エプロンおばさん
題材:家族,
以下はWikipediaより引用
要約
『エプロンおばさん』は、長谷川町子による日本の漫画。『サンデー毎日』(毎日新聞社)にて1957年1月6日号から1965年7月25日号まで連載された。4ページの読み切りだけでなく、4コマ漫画のページもある。昭和30年代の下宿屋を舞台にした作品で、日常生活のドタバタものだけでなく、当時の世相や、時事ネタ、風刺を取り入れた作品になっている。
単行本は姉妹社から刊行されていたが、同社の廃業後は朝日新聞出版から朝日文庫(全7巻)および長谷川町子全集版(全4巻、第26〜29巻)が出版されている。
登場人物
敷金なし
敷金勇
敷金トクコ
クスノキ
鵜野目鷹助
- エプロンおばさんの孫が4人出てくるが、酒屋に嫁いだ娘の子供とは別で、エプロンおばさんにはもう一人子供がいるらしい。小学2年生の孫がいて、勇が作文の代筆をした。ほかに孫が2人いて、クスノキに面倒を見るように頼んだが、「テレビの推理番組が始まったよ」と隣の部屋に移動させ、その隙にお菓子をつまみ食いされ脱走された(当時敷金宅にテレビはなかった)。なお、敷金宅にテレビが置かれるのは「ハエ物語」からで、勇が昼食時にテレビのスイッチをつけるシーンがある。
- 長谷川町子本人が、初回から登場し、その後も頻繁に登場する。
- いじわるばあさんが下宿の手伝いで、何度か登場する。
- サザエさんが一回だけ登場する。その代わり、エプロンおばさんが「サザエさん」(「別冊サザエさん」)に登場する。
- オンボロ人生(加藤芳郎作品)が一回だけ、登場する。
- 猫を飼っており(ミー公という名前)、途中で、犬(品種スパニエル)をもらい、飼う事になる。名前はコッペで、プライドが高い。犬を飼う話がもう一つあり、番犬になるか勇が泥棒に扮したが、警察に捕まってしまう。
作品中に出てくる主な世間のニュース
- アジア競技大会 - タクシーの運転手が、インドの選手を敷金宅に連れてくる。
- 皇太子御成婚 - 鵜野目の結婚式の途中、パレードが行われ、見物する。
- 1964年東京オリンピック - 勇が拾った定期券の届け先で、マラソン競技を目の前で見学。
- 修身復活 - 勇がトクちゃんに修身を教える。
- 岸信介首相 - エプロンおばさんが、岸首相についての世論調査をしている時、本人に聞いてしまう。
- 岩戸景気 - エプロンおばさんの娘の店にチンドン屋を呼ぶ。
- 私は貝になりたい事件 - 勇が入った飲食店の向かいの食堂の店主が「宣伝文句をまねされた」と怒鳴り込み、飲食店の店主が「店名をまねした」と反論。双方が店名を変えたが、同じ店名になってしまったというオチ。
- 1963年衆議院議員総選挙 - 立候補者が敷金宅を選挙事務所に借りる。
テレビドラマ
毎日放送版
日本テレビ版
第1期
- 1963年7月3日 - 1965年3月31日 日本テレビ系 水曜12:15 - 12:40
- 品川燃料(現:シナネンホールディングス)の一社提供。
- 出演:藤村有弘、森川信、上原ゆかり、谷村昌彦、若水ヤエ子、由利徹、内村友美、千葉信男、楠トシエほか
サブタイトル
- 47. 父親教育の巻 (5月20日)
- 48. 仲人はご免の巻 (5月27日)
- 49. 不快指数85の巻 (6月3日)
- 50. スター誕生の巻 (6月10日)
- 51. ただいま見習の巻 (6月17日)
- 52. うらない問答の巻 (6月24日)
- 53. 乾杯!銀婚式の巻 (7月1日)
- 54. 才女作家登場の巻 (7月8日)
- 55. 親子酒の巻 (7月15日)
- 56. 証人の日記の巻 (7月22日)
- 57. 海へゆくの巻 (7月29日)
- 58. ガマンが肝心の巻 (8月5日)
- 59. 空巣にご用心の巻 (8月12日)
- 60. 困った見合いの巻 (8月19日)
- 61. 老兵は死なずの巻 (8月26日)
- 62. 木石にあらずの巻 (9月2日)
