エレメントハンター
ジャンル:SF,
以下はWikipediaより引用
要約
『エレメントハンター』(英: ELEMENT HUNTERS、韓: 엘리먼트 헌터)は、2009年7月4日から2010年3月27日までNHK教育テレビで、および2009年11月14日から2010年8月28日までKBS1TVで放送された日韓合作のテレビアニメ、およびそれを原作とした作品群。
舞台は2089年。元素が失われ天変地異が起こるようになった地球を救うため、次元を超えて任務に臨む少年少女たちの冒険とほのかな恋を描く。
あらすじ
地球上の元素が消え始めたのは物語開始の60年前の話、最初に元素が消えたのが2029年地中海での「酸素」。それからは、ほぼ毎年の如く、地球上から元素が次々と消えて行き、それによる地盤陥没などの被害も多発。地球人口は最盛期の10分の1にまで減少。事態を重くみた国際連邦政府は、10年で「スペースコロニー」を建造し、そこで各種元素の保存および元素消失現象の原因究明などを行う。そして、その経緯にて消失した元素は次元を隔てた別次元の地球・「ネガアース」へ流入し、その星の現住生物に取り込まれ「QEX(キューエックス)」と呼ばれる怪物へ変化させていたことが判明。そこで国連はネガアースに乗り込み、QEXを倒して元素を回収する「エレメントハンター」という元素回収チームを発足させる。但し、ネガアースへ赴けるのは、大人より脳の働きが柔軟な13歳以下の少年少女だけ。
既に2回の元素回収任務を終えたコロニーのエレメントハンター「アリー・ロドニー・トム」のチームが第3期目の元素回収任務に着任した頃、地球に住む少年少女「レン・キアラ・ホミ」の3人は、謎の科学者「カー博士」により、「真に地球を救う」エレメントハンターに任命された。
かくて、訓練を積んだエリートのコロニーチームと、知恵と勇気とチームワークが頼りの素人の地球チーム、二組の少年少女たちの冒険の日々がはじまる。
登場人物
※声は日本語版、韓国語版の順。
地球チーム
レン・カラス (Ren Karas)
声 - 本城雄太郎/チョン・ミスク
本作の主人公。2077年9月生まれ。まほらばタウンに住む好奇心旺盛な12歳の少年。定食屋「Dan」を営むカラス夫婦の一人息子。口癖は、飲料水の宣伝のキャッチコピー「とにかく笑って未来オレンジ!」。興味を示した事には寝食も忘れる程に熱中する性格。反面、興味の無い事にはなるべく関わらないスタンスで、ほぼ他人任せにする場合もある。
後述のキアラやホミと同じく、カー博士によって導かれ地球側のエレメントハンターに任命された少年。その活発な行動力から、ミッション時において地球チームの牽引車となっている。QEXとの戦闘で多く活躍を見せるが、楽観的に分析・判断してしまう傾向がある。又、機械に関する順応力が高く、仕組みや理屈は分からずとも巧く操作を行う事を得手とする。
ネガアースにて公式のエレメントハンター(コロニーチーム)の面々と度々顔を合わせる事になり、彼らに対し常に競争意識を燃やしている。しかし、テストで13点を取ったことがある。任務にかまけて成績が落ちてしまい両親に叱られるが、「やるべきことはやる」と約束し許してもらっている。作中、コロニーチームリーダーであるアリー・コナリーと接する中で彼女の善さ・優しさに触れ、なにかと気遣うようになった。ミッション中に二人で洞窟に落ちてしまった際、互いのささやかな秘密を教え合ったりなどをきっかけに対話し、親しくなった。又、ミッション中にてQEXオウジュに考え無しに突撃した際にアリーに助けられ、代わりに爆発を受けた彼女を死なせてしまったと思い(コロニー側も殉職と発表していた)深い心的外傷を受けた事がある。以降、思考する余裕があるならば慎重に、というスタンスも執るようになり、精神的な成長が見られるようになった。アリーとは互いに恋心に近しい感情を抱いていると思われる描写がある。
父は定食屋の旦那であるダン・カラス。母はその妻であるアン・カラス。作中既に故人として登場した祖父ジュン・カラスは宇宙飛行士であり、カー博士の研究の仲間であった。
