
31 | 2月12日 | 30 | 来たのは誰だ | ケロニア | 海堂太郎 | 38.7% | ||
32 | 2月19日 | 32 | 果てしなき逆襲 | ザンボラー | 藤川桂介 | 鈴木俊継 | 39.2% | |
33 | 2月26日 | 33 | 禁じられた言葉 |
|
金城哲夫 | 40.7% | ||
34 | 3月 | 5日34 | 空の贈り物 | スカイドン | 佐々木守 | 実相寺昭雄 | 33.9% | |
35 | 3月12日 | 35 | 怪獣墓場 | シーボーズ | 37.2% | |||
36 | 3月19日 | 36 | 射つな! アラシ | ザラガス | 山田正弘 | 満田かずほ | 38.4% | |
37 | 3月26日 | 37 | 小さな英雄 |
|
金城哲夫 | 有川貞昌 | 42.8% | |
38 | 4月 | 2日38 | 宇宙船救助命令 |
|
上原正三 | 円谷一 | 34.4% | |
39 | 4月 | 9日39 | さらばウルトラマン |
|
金城哲夫 | 高野宏一 | 37.8% |
放送局
- TBS:日曜 19:00 - 19:30
- 北海道放送:日曜 19:00 - 19:30
- 岩手放送:日曜 19:00 - 19:30
- 秋田テレビ:月曜 18:00 - 18:30(1971年に放送。1972年2月14日が最終回)
- 山形放送:月曜 - 金曜 17:00 - 17:30(1970年に放送)
- 東北放送:日曜 19:00 - 19:30
- 福島テレビ:日曜 19:00 - 19:30
- 新潟放送:日曜 19:00 - 19:30
- 北日本放送:土曜 17:30 - 18:00(『ウルトラセブン』の後番組として1968年に放送)
- 北陸放送:日曜 19:00 - 19:30
- 福井放送:木曜 18:00 - 18:30(1969年に放送)
- 中部日本放送(現・CBCテレビ):日曜 19:00 - 19:30
- 朝日放送:日曜 19:00 - 19:30
- 山口放送
- RKB毎日放送:日曜 19:00 - 19:30
音楽
オープニングテーマ
「ウルトラマンの歌」
ウルトラマンの歌(第1話、7話)
ウルトラマンの歌 (First Recording Version)(第2 - 6話、第8 - 30話)
ウルトラマンの歌 (Version 3)(第31 - 39話)
海外版(海外作詞者および歌手不詳)
ウルトラマンの歌(第1話、7話)
ウルトラマンの歌 (First Recording Version)(第2 - 6話、第8 - 30話)
ウルトラマンの歌 (Version 3)(第31 - 39話)
海外版(海外作詞者および歌手不詳)
挿入歌
「特捜隊の歌」
「進め! ウルトラマン」
後年公開されたNG版では、一部歌詞の違いを確認できる。
BGM
本作品の音楽は、前作『ウルトラQ』に引き続き宮内國郎が担当した。メインタイトル映像のうち『ウルトラQ』のロゴを使った部分の曲は、『ウルトラQ』のメインタイトル曲(M-1T2)に本作品オリジナルの曲(タイトルT6)を被せたものである。第1話のハヤタ隊員とウルトラマンの出会いのシーンに『ウルトラQ』第28話「あけてくれ!」用の音楽が選曲されるなど、過去に宮内の書いた東宝特撮映画『ガス人間第一号』や『ウルトラQ』、『快獣ブースカ』の楽曲が流用されることも多い。
『ウルトラマン』自体の汎用BGM録音は3回行われた。「特捜隊のテーマ」など一部の曲は主題歌録音と同時にステレオで録音されたが、モノラルのコピーしか残存していない。また、実相寺昭雄が監督した第14・15・23話では追加録音が行われ、これらの楽曲は他のエピソードでも使用される。追加録音は最終回の第39話でも行われたが、これらの追加録音曲はいずれもテープの所在が確認されていない。
