エンジェル・トランペット
漫画
作者:赤石路代,
出版社:小学館,
掲載誌:flowers,
レーベル:flowersコミックスα,
発表期間:2012年7月号 - 2017年10月号,
巻数:全13巻,
話数:64話,
漫画:エンジェル・トランペット アフター・ストーリーズ
作者:赤石路代,
出版社:小学館,
掲載誌:増刊flowers,
レーベル:flowersコミックスα,
巻数:全1巻,
話数:全5話,
以下はWikipediaより引用
要約
『エンジェル・トランペット』は、赤石路代による日本の漫画作品。
概要
『flowers』(小学館)にて2012年7月号から2017年10月号まで連載された。単行本はフラワーコミックスα(小学館)から全13巻。
当初、「犯罪に巻き込まれて弟を連れて逃げる兄」を考えていたが、連載にあたって姉に変更された。
タイトルの「エンジェル・トランペット」については、コミックス1巻表紙画に背景として描かれている、作中で同名の植物「エンジェル・トランペット」を挙げ「触れると毒がある」ことを登場人物に語らせているほか、黙示録のラッパ吹きとして、神の御遣い(天使)が吹き鳴らすトランペットの意味を登場人物が語っている。
2018年から2019年にかけて『増刊flowers』にて、本編最終話(13年後)後の、かつて子供だった凜やせなが大学生になったような年代を舞台とした外伝「エンジェル・トランペット アフター・ストーリーズ」が雑誌掲載された。
あらすじ
9歳の女の子・まりもとその弟である4歳の凜は2人を捕まえようとする「GAH」という政府組織に追われていた。
2人は大地震後に茨城の一部地域の子どもに広がった「クローバーウイルス」と呼ばれる謎のウイルスによる影響で超常能力を得た子どもであった。触れた人を自分に好意的にするまりもの能力と、体中から血を吹き出させ意図せずに命を奪う凜の能力。2人は、行く先々で出会う人たちに助けられ逃亡を続ける。
「GAH」はウイルスに感染した子どもたちを施設「グリーンエンジェルホーム」に集め、実験動物のように支配し監禁していた。ワクチン開発のため、敢えてGAHの研究職員になった2人の母、琴実はウイルスとワクチンの双方を売って金儲けを企む室戸に監禁され、まりもたちの味方になってくれた悠銀の父・園部を攻撃した謎のD族の子供が立ちはだかる。
登場人物
クローバーウイルス感染者
青羽まりも(あおば まりも)
V族。
茨城に住んでいた小学生。地震後のクローバーウイルスの後遺症で、人に触れると人の善意を呼び覚まし、自分に好意的に変化させられる能力を持つが、途中、力が強くなり、非接触状態でも相手を操ることができるようになる。D族に触れても平気。まりもの能力は、ともすれば各界の実力者や独裁者の意志をも変えうるものとして、凜よりも恐れる人もいる。
逃亡生活において凜と寅彦とともにすみれの家に数年隠れ住むも、住民とのトラブルにより力を見られたことにより出て行くことになる。その後、穂苅の手助けにより難をのがれ穂苅宅で暮らす。
さなを救出に向かう計画中にキューシルバーである悠銀の屋敷に連れて行かれる。悠銀らと共にさなを救出した。その後しばらく悠銀の家で暮らすが、復讐のために無関係の人々を平然と傷つけるやり方には賛同できず一時は決別するも、その後仲直りする。
最終話では看護師となり、国際医師団に加わってV族の力を用いて紛争を終わらせている。また、アフターストリーズで国際医師団勤務の医師と婚約したことが語られている。
青羽凜(あおば りん)
白川波流(しらかわ はる)
岡崎さな(おかざき さな)
浅葉寅彦(あさば とらひこ)
浅葉照輝(あさば てるき)
園部悠銀(そのべ ゆき)
V族兼Z族。
茨城のグリーン・エンジェル・ホーム近くに建つ邸宅・通称モンサンミッシェルに住む車椅子の少女。口が悪い。クローバーウイルスの影響により、身体が不自由になった。
GAH責任者である園部の娘。GAHと敵対する「キューシルバー」として反政府活動を行い、ネット掲示板などのアングラに名前は知られていた。
GAHで働く母の協力により、GAHに捕らわれている子どもらに密かにメッセージを伝え救出を約束する一方で、まりもらの逃亡を手助けもする。クローバーウイルス感染者であり、自分や白川波流のように他人の思考を読み取ったりする能力や、まりもほどではないが人の心を動かす能力、そして電脳世界に入り込む能力がある。また能力を駆使して得た豊富な活動資金源を有している。
政府に追われる泉洋平(後述)、境井凉太(後述)を匿い、洋平を表面上の「キューシルバー」として表に立たせ省庁のパソコンを破壊するなど実力行使に出る。しかし、あまりにも憎悪が強すぎて他人を傷つけることを厭わないため、まりも・凛・さな・寅彦の離反を招いてしまう。