物語後半はカー博士により自分達三人の脳内にナノポータルなるものが存在する事を明かされ、対ネオQEX戦やシェイプシフターとの意思疎通の為に奮闘。ある飛行型QEXの元素回収任務では勉強の成果が発揮され(キアラとホミが驚愕し思わず正気を疑う程)、迅速に対策を提案した。
又、理解力に関しては釈然とせず、キアラが強引と評したトムの解説には何の問題も無く理解を示した為呆れられている。11次元におけるジゲンノリュウとの決戦では、その強大な力に対し自らを巨大化するイメージをとり、文字通り10mを超す巨人となって応戦した。元素消失解決後はアリーや仲間達と連絡を取り合いつつ、両親と相変わらず元気な日常を送っている。
ちなみに小学生の頃は「極秘忍者部隊エレメントファイブ」というテレビ番組を毎回キアラの家に通って観ていた。
キアラ・フィリーナ (Chiara Ferina)
声 - 榎本温子/ソ・ジヨン
2077年8月生まれ。まほらばタウンに住む12歳のおてんばな女の子で、日本語版における口癖は「あたしが正義よ!」。オレンジ色のロングヘアに水色のリボンを付けている。色白で瞳は薄いブルー。水色のパーカーの下に黒とピンクのシャツを着ており、白いデニムスカートにレギンスを組み合わせたファッション。女優の母を持つが、常に仕事で家にいないため、失業中の父と2人暮らし。家事はすべて彼女がやっている。おしゃれ好き。タコなどの軟体動物が苦手。一見、気が強くて自己中心的に見えるが、実は仲間思いで優しく、繊細な一面もあるしっかり者。思ったことは何でもはっきり口にし、道徳的な概念や自分でやると決めたことは貫くタイプ。誰よりも率先してミッションをこなそうとする。離れて暮らしている母には反発しつつも応援している。序盤ではレンがアリーを意識しているのが気に入らない様子だったが、17話以来自分への態度が劇的に変わったロドニーを意識するようになる。最終回で、11次元出発前の告白の返事通りロドニーと2人でケーキ屋に向かおうとする。が、その途中で連絡を受け廃墟ホテルの取り壊し現場に行き、結局初デートはそのまま全員でレンの家に行くことになりお流れになった。
ホミ・ナンディ (Homi Nandie)
声 - 桑島法子/オ・インシル
2077年10月生まれ。11歳(8話から12歳)。まほらばタウンに住む。レン、キアラの友人。2人と違い控えめな性格で、常に集団の中で中立を保ちたがる防御型の草食系。いつも喧嘩になる2人のなだめ役。口癖は「何と申しましょうか…」。2人と意気投合するまでは、なかなか学校へ行けず家にいることが多かった。身体が弱い反面、優秀な頭脳を生かし実戦では参謀として不動の地位を築く。優しく穏やかな性格で、怒るということは絶対にない。幼い頃、検査では次元フィルターローブが十分にあった為、コロニーで暮すことの出来る資格を持っていたが、心臓疾患であったため地球で里親に育てられることになった。現在は養母と飼い犬のセナと暮らしている。学者タイプで夢中になると周りが見えなくなりやすい。
ネオQEXに攫われた際入手したハンナの髪の毛のDNA鑑定から、彼女とは兄妹であることが発覚。最終回ではハンナの付き人となり彼女を傍で支えている。
エイミー・カー (Aimee Carr)
声 - 真山亜子、江里夏(少女時代)/ユン・ソラ
2024年生まれ、2086年死亡。62歳。レン達3人をエレメントハンターに任命した女性。肉体的には既に死亡しており、現在はホログラムとして存在している。政府首脳部に警戒されている。既に元素消失の真相を握っているらしく、自らの持てる情報をアリーにのみ話した。
5歳の頃に両親を津波で亡くしており、その原因が地球のせいだと思い込み、「地球なんか無くなっちゃえ!」と叫ぶ。それが十一次元に棲む存在(時空虫)が覚醒・感知し、地球の「元素消失」を引き起こした。大人になったカー博士はポータルをネガアース調査に利用しようとするが、レンの祖父ジュン以下多くの犠牲者を出し、地球へ追放されてしまう。独自の理論からポータルはまだあるはずと見たカー博士は、一生を費やして第二のポータルを捜索し、発見した第二のポータルを使って地球を救える「真の」エレメントハンターを捜すため、己の肉体を捨てて精神をネットに転移した。
最終話では11次元に記録された過去の自分の残像を説得する為にレンたちの力を借りて11次元に実体化する。それと同時に地球のネットワークから自分のデータを消去し、残像と共にこの世を去ることで、自分が引き起こした元素消失という惨事への「落とし前」をつけた。