関連番組
ウルトラマン前夜祭 ウルトラマン誕生
放送日
(TBS、1966年7月10日 19:00放送)
概要
カラー放送だったと伝えられるが、当時のマスターテープの現存が確認されていないため、詳細は不明。現存する映像は『タケダアワー』のオープニングキャッチ、CM、提供画面、新番組予告を含むモノクロのキネコフィルムで、『現代の主役 ウルトラQのおやじ』とのカップリングで1988年にビデオ化された。その後、LD-BOX・DVD-BOX・BD-BOXなどに特典映像として収録されている。
登場怪獣:カネゴン、M1号、ガラモン、チャンドラー、バルタン星人、レッドキング、アントラー、ネロンガ(対決映像)。その他、ペギラとゴメスが名前だけ登場している。
スタッフ
出演
ウルトラマンの日 in 杉並公会堂
2016年7月9日・10日、『ウルトラマン』放送開始50年を記念して開催されたイベント。会場は『ウルトラマン誕生』と同じ杉並公会堂。この「ウルトラマンの日」は日本記念日協会公認の記念日とされており、当日は初代ウルトラマンを初めとする歴代ウルトラシリーズ出演者が当時のイベントを再現するとともに、ライブ、トークショーなどを展開。会場内ではウルトラシリーズのソフビやフィギュアなどを製作する各メーカーが集結した「『ウルトラマンの日』スペシャルホビーマーケット」も開催された。当日のステージの一部は2016年7月10日にTBSチャンネル1で生放送された。
映画
- 1967年7月22日『長篇怪獣映画ウルトラマン』
- テレビシリーズ第1話、第8話、第26話、第27話を再編集して作られた。
- 1979年3月17日『実相寺昭雄監督作品ウルトラマン』
- テレビシリーズの再編集。
- 1979年7月21日『ウルトラマン怪獣大決戦』
- テレビシリーズの再編集。
- 1989年4月28日『ウルトラマン 恐怖のルート87』
- 第20話のブローアップ上映。「ウルトラマン大会(フェスティバル)」にて『ウルトラマンUSA』『ウルトラマンA 大蟻超獣対ウルトラ兄弟』『ウルトラマンキッズ』と同時上映。
- 前年TBSでオンエアされた「ウルトラマン」から意図的に外されてこの併映に選ばれた。配給元の東宝は「悪魔はふたたび」を考えていたが、『ウルトラマンA 大蟻超獣対ウルトラ兄弟』併映のバーターで上映が決定した。
- 1996年3月9日『甦れ!ウルトラマン』
- 『ウルトラマンワンダフルワールド』内の1つであり、『ウルトラマンゼアス』『ウルトラマンカンパニー』と同時上映。テレビシリーズの既存のフィルムを再編集し、新録のセリフを被せた第39話の後日譚。
- 2022年6月3日『庵野秀明セレクション ウルトラマン 4K特別上映』
- 『シン・ウルトラマン』公開記念として、第18・26・28・34話の厳選4エピソードを4K映像で期間限定上映。
- 2022年7月8日『ウルトラマン』第33話「禁じられた言葉」
- 2022年7月22日 『ウルトラマン』第39話「さらばウルトラマン」
- 『シン・ウルトラマン』の併映作として期間限定上映。
- テレビシリーズ第1話、第8話、第26話、第27話を再編集して作られた。
- テレビシリーズの再編集。
- テレビシリーズの再編集。
- 第20話のブローアップ上映。「ウルトラマン大会(フェスティバル)」にて『ウルトラマンUSA』『ウルトラマンA 大蟻超獣対ウルトラ兄弟』『ウルトラマンキッズ』と同時上映。
- 前年TBSでオンエアされた「ウルトラマン」から意図的に外されてこの併映に選ばれた。配給元の東宝は「悪魔はふたたび」を考えていたが、『ウルトラマンA 大蟻超獣対ウルトラ兄弟』併映のバーターで上映が決定した。
