エム×ゼロ
漫画
作者:叶恭弘,
出版社:集英社,
掲載誌:週刊少年ジャンプ,
レーベル:ジャンプ・コミックス,
発表期間:2006年,2008年,
巻数:全10巻,
話数:全99話,
以下はWikipediaより引用
要約
『エム×ゼロ』は、叶恭弘による日本の漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて2006年23号から2008年25号まで連載されていた漫画作品。全99話、単行本は全10巻。
あらすじ
主人公の九澄大賀は私立聖凪高校の入学面接試験での回答を柊愛花に大笑いされ動揺し不合格になってしまう。愛花の事が頭から離れない九澄は新学期開始後に聖凪高校の前までやって来るが、教師の柊賢二郎に脱走生徒と勘違いされ強引に校内に連れ込まれる。実は聖凪高校とは選ばれた者だけが入学できる魔法使い養成学校だった。愛花との再会を果たし誤解を解いた九澄。しかし、資質の有無は定かではないものの魔法が使えない一般人の九澄は、規則により記憶を消されそうになる。愛花への気持ちに気付き抵抗する九澄と、責任上解雇の危機にさらされた柊教師の思惑が一致し、校長の許可のもと九澄を入学させ、柊教師が魔力ゼロの九澄をサポートする事に。やや治安の悪い聖凪高校で、生徒達の魔法騒動に悩まされ続ける九澄のスリリングな学校生活が始まった。
各エピソード一覧
- 九澄大賀入学編:M:1-4
- チーム編成編:M:5-7
- M0プレート編:M:8-10
- 魔法執行部編:M:11-18
- 魔法試験編:M:19-27
- 第一試験編:M:19-21
- 第二試験編:M:22-24
- 第三試験編:M:25-27
- 薬品部・洞窟編:M:28-35
- クラスマッチ編:M:36-52
- ふりだしに戻る編:M:53-57
- 夏休み編:M:58-M:66
- 自主トレ編:M:58-M:61
- M0強化編:M:62-M:66
- 三年執行部編:M:67-M:70
- 文化祭編:M:71-82
- ねらわれた文化祭編:M:71-M:79
- 消えたルーシー編:M:80-81
- 1年C組ゴスロリ喫茶:M:82
- 魔法試験2nd編:M:83-M:87
- ブラックプレート編:M:88-M:94
- 10(+2)Pudding(美乳特選隊編):M:95
- 秘密の2人編:M96
- さらば聖凪編:M:97-M:99
- 第一試験編:M:19-21
- 第二試験編:M:22-24
- 第三試験編:M:25-27
- 自主トレ編:M:58-M:61
- M0強化編:M:62-M:66
- ねらわれた文化祭編:M:71-M:79
- 消えたルーシー編:M:80-81
- 1年C組ゴスロリ喫茶:M:82
登場人物
1年C組
6班(主要パーティー)
九澄大賀(くずみ たいが)
聖凪高校を受験するが、魔法の存在を知らなかった大賀は、面接官の質問に対して、咄嗟に小学生のような返答(世界征服)をしてしまい、不合格になった。この返答を同じ面接を受けていた柊愛花にその場で大爆笑され、これをきっかけに愛花に一目惚れした。この面接では事前に配られている入試案内にその質問で答えるべき答えが書かれており、魔法の資質がある生徒にだけそれが見えるようになっている。不合格になった理由は学校側の用意した答えと九澄の回答が異なるためであった。九澄の答えるべき答えは、それの書かれているページにサインが書かれていたため読むことができない状態にあった。九澄の回答はそのサインを読み上げたものであった(合格のカギは入試案内にあることは知っていた)。あらすじで述べたトラブルが原因で入学を許可され、紆余曲折を経てM0プレートを渡される。ちなみに、聖凪高校の入学試験の成績は最低のレベルではあったが、合格ラインには達していたようだ。元々の受験動機は、進学校といわれている聖凪高校に合格することで自分の学力をバカにする中学校の面々を見返すためであった。そのため、合格のために努力していたようだ。
入学前に柊父と起こしたトラブルが原因で、他の生徒達および音芽校長と柊魔法技術主任教員以外の教員からはゴールドプレートクラスの天才生徒だと思われているが、実際はストーリーを通して魔法をどの生徒よりも自由に使うことができない。入学当初は来客用ダミーMPを待たされており、魔法を一切使えなかった。M:10からM0プレートを与えられたものの、扱えるのは「M0」のみであった。M0はM0プレートでないと使えず、またM0プレートは魔法をインストールできない(M0プレートによってM0以外の魔法を使えない)ため、M0を使用することがばれることはすなわち自身の秘密が露見することである。また、M0はMポイントの消費が不安定であり、後述する九澄の通学目標を達成することにとって厄介である。以上のような危険もあり、魔法を使いたいという意向を音芽校長に聞き入れられ、M0をブラックプレートに加工したの使用を勧められる。ただし、使う魔法を一般生徒並みに自由に選択できるようになったわけではない。これらの事情を大多数の人間に知られてはならないため、持ち前の度胸と根性で危機また危機を乗り越えていく。GPを持っている理由を聞かれた場合に備えて、「昔自分の家が魔法特区の中にあり、修行をしていた」という答えを用意している。
元来の受験動機は進学校である聖凪高校の試験に合格するためであったが、あらすじに書かれた事件以降は愛花への想いを大切にするために愛花の通う聖凪高校に通っている。愛花には魔法で叶えたい夢があることを知っていから、通学目的を、愛花が夢を叶えられなかった時に代わりに自分が叶える為に真のゴールドプレートになることと決めた。九澄はその目標のため、校長の思惑もあって生徒会魔法執行部に入る事になる。後に、1年生全員(約200名)を取り締まる1学年担当責任者に任命され、2学期に入ると生徒会魔法執行部一学年分室を与えられる。分室を与えられたのは愛花が九澄の助手となることを希望したためであるが、愛花と九澄が2人きりになるのを危惧した柊父の暗躍によって、他の1年C組の生徒が頻繁に出入りするようになり、事実上1年C組の分室と化してしまった。