ユノ (Juno)
声 - 中山さら/パク・チユン
カー博士が作った、有能なアンドロイドの少女。カー博士の記憶がそのままコピーされている。レン達のサポートにあたる。泣くことに憧れている。35話では、ネガアースに取り残されたエレメントハンター6名を救い出す為の最終手段として、体内のサブアトミックチップに必要情報を書き込み、彼女を地球のコアへと送り、元素消失の流れにのせて情報をネガアースまで送り込む計画のために自らを犠牲にした。その消滅直前、夢であった「涙を流す」行為を実現している。
消滅後もホログラム録画映像や11次元でのイメージの具現化などによってたびたび登場した。最終話の最後のシーンでは彼女のバックアップ機らしき少女が登場している。
コロニーチーム
アリー・コナリー (Ally Connolly)
声 - 小林沙苗/イ・ソン
2076年3月生まれ。スペース・コロニー在住の13歳の少女。優等生で人格的にも優しい人物だが、逆に優等生としての「型」から離れる事がなかなか出来ないでいる。未だに人付き合いに慣れておらず、あまり感情を表に出す事をしなかった為、無愛想としても知られる。但し、訓練生時代から優れた才能を発揮し、当時はアイドルのような人気者だった為、そういった面もクールと周りから肯定的に評されている。
特殊訓練を積んだエレメントハンターで、第二期EHメンバー。本作では第三期EHリーダーに任命され、ロドニー、トムの二名を新たに加え活動を開始した。冷静な判断力と確かな実力から、世界中で注目されている。しかし現状、彼女の次元フィルターローブは減衰し限界値に近付いている。
ネガアースにて非公式のエレメントハンター(地球チーム)の面々に度々接触し、彼らを正体不明の一般人であると危険視しながらも、元素回収に対する彼らなりの想いや協力に対し、ブースターウェアを贈るなどしている。
作中、地球チームの牽引車であるレン・カラスと接する中で彼の前向きさや明るさに触れ、自身の生き方に影響を受けるようになる。ミッション中に二人で洞窟に落ちてしまった際、互いのささやかな秘密を教え合ったりなどをきっかけに対話し、親しくなった。
地球チームとの接触中に度々聞く「カー博士」なる人物に関して、コロニーのデータにアクセスし個人的に調査を開始しており、その行動が副大統領、長官、幹部らに危険視されている。又、QEXオウジュの出現に際し、危険性の高い対象とレンの接触を恐れ、命令違反を承知の上で単独、出撃する。結果、レンの救出は果たせたものの大爆発に直撃し、同時に緊急出撃したロドニーに命を救われている。
後に地球・コロニーで公式には「殉職」と報道されるが、実際には一命を取り留めており、命令違反の罰としてエレメントハンターを前倒し解任、及び政府による軟禁が下されていた。しかしカー博士の手引きによりコロニーからの決死の脱出に成功、地球チームと合流している。又、心的外傷に悩まされるレンの背中を押し、以降は地球チームの一員としてサポートにまわっている。レンとは互いに恋心に近しい感情を抱いていると思われる描写がある(コロニーからの自由落下による脱出を決心した際の回想の全てにレンが登場しており、最終的に決め手となったのは「待ってるぜ」と言ったレンの姿であった)。レン曰く、アリーは「いい匂いがする」。
合流してからは普段着として白いシャツに黒い上着を着て赤いネクタイをしめ、下はホットパンツをはいている。エレメントハンターになる為の教育しか受けてこなかったため料理は苦手。長い間、何不自由ないコロニーで生活していたせいか、地球の現状にショックを受けている。
元素回収任務においてはユノと共にレン達のバックアップを務め、裏ではカー博士の指示でゼロの壁の狭間にあるとされる「扉」の探索を行っていた。その過程でユノとは親友と呼べる仲になっている。サブアトミックチップによるネガアースへの情報送信計画では、ユノが犠牲となる事を悲しみ苦しみながらも、彼女を最後まで見送った。
元素消失解決後はレン達と連絡を取り合いながら研究を続けており、最終話ではユノのバックアップ機の存在について示唆していた。