- 『ウルトラマンワンダフルワールド』内の1つであり、『ウルトラマンゼアス』『ウルトラマンカンパニー』と同時上映。テレビシリーズの既存のフィルムを再編集し、新録のセリフを被せた第39話の後日譚。
- 『シン・ウルトラマン』公開記念として、第18・26・28・34話の厳選4エピソードを4K映像で期間限定上映。
- 『シン・ウルトラマン』の併映作として期間限定上映。
4Kディスカバリー
『空想特撮シリーズ ウルトラマン 4Kディスカバリー』
不思議な映画館を舞台にした、4部作で再構成の4K版オムニバス映画。2023年12月1日公開の『円谷映画祭』Part2で第1部「生命のものがたり」を先行上映。
キャスト
- 劇場支配人 - 石坂浩二
- 謎の少女 - 浅沼みう
4部作エピソード
- 生命(いのち)のものがたり
使用作品「ウルトラ作戦第一号」「侵略者を撃て」「怪獣墓場」「さらばウルトラマン」
- 浪漫のものがたり
- 仲間のものがたり
- 正義のものがたり
Webムービー
『ウルトラマン-シンガポールの新たな力-』
話数 | 配信日 | 登場怪獣 | ロケ地 |
---|---|---|---|
EPISODE:01 | 2021年12月 | 7日レッドキング | ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ |
EPISODE:02 | 12月14日 | ネロンガ | ジュエル・チャンギ・エアポート |
EPISODE:FINAL | 12月21日 |
|
マリーナ・ベイ |
- キャスト
- アリーシャ・ホシ博士 - 黒木ひかり
- スーツアクター - 岩田栄慶、矢崎大貴、梶川賢司、新井宏幸、石川真之介、根本史彦、高橋舜
- スタッフ
- 監督 - 田口清隆
- 撮影 - 村川聡
- 画コンテ - なかの★陽
- キャラクターデザイン - 後藤正行
- アリーシャ・ホシ博士 - 黒木ひかり
- スーツアクター - 岩田栄慶、矢崎大貴、梶川賢司、新井宏幸、石川真之介、根本史彦、高橋舜
- 監督 - 田口清隆
- 撮影 - 村川聡
- 画コンテ - なかの★陽
- キャラクターデザイン - 後藤正行
未制作シナリオ
『ベムラー』ストーリー案集に記載されたサンプルストーリー
「地球を売る商人」
「大誘拐」
種の保存に失敗したケムール星人が、自分たちの子孫を残すために全国の200人近い児童たちを空間転移で誘拐する。
「宇宙獣人来襲」
「黄金怪鳥スバード」
この黄金怪鳥スバードはキングギドラをモチーフにしている。
「怪竜ウラー」
『ウルトラセブン』のパンドンの原型にあたる。ストーリーの一部は第10話に転用。
「凍る極光ライン」
「氷点下四十度の決戦」
セイウチの怪獣ということから、『ウルトラQ』のトドラを改造予定だったと言われている。
「シータランテラ」
海蜘蛛の怪獣で『ウルトラQ』のタランチュラを改造予定だったと言われている。
「ミステランドの怪物」
「グリーン・モンス」
「パゴス反撃指令」
「散歩する土星」
「宇宙船遭難」
「ゲスラ上陸」
その他の『ベムラー』時代の未制作話
「ベムラー誕生」(脚本:山田正弘)
『レッドマン』時代の未制作話
「地球を売る男」(脚本:山浦弘靖)
ベムラー時期からのプロット「地球を売る商人」をシナリオ化。
「リプロスが狙っている」(脚本:田中美樹)
吸水怪獣ウェットンが登場。少年月刊誌「ぼくら」連載、一峰大二・画「ウルトラマン」最終回「怪獣ウェットンの巻」(原作・梓博)として掲載された。
「宇宙基地救助命令」(脚本:上原正三)
ベムラー時期からのプロット「黄金怪鳥スバード」をシナリオ化。改訂を重ねて第38話「宇宙船救助命令」となった。