ゴールドプレートクラス扱いになっているため、様々なトラブルに巻き込まれがちである。例えば、魔法クラスマッチではこれを理由にVIP扱いされ、倒すとポイント3倍とされたために他クラスからは格好のターゲットとされていた。また、夏休み中はクラスメイト達の特訓(新しく覚えた魔法の実験台)に、わざわざ家にまで迎えに来て誘われているため渋々参加している。夏休み中盤以降、柊父の発案でM0の強化特訓をすることになる。その結果、M0の有効範囲の位置、体積、形状をある程度制御できるようになった。2学期に入り、3年執行部滑塚と対峙し、柊父の機転のおかげでM0、ひいては自分の秘密を守ることに成功する。文化祭では、魔法執行部の代表として愛花と共にイベントキングレースに参加することとなり、2人の刺客を倒し、文化祭は無事に終わりを告げた。最終話では九州の魔法高校尾輪哩高に留学した。
名前の由来は「退学済み」のアナグラム(サブタイトルより)。
ヒロイン。学校の魔法主任教師、柊賢二郎の娘。極度の笑い上戸なほか、単純な性格で人の言う事を信じ込みやすい少女。天然である。その性格のために入試の面接で九澄の答えを聞いて笑ってしまい、それ以来九澄の事が気になっていた。校内では三国久美・乾深千夜と行動を共にすることが多い。ちなみに、恋愛スキルは限り無く0に近い。また、愛花自身は気づいていない、もしくはそう自分に嘘をついているようだが、自身も九澄に対して恋心を寄せるようになってきており、徐々に両想いになっているようである。
母親がいないため家事の一切を任され、料理の腕は中々のもの。九澄を始めとして実は多くの男子生徒から想いを寄せられているが、父を恐れて誰からも告白されていない。幼い頃に亡くなった母に会うという願いを叶える為にゴールドプレートクラスになろうとしている。
得意魔法は物に視覚的な変化を加える魔法と「声震砲(ボイスワープ)」。声震砲は強力だがMP消費が大きく、1年生には不釣り合いな魔法であるが、父が護身用にと入学当初から覚えさせた。
魔法クラスマッチではS・C(スパイ)。
夏休み中盤、父に付き添いで布敷島に旅行をかねて滞在し、帰宅する直前、九澄に頼み、執行部の九澄の補佐になる(形式上はボランティア)。文化祭では、九澄と共に魔法執行部の代表としてイベントキングレースに参加する。
将棋が強く、アマチュア初段の腕前である大門との対決では一手先行で勝ち切り、アマ三段である刺客との対決では「こんな所でモタモタしていられない」と隙も与えず圧勝。少なくともアマチュア三段以上の実力があるものと考えられる。
魔法試験2ndでは、愛花、三国、乾の3人の合体魔法を使い見事クリアー、その後正式な魔法執行部の一員となる。
男子生徒。おとめ座、AB型。
女子生徒が大好きで、ほとんどの1年生の女子生徒に偶然を装った悪意見え見えのセクハラをしており、女子からは忌み嫌われている(本人は“美の探究者”と言って欲しいらしい)。九澄とは一応仲が良く、ピンチの時に助ける事もある。また、九澄が愛花を好きな事に気付き、久美と一緒になって2人を進展させようと企む。
得意魔法は「30秒間の磁引力(ハーフミニッツマグネティズム)」などの磁力に関する魔法(詳細は物体磁石化魔法の項)。実は努力家で、週に2日は自主的な朝練をしている。そのため、当初は九澄と愛花を利用することで自己をカバーしようとしていたものの着実に成長しており、クラスマッチ代表にもG・C(ガード)として選抜されている。兄・聡史とは昔は仲が良かったが、兄に対して劣等感を持ち始めてから関係がギクシャクしている。
魔法試験では、初回いきなりトラップにかかりアウトとなるが、九澄と遭遇し最後は九澄からの助言のおかげでクリアーとなった。
女子生徒。さそり座、B型。魔法格闘部所属。愛花、深千夜とは小中と同じ女子学園であり親友同士。長身・ロングヘアー・抜群のスタイルと、ややぶっきらぼうな言葉使いが特徴。口より手が早い武闘派。観察力に優れ、クラスマッチの桜庭戦などでそれを発揮している。九澄の愛花への想いに気付いており、それをネタに愛花をよくからかっている。
6歳時に、潰れたカタツムリが顔についたことがトラウマとなって、かなりのカタツムリ恐怖症。
兄の影響で空手道場に通っていたことがある。そのため、女子としてはズバ抜けた体力と攻撃力の持ち主で、並みの男子では太刀打ちする事が出来ない。筋肉がつくのが悩みの種で鍛えるのを止めていたが、聖凪高では魔法で戦う事が出来るため、格闘熱が再燃している。
得意魔法は物を巨大化させる魔法。
魔法クラスマッチではA・C。主に愛花、深千夜と共に行動。持ち前の戦闘力を活かしポイントゲッターとして活躍した。
夏休み中盤、愛花、深千夜と共に布敷島に旅行として滞在する。
魔法試験2ndでは、愛花、三国、乾の3人の合体魔法で見事クリアーとなった。
1年美乳特選隊の1人。
ちなみに、名前を逆読みしても「三国久美」となる。
女子生徒。うお座、O型。魔法手芸部所属。愛称は「ミッチョン」。
愛花、久美とは親友同士。オカルトやゴシックファッションが好みで、その手のグッズやキモカワ系のおもちゃを蒐集するのが趣味。小柄で黒髪ツインテール、少しタレ気味の目に泣きボクロという特徴のある外見を持つ。普段は無口でミステリアス(1話では愛花と頻繁によくしゃべり、明るい感じの少女として描かれていたが、中盤になるにつれそのような性格になっていく)。実は凄腕のゲーマーで、大会での優勝歴がある。愛花にオヤジギャグを聞かせ笑わせるのが好きらしい。そのためか門庭先生にオヤジギャグに関する取材をする場面も見られ、「親父魂」の後継者として期待されているらしい。
得意魔法はぬいぐるみを利用した物体操作系「一髪操作(ワンヘアーマペット)」。対象の髪の毛1本につき1操作(アクション)の操作が可能。
魔法クラスマッチではS・C。主に愛花、久美と共に行動。
夏休み中盤、愛花・久美と共に布敷島に旅行として滞在する。
魔法試験2ndでは愛花、三国、乾の3人の合体魔法で見事クリアーとなった。
3班
男子生徒。トレードマークはヘアバンド。3班のメンバーだが、主要人物の1人。いつもテンションが高く、物怖じしない性格で、友達も多い。また、九澄や伊勢と仲も良い。負けることが大嫌いで、自分が勝つまで何度でも勝負を続けるタイプである。ちなみに、スケボー歴4年。常に魔法に用いるスケートボードを携えている(過去に一度九澄に破壊されたことがある(M:24))。
伊勢、堤本らと魔法を極めるまで女は作らない同盟を誓い合っていたらしいが、夏休みに自主トレで周りのおせっかいにより委員長と付き合い始めた。
得意魔法はスケートボードを利用した高速移動の魔法「GO!! エスケープ」や、その強化版と思われる「韋駄天號」、さらにそれ以上のスピードで移動することのできる「韋駄天號MAX」があり、「C組のスピードキング」の異名を持つ(だが、作中の話を見る限り、よく転倒する)。