なお、アニメOPのコロニーチームカットはメンバー変更後も差し替えがなく、アリー・ロドニー・トムのままであった。
ロドニー・フォード (Rodney Ford)
声 - 佐々木望/ヤン・ソクジョン
2077年1月生まれ。12歳。コロニーチームの実働部隊長的な存在。人一倍プライドが高く、空回りしがち。超有名実業家のおぼっちゃま。序盤は地球チームを見下した態度をとっており、敵対意識が極めて強かったが、徐々に軟化した。以前は生真面目で冗談が通じない雰囲気だったものの、ハンナがリーダーになってからはトムやハンナに軽口をたたくなど、少しひょうきんな面も出てきた。ダンゴムシが苦手。17話で腹を割って話し合ったのをきっかけにキアラに好意を持ちはじめ、35話にて勢いで告白した。キアラと仲がいいレンに嫉妬を抱いていて、レンに対する態度は冷たい。幼少時に空手を習っており、大会で父の不正により優勝。父に「エレメントハンターを辞めて跡を継ぐための勉強に専念しろ」と迫られているが、本人はこの仕事に誇りを感じているため、辞める気など無いと言っている。ネガアースでの任務以外は、トレーニングルームで体を鍛えていることが多い。趣味はクラシックを聞くこと。最終話終盤では無事にキアラとよろしくやってるようで、キアラの事を恥ずかしげも無く「ハニー」と呼び、雇ったヘリで彼女を迎えるという破天荒な真似までやってのけるなど、初期からすると性格が一変しており、また、笑顔で人に接する事が以前より格段に増えた。
トム・ベンソン (Tom Benson)
声 - 陶山章央/ナム・ドヒョン
2077年2月生まれ。12歳。鉱物オタクで、ハンナの大ファン。ハンナの本当の性格を知っても幻滅せず、いつも彼女のワガママに付き合ってあげている。しかし、ハンナよりメカ作りの方が大事。
卓越した機械工学・電気工学の技術を持つコロニーチームのエンジニアで、現場での科学的分析が得意。コロニーチームがネガアースで活動する上での便利なメカを作ることも出来、そのメカは回を重ねるごとに性能が高くなっている。その他偉人の名言・名句にも詳しいなど知識範囲が異常に広い。少しおちゃらけた所がある。何事も大げさにし、マニアックに掘り下げて面白がることもある。洞察力が鋭く、ロドニーとキアラの間に恋愛感情があることに気付いている。ハンナのことを、「お姫様」と呼び、彼女のしもべを演じる。ホミとハンナが兄妹だと知ったあとは、ハンナに助言をしたりホミの伝言を引き受けたりと2人の間を仲介した。
最終回のラストでは廃墟のホテルの取り壊し・そこを拠点とした地球環境再生計画の責任者となっている。
なお、エレメントハンターの中で唯一肉親関係のエピソードがなかった。
ハンナ・ウェーバー (Hannah Weber)
声 - 山口理恵/ペ・ジョンミ
世界的規模のトップアイドル。2079年12月生まれの11歳。川嶋長官を「パパ」と呼ぶ。仕事をするときはかわいい笑顔を見せているが、素は意地悪な性格。超優秀なエレメントハンター訓練生であり、ロドニー達よりも過酷な訓練を積んできた。後に最年少ながらコロニーチームのリーダーに抜擢される。正体は、巨大組織の手で遺伝子操作によって産み出されたもの。面倒なことはいつもロドニーとトムに任せている。川嶋の命令に嫌々従っており、彼が拘束されてからもレン達の邪魔をしろという命令に従うものの、ホミやアリーの励ましもあり反旗を翻した。なお、このキャラクターは山口理恵の声優としてのデビュー作となっている。
最終回では芸能活動に復帰しており、ホミに対しても兄妹として心を開き始めている様子。
デビッド・コフ (David Koch)
ゼロ (Zero)
声 - 安井邦彦
コロニー政府の副大統領で優秀な科学者でもある。もちろん大統領もいるが、実質的な政府首脳部のトップは彼である。
元素消失という原因さえ不明の難事に直面し、何をするにもロドニーたち子供に任せるしかなく、しかもコフ・川嶋・マジモトら部下たちは信用できないというかなり苦しい立場におかれている。地球チームがシェイプシフターから手に入れたパーツを奪い取る為、「レン達地球チームを拘束してカー博士の拠点を吐かせる」「レン達の親に圧力をかける」など卑怯な作戦を提案するが、地球を救うという意志は本物。