最終話では数多くの社長を兼務。杖を用いてではあるが、歩行できるようになっている。また、アフターストーリーの「月の犬」では車椅子から立ち上がれるようになったことが描かれている。
本格登場前はキューシルバーのイメージから男の子ということも想定されていた。
まりもたちが出会った民間人
細野すみれ(ほその すみれ)
岩崎和也(いわさき かずや)
相田徳子(あいだ とくこ)
まりもたちの親族
青羽健助(あおば けんすけ)
青羽琴実(あおば ことみ)
その他の人物
沖田満広(おきた みつひろ)
園部(そのべ)
泉洋平(いずみ ようへい)
穂苅勇人(ほかり ゆうと)
子役時代から知られるTVタレント。一時期はマスメディアから遠ざかっていたが、現在は早朝子ども番組の司会、番組に登場する顔出しの出演以外にも、きぐるみキャラクター「ころにゃんたま」の声優、中の人も務めている。
波流と同じ精神感応、予知や千里眼の能力を持つ人間で、警視庁のオブザーバーを務める。GAHにも協力している。
「良い子のみかた」と自称するだけはなく、まりもたちを助ける。実は母親共々に予知能力を持っており、地震やその後のことも予知していたため、邪魔だと嫌った何者かにシングルマザーの母親を14歳の時に殺された。
最終話、アフターストーリーズでも俳優業を続けている。
編集者から「主人公たちを追いかけてくる怖い人を登場させる」ことを提案されたものの、男女すら決めておらず1巻で登場した際にはシルエットのみであった。きぐるみキャラクター「ころにゃんたま」の中の人として登場させたところ、キャラクターが勝手に動き出し、大人と子供のはざまであり、敵と味方のはざまのポジションに落ち着くことになった。
剣崎ミカ(けんざき みか)
用語
クローバーウイルス
クローバーウイルスは人の脳に潜伏、活動し、子どもの場合はいわゆる超能力が使えるようになることもあるが、死亡率も高い。超能力はその系統によって数種類に分類されている。分類名はギリシア神話、ローマ神話から採られている。
Z(ゼウス)族
D(デイモス)族
凛が死にかけた和也を生き返たらせたたことにより、D族が泣くと死んだ者や意識不明者を生き返らせることができると判明する。
A(アキレウス)族
V(ヴィーナス)族
園部らは、D族を危険と看做しているが、穂苅は精神的に人を殺せるV族が最も危険と判断している。
四ツ葉製薬
財前重工
グリーン・エンジェル・ホーム (Green Angel Home)
ころにゃんたま
お菓子、玩具といったキャラクター商品が市販されている他、「ご当地ころにゃんたま」のような地方グッズも販売されている。
救急戦隊キューレンジャー
キューレッド、キューホワイトなどの登場人物がいて、キューゴールドも登場するが、キューシルバーは番組に存在していない。
『宇宙戦隊キュウレンジャー』とは完全に偶然の一致である。
書誌情報
- 赤石路代 『エンジェル・トランペット』 小学館〈flowersコミックスα〉 全13巻
- 2013年1月10日発売 ISBN 978-4-09-135057-2
- 2013年6月10日発売 ISBN 978-4-09-135237-8
- 2013年9月10日発売 ISBN 978-4-09-135466-2
- 2014年2月10日発売 ISBN 978-4-09-135743-4
- 2014年7月10日発売 ISBN 978-4-09-136240-7
- 2014年12月10日発売 ISBN 978-4-09-136420-3
- 2015年5月8日発売 ISBN 978-4-09-137298-7
- 2015年10月9日発売 ISBN 978-4-09-137767-8
- 2016年3月10日発売 ISBN 978-4-09-138236-8
- 2016年9月9日発売 ISBN 978-4-09-138630-4
- 2017年1月10日発売 ISBN 978-4-09-138895-7
- 2017年6月9日発売 ISBN 978-4-09-139309-8
- 2017年11月10日発売 ISBN 978-4-09-139788-1
- 赤石路代 『エンジェル・トランペット アフター・ストーリーズ』 小学館〈flowersコミックスα〉
- 2020年2月10日発売 ISBN 978-4-09-870860-4
- 白骨村殺人(かもね)事件 前後編
- 月の犬
- ダーウィンのお言葉
- 探偵さん物語
- 2020年2月10日発売 ISBN 978-4-09-870860-4
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