エレニア記
以下はWikipediaより引用
要約
『エレニア記』(The Elenium)は、アメリカの作家デイヴィッド・エディングスによって書かれたファンタジー小説。
『ベルガリアード物語』シリーズ同様、舞台となる『イオシア大陸』の各民族や地域に中世ヨーロッパをはじめとする世界各国の文化や生活様式を取り入れ、確固たる世界観を作り出している。また、個性的な登場人物やユーモアに富んだ会話と行動が、魅力的な女性たちの活躍が、策謀と戦闘で暗くなりがちなストーリー展開を痛快なものにしている。
全6巻(旧翻訳版は全5巻)で構成。日本語訳は現在早川書房ハヤカワ文庫FTより発行されている。続編に『タムール記』(The Tamuli)がある。
ストーリー
イオシア大陸にある国家のひとつ、エレニアが舞台。この国を保護するパンディオン騎士団に属する教会騎士スパーホークは、先王アルドレアスにより海峡をへだてて南にある砂漠の国レンドーに追放されていたが、アルドレアス没後、即位した女王エラナの命を受けて10年ぶりに帰還する。
首都シミュラに戻った彼は、まだ18歳のエラナが父王と同じ病気に倒れ、死に近づきつつあり、現在、パンディオン騎士団の聖騎士12名と騎士団の教母セフレーニアが魔術で創りだしたクリスタルの中で、王冠をつけ玉座に座ったまま眠りについていることを知る。セフレーニアたち13人は生命力が徐々に奪われ、月が一度公転するごと(=28日ごと)に一人ずつ死んでいき、最後のひとりであるセフレーニアが死んだ時、クリスタルは消滅し、エラナの命も失われるという。
エラナの擁護者であるスパーホークは彼女の病の治療法を探すため、仲間と協力してシミュラの司教アニアス、かつての仲間マーテル、魔術にたけた謎のスティリクム人といった様々な敵と戦い、襲いかかるいくつもの謀略を破りながら、イオシア大陸中を旅する。やがて、その旅は神々の力を秘めた伝説の蒼い宝石『ベーリオン』をめぐるものとなり、神と人間の戦いへとつながってゆく。
タイトル
括弧内は原題。日本語訳はすべて嶋田洋一が手がけている。旧翻訳版は角川スニーカー文庫より発行されている。
- ダイヤモンドの玉座(上巻)/旧翻訳版
- ダイヤモンドの玉座(下巻)/旧翻訳版
- ルビーの騎士/旧翻訳版
- ルビーの騎士/旧翻訳版
- サファイアの薔薇(上巻)/旧翻訳版
- サファイアの薔薇(下巻)/旧翻訳版
主要な登場人物
旅の仲間
スパーホーク(Sparhawk)
本編の主人公。十年間、砂漠の国レンドーに追放されていたエレニア国の教会騎士。パンディオン騎士団に所属している。歴代エレニア王の擁護者の家系に生まれ、自身もエラナ女王の擁護者である。黒髪の中年男でなかなかの男前だが、鼻が骨折で曲がっており、その傷跡がいまだに残っている。魔術にも剣術にも長け、なおかつ聡明な詩人だが、短気で無茶をする傾向がある。愛馬の名前はファラン(Faran)。武器はブロードソード。エラナの擁護者として、彼女の病の原因と治療法を探すべくイオニア大陸中を旅していくうちに、予想だにしなかった強大な宿命を背負うことになる。ちなみに、レンドーにいた頃は商人マークラに身をやつしており、訳あってリリアスという女性と結婚していた。
カルテン(Kalten)
クリク(Kurik)
セフレーニア(Sephrenia)
フルート(Flute)
タレン(Talen)
ベリット(Berit)
ベヴィエ(Bevier)
ティニアン(Tynian)
敵
アニアス(Annias)
シミュラの司教。アルドレアスの時代からエレニアの政治を影で操る、権力欲に溺れた男。エラナが病で国政から身を引いているのをいいことに、国王の金庫にある金を賄賂として有力者や堕落した聖職者に渡して自分の味方につけ、エレニア国の玉座とエレネ教会の総大司教の座を狙っている。その欲深さから、各国の王や教会関係者はもちろん、エレニアの国民からも嫌われている。父アルドレアスに比べて聡明なエラナを疎んじ、彼女の擁護者であるスパーホークを敵視している。さらに、次々と策を練って、エレニアの国政を自分の手中に確実に治めようとしたり、エラナの病の治療法を探すスパーホークらの行動を阻んだりする。魔術に通じているという噂もある。
リチアス(Lycheas)
アリッサ(Arissa)
マーテル(Martel)
アダス(Adus)
謎のスティリクム人
オサ(Otha)
グエリグ(Ghwerig)
その他の重要人物
エラナ(Ehlana)
アルドレアス(Aldreas)
ヴァニオン(Vanion)
プラタイム(Platime)
ドルマント(Dolmant)
アラシャム(Arasham)
クリング(Kring)
国家
教会騎士団を置く国家
エレニア(Elenia)
アーシウム(Arcium)
デイラ(Deira)
+アルシオン騎士団の教会騎士の正装は、地金の色そのままの甲冑に目の覚めるような空色の外衣とケープである。
サレシア(Thalesia)
教会騎士団を置かない国家および独立都市
カモリア(Cammoria)
ラモーカンド(Lamorkand)
ペロシア(Pelosia)
カレロス(Chyrellos)
反エレネ教会勢力の国家
レンドー(Rendor)
ゼモック(Zemoch)
民族
エレネ人(Elenes)
スティリクム人(Styrics)
エレニア人(Elenians)
アーシウム人(Arcians)
デイラ人(Deirans)
サレシア人(Thalesians)
カモリア人(Cammorians)
ラモーク人(Lamorks)
ペロシア人(Pelosians)
ペロイ(Peloi)
レンドー人(Rendorish)
アラシャムや彼を信奉する民衆、スパーホークの妻リリアス(Lillias)はレンドー人である。
ゼモック人(Zemochs)
専門用語
ベーリオン(Bhelliom)
教会騎士(Church Knights)
『古き神々』と『若き神々』
エシャンド派(Eshandist)