科学者として純粋に地球を思うあまり選民思想的な考えを持っており、カー博士やコフ司令官から危惧されていたが、カー博士の訴えで地球の行く末を子供たちに委ねることで合意した。
川嶋 主税
声 - 大林隆介/キム・ジュン
コロニー政府の長官。ハンナの養父で「パパ」と呼ばれるが、虐待同然の訓練を強要したり、彼女に直接「お前は道具だ」と言い放ったり命令に失敗すると暴力を振るう等、ハンナを都合の良い道具のようにしか認識していない。エイミー・カーの事を殺人者として見下しており、彼女に慕う者も同罪と思っているため地球チームにもかなりの嫌悪感を見せていた。火星への移住計画に対して強い拘りと主張を持っており、31話で元素消失は地球以外でも(もちろん火星でも)起こるとわかっても強行するが、それはゼロとは異なり、火星移住計画にまつわる利益目当ての私欲からであった。
その為にハンナにレン達を妨害させ、32話で「これでシェイプシフターを爆破しろ」とハンナに要求して爆弾を渡したことから彼女の生死まで何とも思っていない様子。それがハンナへ深い心の傷をつけ自殺未遂にまで追い込んだ。しかしチェインディニーに内部告発をされ、コフ司令官によって捕まえられる。だが、ハンナに妨害の指令を与え続け最後の最後まで彼女を苦めるなど悪党ぶりや権力に執着した様子が伺えた。
マジモト
その他
ダン・カラス (Dan Karas)
アン・カラス (Ann Karas)
ナターシャ(ナターリア・アレクサンドローヴナ・メンデレーエヴァ)
声 - 山本麻里安
キアラの親友で、プロスケーターを目指している。キアラの行動に不審を抱き、彼女といつも一緒にいるレンとホミの後をつけて研究所まで行き、3人がエレメントハンターだと知る。元素消失の無い街を求めて引越しを繰り返しており、第11話でキアラから手製の衣装を受け取り、彼女にペンダントとエールを贈って転校していった。しかし転校先でも元素消失からは逃れられず、普段使用していたリンクが使えなくなったらしい。近々フィギュアスケートの大会に出場予定。
ロベルト・フィリーナ (Robert Ferina)
奈緒美(なおみ)・フィリーナ (Naomi Ferina)
ナンディ・スレンドラ (Nandie Surendra)
ヴィンセント・フォード (Vincent Ford)
声‐宇垣秀成
ロドニーの父親。ロドニーからは「パパ」と呼ばれる。川嶋と並び、劇中に登場する「父親」としては底辺の更に下に位置する存在であり、ダン及びロベルトの対極にあるキャラ。L&V重工のCEOで、火星移住計画ビジネスを行い政治家を目指している。息子が自分の後継者になることを望んでおり、常に息子の為を思って最善を尽くしていると思いこんでいる。が、その愛情は当の息子にとっては金や権力に任せた歪みきったものでしかなく、ロドニーの意思とは相反するものである。後半ではより大きな立場から地球を救うべく、エレメントハンターを引退して政界入りの準備をするよう迫った。
サブリナ・フォード (Sabrina Ford)
QEX(キューエックス)
劇中エレメントハンターへ敵として立ちはだかる、第5ポジ元素を獲得して変化を遂げたネガアースの生物群。ポジ元素を回収されることで、元の生物に戻る。
ドングウ
ヤシャグモ
カオリエリマキ
コオリガサネ
ショウコウドリ
リボセッキ
キコウチュウ
ダイオウビル
カッセンアリ
センボンウニ
オウジュ
ラセンダコ
カサネセッタ
セキショウビ
オンソク
ドロアシ
ネゴロノブスマ
ミズガミ
サバクケンザン
コバルトソニドリ
モウシン
ヒョウザンオウ
ヒョウガオウ
カイオウ
ダンガンチュウ
ハヤテマグナ
ジゲンノリュウ
ネオQEX
21話にて初登場。正体不明の存在。6つ以上のポジ元素からできているため、これが出てもQEアラートが鳴らなかった。動力源は原子番号98番「カリホルニウム(Cf)」。カリホルニウムは人工的に作られる放射性元素で、通常自然界で発生する事は無い。ボース=アインシュタイン凝縮していないためその身体の強度は低く、軽い攻撃で脚が折れてしまうが、瞬時に再生する。どちらも純度100%のバナジウムでできており、間接面の摩擦が全くない。