魔法クラスマッチではS・C。基本的に単独行動し、スケボーの高速移動能力を活かして全員の連絡中継係を担当。
通称委員長。クラス男子の憧れの的でもある才女。1年C組の学級委員長。近眼で眼鏡っ娘。
夏休み中に自主トレで周りのおせっかいにより津川と付き合い始めた。
得意魔法は両手から黄金色の拳を具現化させ、対象を連続で殴り付ける「幻の右+黄金の左」。
女子生徒。スタイル抜群でそれを自負しており、久美をライバル視している。
得意魔法は、物を巨大化させる魔法。
しかし、周りに向いていないと言われながらも、久美へのライバル心で無理に使うため、巨大化した物質を自在に使いこなせるだけの体力に欠ける。
男子生徒。C組の「影」の実力者。2学期中盤以降、魔法執行部の一員となる。見た目はかなり男前だが、極度の人見知りで、常に周りと距離を保つように行動しているために影が薄い。そのために大抵の発言は最後まで聞いてもらえないことがあり、自身もかなり無口。存在感を示すために作中では矢印が描かれていたり、「影沼」と書かれたTシャツを着ていることがある(M:59)。
魔法試験ではその存在を忘れ去られ、実技試験を受けるチャンスを失い、他の生徒の3時間後に試験をやっと終わらせたという不運なエピソードがある(しかし、結果的に点数は10点中9点だったことから、優秀な成績を持つ人物だと思われる)。
文化祭では男子なのに何故か1人だけゴスロリを着ていた(M:82サブタイトル紹介時では、「長沼」と誤植された)。
魔法クラスマッチではG・C。陰ながら周囲を上手くサポートしており、クラスの勝利に大きく貢献している。
得意魔法は、影を操る魔法。
女子生徒。
魔法試験では伊勢と対決。
その他のクラスメイト
女子生徒。ふたご座、B型。愛称は「桃」。委員長や出雲らと仲がいい才女。普段は帽子を被っている。
得意魔法は、変身系「HENGE」。生物・無生物を問わず、相手を強制的に変化させる。
魔法クラスマッチではK・C(キング)。
出雲・氷川と共謀し、委員長と津川をくっつけようと陰ながら奮闘し、成功する。
女子生徒。うお座、O型。
黒髪のツインテールとそばかすが特徴。家は書道教室を開いており、書道の嗜みがある。しかし、彼女自身はどちらかといえば体育会系。
得意魔法は「書家の魂」。漢字を書くことによってその漢字が持つ意味の効果を発揮する。
魔法クラスマッチではG・C。
主に"破(文字を蹴り飛ばし相手に攻撃)"、"壁(防御)"、"絶(拒絶。伊勢のセクハラ対策に使用)"、"退(相手を強制的に退場させる)"の文字を使う。
桃瀬・氷川と共謀し、委員長と津川をくっつけようと陰ながら奮闘し、成功する。
男子生徒。津川とは中学時代からの親友。もみあげが特徴で、毎日毛抜きで形を整えるなど非常に気を使っている。玩具やグッズのコレクターで、それを魔法にも使用している。
伊勢・津川らと魔法を極めるまで女は作らない同盟を誓い合っていたらしいが、親友の津川は委員長とくっついてしまった。
得意魔法はコレクションのグッズを使用した強化系。相手を離れた場所から吹っ飛ばす魔法「ゴールデンハンマー」など。
魔法クラスマッチではA・C。
男子生徒。魔法将棋部所属。得意魔法は操作系で、小型の人形を操る。将来は小型モンスター人形使いを目指している。
魔法クラスマッチではA・C。
男子生徒。野球部所属。坊主頭。
得意魔法は布を使った拘束系魔法。包んで押さえ込む赤布/「抑制の赤布(マタドールクロス)」、貼り付いて固定する青布、対象を引き寄せる白布などの「布シリーズ」を好んで使う。
魔法クラスマッチではS・C。
男子。リーゼントのような髪型が特徴。
得意魔法は身体の一部を飛ばす変則放射系。腕を飛ばす魔法「ロケットパンチ」。足でも可能だが、頭部を飛ばすことは出来ない。
魔法クラスマッチではG・C。
女子生徒。いて座、B型。シールを貼った対象を別のシールを貼った物体の場所に移動させる魔法「チェンジシール」を使う。
クールで感情をあまり表に出さない上、物言いがキツイ為か、男子があまり近づくことはない。
魔法にはあまり関心がない勉学を第一とする秀才。
数少ないI(アイアン)プレートの所持者(他にA組の軽曽根菜津子、B組の時田マコが使用)。
桃瀬・出雲と共謀し、委員長と津川をくっつけようと陰ながら奮闘し、成功する。
1年A組
1年B組
1年B組。現在判明している中では数少ないI(アイアン)プレート保持者(他にA組の軽曽根菜津子、C組の氷川今日子が使用)。
巨乳の少女で、通称「Gの旋律」。1年生で一番のバストサイズを誇るようで、顔が分からなくても、胸で認識される。
セリフはあるが、顔の部分にフキダシがあったり、魔法で顔がモザイクになっていたり、学校のプールで熱射病になり濡れタオルを被せられていたりして、M:99で明らかになるまで顔が確認されていなかった。
そのプロポーションからとりあえずエロシーン用でレギュラー化されている様子で登場回数も多い。
1年美乳特選隊の1人。M:95で彼女メインのエピソードが描かれたが、これが作者の語ったやりたい話かどうかは不明。なお、それでも頑なに顔は描かれなかった。
1年D組
男子生徒。魔法クラスマッチではA・C役。
海坊主のような物が、土の中から顔を出し相手を攻撃する魔法「土坊主」を使う。三国久美と対決、自分をS・Cと偽りうかつに攻撃されないようにしていたが、巨大針を利用して接近されたために正体を看破され敗北、クラスマッチ退場となる。
男子生徒。不良染みた外見だが、D組では人望もあり人気も高い。2学期中盤以降、魔法執行部の一員となる。
得意魔法は物質移動系「インスタントワープ」。予め準備していた場所への移動が可能だが、時間がかかるのが難点。現在はスピードアップのために修行中。
魔法クラスマッチではK・C役。
1年F組
女子生徒。魔法薬学(ドラッグメーカー)部所属。
男嫌いだったが、ふとしたトラブルがきっかけで九澄と知り合い、嫌々ながらも共に裏山の洞窟を探検。その探検の最中、食虫植物の餌食にされかけていたところを九澄に助けられ、それ以降九澄の事を気にかけるようになる(現在ではほぼ完全に惚れてしまった模様)。俗に言われるツンデレという性格で、素直に九澄にアプローチすることができないが、少なくとも伊勢(弟)にはその九澄に対する想いを見抜かれている描写が見られる。洞窟探検後、髪型を変える。2学期中盤以降、愛花からは“尚っち”と呼ばれている。
得意魔法は「昇天使(エンジェルフライ)」。対象の頭上にテーゼが浮かび、上昇させる。
魔法クラスマッチではA・C。