「マンダスの島」(脚本:虎見邦男)
その後、『ウルトラセブン』の「漂流する惑星」→「散歩する惑星」として放送された。
「怪獣用心棒」(仮題)(脚本:上原正三)
ウルトラマン対人間に雇われた怪獣という図式が、ウルトラマンのスタンダードからかけ離れているために没になった。放送終了後、成田亨によってデザイン画が起され、一峰大二によって漫画版が掲載された。
『ウルトラマン』になってからの未制作話
「東京危機一発」(脚本:藤川桂介 予定監督:飯島敏宏)
公害をテーマにした意欲作であったが、予算の関係で一旦映像化が見送られた後、終盤の第38話として再浮上したが、実現せずに終わった。
「科学島脱出」(脚本:藤川桂介 予定監督:飯島敏宏)
怪獣による大火災、外国人隊員を交えた救出劇が描かれる。改訂を重ねて第24話「海底科学基地」が出来上がった。
「侵略基地を砕け」
「サイボーグ恐竜」
劇場版ウルトラマン「ジャイアント作戦」(脚本:千束北男、予定監督:飯島敏宏)
講談社から発売されたオフィシャルファイルマガジン『ULTRAMAN』の専用バインダー初回生産分と、学習研究社の「ウルトラマン大百科」で「ジャイアント作戦」の復刻版脚本が収録されている。2005年、飯島が「千束北男」名義で執筆した小説版が発売された。また、『ウルトラマン 科特隊奮戦記 ジャイアント作戦』として川崎郷太により漫画化されている(1993年、朝日ソノラマ)。
漫画版
- ぼくら 1966年8月号 - 1967年9月号 全14話 一峰大二
- 週刊少年マガジン/別冊少年マガジン 1966年 - 1967年 楳図かずお
- 週刊少年マガジン
- バルタン星人の巻
- なぞの恐竜基地の巻
- ミイラ怪獣ドドンゴの巻
- 怪すい星ツイフォンの巻
- メフィラス星人の巻
- 別冊少年マガジン
- 二次元怪獣ガヴァドンの巻
- 高原竜ヒドラの巻
- 前期の絵ではウルトラマンの顔が顎のない仮面を付けているとも解釈できる表現になっており、楳図の絵柄を再現した商品では顎が肌色に塗られていることもある が、実際はAタイプの面に付いていた筋を忠実に描いたものだという。また、編集部からは「ウルトラマンは最初から出すこと」というのが唯一の注文だったとのこと。一方で怪獣や宇宙人は怪奇性が強調され、楳図の得意とするホラー調の作風となっている。
- 現代コミクス
- 週刊少年マガジン
- 別冊少年マガジン
前期の絵ではウルトラマンの顔が顎のない仮面を付けているとも解釈できる表現になっており、楳図の絵柄を再現した商品では顎が肌色に塗られていることもある が、実際はAタイプの面に付いていた筋を忠実に描いたものだという。また、編集部からは「ウルトラマンは最初から出すこと」というのが唯一の注文だったとのこと。一方で怪獣や宇宙人は怪奇性が強調され、楳図の得意とするホラー調の作風となっている。
- TBSコミックス
- たのしい幼稚園
- コミック・メイト「ウルトラマン」 1979年 野原正光 若木書房
小説版
怪獣大全集3 怪獣絵物語ウルトラマン
テレビシリーズのノベライズであり、一部展開に差異がある他、作中で語られなかった設定なども活かされている。
ウルトラマン VOL.1 ゴールドラッシュ作戦
地底から現れた怪獣ジグリス、海から現れた怪獣ムンデラーとの、科学特捜隊とウルトラマンの奮闘を描く。
テレビシリーズにおける時系列について明確な言及がないが、作中ではテレビシリーズ第38話に登場する怪獣キーラの存在についても語られている。
ウルトラマン ジャイアント作戦
飯島が脚本を担当した、前述(#未制作シナリオ)の「ジャイアント作戦」を原案として書き下ろされた作品。
ゲームブック版
編集/制作は全てスタジオ・ハード。
ウルトラマン 謎の隕石群を撃て!