また23話ではネゴロノブスマからチタンを吸収し、トゲのようなものでレン達を攻撃。咄嗟の判断でキアラをかばったロドニーがトゲによって切り倒された木につぶされるなどの事故も起こり危険度は計り知れない。更に24話では頭部に円筒状の穴を発生させ、そこから何らかのエネルギーによる弾を発射。
25話で初めて光により認識する花のような視覚器官を発生させた。また、レン達が大きな音を発生させコンタクトを試みたところ、素数で返事をしてきたため、地球の数学を理解しているらしい。25話にて頭部前側を口の様に変形させ、その口から触手を出してハンナとホミを捕え逃亡した。この後の26話に於いて二人は夢の中で自身の記憶に遭遇したり、互いが何故か懐かしい雰囲気のある森の湖畔で遭遇したり、ホミは深い水中に放り込まれる夢を、ハンナは謎の白く四角い通路で姿無き足音に追跡される夢を見ている。
電磁波によって、周囲の状況を把握する。
用語・アイテム
エレメントハンター
ネガアース
ゼロの壁
元素消失
ポジ元素
ネガ元素
QEX(キューエックス)
次元フィルターローブ
ポータル (portal)
エレバイル (elebile)
リアクターエッヂ
プレパラート (praparat)
ブースターウェア (booster wear)
ランドライブ (rundrive)
マニューバレット (manewbullet)
ランドリフト (landrift)
ランドデプストライカー (land-depthtriker)
マリンデプストライカー (marine-depthtriker)
なお、地球チームの装備は赤色、コロニーチームの装備は青色を基調とする。
シェイプシフター
時空虫
また、巨大な人型にも変化することができ、第38話において最後の敵として登場。レンたちとの激闘の末に倒されるが、「真のラスボス」は別にいた。
スタッフ
- 企画 - 亀村哲郎(NHKエンタープライズ)、キム・ヨンエ(ヒウォン・エンタテインメント)、鵜之澤伸(バンダイナムコゲームス)、佐藤明宏(バンダイビジュアル)、天城靱彦(NHK)、유경탁(KBS)※各々の所属社名( )はノン・クレジット
- 原案 - 伊藤和典
- 監督 - 奥村よしあき / ホン・ホンピョ
- シリーズ構成 - 荒川稔久
- キャラクター原案 - 奥村大悟
- キャラクターデザイン・総作画監督 - ユ・ボンヒョン
- 設定 - 金子隆一(SF設定)、村上雅人(科学考証)
- 美術監督 - ポン・ハグォン、坂本信入
- 撮影監督 - ナ・セユン(第1話~第34話)、イ・ソクポム(第31話~第39話)
- 編集 - 瀬山武司
- 音響監督 - なかのとおる
- 音楽 - 佐橋俊彦
- 音楽制作 - フライングドッグ、野崎圭一
- プロデューサー - 蔭山康生(ヒウォン・エンタテインメント)、キム・ソンテ(ヒウォン・エンタテインメント)、イ・スンジュ(KBS)
- アニメーションプロデューサー - シン・ジュヒ(ヒウォン・エンタテインメント)
- エグゼクティブプロデューサー - 菅山明美(NHKエンタープライズ)
- アニメーション制作 - NHKエンタープライズ(クレジットのみ)、ヒウォン・エンタテインメント
- 製作・著作 - エレメントハンター製作委員会(NHKエンタープライズ、ヒウォン・エンタテインメント、バンダイナムコゲームス、バンダイビジュアル、日本コロムビア、フライングドッグ、NHK、KBS)
主題歌
オープニングテーマ「First Pain」
エンディングテーマ「スイヘイリーベ 〜魔法の呪文〜」
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 放送日 (日本) |
放送日 (韓国) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1話 | 異世界へ! | 荒川稔久 | 奥村よしあき | キム・ジング | イ・ジェハン | 2009年 7月4日 |
2009年 11月14日 |
第2話 | 予想外の分裂! | イ・ジョンギョン | イ・ヒョンジョン | 7月11日 | 11月21日 | ||
第3話 | オレたちの再結晶! | 細川秀樹 | ヤン・スンウ | パク・キドク | 7月18日 | 11月28日 | |