魔法試験で学年トップの成績を取った、1年でトップクラスの実力者と噂される小柄な少年。顔や髪型は『MP0』の主人公である加水良人をリファインしたもののようだ。2学期中盤以降、魔法執行部の一員となる。その魔法の実力は一部の生徒に恐れられているほどである。小石川とは幼馴染みでいつもツルんでいる。実は背が低いことを気にしている。
性格は冷静沈着でいつも小石川をなだめる役回りだが、実は好戦的で敵に対しては情け容赦がない。
得意魔法は「狭視野の射手座(ピンポイントサジタリウス)」。髪の毛を矢とする射撃の魔法で高い命中率を誇る。クラスマッチでは観月の「昇天使」と組み合わせることにより、高度からの狙撃を可能とする。
魔法クラスマッチではA・C。対C組の決勝戦ではK・C。決勝戦では単独で行動し、津川・田島を退場させるなどの活躍を見せるものの、最後の九澄との対戦にて、見下していた愛花の策と九澄の知略に翻弄された末敗北。クラスマッチ終了後は愛花に謝罪し、九澄を出し抜けるほどの強力な魔法を覚えると決意する。
学園祭のEKR対決で再度登場。愛花と魔法将棋で対決するが、惨敗する。
大門と同じく、1年でトップクラスの実力者と噂される大柄な少年。大門とは幼馴染であり、お互いに「タカ」「タク」と呼び合っていたが、大門の身長が伸び悩み始めてからは「大門」と苗字で呼ぶようになっている。
性格は短気且つ単純。観月に惚れており、彼女が想いを寄せているらしい九澄にライバル心剥き出し。
得意魔法は「魔指弾(ドン・パッチン)」。指を鳴らす事により空気弾を打つ魔法。さらにこれの発展形の魔法を使役する。音さえ鳴らせられれば、指でなくとも場所は問わない。
魔法クラスマッチではA・C。決勝戦では数人退場させるほどの活躍をする。が、念願の対九澄戦で魔指弾の弱点を看破され、さらにその性格が災いして自滅。退場となった。
男子生徒。今とは入学式から恋人同士で「タケちゃん」と呼ばれている。
得意魔法は視覚系「見廻眼(ミカエル)」。千里眼のように自分の視覚を遠くに飛ばす。
魔法クラスマッチではG・C。決勝戦では今と組んで行動していたが、九澄との第9ブロックエリアバトルに敗れてリタイア。
女子生徒。武部とは入学式から恋人同士で「ミカコ」と呼ばれている。
得意魔法は「美・風船(ミス・バルーン)」。空気を吸い込み身体を風船状に膨らませる。自在にバウンドしたり、吸い込んだ空気を一気に吐き出して飛翔する事も可能。
魔法クラスマッチではG・C。決勝戦では武部と組んで行動していたが、九澄との第9ブロックエリアバトルに敗れてリタイア。
女子生徒。かに座、AB型。
資産家の娘で気位が非常に高い。魔法に自信があるが、魔法試験の結果はそれほど高くなかった。髪の毛が足首までストレートに伸びている。かなりの戦闘狂で、SMの女王様のように強烈なSっ気がある。クラスマッチ予選では相手を怪我させて退場させられた。体力があまり無く、運動が苦手な模様。地元名士の娘という時田マコが天敵。
得意魔法は「黒髪の女王様」(ブラックヘアクイーン)。自らの髪の毛を鞭状に変化させる。
魔法クラスマッチではS・C。決勝戦では三科と組んで行動する。三国久美と相討ちとなり退場となる。
1年美乳特選隊の1人。
女子生徒。ふたご座、B型。
父親がイタリア人というハーフで帰国子女。桜庭とは馬が合う。帽子を目深に被っている時は言動が大胆になるが、外すと気弱になるらしい。
得意魔法は「ガムガムフレア」。ガムのような粘着質の物を操る魔法。
魔法クラスマッチではA・C。決勝戦では桜庭と組んで行動する。柊愛花・乾深千夜に負けクラスマッチ退場となる。
1年美乳特選隊の1人。
男子生徒。
ヒツジのぬいぐるみを操る魔法「メリーの鈴」を使用する。
魔法クラスマッチではA・C。決勝戦では伊勢を倒した。
女子生徒。さそり座、A型。ソフトボール部所属。
静電気の塊を投げつける魔法「衝撃の剛速球(サンダーストライク)」を使用する。
魔法クラスマッチではS・C。
男子生徒。細山田とは仲の良い友人。
魔法クラスマッチではS・C。決勝戦では影沼の魔法で足止めを食らい、時間切れ(退場)。
男子。高木とは仲の良い友人。
魔法クラスマッチではG・C。
生徒会魔法執行部
2年
2年生でA校舎(1・2年生用校舎)支部長の男子生徒。
魔法の実力はA校舎では最も高いがかなりの運動オンチ。また、思いの外チキンハートで、支部長の任務のプレッシャーに日々胃を痛めている。
本音を話すのが苦手な口ベタで、主にドクロマークのニット帽・ロッキーに喋らせている。普段は冷静沈着で、他の人間からの人望は厚い。支部長としての威厳を保つ為、ロッキーに喋らせている口汚く相手を罵ってけなす凶暴な毒舌を本音と偽っていた。この事により伊勢(兄)の誤解を生み、対立する事になってしまったが、九澄の尽力のおかげで和解。
ロッキーの上半身を具現化する魔法や、巨大な手錠で対象を捕獲する魔法を主に使用。
2年生でA校舎副支部長の女子生徒。
成績は優秀だが、かなり大雑把な性格の抱きつき魔。強気且つ強引な性格で、使える男を自らの足許に置き、自分は楽をしたいという高飛車な女王様気質。支部長の永井を信頼しているが、実は密かにA校舎支部長の席を狙い、ライバル視している。
得意魔法は髪留め用のゴムを自在に操る魔法(例:網状にして対象を捕獲する「ブラックバンドウェッブ」)。
2年生の男子生徒。
A校舎執行部一の働き者で物静かで穏やかな性格の持ち主で、普段(九澄不在時)は宇和井にこき使われている。また、他の生徒達からも一目置かれている。
得意魔法はブレザーなどを風呂敷状にして対象を包み込み拘束する「どこでも風呂敷」。
2年生の女子生徒。普段は事務処理をメインに担当している。忙しい時は取締にも出動するが、主に補佐役。
得意魔法は物体を圧縮した魔力で覆って固める「ZIP-LOCK」。
2年生の男子生徒。
Bプレートだが、Sプレートの3人に劣らない実力を持つ。クレーンゲームマニア。
得意魔法は巨大なクレーンをボタンで操作する「未確認クレーン(UFOクレーン)」。クレーンゲームマニアで、日々技術向上のために訓練している。
3年
3年生の男子生徒。3年執行部の1人。
やや前頭部が薄く額に傷があり、細目がち。見えない手で対象を掴むことが出来る魔法「魔手(マジックハンド)」を使う。教頭の指示で九澄の実態を調査するが、真相を知ることは出来なかった(九澄と柊父にまんまと騙された)。挑発的な態度を取るが、根は真面目で誠実かつ、面倒見がいい。
初登場M:67
2年生