日本列島に落下した隕石群から出現した怪獣軍団。科学特捜隊とウルトラマンが落下した7つの隕石群の謎を究明すべく奮闘する姿を描く。ハヤタが語る形式(一人称は「俺」)で綴られウルトラマンに変身後はウルトラマンが語る形式になる。
テレビシリーズに登場した怪獣たちだけではなく、ガラモン、ペギラ、トドラといった『ウルトラQ』の怪獣も登場している。ハヤタとパートナーがダムに到着する場面は「ウルトラQ」の「ガラマタ」を取り入れている。ウルトラマンのエネルギー消耗により変身時の姿のハヤタがバルタン星人に踏み潰されたり、バルタン星人が憑依した岩本博士にハヤタが射殺されたりとバッドエンドも用意されている。また、レッドキングとペギラの戦い(テレビ作品ではペギラを改造したチャンドラー)やウルトラマンとドドラの戦いやウルトラマンとガラモンの戦いという、テレビシリーズにはない独自の展開も存在する。
ウルトラマン 東京救出作戦
バルタン星人の怨念パワーによって怪獣墓場と東京都心の空間が合体してしまった地球を救うため、科学特捜隊とウルトラマンが東京都心にある次元震動銃を完成させるために二重空間の東京に乗り込むというストーリー。
前半はパートナー(イデ、アラシ)と一緒に怪獣墓場の空間と合体してしまった東京都心のダンジョン内で次元震動銃のパーツを探す探索もの、後半は二重空間内でのバルタン星人との戦いを繰り広げるバトルもの。前半のダンジョンでは制限時間が設けられており、1マス移動することによって、1時間が経過するため、18時間以内に次元震動銃を完成させ、科学平和センターに辿り着かねばならない。あとがきで『ウルトラセブン』のゲームブックを制作する企画に関して触れられているにもかかわらず、制作には至っていない。
ビデオゲーム
単独のゲーム作品
- ウルトラマン 怪獣帝国の逆襲
- ウルトラマン2 出撃科特隊
- ウルトラマン (1991年版ゲーム)
- SDウルトラバトル ウルトラマン伝説
- ウルトラマン (PlayStation 2)
ウルトラシリーズでの出演作品
- ウルトラマン倶楽部 シリーズ
- ウルトラ闘魂伝説
- ウルトラマン Fighting Evolutionシリーズ
- PDウルトラマンバトルコレクション64
- ウルトラマン Fighting Evolution 0
その他
- 巨影都市
ビデオソフト
- VHS及びベータマックスは1980年に第1話、第2話、第3話、第8話、第19話、第25話、第26話、第27話、第33話を収録した全9巻が東宝映像事業部から発売(各巻1話収録)。1987年には同じ東宝より、新たに各巻3話収録による全13巻(全話収録)VHSが発売、同年にバンダイ・ネットワークフロンティア事業部よりLDが発売された。1992年にはD2-VTRニューマスター版LD-BOXとVHSがバンダイビジュアルより発売。
- DVD(デジタルウルトラシリーズ)は、1999年12月8日〜2000年6月21日に発売。全10巻で9巻まで4話収録だが、10巻のみ3話収録。また、DVDの全巻には「お楽しみメニュー画面」を選択すると円谷プロ制作のオリジナルドラマ「親と子のための特撮講座」が特典映像として収録されている。廉価版の「ウルトラ1800」が2009年2月18日〜4月22日に発売。
- DVD-BOXは、2005年4月29日に発売。本編はデジタルウルトラシリーズと同仕様だが、特典が変更されている。
- Blu-ray Discは、2013年7月10日にバンダイビジュアルからBlu-ray BOX Iが、同年10月25日にBlu-ray BOX IIがそれぞれ発売された。2014年1月29日にBlu-ray BOX III(最終巻)発売。前年にテレビ放送用素材として制作されたHDリマスタリング版を元にレストア処理を加え、当時のフィルムの質感を再現するべく映像を鮮明化、ノイズ除去ならびにステレオリミックスされた「HDリマスター2.0」が収録されている。BOX IIIには特典映像として新たに発見された未公開映像が収録されている。2017年9月27日には、廉価版の「Blu-ray BOX Standard Edition」が発売。
参考文献
- 『不滅のヒーローウルトラマン白書』(初版)朝日ソノラマ〈ファンタスティック・コレクション・スペシャル〉、1982年12月31日。雑誌コード:67897-80。
- てれびくんデラックス愛蔵版シリーズ(小学館)