第4話 | 燃える思いの爆発! | 村山桂 | 真木朗 | イ・ジョンギョン | チャン・ヒョングン | 7月25日 | 12月5日 |
第5話 | キアラ沸騰! あたしが正義よ! | 伊藤美智子 | キム・ジング | 8月1日 | 12月12日 | ||
第6話 | ココロの陽性反応 | 日下部光雄 | イ・ジョンギョン | キム・ギナム | 8月8日 | 12月19日 | |
第7話 | 記憶の中の暗黒物質(ダークマター) | 中野貴雄 | 真木朗 | イ・ジョンヒョン | チョン・ジヒ チェ・ヨンヒ |
8月22日 | 12月26日 |
第8話 | プライド・熱伝導! | 村山桂 | 鈴木卓夫 | イ・ジョンギョン | チャン・ヒョングン イム・ヒョギョン |
8月29日 | 2010年 1月2日 |
第9話 | 絶縁覚悟! 許せ母ちゃん | 伊藤美智子 | ホン・ホンピョ | パク・キドク チャン・ヒョングン |
9月5日 | 1月9日 | |
第10話 | 宇宙一の超流動男! | まさきひろ | ホン・ホンピョ | イ・ジョンギョン | イム・ヒョギュン チェ・ヨンヒ |
9月12日 | 1月16日 |
第11話 | キズナ結合指令! | 村山桂 | 岩間貴 | キム・ギナム チョン・ジヒ |
9月19日 | 1月23日 | |
第12話 | 崩壊への好奇心 | 中野貴雄 | 鈴木卓夫 | ヤン・ドンジュ | チャ・サンフン パク・キドク |
9月26日 | 1月30日 |
第13話 | 破滅を呼ぶ特異点 | 村山桂 | 真木朗 | キム・ジョンヨン | チャ・サンフン | 10月3日 | 2月6日 |
第14話 | 運命の自由落下 | 荒川稔久 | 奥村よしあき | 10月10日 | 2月20日 | ||
第15話 | 心に炎!(ハートにファイヤー) 一発開花! | 細川秀樹 | ヤン・ドンジュ ヤン・スンウ |
チャ・サンフン パク・ミョンファン キム・チャングィ |
10月17日 | 2月27日 | |
第16話 | 誕生! 超低気圧リーダー | 林壮太郎 | イ・ギソク | イ・ジョンギョン | チェ・ヨンヒ チョン・ジヒ |
10月24日 | 3月6日 |
第17話 | 共生をかいま見た日 | 中野貴雄 | 真木朗 | ファン・ヨンシク | パク・キドク | 10月31日 | 3月13日 |
第18話 | 第三惑星の夕日 | 伊藤美智子 | 小高義規 | ハン・ヨンフン | キム・ヒョノク | 11月7日 | 3月20日 |
第19話 | 鉱物(いし)が来た! | まさきひろ | 鈴木卓夫 | ファン・ヨンシク | パク・クァンモ キム・チャングィ |
11月14日 | 3月27日 |
第20話 | なぞを呼ぶ複製物体 | 村山桂 | パク・ビョンサン | イ・ジョンギョン | チョン・ジヒ | 11月21日 | 4月3日 |
第21話 | 未知なる脅威! 金属生物 | 林壮太郎 | 真木朗 | ヤン・ドンジュ | パク・ミョンファン チャ・サンフン |
11月28日 | 4月10日 |
第22話 | 操作された原子結合 | 村山桂 | 鈴木卓夫 | キム・ジョンヨン | チャ・サンフン | 12月5日 | 5月1日 |
第23話 | チタン消失! 夢よ消えないで | 中野貴雄 | ホン・ホンピョ | イム・スンボン | 12月12日 | 5月8日 | |
第24話 | 加速する元素消失 | 荒川稔久 | 奥村よしあき | ファン・ヨンシク | パク・クァンモ | 12月19日 | 5月15日 |
第25話 | ファースト・コンタクト | まさきひろ | 細川秀樹 | イム・スンボン | イ・ハンヒョン | 12月26日 | 5月22日 |
第26話 | ディープメモリー・ダイバー | 伊藤美智子 | 寺田和男 | イ・ジョンギョン | キム・チャングィ | 2010年 1月9日 |
5月29日 |
第27話 | 膜宇宙外からの贈り物 | まさきひろ | 真木朗 | チェ・ヨンヒ チョン・ジヒ |
1月16日 | 6月5日 | |
第28話 | 溶岩生命シェイプシフター | 林壮太郎 | 川口敬一郎 | イム・スンボン | パク・クァンモ | 1月23日 | 6月12日 |