伊勢カオルの兄だが、楽天的な弟とは違い成績優秀でS(シルバー)プレートを所持。しかし冷徹で愛想が悪く、短気で常に喧嘩腰。元々は執行部の一員で永井の親友だったが、取締り方が段々横暴になってきた事が原因で執行部を辞めさせられた、と思っていたが、実は辞めさせられそうになった時に永井が伊勢(兄)を休部させた為、未だ執行部に籍がある。もう本人は戻る気はないらしいが、魔法を喧嘩の道具にする自分の行動は改めたようだ。九澄との魔法バトル以降、彼をライバルと定めた模様。
魔法は主に鎖を使用。
九澄らに絡んだプレート強奪魔の1人。魔法は主に「KOハンマー」を使用。だが九澄の格闘術に敵わず成敗される。後に退学処分に。
魔法薬学(ドラッグメーカー)部の部長。
目的地までの正確な地図を描く魔法「正確なる道案内(ミリオンロードマップ)」を使うことが出来る。しかし本人が相当な悪筆のため、他の人には適当に書いてあるとしか見えない。
2年D組。学園祭のEKR対決でホウキレースGP対決の刺客として九澄と対決する。魔法「ゼリー状瞬間(アルファロン)」で他の参加者を脱落させ、巧みな策で九澄を追い詰めるも、最終コーナーで九澄に策を逆手に取られ敗れる。
魔法教師
魔法教師は基本的にG(ゴールド)プレートを所持し、ブラックプレートでもある。
柊賢二郎(ひいらぎ けんじろう)
魔法技術主任教員であり、愛花の父。37歳。魔法の能力は校長に次ぐ実力者であり、校内全ての生徒から恐れられている存在。無愛想でぶっきらぼうな態度が目立つが、愛花曰く本当は優しいらしく、かなりの親バカ。
その親バカぶりは、愛花が自分の意志で九澄の補佐につき、その意志の強さに負けても、後日C組のクラスメイト全員に、その手伝いをさせるという名目で、部屋に2人きりにさせないほど。
魔法の存在を外部の人間(九澄)にバラした責任で、九澄の事がバレれば彼自身もクビになってしまう為、九澄とは嫌々ながらも秘密を共有する事となる。九澄と愛花が仲が良くなりつつある事が非常に気に食わないが、土壇場による度胸は認めている。実は現在の九澄の現状を作り出した1人。
夏休み中盤以降、布敷島で九澄のM0を強化させるために彼を島に呼び寄せる。プレート修復中のため、九澄の指導を新垣に依頼する。なお、2学期に入る頃には予定より早くプレートの修復は完了した。
花先音芽(はなさき おとめ)
大木高男(おおき たかお)
門庭福夫(かどにわ ふくお)
新垣蓮道(にいがき れんどう)
鏡昭司(かがみ しょうじ)
花先音弥(はなさき おとや)
現校長・花先音芽の父であり、聖凪高校先代校長。幽霊のようだが、魔法で身体を作り出している。そのためか、他人からは彼に触れることはできないが、彼自身は物に触れることができる。少年の姿をしているが、年齢は102歳で、魔法の身体を少年時代に設定しているだけ。一人称は「ボク」。音芽とは違い、その黒い性格が前面に押し出されている。プレートを用いずに魔法を使用することが可能で、強力な魔法を使用できる。また、相手の思考を多少読み取る力がある模様。
聖凪高校敷地内北エリアの石碑の地下に住んでいる様子。40年前に音芽に校長の座を渡してからは、ブラックプレート階級判定上の責任者を務めている。九澄がブラックプレートを持つに値するか試す。九澄がブラックプレート階級判定試験中に、本人が入っていない九澄の身体を無断で拝借し、音芽に会うべく学校へと乗り込む。柊父とも面識がある。
初登場M:88
聖凪高部外者
九澄胡玖葉(くずみ こくは)
九澄大賀の姉。19歳。身長が132cmしかなく、小学生に間違えられるほどの童顔・チビ。これは本人にとっては触れてほしくないことで、それを指摘されると激怒し、相手を叩きのめす。大賀には「姉ちゃん」と呼ばれている。聖凪校の面接日当日に入試案内を忘れた大賀に届けに行く途中、カリスマインディーズバンド「GYAK SATU(虐殺)」を発見し、入試案内の魔法文字が書かれたページにサインしてもらったことが聖凪の生徒としての大賀の環境を作り出すきっかけの1つとなった。小柄ながらも大賀を一瞬でねじ上げてしまうほどの空手の達人であり、中学生時代に一般の大会で準優勝したことがあるらしい(本人曰く、「大会で優勝に絡まないことはなかった」)。面接日当日に柊父に一目惚れし、夏休みにわざわざ聖凪校にまで来校して偶然再会を果たし、食事をしませんかと誘ったが、小学生と間違われ玉砕。柊父を撃破する。弟・大賀に対してはかなり厳しく接しているが、実際は非常に弟思いでもある。魔法試験2ndでは大賀のゴールとして登場した。
なお、名前の由来は「告白済み」のアナグラム。
初登場M:54
魔法特区
聖凪高校の特色・決まり
- 聖凪高校は魔法特区である聖凪山に立地している為、校内に限り魔法が使える。
- マジックプレートを持たない者は学校に入る事が出来ない(ただしプレート所有者が無理やり中に入れる事は理論上可能である模様。例:体を合体させる等)。
- 用もないのに部外者が入って来た場合は、学校に関する記憶を全て消してから外に出す。
- 用もなく部外者を入れた者は教師・生徒問わず、記憶を消し除籍・退学処分にしなければならない。
- また、他の学校に転校する際も魔法に関する記憶を消すことになる。
- 入試案内に書かれている魔法文字を読めない者は受験に合格出来ない。
- 1年生は基礎期間が終わるとチームで授業を受ける事になる。得手不得手をカバーし合える友達と組むと成績は有利になる。
- プレートを紛失し、7日間見つからなき者は退学とする(校則3条第9項)。
- プレートに関する処罰は厳しく、盗む等を行った場合その者は退学とされる。
- プレート紛失時の校内出入りは特別な入校券が発行される。
- プレートを紛失しても、本人に過失の無い場合は退学を免れる。
- 卒業時に魔法レベルに応じて願い事を1つ叶える事が出来る。
マジックプレート
マジックプレートとは、魔法特区において魔法を使う為の特殊なプレートである。また、個人証・入校証の役割を持ち、プレートを持たない者は校内に入る事が出来ない。プレートの制作には多大な魔力が必要であり、特定の時期にしか制作出来ない。生徒は主に魔法試験に合格し、特定の時期にプレートの格上げ(ランクアップ)を行うことで、以前より強力な魔法を使用することが可能となる。
通常、1年生から2年生初期はベースメタル系(RI・I・C・WI・YB・BB・WB・RB・B)で成長し、2年以降、バランス重視白金属系(Sb・S・G)、入力量用アップレアメタル系(Rb・Co・Ru)、容量はあまり増えないが魔法の威力アップ強化合金系(St・Cc)などから選択することが可能となる。
特殊系
来客者用ダミープレート
見た目は普通のプレートとは変わらない。