- 『ウルトラ怪獣大全集』小学館〈てれびくんデラックス愛蔵版〉、1984年9月10日。ISBN 4-09-101411-9。
- 『ウルトラ戦士超技全書』小学館〈てれびくんデラックス愛蔵版〉、1990年9月10日。ISBN 4-09-101423-2。
- 『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟超全集』小学館〈てれびくんデラックス 愛蔵版〉、2006年10月10日。ISBN 978-4-09-105110-3。
- 『大決戦!超ウルトラ8兄弟超全集』小学館〈てれびくんデラックス愛蔵版〉、2008年10月4日。ISBN 978-4-09-105120-2。
- 『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE 超全集』小学館〈てれびくんデラックス愛蔵版〉、2009年12月23日。ISBN 978-4-09-105129-5。
- 『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国超全集』構成 間宮尚彦・乗浜彩乃、小学館〈てれびくんデラックス 愛蔵版〉、2011年1月31日。ISBN 978-4-09-105132-5。
- 『ウルトラQ空想特撮シリーズ ウルトラマン ベストブック』竹書房、1993年9月5日。ISBN 4-88475-211-2。
- 樋口尚文『テレビヒーローの創造』筑摩書房、1993年10月10日。ISBN 4-480-87226-4。
- 大全集シリーズ(講談社)
- 『テレビマガジン特別編集 ウルトラマン大全集』監修:円谷プロダクション、講談社、1987年4月14日。ISBN 4-06-178404-8。
- 『テレビマガジン特別編集 新・ウルトラマン大全集』監修:円谷プロダクション、講談社、1994年10月1日。ISBN 4-06-178418-8。
- 『ULTLAMAN(ウルトラマン)』講談社〈TV Magazine Hero Graphic Library{1}〉、1995年6月20日。ISBN 4-06-324901-8。
- ヤマダ・マサミ『大ウルトラマン図鑑』ホビージャパン、1996年。ISBN 978-4-89425-109-0。
- 『円谷英二特撮世界』勁文社、2001年8月10日。ISBN 4-7669-3848-8。
- 竹書房/ブレインナビ 編『ウルトラマン画報 光の戦士三十五年の歩み』 上巻、竹書房、2002年10月4日。ISBN 978-4-8124-0888-9。
- 『全怪獣怪人大事典(中巻)東映・円谷プロ篇』編集:井上嘉大、英知出版、2003年4月20日。ISBN 4-7542-2017-X。
- 『東宝特撮メカニック大全1954-2003』監修 川北紘一、新紀元社、2003年4月10日。ISBN 978-4-7753-0142-5。
- テレビマガジンデラックス(講談社)
- 『決定版 全ウルトラマン完全超百科』講談社、2004年6月25日。ISBN 4-06-304499-8。
- 『決定版 ウルトラヒーロー ナンバーワン超百科』講談社、2012年12月17日。ISBN 978-4-06-304830-8。
- 『決定版 全ウルトラマン パーフェクト超百科 増補改訂』講談社、2018年7月3日。ISBN 978-4-06-512155-9。
- 『テレビマガジン特別編集 大決戦!超ウルトラ8兄弟』構成・執筆・編集 小野浩一郎・岩畠寿明(エープロダクション)、講談社、2009年3月27日。ISBN 978-4-06-178434-5。
- 『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE Visual File』角川書店、2010年1月21日。ISBN 978-4-04-854453-5。
- 講談社 編『キャラクター大全 ウルトラマン全調査報告』講談社、2012年12月20日。ISBN 978-4-06-218128-0。
- 『大人のウルトラマン大図鑑』マガジンハウス〈MAGAZINE HOUSE MOOK〉、2013年10月1日。ISBN 978-4-8387-8847-7。
- 洋泉社MOOK 別冊映画秘宝(洋泉社)
- 『別冊映画秘宝ウルトラマン研究読本』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2013年。ISBN 978-4-8003-0262-5。
