エリート狂走曲
以下はWikipediaより引用
要約
『エリート狂走曲』(エリートきょうそうきょく)は弓月光による日本の漫画。集英社「週刊マーガレット」1977年31号 - 1978年45号に連載された。主人公たちの小学6年から中学1年までの期間を描いている。続編の読みきり作品として、主人公たちの中学3年次のエピソードを描いた、「サインコサイン三角関係」がある。その他に、主人公の息子・達矢が主役の番外編もあった。
あらすじ
兵庫県のド田舎から東京に引っ越してきた片桐哲矢とその一家は、都会の進学熱に驚愕。元々勉強が大嫌いで成績も芳しくない哲也であったが、母親の見栄や同級生でガールフレンドの美波唯と約束を交わしたことなどから、猛烈なスパルタ進学塾に通い、名門一流中学校の受験を余儀なくされ奮闘する。あまりの受験戦争に辟易して憔悴することもあったが、唯や家庭教師の励ましを受けて勉強のコツをつかみ見事に入試を突破する。元来の野生児ぶりも復活、騒動を起こしながら中学生活をスタートさせる。
主な登場人物
片桐哲矢(かたぎり・てつや)
主人公。兵庫県三木市の山奥の村出身。全校50人の分校から、6年生の夏、東京・開明小へ転校。バイタリティ溢れる野生児。5月5日生まれ。勉強嫌いで学校の成績は良くないが、頭が切れ悪知恵が働く。理科は得意だが数学は苦手で、基本的に机に噛り付いて勉強することが嫌い(理科も計算は必要なので、ただ提示された問題を解くための計算は好きになれないと思われる)。
母親の見栄から進学塾に通うことになり、更に父親からの命令で有名中学進学を目指す羽目に。唯の手綱さばきや京四郎のシゴキによって勉強のコツをつかみ、見事に名門・東方中学に合格する。中学入学後は授業内容についていけず再び成績は滑落してしまうが、持ち前の前向きな性格で乗り切る。東方高校の1984年度卒業生。
美波唯(みなみ・ゆい)
哲矢のガールフレンド。成績優秀な美少女。10月18日生まれ。哲矢が引っ越してきた日、彼がたまたま通りかかった進学塾で唯を見かけて声を掛けたことから面識を持つ。哲矢の粗雑な言動に嫌悪感を覚えていた。後に、哲也の入塾試験合格の有無を賭け、負けたことから子分として扱われる。初めは哲矢を毛嫌いしていたが、いつも一緒に行動するうちに哲矢の良いところを見つけ、驚かされたり感銘を受けるうちに徐々に絆され、惹かれていく(この頃には親分・子分の設定はなくなり「ガールフレンド」として扱われている)。中学に進んでからは、仲違いする期間が長い。東方高校の1984年度卒業生。後日談として二人揃って東京大学理Ⅲに進学、学生結婚をしている。後に関西方面へ。双子(達矢と類)を出産する。
多田京四郎(ただ・きょうしろう)
志乃田修(しのだ・おさむ)
哲矢たちが通う開明小学校の担任教師であると同時に、闇のアルバイトとして東大進学塾の講師でもある。東京學藝大学卒。哲矢の宿敵であり、腐れ縁。哲也の破天荒な言動に振り回されて精神不安定に陥り、開明小をクビになった後、療養のために入院。妻は子どもを連れて新潟の実家に戻ってしまい別居生活(が、最終的には戻ってくる)。退院後に東方中学の教師として社会復帰。心機一転で臨んだ初日、まさか入学を果たしているとは夢にも思わなかった哲也と遭遇、再び心が乱される。後日談として東方の教頭試験に落ち、一生をヒラ教員として過ごすエピソードが描かれている。作者としてもお気に入りなキャラクターらしく、後の作品にもスター・システムを用いて登場している。
哲矢の父
哲矢の母(片桐美子=かたぎり・よしこ)
唯の母(美波葉子=みなみ・ようこ)
東進太郎(あずま・しんたろう)
安富徹(あどみ・とおる)
佐久間百合絵(さくま・ゆりえ)
門井(かどい)
エピソード
- 哲矢と唯は、その後の弓月作品に登場している。
- 『ボクの婚約者』
- 2巻4話~7話に登場。川原椎名と久保竜二(中学生だが婚約者同士)の春休み中の別荘での家庭教師として片桐哲也(東大2回生)が呼ばれる。竜二は哲也を気に入るが、勉強と料理を強要する哲也に椎名は反発。追い出し作戦のために恋人の美波唯を呼び出して一芝居打つが、哲也を信じ切る唯には全く通用せず計画は失敗。
- 唯(東大医学部)は椎名の家庭教師に名乗り出、女同士で仲良くなる。竜二と遊べず失意している椎名の気持ちに唯は共感し、翌日に皆でスキーに行く事を提案して椎名は大喜び。
- スキー場でも、別行動や捜索などを通して 哲也と唯の確固たる愛情と信頼関係を目の当たりにし、椎名と竜二にとって「ああいう恋人同士になりたい」と言わしめる憧れのカップル像となる。
- 『みんなあげちゃう』
- 7巻3話の扉絵の隅(77ページ)に登場。弓月の「自作品最長連載突破記念の一方的メッセージ」として、ヒロイン悠乃が唯に連載記録を更新した事を自慢、唯は皮肉を返す1コマが描かれている。
- 『ボクの婚約者』
- 2巻4話~7話に登場。川原椎名と久保竜二(中学生だが婚約者同士)の春休み中の別荘での家庭教師として片桐哲也(東大2回生)が呼ばれる。竜二は哲也を気に入るが、勉強と料理を強要する哲也に椎名は反発。追い出し作戦のために恋人の美波唯を呼び出して一芝居打つが、哲也を信じ切る唯には全く通用せず計画は失敗。
- 唯(東大医学部)は椎名の家庭教師に名乗り出、女同士で仲良くなる。竜二と遊べず失意している椎名の気持ちに唯は共感し、翌日に皆でスキーに行く事を提案して椎名は大喜び。
- スキー場でも、別行動や捜索などを通して 哲也と唯の確固たる愛情と信頼関係を目の当たりにし、椎名と竜二にとって「ああいう恋人同士になりたい」と言わしめる憧れのカップル像となる。
- 『みんなあげちゃう』
- 7巻3話の扉絵の隅(77ページ)に登場。弓月の「自作品最長連載突破記念の一方的メッセージ」として、ヒロイン悠乃が唯に連載記録を更新した事を自慢、唯は皮肉を返す1コマが描かれている。
2巻4話~7話に登場。川原椎名と久保竜二(中学生だが婚約者同士)の春休み中の別荘での家庭教師として片桐哲也(東大2回生)が呼ばれる。竜二は哲也を気に入るが、勉強と料理を強要する哲也に椎名は反発。追い出し作戦のために恋人の美波唯を呼び出して一芝居打つが、哲也を信じ切る唯には全く通用せず計画は失敗。
唯(東大医学部)は椎名の家庭教師に名乗り出、女同士で仲良くなる。竜二と遊べず失意している椎名の気持ちに唯は共感し、翌日に皆でスキーに行く事を提案して椎名は大喜び。
スキー場でも、別行動や捜索などを通して 哲也と唯の確固たる愛情と信頼関係を目の当たりにし、椎名と竜二にとって「ああいう恋人同士になりたい」と言わしめる憧れのカップル像となる。
7巻3話の扉絵の隅(77ページ)に登場。弓月の「自作品最長連載突破記念の一方的メッセージ」として、ヒロイン悠乃が唯に連載記録を更新した事を自慢、唯は皮肉を返す1コマが描かれている。