エムゼロプレート(M0)
また、プレートの格上げを行った時点でM0プレートとしての性能は失われてしまう。
ブラックプレート
ブラックエムゼロプレート(BM0)
プラチナ?/P
ベースメタル系
アイアン系
レッドアイアンプレート(RI)
アイアンプレート(I)
I・C・WIの中では最も下のレベル。
クロムプレート(C)
I・C・WIの中では真ん中のレベル。
ホワイトアイアンプレート(WI)
容量はRIの約2倍と思われる。I・C・WIの中では最も上のレベル。
ブロンズ合金系
イエローブロンズプレート(YB)
YB・BB・WB・RBの中では最も下のレベル。
ブルーブロンズプレート(BB)
YB・BB・WB・RBの中では下から2番目のレベル。
ホワイトブロンズプレート(WB)
YB・BB・WB・RBの中では上から2番目のレベル。
レッドブロンズプレート(RB)
YB・BB・WB・RBの中では最も上のレベル。
ブロンズプレート(B)
ベースメタル系プレートの中で最も上のレベル。
1年での使用者は大門など3名のみ。
レアメタル系
ルビジウムプレート(Rb)
レアメタル系プレートの中では最も下のレベル。
コバルトプレート(Co)
レアメタル系プレートで下から2番目のレベル。
ルテニウムプレート(Ru)
白金属系
シルバーブラックプレート(Sb)
白金属系プレートの中では最も下のレベル。
シルバープレート(S)
白金属系プレートの中では下から2番目のレベル。
容量は平均値。1年では使用者なし、2年では執行部の3人+伊勢兄が使用。
ゴールドプレート(G)
強化合金系
スティールプレート(St)
強化合金系プレートの中では最も下のレベル。
超硬合金プレート(Cc)
強化合金系プレートの中では下から2番目のレベル。
登場した主な魔法
合成魔法
簡単にいえば、異なる物体を融合させる魔法。例えば、九澄は「頭」と「ネジ」を融合させられたことにより、首と体を分離させられた。このとき、九澄の頭の、体と連結していた首がおねじとなっていて、体の首が据えられていた個所にめねじがうがたれていた。1年生終了時のレベルの魔法。M:1初出(1巻)
物体強化魔法(パワーアップ型)
物体の体積や形状の変化等をする魔法で、魔法的な機能を付加するものもある。武器を用意するなどの目的で使用される。作中ではヘアピンや絆創膏、安全ピンなどが巨大化された。三国久美らが得意とする。
首輪を掛ける魔法(名称不明)
M:1初出(1巻)
お玉を巨大化させる魔法(名称不明)
M:1初出(1巻)・M:69再登場
獣縄(ドッグロープ)
M:4初出(1巻)
教科書を鎖のように繋げる魔法(名称不明)
M:6初出(1巻)
KOハンマー
M:8初出(2巻)
ブラックバンドウェッブ
M:11初出(2巻)
どこでも風呂敷
M:11初出(2巻)
手錠を掛ける魔法(名称不明)
M:12初出(2巻)
カーボンアロー
M:13初出(2巻)
将棋の駒を巨大化させる魔法(名称不明)
M:18初出(3巻)
アクセサリーを巨大化する魔法(名称不明)
M:25初出(3巻)
巨大針(ビッグニードル)
M:37初出(4巻)
化学の虜(かがくのとりこ)
M:39初出(5巻)
コームアックス
M:45初出(5巻)
ゴールデンハンマー
M:59初出
長身枝(トールトール)
M:66初出
タイタンズハンマー
視覚系魔法(イメージ型)
相手に見える姿や形を変化させる魔法。あくまで視覚情報を操るだけで実際に変化するわけではない。攻撃力はないが、補助魔法としてはかなり有効。柊愛花が得意とする。
透可視線(クリアレイ)
M:10初出(2巻)
DELETER(デリーター)
M:25初出(3巻)
限りなく透明な私(クリアクリーン)
M:26初出(3巻)
不可視の霧(ブラックカーテン)
M:45初出(5巻)
魔化粧(リアルフェイス)
M:50初出
物体操作系魔法(コントロール型)
物体や人などを操作することができる魔法。乾深千夜が得意とする。
一髪操作小(ワンヘアーマペットミニ)
M:7初出(1巻)
ワンコインプレーヤー
魔法入力に失敗した際は、本気の状態のプレイヤーが負けなければ魔法が解除されない。
M:18初出(3巻)
指揮紙(しきがみ)
指揮紙EX
M:46初出(5巻)
指揮紙EX
M:46初出(5巻)
G・P・S(グレイトペーパースペシャル)
M:23初出(3巻)
マッハシャーペンボム
M:25初出(3巻)
GO!!! エスケープ
M:26初出(3巻)
韋駄天"號"(いだてん ごう)
韋駄天"號MAX"(いだてん ごうマックス)
M:39初出(5巻)
韋駄天"操"(いだてん そう)
M:59初出
韋駄天"號MAX"(いだてん ごうマックス)
M:39初出(5巻)
韋駄天"操"(いだてん そう)
M:59初出
正義の鉤縄(せいぎのかぎなわ)
M:36初出(4巻)
紙飛行機と糸を操る魔法(名称不明)
M:37初出(4巻)・M:38初出(5巻)
糊弾(ノリ・ボム)
M:38初出(5巻)
抑制の赤布(マタドールクロス)
M:42初出(5巻)
ガムガムフレア
M:45初出(5巻)
書家の魂(しょかのたましい)
M:47初出(5巻)
メリーの鈴(メリーのすず)
M:49初出(6巻)
踊る三毬(ダンシングスリーボール)
M:50初出(6巻)
スパイダー5(スパイダーファイブ)
M:72初出(8巻)
捕獲の十字架(ハンティングクロス)
M:79初出(9巻)
物体磁石化魔法
物質や人間に磁力を帯びさせ、磁石化する魔法。伊勢カオルが得意とする。
30秒間の磁引力(ハーフミニッツマグネティズム)
M:5初出(1巻)
上昇磁竜(じょうしょうじりゅう)
M:7初出(1巻)
クイックマグネット
M:22初出(3巻)
金のがちょう(ゴールデングース)
M:26初出(3巻)
磁極子(モノポール)
M:84初出
電磁玉+-(でんじだまプラスマイナス)
M:84初出
身体変化系魔法
自身または相手の身体能力や仕組み、形状などを変化させる魔法。
カトゥーン・ハンド
M:6初出(1巻)
変身する魔法(名称不明)
M:8初出(2巻)
ウソ発見魔法(名称不明)
M:10初出(2巻)
身体を半分にして分身を作る魔法(名称不明)
M:21初出(3巻)
ペーパーハンド
M:25初出(3巻)
幻の右+黄金の左
M:26初出(3巻)
美・風船(ミス・バルーン)
M:43初出(5巻)
見廻眼(ミカエル)
M:44初出(5巻)
黒髪の女王様(ブラックヘアクイーン)
M:45初出(5巻)
ロケットパンチ
M:47初出(5巻)