- 『別冊映画秘宝 特撮秘宝』vol.3、洋泉社、2016年3月13日、ISBN 978-4-8003-0865-8。
- 『別冊映画秘宝 オール東宝メカニック大図鑑』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2018年6月14日。ISBN 978-4-8003-1461-1。
- 繁原稔弘『ウルトラヒーロー必殺技スーパーガイド1966-2014』メディアックス〈メディアックスMOOK437〉、2014年3月30日。ISBN 978-4-86201-467-2。
- 『大人のウルトラマンシリーズ大図鑑』マガジンハウス〈MAGAZINE HOUSE MOOK〉、2015年10月25日。ISBN 978-4-8387-5051-1。
- 講談社 編『ウルトラ特撮 PERFECT MOOK』講談社〈講談社シリーズMOOK〉。
- vol.02《ウルトラマン》、2020年7月28日。ISBN 978-4-06-519603-8。
- vol.03《ウルトラマンティガ》、2020年8月6日。ISBN 978-4-06-519973-2。
- vol.06《ウルトラQ》、2020年9月26日。ISBN 978-4-06-521105-2。
- vol.09《ウルトラマンレオ》、2020年11月10日。ISBN 978-4-06-520931-8。
- vol.10《ウルトラマンA》、2020年11月25日。ISBN 978-4-06-520932-5。
- vol.12《ウルトラマンオーブ》、2020年12月26日。ISBN 978-4-06-520934-9。
- vol.18《ウルトラマンG / ウルトラマンパワード》、2021年3月24日。ISBN 978-4-06-520941-7。
- vol.37《ウルトラマンゼアス / ウルトラマンUSA》、2022年1月11日。ISBN 978-4-06-521064-2。
- 講談社MOOK(講談社)
- 『テレビマガジン特別編集 ウルトラ特撮マガジン 2020』講談社〈講談社MOOK〉、2020年8月31日。ISBN 978-4-06-520743-7。
- 『テレビマガジン特別編集 ウルトラ特撮マガジン VOL.2』講談社〈講談社MOOK〉、2021年5月24日。ISBN 978-4-06-523014-5。
- 『テレビマガジン特別編集 ウルトラ特撮マガジン VOL.3』講談社〈講談社MOOK〉、2022年3月3日。ISBN 978-4-06-525946-7。
- 『ULTRAMAN HISTORICA ウルトラQからシン・ウルトラマンまで』講談社〈講談社MOOK〉、2022年6月28日。ISBN 978-4-06-528129-1。
- 『夢のかけら 円谷プロダクション篇』修復-原口智生 撮影-加藤文哉、ホビージャパン、2021年8月31日。ISBN 978-4-7986-2523-2。
- 雑誌
- 『宇宙船』vol.175(WINTER 2021.冬)、ホビージャパン、2021年12月28日、ISBN 978-4-7986-2694-9。
- フィギュア王(ワールドフォトプレス)
- 『フィギュア王』No.288、ワールドフォトプレス、2022年2月28日、ISBN 978-4-8465-3264-2。
- 『フィギュア王』No.291、ワールドフォトプレス、2022年5月30日、ISBN 978-4-8465-3269-7。
- 『ウルトラ怪獣大全集』小学館〈てれびくんデラックス愛蔵版〉、1984年9月10日。ISBN 4-09-101411-9。
- 『ウルトラ戦士超技全書』小学館〈てれびくんデラックス愛蔵版〉、1990年9月10日。ISBN 4-09-101423-2。
- 『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟超全集』小学館〈てれびくんデラックス 愛蔵版〉、2006年10月10日。ISBN 978-4-09-105110-3。
- 『大決戦!超ウルトラ8兄弟超全集』小学館〈てれびくんデラックス愛蔵版〉、2008年10月4日。ISBN 978-4-09-105120-2。
- 『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE 超全集』小学館〈てれびくんデラックス愛蔵版〉、2009年12月23日。ISBN 978-4-09-105129-5。