- 63. 赤ちゃん騒動の巻 (9月9日)
- 64. 犬も喰わないの巻 (9月16日)
- 65. おばさん大阪へ行くの巻 (9月23日)- ゲスト:大村崑
- 66. 身代り見合いの巻 (9月30日)
- 67. 秋深し・・・の巻 (10月7日)
- 68. 離婚式の巻 (10月14日)
- 69. オリンピック異聞の巻 (10月21日)
- 70. ケチケチいこうの巻 (10月28日)
- 71. ささげ銃の巻 (11月4日)
- 72. 壺のおへその巻 (11月11日)
- 73. 大阪の親戚の巻 (11月18日)
- 74. 催眠術騒動の巻 (11月25日)
- 75. 臨時女房の巻 (12月2日)- ゲスト:玉川良一
- 76. 商売今昔の巻 (12月9日)
- 77. 夫婦医者の巻 (12月16日)
- 78. モードを作れの巻 (12月23日)
- 79. 値上げ作戦の巻 (12月30日)
- 80. おやじ万歳!の巻 (1965年1月6日)
- 81. 特ダネ騒動の巻 (1月13日)
- 82. 電気はにが手の巻 (1月20日)
- 83. 金の卵の巻 (1月27日)- ゲスト:トニー谷
- 84. 俺についてこいの巻 (2月3日)
- 85. 酒癖が悪いの巻 (2月10日)
- 86. 花嫁捕物帳の巻 (2月17日)
- 87. 事故多しの巻 (2月24日)
- 88. 人は見かけに・・・の巻 (3月3日)
- 89. 医者と泥棒の巻 (3月10日)
- 90. にわか成金の巻 (3月17日)- ゲスト:南利明
- 91. 浮気調査の巻 (3月24日)
- 92. 春や春の巻 (3月31日)
第2期
- 1967年3月7日 - 1968年2月27日 日本テレビ系 火曜12:00 - 12:25
- 前期は日本ハム、後期は立川ブラインド工業のそれぞれ一社提供。
- 出演:藤村有弘、柳家小せん、天地総子、江木俊夫、若水ヤエ子、晴乃チック・タック、なべおさみ、左とん平、Wけんじ、玉川良一、人見明、てんぷくトリオほか
サブタイトル
- 27. 仲人はご免の巻 (9月5日)
- 28. ありがた迷惑の巻 (9月12日)
- 29. 危険人物の巻 (9月19日)
- 30. 油断大敵の巻 (9月26日)
- 31. 家出作戦の巻 (10月3日)
- 32. 求む家庭教師の巻 (10月10日)
- 33. 歌手志願の巻 (10月17日)
- 34. おばあちゃん上京の巻 (10月24日)
- 35. 信用が第一の巻 (11月7日)
- 36. 赤ん坊騒動の巻 (11月21日)- ゲスト:佐山俊二
- 37. 親子騒動の巻 (11月28日)- ゲスト:南利明
- 38. 演技が悪いの巻 (12月5日)
- 39. 花嫁候補者の巻 (12月12日)
- 40. 浮気のアリバイの巻 (12月19日)
- 41. (サブタイトル不明)(12月26日)
- 42. 初夢物語の巻 (1968年1月2日)- ゲスト:奥村チヨ、上原ゆかり
- 43. (サブタイトル不明)(1月9日)
- 44. あゝ芸術の巻 (1月16日)
- 45. 悲劇がお好きの巻 (1月23日)
- 46. 俺はプロだの巻 (1月30日)
- 47. (サブタイトル不明)(2月6日)- ゲスト:坂本新兵、海野かつを
- 48. 浮気のすすめの巻 (2月13日)- ゲスト:平凡太郎、楠トシエ
- 49. 美容相談の巻 (2月20日)
- 50. 万才!銀婚式の巻 (2月27日)
日本テレビ系 水曜12:15 - 12:40枠 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
エプロンおばさん
(NTV版・第1期) |
女房友の会
|
|
日本テレビ系 火曜12:00 - 12:25枠 | ||
お笑い名人会
|
エプロンおばさん
(NTV版・第2期) |
只今ヒル休み!