ペーパーマリオ
M:62初出
ビッグフット
M:65初出
ホーリーハンド
ブラックプレート実践の実験で使用された魔法。九澄が初めて使用した魔法となる。
M:94初出
性質変化魔法
一坪の泥沼(ひとつぼのどろぬま)
M:39初出(5巻)
狭視野の射手座(ピンポイントサジタリウス)
M:41(M:40)初出(5巻)
HENGE(ヘンゲ)
微HENGE 天翔翼(びヘンゲ ガルウイング)
M:59初出
微HENGE 天翔翼(びヘンゲ ガルウイング)
M:59初出
ブループリン
M:61初出
渦潮@(うずしおアットマーク)
M:61初出
泥海(マッドシー)
放出系魔法
声震砲(ボイスワープ)
M:4では声震弾と表記されている。
M:1初出
昇天使(エンジェルフライ)
小天使(プチリング)
M:46初出(5巻)
小天使(プチリング)
M:46初出(5巻)
魔指弾(ドン・パッチン)
この魔法は指だけに限らず、音さえ出せれば下記のように体のどこを使っても出せるようである。
魔手弾(ビッグ・ドンパッチン)
M:41初出(5巻)
魔踏弾(ドン・ガッチン)
M:42初出(5巻)
魔鋼弾(ドン・ガッキン)
M:48初出
魔手弾(ビッグ・ドンパッチン)
M:41初出(5巻)
魔踏弾(ドン・ガッチン)
M:42初出(5巻)
魔鋼弾(ドン・ガッキン)
M:48初出
魔手(マジックハンド)
M:67初出
螺旋塊弾(らせんかいだん)
M:90初出
分類が不明の魔法
M0(エムゼロ)
円錐
巨大な攻撃を防ぐ際、一点だけ防げばいい場合に用いる。
M:64初出
シールド
M:64初出
俺の形
不意を突かれても防ぐことが出来るが、消費が激しい。
M:65初出
キューブ
ポイント消費量は多いが、シールドより多くの魔法を防ぐことが可能。
M:65初出
円錐
巨大な攻撃を防ぐ際、一点だけ防げばいい場合に用いる。
M:64初出
シールド
M:64初出
俺の形
不意を突かれても防ぐことが出来るが、消費が激しい。
M:65初出
キューブ
ポイント消費量は多いが、シールドより多くの魔法を防ぐことが可能。
M:65初出
大断円(だいだんえん)
M:4初出(1巻)
未確認(UFO)クレーン
M:11初出(2巻)
THE ROCKY HORROR SHOW(ロッキーホラーショウ)
ロッキーホラーステージ
ロッキーホラーステージ
影から巨大な腕を生やす魔法(名称不明)
M:12初出(2巻)
親父の魂(グッドガイソウル)
M:25初出(3巻)
影縛り(かげしばり)
M:38初出
正確なる道案内(ミリオンロードマップ)
M:28初出(4巻)
土坊主(つちぼうず)
M:37初出(4巻)
インスタントワープ
M:39初出(5巻)
すごろく魔法(名称不明)
M:41初出(5巻)
緑の捕食者(グリーンイーター)
M:41初出(5巻)
記憶逆流(メモリーバック)
現在のGPの持ち主として苦労している九澄の状況を変えるために使われた魔法だが、実際はこの魔法が原因で今の状態であることが判明する。この事実を知っているのは柊父と花先とルーシーの3人だけである。当の九澄本人は訳の分からないうちに巻き込まれ把握していない様子。
作中使用時間が最も長い魔法。
M:54初出
校長達は、面接試験の日の九澄に、案内書の魔法文字を読ませて合格させようとしたが、九澄の姉の項にも書かれているように、九澄は上書きされたサインをそのまま読んでしまったために、愛花に爆笑されて、そのことによる騒動を目撃した柊父の魔法によって失神し、不合格となってしまう。その時の騒動により面接官に変身魔法でなっていた校長に気に入られ、「また来るかもしれない」という理由で柊父の九澄の顔の記憶を消した。
チェンジシール
M:59初出
静電気空間を作る魔法(名称不明)
M:63初出
白い挑戦者(ホワイトチャレンジャー)
ホッチャー
煙で出来ているが、重いものを運ぶことも可能。陽動など多彩な動きをさせることも出来るが、3分で消滅する。
M:67初出
ホッチャー
煙で出来ているが、重いものを運ぶことも可能。陽動など多彩な動きをさせることも出来るが、3分で消滅する。
M:67初出
白い雲と黒い雲の中身を入れ替える魔法(名称不明)
M:66初出
無限包容(バブルパッケージ)
九澄に乗り移った音弥が挑発した小石川の攻撃を防ぐのに使用した。
M:90初出
多数の円錐を発生させる魔法(名称不明)
音弥が柊父に自分の存在を示すために使用された。
M:90初出
ハッタリ魔法
見かけだけ凄かったり、驚かしたりして相手を牽制するための魔法、または演技などに使う。魔法が使えない九澄が主に用いる。九澄の魔法は柊賢二郎が協力することが殆どだが、九澄の機転でその場しのぎで使われることもある。
トイレットペーパースプリング
M:5初出(1巻)
足首から羽を生やす魔法(名称不明)
M:26初出(3巻)
蹴球遊戯(ファンタジスタ)
M:5初出(1巻)
ブレイブストーン
M:1で家庭科室で使用したと言って脅した(実際はガス爆発)。爆発はしない。対小石川・観月に使用した。
M:47初出(5巻)
魔法植物
マンドレイク
魔法念波網(マジックウェッブ)でイメージを共有している。
ルーシー
学校裏山の洞窟奥の隠し部屋で解放されたドライヤドの泉にあるドライヤドの指輪というマジックアイテムを使用し基礎魔法力が上昇、レベルアップした。
自由に空中を動き回れるようになった
姿を見えなくする能力を身につけた
体力が上がった
魔法念波の感度が上がった
お肌がプルプルになった
ホーレンゲ草
ライヤーゼリー
ザモ
クイ
ネムネムサボテン
M:95初出。
魔法アイテム
瞬間筋肉増強薬(クイックマッスル)
M:27初出。
忘却の香(ぼうきゃくのかおり)
M:53初出。
レディーゴー
M:60初出。
ホッチャー
M:67初出。
黒魔法処理(ブラックマジックプロセス)
M:88初出。
ムーンGウォーター
M:95初出。
魔法糸
ブラックプレート階級判定試験
花先音弥が黒魔法処理を行う際、どのくらい処理をするのかを見極めるために行われる試験。試験者は音弥の持つ巨大なハンマーで、自身の魔法力を押し出されて創られた身体で試験を受けなければならない。生身の体ではないため、いかなる衝撃を受けようとも死ぬことはない。九澄の場合はルーシーと同じくらいに小さくなってしまった。試験は10段階に分かれている。
レベル1・「壁(ウォール)」
九澄はM0によって壁に小さな穴を開けながら登って行った。
クラスマッチ
魔法クラスマッチとは、クラス対抗で行う魔法サバイバルゲームである。以下、九澄ら1年生が参加した1学年クラスマッチについて説明する。