- 『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国超全集』構成 間宮尚彦・乗浜彩乃、小学館〈てれびくんデラックス 愛蔵版〉、2011年1月31日。ISBN 978-4-09-105132-5。
- 『テレビマガジン特別編集 ウルトラマン大全集』監修:円谷プロダクション、講談社、1987年4月14日。ISBN 4-06-178404-8。
- 『テレビマガジン特別編集 新・ウルトラマン大全集』監修:円谷プロダクション、講談社、1994年10月1日。ISBN 4-06-178418-8。
- 『決定版 全ウルトラマン完全超百科』講談社、2004年6月25日。ISBN 4-06-304499-8。
- 『決定版 ウルトラヒーロー ナンバーワン超百科』講談社、2012年12月17日。ISBN 978-4-06-304830-8。
- 『決定版 全ウルトラマン パーフェクト超百科 増補改訂』講談社、2018年7月3日。ISBN 978-4-06-512155-9。
- 『別冊映画秘宝ウルトラマン研究読本』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2013年。ISBN 978-4-8003-0262-5。
- 『別冊映画秘宝 特撮秘宝』vol.3、洋泉社、2016年3月13日、ISBN 978-4-8003-0865-8。
- 『別冊映画秘宝 オール東宝メカニック大図鑑』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2018年6月14日。ISBN 978-4-8003-1461-1。
- vol.02《ウルトラマン》、2020年7月28日。ISBN 978-4-06-519603-8。
- vol.03《ウルトラマンティガ》、2020年8月6日。ISBN 978-4-06-519973-2。
- vol.06《ウルトラQ》、2020年9月26日。ISBN 978-4-06-521105-2。
- vol.09《ウルトラマンレオ》、2020年11月10日。ISBN 978-4-06-520931-8。
- vol.10《ウルトラマンA》、2020年11月25日。ISBN 978-4-06-520932-5。
- vol.12《ウルトラマンオーブ》、2020年12月26日。ISBN 978-4-06-520934-9。
- vol.18《ウルトラマンG / ウルトラマンパワード》、2021年3月24日。ISBN 978-4-06-520941-7。
- vol.37《ウルトラマンゼアス / ウルトラマンUSA》、2022年1月11日。ISBN 978-4-06-521064-2。
- 『テレビマガジン特別編集 ウルトラ特撮マガジン 2020』講談社〈講談社MOOK〉、2020年8月31日。ISBN 978-4-06-520743-7。
- 『テレビマガジン特別編集 ウルトラ特撮マガジン VOL.2』講談社〈講談社MOOK〉、2021年5月24日。ISBN 978-4-06-523014-5。
- 『テレビマガジン特別編集 ウルトラ特撮マガジン VOL.3』講談社〈講談社MOOK〉、2022年3月3日。ISBN 978-4-06-525946-7。
- 『ULTRAMAN HISTORICA ウルトラQからシン・ウルトラマンまで』講談社〈講談社MOOK〉、2022年6月28日。ISBN 978-4-06-528129-1。
- 『宇宙船』vol.175(WINTER 2021.冬)、ホビージャパン、2021年12月28日、ISBN 978-4-7986-2694-9。
- フィギュア王(ワールドフォトプレス)
- 『フィギュア王』No.288、ワールドフォトプレス、2022年2月28日、ISBN 978-4-8465-3264-2。
- 『フィギュア王』No.291、ワールドフォトプレス、2022年5月30日、ISBN 978-4-8465-3269-7。
- 『フィギュア王』No.288、ワールドフォトプレス、2022年2月28日、ISBN 978-4-8465-3264-2。
- 『フィギュア王』No.291、ワールドフォトプレス、2022年5月30日、ISBN 978-4-8465-3269-7。