第29話 | 解決への転移点(ターニングポイント) | 村山桂 | パク・ビョンサン | ヤン・ドンジュ | パク・ミョンファン | 1月30日 | 6月19日 |
第30話 | 小悪魔のブリザード | 中野貴雄 | 真木朗 | キム・ジョンヨン | チャ・サンフン | 2月6日 | 6月26日 |
第31話 | 許されざる実験結果 | 伊藤美智子 | 久米一成 | パク・ビョンサン | クォン・ウンギョン | 2月13日 | 7月3日 |
第32話 | マントル突入! 地底への挑戦 | まさきひろ | 鈴木卓夫 | ファン・ヨンシク | パク・クァンモ | 2月20日 | 7月10日 |
第33話 | 帰還不能・遮断された未来 | 荒川稔久 | 寺田和男 | イ・ジョンギョン | キム・チャングィ | 2月27日 | 7月17日 |
第34話 | カーの決断!コロニーへの降臨 | ホン・ホンピョ | チェ・ヨンヒ チョン・ジヒ |
3月6日 | 7月24日 | ||
第35話 | アンドロイドの夢 | 真木朗 | ハン・ヨンフン | チャ・サンフン クォン・ウンギョン |
3月13日 | 7月31日 | |
第36話 | 時空を越えた奇跡 | 伊藤美智子 | 寺田和男 | ヤン・ドンジュ | キム・チャングィ チャ・サンフン |
3月20日 | 8月7日 |
第37話 | あした、十一次元へ! | 荒川稔久 | 鈴木卓夫 | パク・ビョンサン | クォン・ウンギョン | 8月14日 | |
第38話 | 破滅の情報エネルギー | 中野貴雄 | 奥村よしあき | イ・ジョンギョン | キム・チャングィ チョン・ジヒ |
3月27日 | 8月21日 |
第39話 | 未来へのクオリア | 荒川稔久 | 真木朗 | キム・ジョンヨン | チャ・サンフン | 8月28日 |
放送局
データ放送
地上デジタル放送では連動データ放送を実施。物語に連動して元素回収のミニゲームが行える。
またEDの時間には指定されたボタンを押すミニゲーム、回収した元素の確認が行える。
第35話のEDではユノが参加した視聴者に100個分の元素をプレゼントする特別イベントが発生した。
メディアミックス
漫画
集英社発行『Vジャンプ』2009年8月号より2010年7月号まで中島諭宇樹による本作のコミカライズ版が連載された。全2巻。
ストーリーの大筋は原作に準じたものとなっているが、随所で漫画オリジナルの展開が挿入されており、結末も原作とは違ったものとなっている。
また、アニメにおけるキーパーソンであるハンナはコロニー政府広報としての登場のみで、完全にモブキャラクターであり、代わりに漫画版オリジナルキャラクターやゲーム版オリジナルキャラクターが登場した。これは、月刊連載だと徐々にアニメより話が遅れていくため、アニメとは話やキャラクターを変えた方がいいだろうという話し合いの結果の末であることが、単行本カバー下にて語られている。なお、ハンナがそれに対する不満を作者にぶつける4コマ漫画「コロニー愛の劇場 ハンナ様が征く!!」がコミックスに掲載されている。
小説
- エレメントハンター ビタースイート・メモリーズ
- 著:子安秀明 「ハンティング・リベンジ!」「こころはどこから生まれるの」、著:星希代子 「レディの約束」「ビタースイート・メモリーズ」収録、4編ともアニメの番外編。
- 集英社、ジャンプ ジェイ ブックス、2009年11月20日発売、ISBN 978-4-08-703214-7
- 著:子安秀明 「ハンティング・リベンジ!」「こころはどこから生まれるの」、著:星希代子 「レディの約束」「ビタースイート・メモリーズ」収録、4編ともアニメの番外編。
- 集英社、ジャンプ ジェイ ブックス、2009年11月20日発売、ISBN 978-4-08-703214-7
ゲーム
バンダイより劇中に登場するアイテム『エレバイル』をモチーフとした液晶携帯ゲーム『ELEBILE RED/BLUE』および拡張キット『プレパラートセット』が発売され、2009年10月22日にバンダイナムコゲームス発売、クライマックス開発のニンテンドーDS用ゲームソフトが発売された。