概要
各クラス13人(攻撃選手/A・C、偵察選手/S・C、守備選手/G・Cが各4人計12人と、王様/K・Cが1人)の選手を選び、裏山において1クラス同士の勝ち残り式トーナメント方式で行われた。風船帽を被るK・C以外の選手は首にPB(ペイントボール)を下げており、敵選手のPBを割ることでその選手を退場させること、すなわち倒すことができ、かつポイントを得られる。試合時間は各3時間。
ルール
勝利条件
- 敵K・Cの風船をA・Cが割る。
- A・C以外の敵選手が味方KCの風船を割る(反則勝ち)。
- 敵選手を倒し30点入手。
反則行為
発覚した場合は失格・退場
- 治療を要する怪我を敵選手に負わせる。
- 体からPBを外して隠す、及び試合開始後にPBを交換する。
- 試合エリアの外に出る。
キャラクター
A・C(アタッカー)
敵選手が半径5m以内に近づくと互いのPBが発光する。ただし、S・Cのみ近づいても反応しない。
S・C(スパイ)
敵選手を倒すと2得点。ただし、敵K・Cは倒せない。
G・C(ガード)
敵選手を倒しても無得点。ただし、敵K・Cは倒せない。
K・C(キング)
敵選手を倒しても無得点。ただし、敵K・Cは倒せない。
特殊ルール
VIP・C(ビップ)
試合の公平性を保つため、九澄をA・Cに固定しVIP・Cとして設定。VIP・Cを倒すと3倍の得点(18得点)となる。
セーフティエリア
決勝戦のフィールドは11ブロックに区切られており、一定時間ごとにランダムで特定のブロックが指定され、制限時間内に当該ブロックに到達したチームがそのブロックをセーフティエリアとして使用できる。
ただし、タイムリミット時に双方のチームの選手がいる場合、その選手のみでエリア争奪戦を行う(当該ブロック内にいる選手は理由を問わず争奪戦参加選手と見なされる)。争奪戦で敗北したチームは、参加選手全員が失格・退場。勝利したチームは、その争奪戦で対戦した敵選手1人につき3点獲得。また、争奪戦が開始されたブロックには他の選手は入ることができず、侵入すると失格・退場。
セーフティエリア内では敵選手は連続10分以上行動できず、タイムオーバーの場合、失格・退場。
パロディ
なお、作中で『MMR マガジンミステリー調査班』や『ジョジョの奇妙な冒険』、『踊る大捜査線』のパロディネタが使用されている。また、その逆もあり、『太臓もて王サーガ』でも本作のパロディネタが使用されている。
コミックス
2006年11月2日発売 M:1-M:7
『週刊少年ジャンプ』2006年23号~29号掲載分収録
2007年3月2日発売 M:8-M:17
『週刊少年ジャンプ』2006年30号~40号掲載分収録
2007年5月2日発売 M:18-M:27、番外編 聖凪高の朝
『週刊少年ジャンプ』2006年41号~50号、『赤マルジャンプ』2007年WINTER掲載分収録
2007年7月4日発売 M:28-M:37
『週刊少年ジャンプ』2006年51号~2007年10号掲載分収録
2007年9月4日発売 M:38-M:47、番外編 聖凪高の課外授業
『週刊少年ジャンプ』2007年11号~20号、『赤マルジャンプ』2007年SPRING掲載分収録
2007年11月2日発売 M:48-M:57
『週刊少年ジャンプ』2007年21号~2007年31号掲載分収録
2008年1月4日発売 M:58-M:67
『週刊少年ジャンプ』2007年32号~2007年42号掲載分収録
2008年3月4日発売 M:68-M:77、番外編 九澄胡玖葉は19歳で身長132cmでメチャ2強くて九澄大賀のお姉ちゃん…の巻
『週刊少年ジャンプ』2007年43号~52号、『赤マルジャンプ』2008年WINTER掲載分収録
2008年6月4日発売 M:68-M:87、番外編 魔法はワンダフル…の巻
『週刊少年ジャンプ』2008年1号~12号、『赤マルジャンプ』2008年SPRING掲載分収録
2008年8月4日発売 M:88-M:99
『週刊少年ジャンプ』2008年13号~25号掲載分収録
余談
- 連載作品名が『エム×ゼロ』に決まる前は『魔法学園Z』という仮タイトルだった。元ネタはアメリカのコメディ映画『超能力学園Z』。
- 2006年40号(M:17)以降は扉絵にあらすじがついている。
- コミックス2巻以降には登場人物のピンナップがおまけとして描かれている。
- 学年の識別は着用しているネクタイのストライプの本数で判断する。
- 2008年11号(M:86)の扉絵の冬の制服デザインを間違えている。翌号、作者自ら巻末コメントで報告した。
- 『プリティフェイス』の時には満載だった下ネタ描写は、本作ではわずかで、パンチラや乳首の露出も殆どなく、少年漫画向きな内容となっている。作者いわく、「自分がやるHネタの作品はあまり人気が出ない」とのこと。ただ、その分下ネタが出てきたとき性的表現は過激で、クイザモの実の話ではフェラチオに触れかかっているシーンがある。
『MP0(エムピーゼロ)』
概要
『週刊少年ジャンプ』2005年3・4号に掲載。『エム×ゼロ』の前身と言える漫画。登場人物・魔法の設定(マジックプレートではなく指輪)などが異なる。作者が連載した前作『プリティフェイス』で用いられた、「主人公が正体を隠してパニくる学園コメディー」というシステムをベースに作られている。建物の9割が3DCGで制作されている点が過去の作品と大幅に違うところ。作者によると、編集者側に1ヶ月で作れと命令されて焦って作ったという。
『Snow in the Dark(叶恭弘短編集III)』に収録。
あらすじ
主人公の加水良人が入りそこねた私立凪高校は魔法学校だった。だが、教師影井の面目の為に入学させられる事に。同作はその波瀾に満ちた1日目を描いている。
登場人物
加水良人(かみな よしひと)
ちなみに主人公の『加水良人』という名前は、さんずい(水)を「良」に加えるところから『浪人』を表している。
星崎梢絵(ほしざき こずえ)
影井(かげい)
理事長
凪高校の特色・決まり
- 凪高校は独自に魔法能力を持つ者を調査し、その者にしか見えない入学案内書を送っていて、そこで入学者を決める。
- 入試は形式的に行うのみで合否には全く関係無い。
- 凪高生は教師・生徒問わず、特別な指輪をつける事が義務付けられている。
- 凪高には特別な結界を張っているので、外の者は魔法の様子を見る事は出来ない。
- 部外者を入れた者は教師・生徒問わず、記憶を消し退学処分にしなければならない。