|
フジテレビ版
- 1983年1月10日 - 1983年5月2日 フジテレビ系列(一部系列局除く) 月曜19:30 - 20:00(第1話~第11話)→ 月曜19:00 - 19:30(第12話~第16話)
- 主演の冨士眞奈美は本作が9年ぶりのドラマ出演だったという。当初の予定では江利チエミが主役を務める予定だったが、1982年2月に急逝したため、変更された。
- 同じ長谷川作品『意地悪ばあさん』(ドラマ第3作)の後継番組として開始した。その後『月曜ドラマランド』(月曜19:30 - 20:54)放送開始に伴い、4月からは30分繰上げた。だが、放送枠移動後の視聴率は3%台(ビデオリサーチ・関東地区調べ)にまで低下、わずか1ヶ月強(1/3クール)後の5月2日放送分「父さんが家出!?」で打ち切り。その後は同年8月1日に『月曜ドラマランド』内、1984年5月1日に14:00 - 14:55でそれぞれ単発放送された。
- 演出:青野暉、香月敏郎、岡屋竜一、崎田憲一
- 脚本:青野暉、城山昇、辻真先、田村多津夫、安藤豊弘、馬嶋満、大原豊、田口成光、小山高男
- プロデューサー:久保田榮一、梅村幹比古
- 音楽:高原茂仁
- 選曲:小原孝司
- 音響効果:宮田音響
- 技術協力:テレテック
- ポスプロ:ソニーPCL
- 美術協力:生田美術、装美社
- 衣裳:富士衣裳
- 美粧:おかもと技粧
- 制作:C.A.L
- 出演
- 山野辺桃子:冨士眞奈美
- 山野辺柿右衛門(夫):柳生博
- 山野辺いちご(娘):比企理恵
- 山野辺栗夫(息子):実川秀和
- 桜島(下宿人):林家こぶ平(現:九代目林家正蔵)
- 芋田(下宿人):南部寅太
- 小倉あずき(栗夫の友達):染谷仁奈
- 只野(月刊「マンガ」編集長):イッセー尾形
- 他
- 主題歌:アラジン「レディーエプロン」
- 主演の冨士眞奈美は本作が9年ぶりのドラマ出演だったという。当初の予定では江利チエミが主役を務める予定だったが、1982年2月に急逝したため、変更された。
- 同じ長谷川作品『意地悪ばあさん』(ドラマ第3作)の後継番組として開始した。その後『月曜ドラマランド』(月曜19:30 - 20:54)放送開始に伴い、4月からは30分繰上げた。だが、放送枠移動後の視聴率は3%台(ビデオリサーチ・関東地区調べ)にまで低下、わずか1ヶ月強(1/3クール)後の5月2日放送分「父さんが家出!?」で打ち切り。その後は同年8月1日に『月曜ドラマランド』内、1984年5月1日に14:00 - 14:55でそれぞれ単発放送された。
- 山野辺桃子:冨士眞奈美
- 山野辺柿右衛門(夫):柳生博
- 山野辺いちご(娘):比企理恵
- 山野辺栗夫(息子):実川秀和
- 桜島(下宿人):林家こぶ平(現:九代目林家正蔵)
- 芋田(下宿人):南部寅太
- 小倉あずき(栗夫の友達):染谷仁奈
- 只野(月刊「マンガ」編集長):イッセー尾形
他
放映リスト
※ゲスト出演者の後ろのカッコ内は役名
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 演出 | ゲスト |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1983年 1月10日 |
大爆発の巻 | 城山昇 | 青野暉 | B&B |
2 | 1月17日 | 料理は恐いの巻 | 辻真先 | 香月敏郎 | 田淵幸一、B&B |
3 | 1月24日 | 事件また事件の巻 | 田村多津夫 | 岡屋竜一 | B&B |
4 | 1月31日 | 女はものすごーく強いの巻 | 城山昇 | 十勝花子 | |
5 | 2月7日 | ホンモノ!?ニセモノ!?の巻 | 安藤豊弘 | 青野暉 | 谷幹一(林)、姫ゆり子 |
6 | 2月14日 | ワープロ騒動の巻 | 馬嶋満 | 岡屋竜一 | |
7 | 2月21日 | 空地の決闘!の巻 | 田村多津夫 | 青野暉 | 玉川良一(町会長) |
8 | 2月28日 | 今晩は!泥棒ですの巻 | 城山昇 | 香月敏郎 | 星セント・ルイス(泥棒)、島田洋八 |
9 | 3月7日 | 教養が何だ!の巻 | 大原豊 | 岡屋竜一 | B&B |
10 | 3月14日 | お金持ちになる方法の巻 | 安藤豊弘 | 香月敏郎 | 三遊亭楽太郎(今井) |
11 | 3月21日 | 犯人は誰だ!?の巻 | 城山昇 | 青野暉 | |
12 | 4月4日 | 女の争い大トラの巻 | 馬嶋満 | 岡屋竜一 | 生田悦子(小倉安子 =あずきの母) |
13 | 4月11日 | 噂はこわーいの巻 | 青野暉 崎田憲一 |
志穂美悦子(春子) | |
14 | 4月18日 | 恋人試験の巻 | 田口成光 | 青野暉 | 横関志摩子(レモン) |
15 | 4月25日 | 勉強しないで百点取る法の巻 | |||
16 | 5月2日 | 父さんが家出!?の巻 | 田村多津夫 | 青野暉 | B&B、弓恵子(花子) |
スペシャル1 (月曜ドラマランド) |
8月1日 | 張り切り大混線の巻 負けられません!の巻 翔んでるう~の巻 |
馬嶋満(第1・3話) 田口成光(第2話) |
青野暉 | |
スペシャル2 | 1984年 5月1日 |
クロスオーバー映画
本作の単独映画作品は存在しないが、東宝及び宝塚映画のサザエさんシリーズにおいて、同作のキャラクターが登場し、設定はやや原典とことなるものの原作漫画の映像化が行われている。
- サザエさんとエプロンおばさん - 1960年12月25日公開
- 福の神 サザエさん一家 - 1961年3月28日公開